剣と魔法の世界で冒険はそこそこにして色々なお仕事の女の子達がはちゃめちゃにえっちなことになるお話

アレ

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2章 人妻魔術師の冒険とはっちゃめちゃになるお話

31:宴

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宿の一室に満ちる空気は、男たちの荒い息遣いと、エレナ自身の浅く熱っぽい吐息、そして濃厚な酒精の匂いで、もはや飽和状態であった。ランプの頼りない灯りが、壁に張られた海獣のなめし革に陰影を作り出し、まるで生き物の内臓の中にいるかのような、閉鎖的で、それでいて奇妙に生々しい感覚をエレナにもたらす。

『…ふぅ』 『へへ…』

短い沈黙の後、ガラハッドとロキは、まるで示し合わせたかのように、素早く、そして無造作に自身の衣服を脱ぎ捨て始めた。分厚い革鎧が床に落ちる鈍い音、バックルが外れる金属音、そして布地が擦れる乾いた音。それらが、この狭い部屋の中でやけに大きく響き渡る。あっという間に、二人の男は生まれたままの姿となった。

エレナは、ガラハッドの唇から解放されたばかりの、痺れの残る唇を微かに開いたまま、目の前の光景に釘付けになった。息を呑む、という表現が生易しいほどの衝撃。それは、彼女がこれまでの人生で、夫ニルスのそれ以外に見たことのない、雄々しく、そして禍々しいまでの存在感を放つ、二本の「それ」であった。

ガラハッドのそれは、彼の巨躯に相応しく、まるで古樫の根のように太く、そして長く、赤黒い色を帯びていた。怒張した血管が、まるで浮き彫りのように表面を走り、その先端は鈍い紫色に鬱血し、僅かな粘液を滲ませている。それは、もはや単なる肉体の一部というよりも、それ自体が意志を持った、原始的な破壊の象徴のようであった。オーガの棍棒すら受け止めた、あの鋼鉄の腕の持ち主の、力の根源を目の当たりにしたかのような畏怖。

一方、ロキのそれは、彼の痩身には不釣り合いなほどに長大で、しかしガラハッドのそれとは対照的に、青白い、まるで磨かれた象牙のような色をしていた。筋張ってはいるが、どこか爬虫類を思わせるような、滑らかで、それでいて油断ならないしなりを持っている。先端は鋭く尖り、まるで毒蛇の牙のように、獲物を狙うかのような獰猛な気配を漂わせていた。レッドキャップの群れを翻弄した、あの素早くしなやかな動きの源泉。

二本の、全く異なる、しかし等しく圧倒的な存在感を放つ雄の象徴。それらは、ランプの揺らめく光の中で、まるで生き物のように微かに蠢き、エレナの視線を捉えて離さない。

(ああ… なんて… なんて、おぞましく、そして… 美しいのでしょう…♡♡♡♡♡)

エレナの心の中で、相反する感情が激しく渦巻いた。羞恥心と、好奇心。嫌悪感と、抗いがたいほどの魅惑。夫ニルスの、病によって今は見る影もない、かつてのそれとは比較にならないほどの、圧倒的な大きさ、硬さ、そして熱量。それは、彼女が知らなかった、雄という存在の、剥き出しの本能そのものであった。酒精に侵された脳髄が、目の前の光景を、まるで神話に登場する聖遺物か、あるいは禁断の果実のように、歪んで、しかし美しく捉えてしまう。風の魔術師としての鋭敏な感覚が、それらから放たれる、濃密なマナにも似た、生命力の奔流を感じ取っていた。

男たちは、エレナの呆然とした、しかし明らかに熱を帯びた視線に気づき、満足げな、あるいは嗜虐的な笑みを浮かべた。そして、再び彼女へと迫る。

『どうした、エレナの姐さん? そんなに見つめられると、こいつも、ますます元気になるってもんだぜ…?』

ガラハッドの低い、掠れた声。再び、その分厚い唇が、エレナのそれを塞いだ。今度は、先ほどのような不器用さはなく、もっと確信に満ちた、貪るような激しさで。ザラリとした無精髭が、エレナの柔らかな肌を再び擦り、熱い舌が口腔内を蹂躙する。

「ん゛ん゛ーッ♡♡♡ んむぅ…♡♡♡ふぁ…♡♡♡」

同時に、ロキの痩せた身体が、再びエレナの背中に密着した。その硬く昂った先端が、ローブ越しに、エレナの尻の谷間にぐりぐりと押し付けられる。そして、彼の骨張った指が、今度は何の躊躇もなく、エレナのローブの合わせ目から滑り込み、汗ばんだ素肌に直接触れた。

「ひゃあっ♡♡♡!? だ、だめっ♡♡♡♡♡じかに、さわっちゃ…♡♡♡♡♡んん゛ッ♡♡♡♡♡」

冷たい指先が、熱を持った肌の上を這う感触。それは、エレナの全身の神経を逆撫でするような、強烈な刺激だった。指は、脇腹をくすぐり、肋骨の形を確かめるように辿り、そして、ついに豊かな乳房の膨らみに到達した。柔らかく、しかし弾力のある肉塊を、まるで熟練の職人が粘土を捏ねるかのように、揉みしだき始める。指先が、硬く尖った乳首を探り当て、コリコリとした感触を確かめるように、執拗に、そして意地悪く弄び始めた。

「あ゛ぅ♡♡ッッッッあぅッ゛♡♡あ゛~~~~~~ッッッッ♡♡ひ、ひぃ♡♡♡や、やめぇ♡♡♡♡♡そこ、だめぇ゛ッ♡♡♡♡♡」

エレナの身体が、びくん、びくん、と痙攣する。ガラハッドの唇に塞がれたまま、くぐもった、しかし明らかに甘く蕩けた嬌声が漏れ続ける。快感と羞恥で、思考が完全に麻痺していく。身体の奥底から、熱いものが、止めどなく込み上げてくる。それは、もはや抑えようのない、本能的な欲求の奔流だった。

(ああ…♡♡♡ ガラハッドさんの舌…♡♡♡ ロキさんの指…♡♡♡♡♡ もう、だめ…♡♡♡♡♡ わたくし、どうにかなってしまいそう…♡♡♡♡♡ もっと…♡♡♡♡♡ もっと、めちゃくちゃにしてほしい…♡♡♡♡♡ この、熱い身体を…♡♡♡♡♡)

夫への裏切り? そんな倫理観は、この圧倒的な快楽の前には、もはや何の効力も持たない。エレナの心は、ただひたすらに、目の前の二人の男によって与えられる、未知なる快楽の深淵へと、引きずり込まれていくのだった。

男たちの荒々しい熱気に当てられ、エレナの身体はもはや自分の意志とは無関係に、熟れた果実のように甘く蕩けていた。酒精は彼女の血流を駆け巡り、普段は厳格な理性の制御下にあるマナの流れを乱し、感覚を異常なまでに鋭敏にしていた。風の魔術師としての素養が、皮肉にも、この状況下で彼女自身の肉体が発する微細な反応――毛穴という毛穴が粟立ち、皮膚の下で血が奔流のように駆け巡り、身体の芯が疼くような熱を帯びていく様――を、嫌というほど克明に感じ取らせてしまう。
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