剣と魔法の世界で冒険はそこそこにして色々なお仕事の女の子達がはちゃめちゃにえっちなことになるお話

アレ

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2章 人妻魔術師の冒険とはっちゃめちゃになるお話

32:宴

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ガラハッドの鋼のような腕が、まるで戦場で鹵獲した敵将の旗でも運ぶかのように無造作に、しかし岩をも砕くその膂力を感じさせる確実さで、エレナの膝裏と背中に差し込まれる。抵抗する術も、意志も、ドワーフ族の強力なエールと、身体を内側から焼き尽くすような未知の快楽の奔流の中に、とっくに掻き消えていた。彼女の身体は、まるで重さを感じさせないかのように、ふわりと持ち上げられた。視界がぐらりと揺れ、部屋の煤けた木の天井と、油煙で黒ずんだ魔法灯の頼りない光が、涙で滲んだ視界の中で歪んで映る。自分の身体がどこへ運ばれていくのか、エレナは朦朧とした意識の中でぼんやりと理解していた。それは、この狭い部屋に唯一存在する、粗末だがオーク材で作られた頑丈そうな木製の寝台だった。

ドサリ、と決して優雅とは言えない、むしろ無造作な音を立てて、エレナの身体は寝台のスプリングがギシリと軋む古びたマットレスの上に投げ出された。硬く乾燥した藁が詰まっているのか、あるいは長年の使用でへたっているのか、背中にごつごつとした不快な感触が伝わる。しかし、そんな些細な不快感など、今のエレナにとっては取るに足らないことだった。彼女の全神経は、すぐ傍らに迫る二つの巨大な雄の存在――その圧倒的な質量、発散される熱気、そして剥き出しの性欲の匂い――に集中していた。濃厚な汗と、エールの麦芽の香り、そして雄特有の、むせ返るような獣じみた匂いが混じり合い、エレナの鼻腔を、そして脳髄を直接的に満たしていく。それは、彼女が夫ニルスとの清潔で穏やかな閨では決して嗅ぐことのなかった、原始的で、抗いがたいほどに扇情的な香りだった。

『へっへっへ… さあ、エレナのお嬢ちゃん♡ 第二ラウンドと行こうじゃねえか♡♡ 今度は、この俺様が、あんたをたっぷり可愛がってやるぜぇ?』

低い、粘つくような声と共に、ロキの痩せた、しかし鋼のように引き締まった身体が寝台に音もなく乗り上げ、エレナの上に覆いかぶさってきた。まるで闇夜に紛れる毒蛇のような、しなやかで無駄のない動き。爬虫類を思わせる冷たい光を宿した瞳が、至近距離でエレナの潤んだ青い瞳を捉える。その瞳の奥には、もはや隠すことのない、嗜虐的な喜びと、飢えた獣のような獰猛な欲望がギラギラと輝いていた。彼の体重が、エレナの柔らかな身体をマットレスに押し付ける。

そして、ガラハッドのそれとは違う、薄く、しかしどこか冷たい感触の唇が、エレナのそれに再び重ねられた。今度は、先ほどのガラハッドのような、全てを奪い去ろうとする不器用な激しさではなく、もっとねっとりとした、相手の反応を一つ一つ確かめるような、それでいてどこまでも執拗な口づけだった。ロキの舌は、まるで獲物の弱点を探る毒蛇のように滑らかに、エレナの唇の隙間から侵入し、口腔内をくまなく探索するように這い回る。歯列をなぞり、敏感な粘膜を擦り、そしてエレナ自身の小さな舌に絡みついてくる。

「んむぅ…♡♡♡ ん゛…♡♡♡ ふぁ…♡♡♡ん゛ーッ♡ん゛ん゛♡ん゛、ぅ♡」

エレナは、くぐもった嬌声を漏らしながら、ロキの舌を受け入れた。それは、ガラハッドの力強い蹂躙とはまた違う、じわじわと神経を麻痺させ、思考を蕩かしていくような、背徳的で甘美な快感だった。彼の舌の動きに合わせて、身体の奥底から新たな熱の波が湧き上がってくるのを感じる。

その時、寝台の足元の方で、ごそり、と大きな気配が動いた。ガラハッドだ。彼は、エレナの足元に無骨に屈み込み、その大きな、戦傷と硬いタコで覆われた手で、エレナのローブの裾を乱暴に、しかしどこか期待に満ちた手つきでたくし上げた。夜の冷たい空気が、露わになったエレナの滑らかな太腿の内側を撫で、ぞくりとした悪寒にも似た感覚が背筋を駆け上る。羞恥心で顔が熱くなるのが分かった。

『…っ!』

ガラハッドは、エレナの下着を目にして、一瞬、明らかに息を呑んだようだった。ゴクリ、と彼の喉が鳴る音が、部屋の静寂の中に響いた。それは、貴族の夫人や、あるいは帝都の高級娼館にいるという妖婦たちが身につけるような、極めて繊細な黒絹の糸で精巧に編まれた、ほとんど布地の面積を持たない紐状の下着――ソングと呼ばれるものだった。普段、質素な鍛冶屋の妻として暮らすエレナが、なぜこのような扇情的なものを身につけているのか。それは、夫ニルスがまだ健康で、鍛冶屋もそれなりに繁盛していた頃、ほんの僅かな期間だけ享受できた、ささやかな贅沢の名残であった。あるいは、彼女自身も気づかぬうちに、心の奥底で、いつか訪れるかもしれない、このような日常から逸脱した状況――力強い男たちによって、その身を暴かれるという背徳的な状況――を密かに予期し、望んでいた、彼女自身の無意識の願望の表れだったのかもしれない。白く滑らかな、しかし鍛冶仕事で僅かに荒れた肌の上に、まるで闇夜に張られた蜘蛛の糸のようにか細く渡された黒い絹紐は、その存在自体が、見る者の劣情を無際限に掻き立てる、抗いがたいほどの扇情性を放っていた。

『…へえ、姐さん、見かけによらず、随分と「業物(いいもの)」を穿いてるじゃねえか… こいつは、驚いたぜ…』

ガラハッドの低い、掠れた声には、隠しようのない驚きと、そして新たに燃え上がったかのような、どす黒い興奮の色が滲んでいた。彼は、その無骨な、しかし今はどこか震えているように見える指先で、恐る恐る、しかし確実に、エレナの秘裂を覆う、そのか細い絹の布地に触れた。布地は、既にエレナ自身が抑えきれずに分泌した愛液で、じっとりと熱く湿り気を帯び、彼の指先に吸い付くかのようだった。

「ひゃっ…♡♡♡!? や、やめて…♡♡♡♡♡ そんな、いやらしいところ、さわっちゃ…♡♡♡♡♡ん゛ん゛ッ♡♡♡♡♡」

エレナは、ロキの唇に塞がれたまま、必死に腰を捩って抵抗しようとした。しかし、その動きはあまりにも弱々しく、まるで寝台の上で身悶えているだけのようで、むしろ男たちの嗜虐心を煽る結果にしかならない。ガラハッドは、エレナの弱々しい抵抗を、まるで意に介さないかのように無視し、その太く硬い指で、湿った絹紐をくい、と無慈悲に横にずらした。

そして、露わになった、恥ずかしいほどに濡れそぼり、熟れた果実のように紅く腫れ上がった秘境に、彼は何の躊躇もなく、その無精髭に覆われた顔を埋めた。

「ん゛あ゛ーーーーーッッッ♡♡♡♡♡!?!?!? だ、だめぇ゛ッ♡♡♡♡♡♡♡♡♡♡」

エレナの身体が、まるで雷に打たれたかのように、あるいは強力な呪文を至近距離で浴びたかのように、寝台の上で激しく跳ね上がった。ロキの口づけを力任せに振りほどき、これまで彼女自身、いや、おそらくはこの世界のどんな女性も発したことのないような、甲高く、そして引き攣った絶叫に近い嬌声が、防音処理されたはずの部屋の壁を震わせ、響き渡った。
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