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3章 受付嬢も冒険者になってえっちな冒険に挑むお話
46:虜囚
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「親方ぁ、もういいですかい? 終わりやすぜ?」
痩せぎすの魔法使いが、まるで埃を払うかのように、ぱん、と軽く手を叩きました。その乾いた音が薄暗い牢の中に響くと同時に、私の体を縛り付けていた見えない枷が、ふっと消え失せるのを感じました。
「あぁ、問題ない。下がれ」
親方と呼ばれた男の低い声に促され、魔法使いは億劫そうに肩をすくめます。
「へいへい。あっしは帰りやす。とりあえずお代は奥の倉庫から勝手に持っていきますんで。次の仕事のときには連絡よろしく」
疲労感を隠そうともしない足取りで、魔法使いは牢から出ていき、やがてその気配は遠ざかっていきました。
ごとん、と重い鉄の扉が閉ざされ、錠が下ろされる金属音がやけに大きく響き渡ります。
そう。乗合馬車で意識を失った私は、この場所に連れてこられて、そして……。
どうしてでしょう。頭にもやがかかったように、考えがうまくまとまりません。催眠魔法の後遺症なのでしょうか。それとも……?
牢の中には、壁で揺らめく松明の光と、それに照らされる親方と、私だけ。
じっとりと湿った土と黴の匂いに混じって、親方の汗と雄々しい体の匂いが、私の鼻腔をくすぐります。時刻は夕暮れごろでしょうか。鉄格子の小さな窓から差し込む光が、血のような色を帯びていました。
沈黙の中、私たちはじっと見つめあいます。親方の、深い傷跡が刻まれた獰猛な顔。その瞳の奥で、私という獲物を品定めするような、熱い光がぎらぎらと燃えています。不思議と、恐怖は感じませんでした。むしろ、その視線に射抜かれるたび、体の奥が、きゅん、と甘く疼くのです。
やがて、親方の分厚い唇がゆっくりと開きました。
「シスター。あんたの名前は?」
「り、リー、セ……リセ、です」
私の唇が、私の意志とは裏腹に、震えながらもそう答えていました。いいえ、違う。私はリーゼ。リーゼ・シルバーリング。でも、その事実はもやのかかった思考の向こう側へと追いやられ、「リセ」という新しい名前が、まるで真実であるかのように口をついて出てきます。
「あんたの仕事は?」
「……アストリナの、街で……シスターを、しています……」
「本当は?」
親方の声が、一段と低く、有無を言わさぬ響きを帯びました。その響きが、淫紋に直接命令を下すかのようです。ああ、だめ。この方には、嘘はつけません。
「……♡ あなたたち、盗賊団の……愛人、ですぅ……♡」
その言葉を口にした途端、全身の力が抜け、恥ずかしさと同時に、とろりとした甘い痺れが背筋を駆け上がりました。親方の言葉や視線から、私の体を切実に求める熱のようなものを感じます。それに応えるように、私のあそこが、じゅわん、と濡れて熱くなってくるのがわかりました。
「じゃぁ、わかるな?」
ごくり、と唾を飲み込んだ私を見て、親方は満足そうににやりと笑うと、おもむろに立ち上がりました。そのまま牢の壁際まで引きずられると、彼は部屋の鍵を閉め、ぎしり、と音を立てて革のベルトを外し始めました。
「……はい♡」
もう、言葉は必要ありませんでした。そこから先は、愛人である私の、お仕事です。
手錠で自由の利かない手で、私は必死に親方の汚れた上着を脱がせ、その逞しい体にぴたりと寄り添いました。分厚い胸板、丸太のように太い腕、そして硬く盛り上がった腹筋。無数の戦いを生き抜いてきた証である生々しい傷跡すら、今の私にはとても魅力的に見えます。
そして、私の視線は、親方の股間ですでに硬く膨らんでいる場所へと吸い寄せられました。ごわごわしたズボンを震える手で下ろすと、熱気を帯びた雄蕊が、その巨大な姿を現します。
「……♡♡」
思わず、息を呑みました。あの人とは比べ物にならないほど、太くて、長くて、猛々しい……。
そのそそり立つ先端に、私はためらうことなく唇を寄せました。
「っ♡んっ♡♡」
むわり、と襲いかかってくる、すごい匂い。何日も体を清めていない男の、汗と垢と、そして雄だけが放つむせ返るような芳香が、私の鼻腔を突き抜け、脳の芯を直接蕩かすようです。なんて、なんて香しいのでしょう。ああ、だめ。あそこの熱が、もっともっと高まって、もう、はちきれそうです。
「あ゛……♡」
あの人よりはるかに大きなそれに、私はおそるおそる口をつけ、小さな舌を這わせます。ざらりとした皮の感触と、こびりついた恥ずかしい汚れ。それを、まるで貴重な蜜を舐めとるように、丁寧に、丁寧にお掃除してさしあげるのです。
「ん゛んッあ♡ふ、う゛……♡ん゛♡は、あ゛っ…………♡♡ 親方……♡ きもち、いいですかぁ……♡♡」
私の拙い奉仕に、親方の喉から低く唸るような声が漏れます。その表情が苦悶と快感に歪むのを見ると、私の心は言いようのない幸福感で満たされていきました。もっと、もっとこの方を喜ばせたい。その一心で、私はさらに深く、激しく、奉仕を続けます。
「..ぁ゛、っ♡ん、っ♡...んぁ...♡♡ん゛ッ♡♡ もっと、もっと、あなたの、ぜんぶ……ぜんぶ、わたしにください……♡♡♡」
下腹部が、ずくん、ずくん、と灼熱の脈を打ち始めます。もう、我慢できません。早く、早くこの飢えた体に、この方の愛を注ぎ込んでほしい。その願いだけが、蕩けた頭の中をぐるぐると支配するのでした。
痩せぎすの魔法使いが、まるで埃を払うかのように、ぱん、と軽く手を叩きました。その乾いた音が薄暗い牢の中に響くと同時に、私の体を縛り付けていた見えない枷が、ふっと消え失せるのを感じました。
「あぁ、問題ない。下がれ」
親方と呼ばれた男の低い声に促され、魔法使いは億劫そうに肩をすくめます。
「へいへい。あっしは帰りやす。とりあえずお代は奥の倉庫から勝手に持っていきますんで。次の仕事のときには連絡よろしく」
疲労感を隠そうともしない足取りで、魔法使いは牢から出ていき、やがてその気配は遠ざかっていきました。
ごとん、と重い鉄の扉が閉ざされ、錠が下ろされる金属音がやけに大きく響き渡ります。
そう。乗合馬車で意識を失った私は、この場所に連れてこられて、そして……。
どうしてでしょう。頭にもやがかかったように、考えがうまくまとまりません。催眠魔法の後遺症なのでしょうか。それとも……?
牢の中には、壁で揺らめく松明の光と、それに照らされる親方と、私だけ。
じっとりと湿った土と黴の匂いに混じって、親方の汗と雄々しい体の匂いが、私の鼻腔をくすぐります。時刻は夕暮れごろでしょうか。鉄格子の小さな窓から差し込む光が、血のような色を帯びていました。
沈黙の中、私たちはじっと見つめあいます。親方の、深い傷跡が刻まれた獰猛な顔。その瞳の奥で、私という獲物を品定めするような、熱い光がぎらぎらと燃えています。不思議と、恐怖は感じませんでした。むしろ、その視線に射抜かれるたび、体の奥が、きゅん、と甘く疼くのです。
やがて、親方の分厚い唇がゆっくりと開きました。
「シスター。あんたの名前は?」
「り、リー、セ……リセ、です」
私の唇が、私の意志とは裏腹に、震えながらもそう答えていました。いいえ、違う。私はリーゼ。リーゼ・シルバーリング。でも、その事実はもやのかかった思考の向こう側へと追いやられ、「リセ」という新しい名前が、まるで真実であるかのように口をついて出てきます。
「あんたの仕事は?」
「……アストリナの、街で……シスターを、しています……」
「本当は?」
親方の声が、一段と低く、有無を言わさぬ響きを帯びました。その響きが、淫紋に直接命令を下すかのようです。ああ、だめ。この方には、嘘はつけません。
「……♡ あなたたち、盗賊団の……愛人、ですぅ……♡」
その言葉を口にした途端、全身の力が抜け、恥ずかしさと同時に、とろりとした甘い痺れが背筋を駆け上がりました。親方の言葉や視線から、私の体を切実に求める熱のようなものを感じます。それに応えるように、私のあそこが、じゅわん、と濡れて熱くなってくるのがわかりました。
「じゃぁ、わかるな?」
ごくり、と唾を飲み込んだ私を見て、親方は満足そうににやりと笑うと、おもむろに立ち上がりました。そのまま牢の壁際まで引きずられると、彼は部屋の鍵を閉め、ぎしり、と音を立てて革のベルトを外し始めました。
「……はい♡」
もう、言葉は必要ありませんでした。そこから先は、愛人である私の、お仕事です。
手錠で自由の利かない手で、私は必死に親方の汚れた上着を脱がせ、その逞しい体にぴたりと寄り添いました。分厚い胸板、丸太のように太い腕、そして硬く盛り上がった腹筋。無数の戦いを生き抜いてきた証である生々しい傷跡すら、今の私にはとても魅力的に見えます。
そして、私の視線は、親方の股間ですでに硬く膨らんでいる場所へと吸い寄せられました。ごわごわしたズボンを震える手で下ろすと、熱気を帯びた雄蕊が、その巨大な姿を現します。
「……♡♡」
思わず、息を呑みました。あの人とは比べ物にならないほど、太くて、長くて、猛々しい……。
そのそそり立つ先端に、私はためらうことなく唇を寄せました。
「っ♡んっ♡♡」
むわり、と襲いかかってくる、すごい匂い。何日も体を清めていない男の、汗と垢と、そして雄だけが放つむせ返るような芳香が、私の鼻腔を突き抜け、脳の芯を直接蕩かすようです。なんて、なんて香しいのでしょう。ああ、だめ。あそこの熱が、もっともっと高まって、もう、はちきれそうです。
「あ゛……♡」
あの人よりはるかに大きなそれに、私はおそるおそる口をつけ、小さな舌を這わせます。ざらりとした皮の感触と、こびりついた恥ずかしい汚れ。それを、まるで貴重な蜜を舐めとるように、丁寧に、丁寧にお掃除してさしあげるのです。
「ん゛んッあ♡ふ、う゛……♡ん゛♡は、あ゛っ…………♡♡ 親方……♡ きもち、いいですかぁ……♡♡」
私の拙い奉仕に、親方の喉から低く唸るような声が漏れます。その表情が苦悶と快感に歪むのを見ると、私の心は言いようのない幸福感で満たされていきました。もっと、もっとこの方を喜ばせたい。その一心で、私はさらに深く、激しく、奉仕を続けます。
「..ぁ゛、っ♡ん、っ♡...んぁ...♡♡ん゛ッ♡♡ もっと、もっと、あなたの、ぜんぶ……ぜんぶ、わたしにください……♡♡♡」
下腹部が、ずくん、ずくん、と灼熱の脈を打ち始めます。もう、我慢できません。早く、早くこの飢えた体に、この方の愛を注ぎ込んでほしい。その願いだけが、蕩けた頭の中をぐるぐると支配するのでした。
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