剣と魔法の世界で冒険はそこそこにして色々なお仕事の女の子達がはちゃめちゃにえっちなことになるお話

アレ

文字の大きさ
68 / 370
4章 訳あり人妻さんとたいへんなお使いのお話

64:夕

しおりを挟む
アリアは、自らも濡れたモスグリーンのローブの紐を、ゆっくりとした、どこか芝居がかった仕草で解き始める。ローブが肩から滑り落ち、続いて濡れて肌に張り付いたドレスを脱ぎ捨てると、そこには簡素な木綿の下着に包まれた、熟れた果実のように豊満な肉体が姿を現した。

暖炉の炎が、その乳白色の肌を艶めかしく照らし出す。薄い布越しにさえ、その圧倒的な存在感を主張する豊満な双丘。その頂きは、小屋の冷気にか、あるいは若者の熱い視線にか、硬く尖っている。きゅっと引き締まったくびれから、丸く張り出した豊かな臀部へと続く滑らかな曲線は、どのような彫刻家も再現不可能な、生命そのものが持つ官能的な美を湛えていた。

リオは息を呑んだ。目の前の光景が信じられなかった。聖母のように優しく、貞淑な人妻であるはずのアリアが、今、ほとんど無防備な姿で、自分にその肢体を晒している。暖炉の炎に照らされて湯気を立てるその肌は、まるで甘い蜜を滴らせているかのように艶めかしく、彼の未熟な理性を根こそぎ焼き払おうとしていた。彼は必死で視線を逸らし、自らの股間で急速に熱を持ち始めた存在を悟られまいと、不自然なほど固く身体をこわばらせた。

「ふふっ……」

アリアは、そんなリオの初々しい反応を見て、楽しそうに喉を鳴らした。全てを見透かしているかのような、その悪魔的なまでに優雅な微笑み。彼女は濡れた衣服を暖炉のそばに広げて干すと、平然とした様子でリオの隣に腰を下ろした。だが、その横顔に浮かぶ穏やかな表情とは裏腹に、彼女の視線もまた、リオの股間にそそり立つ、若さゆえの隠しようもない猛々しい主張を捉えていた。その布越しにさえ分かる熱量と硬質な輪郭に、アリアは思わずごくりと喉を鳴らす。夫トーマスのそれとは比べ物にならない、若さと活力に満ち溢れた雄の証。それを前にして、貞淑な人妻の仮面の下で、かつて幾多の男を受け止めてきたその身体の奥深くが、歓喜に打ち震えるのを彼女は感じていた。しかし、彼女は気づかないふりをした。あくまでも、嵐をやり過ごすだけの、ただの心優しい宿の女将として。

ぎこちない沈黙を破ったのは、アリアだった。彼女は荷物の中から、昼食の残りである硬い黒パンと、干し肉、そして石のように硬いチーズを取り出す。ライ麦の一種で、高地の痩せた土地でも力強く育つ「鉄粒麦」を挽いて作られた黒パンは、ずしりと重く、噛みしめるほどに素朴な穀物の香りが口に広がる。山羊の乳から作られ、洞窟でじっくりと熟成されたチーズは、独特の強い香りと、舌をピリリと刺激する濃厚な塩気を持っていた。どちらも決して贅沢な食事ではない。だが、凍えた身体には何よりのご馳走であった。

「さあ、腹ごしらえでもしようか。冷えた身体には、栄養を摂るのが一番だよ」

アリアはそう言って、暖炉の前に無造作に置かれた粗末な木箱の上に、それらを並べた。そして、ドワーフの醸造長ボルタクからおまけに貰った、あの小さな瓶をこともなげにその横に置く。

「そんなに固くならずに、お食べよ。あんたがしっかりしてくれなきゃ。」

悪戯っぽく笑いかけるアリアに、リオは俯いたまま、こくりと頷くことしかできない。暖炉の炎が、すぐ隣に座るアリアの豊満な肉体を、生々しく照らし出している。薄い木綿の下着越しにさえ分かる、その圧倒的な乳房の存在感。その頂は、小屋の冷気のせいか、あるいは自分の熱い視線のせいか、硬く尖り、布地を押し上げている。きゅっと引き締まったくびれから、豊かな円を描いて張り出す臀部への滑らかな曲線。その全てが、まだ女を知らない若者の目に毒であった。彼は自らの股間で急速に膨張し、主張を強める熱い塊をアリアに悟られまいと、必死で身を縮こませる。パンを千切る彼の指先は、小刻みに震えていた。

そんなリオの初々しい反応を、アリアは自身の内に燻る背徳的な興奮を覚えながら、楽しんでいた。貞淑な女将の仮面の下で、身体が歓喜と期待に疼く。彼女は、チーズを切り分けるふりをして、その豊満な胸をリオの腕にぐっと押し付けた。

「ひっ……!」

リオの肩が、驚きにびくりと跳ねる。柔らかく、それでいて弾力のある肉の感触が、濡れたシャツ越しにさえはっきりと伝わり、彼の思考を焼き切った。アリアは、そんな彼の反応に気づかないふりを装い、あくまでも穏やかに、慈母のような微笑みを浮かべる。

「おや、すまないね。手が滑っちまった」

食事の間、会話らしい会話はなかった。外では風雨がますます勢いを増し、小屋の壁がみしりと悲鳴を上げる。暖炉の薪がぱちぱちとはぜる音だけが、二人の間の息が詰まるような沈黙を埋めていた。

やがて、硬いパンと干し肉を腹に収め終えると、アリアは待っていましたとばかりに、あの小瓶を手に取った。
「『妖精の吐息』……。ドワーフの女衆に評判がいいって話だったけど、どんな味がするんだろうね」

アリアは小瓶の蝋封を、艶かしい仕草で爪を立てて器用に剥がし、コルクの栓を抜いた。その瞬間、ふわりと、むせ返るほど甘く、それでいてどこか野性的な花の香りが、小屋の空気に満ち満ちた。それは、ただ甘いだけではない。収集癖のドワーフ達が隠し持つ幾多の素材を特殊な酵母で発酵させたこの液体は、嗅いだ者の本能を直接揺さぶり、理性の奥底に眠る原始的な欲動を呼び覚ますような、危険な魔力を秘めていた。液体そのものは、まるで溶かした月光のように、淡い黄金色に妖しくきらめいている。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

巨乳すぎる新入社員が社内で〇〇されちゃった件

ナッツアーモンド
恋愛
中高生の時から巨乳すぎることがコンプレックスで悩んでいる、相模S子。新入社員として入った会社でS子を待ち受ける運命とは....。

旧校舎の地下室

守 秀斗
恋愛
高校のクラスでハブられている俺。この高校に友人はいない。そして、俺はクラスの美人女子高生の京野弘美に興味を持っていた。と言うか好きなんだけどな。でも、京野は美人なのに人気が無く、俺と同様ハブられていた。そして、ある日の放課後、京野に俺の恥ずかしい行為を見られてしまった。すると、京野はその事をバラさないかわりに、俺を旧校舎の地下室へ連れて行く。そこで、おかしなことを始めるのだったのだが……。

彼の言いなりになってしまう私

守 秀斗
恋愛
マンションで同棲している山野井恭子(26才)と辻村弘(26才)。でも、最近、恭子は弘がやたら過激な行為をしてくると感じているのだが……。

戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件

さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。 数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、 今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、 わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。 彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。 それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。 今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。   「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」 「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」 「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」 「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」   命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!? 順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場―― ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。   これは―― 【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と 【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、 “甘くて逃げ場のない生活”の物語。   ――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。 ※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。

屋上の合鍵

守 秀斗
恋愛
夫と家庭内離婚状態の進藤理央。二十五才。ある日、満たされない肉体を職場のビルの地下倉庫で慰めていると、それを同僚の鈴木哲也に見られてしまうのだが……。

【魔法少女の性事情・1】恥ずかしがり屋の魔法少女16歳が肉欲に溺れる話

TEKKON
恋愛
きっとルンルンに怒られちゃうけど、頑張って大幹部を倒したんだもん。今日は変身したままHしても、良いよね?

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

処理中です...