剣と魔法の世界で冒険はそこそこにして色々なお仕事の女の子達がはちゃめちゃにえっちなことになるお話

アレ

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4章 訳あり人妻さんとたいへんなお使いのお話

66:夜

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アリアは、硬直するリオの若く逞しい胸板に、そっと指先を這わせる。その指の動きは、かつて帝国で幾多の貴族や富豪を虜にした、当時の彼女のそれであった。指先だけで男の身体のどこが敏感で、どのように触れれば悦びの声を上げるのかを、彼女は呼吸をするのと同じくらい自然に知り尽くしている。

「あ……ぅっ」

指が触れた場所から、電撃のような鋭い快感が走り、リオの口から情けない声が漏れた。アリアは、その初心な反応に満足そうに笑みを深めると、さらに大胆に、自らの豊満な乳房を彼の胸にぐりぐりと押し付けた。暖炉の熱を吸って熱く、そして柔らかく、それでいて圧倒的な弾力を持つ肉の塊が、彼の引き締まった肌を心地よく圧迫し、その思考を蕩かしていく。

「ねぇ、リオ……♡ あんた、まさかとは思うけど……女の人って、知らないのかい……?」

その問いは、悪魔の囁きのように甘く、そして残酷だった。リオの顔が、屈辱と、抗いがたい興奮とで瞬時に真っ赤に染め上がる。どもりながら何かを答えようとするが、喉がひきつり、言葉にならない。その狼狽しきった純真な反応だけで、アリアは全てを確信した。目の前のこの若く逞しい戦士は、まだ女の味を知らない、うぶな童貞なのだ、と。その事実は、アリアの内に眠るサディスティックな情熱に、激しく火を注いだ。

(──ああ、なんてことだろう。こんな、極上の逸材が、まだ誰の色にも染まらずに、この世に存在していたなんて)

心の中で、淑やかな女将ではない、もう一人の自分が歓喜の声を上げる。この若者の初めてを、自分の手で、自分の好きなように、めちゃくちゃに汚し、染め上げてみたい。その黒く、甘美な背徳的欲望が、彼女の下腹部をさらに熱く、そしてじゅくりと濡れそぼらせた。

「……♡あたいが、初めての相手じゃ……不満、かい……?」

吐息と共に囁かれたその言葉は、リオにとって最後通牒に等しかった。アリアの顔が、互いの吐息が混じり合うほどの距離にまで近づく。『妖精の吐息』の効果で潤んだ瞳が、獲物を捕らえた蛇のように彼を射抜き、微かに開かれた唇は、熟れた果実のように瑞々しく、彼を誘っていた。

「ふ、不満だなんて……そんな……! むしろ……いや、おれは……アリアさんみたいな人が、その……すごく、好み、で……す……」

それは、もはや彼の意志ではなく、酒精に操られた唇が勝手に紡ぎ出した、魂の叫びだった。その言葉を聞いた瞬間、アリアの瞳が、勝利を確信した捕食者のように、妖しく細められた。

「……♡なぁんだ。そうだったのかい……♡」

言質は、取った。

「それなら、話は早いじゃないか……♡」

次の瞬間、アリアはしなやかな豹のように身を翻し、呆然とするリオを粗末な寝台へと力強く押し倒した。突然のことに抵抗する間もなく、リオの背中は、乾いた藁が軋む音を立ててマットレスに深く沈み込む。そして、彼の視界は、自分に覆いかぶさってくるアリアの、圧倒的に豊満な肉体で完全に埋め尽くされた。

暖炉の炎は、先ほどと変わらず静かに、しかし確かな熱量を持って燃え続けている。時折ぱちりと薪がはぜる音が、これから始まる背徳的な儀式の開始を告げる合図のようだった。

「あ……あ……?」

柔らかく、それでいてずしりと重い乳房が、彼の胸を快く押し潰す。豊かな金色の髪が彼の顔にかかり、彼女の甘い体臭と『妖精の吐息』の芳香が混じり合った、むせ返るような匂いが彼の思考能力を完全に奪い去った。見下ろしてくるアリアの顔は、もはや慈母のそれではない。これから始まる饗宴を前に、舌なめずりをする妖婦の、恍惚とした表情を浮かべている。彼女自身、自分がリオを喜ばせるという目的以上に、己の身体が極限まで発情し、この若く逞しい雄を欲していることには、まだ気づいていなかった。ただ、目の前の獲物を前に、身体の芯から湧き上がる歓喜と興奮に、その身を委ねているだけだった。

「さあ、始めようか、リオ……♡ あたいが、あんたに……♡ 大人の味ってやつを、たぁっぷり、教えてあげるからねぇ……♡♡♡♡♡」

アリアはそう囁くと、リオの硬く尖った乳首に、ねっとりとした生温かい舌を這わせた。

「ひっ!? あ、アリアさ、だ、だめっで、そこはっ」

懇願と拒絶が混じり合った、掠れた悲鳴。若く鍛え上げられた身体が、経験したことのない快感にびくりと大きく跳ねる。アリアはその初心な反応を、暖炉の炎に照らされた寝台の上から見下ろし、満足げに喉の奥でくすくすと笑った。その笑みはもはや、港の安宿で貞淑に夫を支える若女将のものではなく、かつて帝都の夜を支配した最高級の娼婦だけが浮かべることを許された、蠱惑的で、残酷なまでに美しい笑みであった。

「ふふっ……♡ なぁに、可愛い声を出しちゃって……♡ さっきまでの威勢は、どうしたんだい? リオ……♡」

彼女の舌は、悪戯好きの猫のように、リオの硬く尖った左の乳首を執拗に攻め立てる。吸い、舐め、時折、その先端を小さく鋭い歯で甘噛みする。その度に、リオの未熟な身体は快感の荒波に翻弄され、弓なりにしなっては、びくびくと短い痙攣を繰り返した。ゴブリンの群れを前にしても揺るがなかったはずの屈強な戦士の身体が、今は一人の女の舌先だけで完全に無力化されている。その抗いがたい事実が、アリアの内に眠るサディスティックな支配欲を、さらに燃え上がらせた。
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