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4章 訳あり人妻さんとたいへんなお使いのお話
67:夜
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彼女の視線が、下腹部へと移る。粗末な麻の下着の上からでも分かる、若さと生命力が凝縮された熱い塊。それは、薬の力と、目の前の女が放つ圧倒的な色香によって、もはや隠しようもなく猛々しく、そして硬質にその存在を主張していた。アリアは、その若々しい雄蕊の頂きに、まるで極上の獲物を前にした捕食者のように、ゆっくりと手を伸ばした。そして、躊躇うことなく、濡れて肌に張り付いた下着ごと、その布を引き裂かんばかりの勢いで剥ぎ取った。
びりり、と粗末な生地が断末魔の叫びを上げる。その瞬間、暖炉の揺らめく光の中に、一糸まとわぬ若者の下半身が、そしてその中心で天を衝くように屹立する、若く逞しい分身が完全に露わになった。
「あら……まあ……♡」
思わず、感嘆の声が漏れた。アリアは幾多の男たちのそれを見てきた。帝国の軍人が持つ、権威と傲慢さを象徴するかのようなもの。巨万の富を築いた商人が持つ、脂ぎった欲望に満ちたもの。そして、愛する夫トーマスの、穏やかで優しい、家族の温もりを感じさせるもの。だが、今、目の前にあるそれは、そのどれとも全く異なっていた。
それは、ただ巨大で硬いだけではない。日々の過酷な鍛錬と、幾度も潜り抜けてきたであろう死線によって磨き上げられた、一種の「武器」としての洗練された機能美を湛えていたのだ。無駄な脂肪が一切ない引き締まった根元から、先端に向かって真っ直ぐに伸びる力強い幹。その表面には、まるで生き物のように青黒い血管が幾筋も浮き出し、どく、どくと、力強い生命の脈動を刻んでいる。先端の傘の部分は、まだ誰にも汚されていないことを示すかのように瑞々しい赤みを帯び、興奮のあまり滲み出た透明な雫が、暖炉の光を反射して妖しくきらめいていた。それは、若さという暴力的なまでの生命エネルギーが、一点に凝縮された塊そのものであった。
(──これを、あたいが……。この、まだ誰の色にも染まっていない極上の逸品を、あたいが初めて……)
ぞくり、と背筋を悪寒にも似た歓喜が駆け上った。この若者を、この雄蕊を、自分の意のままに染め上げ、快楽の虜にしてやりたい。その黒く甘美な欲望が、アリアの下腹部をさらに熱くさせた。しかし同時に、彼女は得体のしれない予感に身を震わせる。このあまりにも純粋で、あまりにも強大な生命の奔流を、本当に自分は御しきれるのだろうか。下手をすれば、染め上げるどころか、逆にこの若さの激流に飲み込まれ、身も心も喰らい尽くされてしまうのではないか。その支配されるかもしれないという未知の予感が、恐怖と共に、倒錯的な興奮となって彼女の蜜壺をじゅくりと濡らした。
だが、アリアはもはや引き返すことなどできなかった。『妖精の吐息』によって剥き出しにされた本能が、目の前の獲物を求めて絶叫している。
「ふふっ……♡ すごいじゃないか、リオ……♡ こんなに立派なものを隠していたなんて……♡ あたい、びっくりしちゃった……♡♡」
アリアはうっとりとした表情でそう囁くと、寝台に跪き、その神々しいまでの威容を誇る頂きに、ゆっくりと顔を近づけた。そして、まるで聖杯に口づけるかのように、その灼熱を帯びた先端に、生暖かく濡れた舌をそっと這わせた。
「ひっ……!?」
声にならない悲鳴を上げ、リオの身体が再び大きく跳ねる。アリアはその反応を無視し、いよいよ本格的な奉仕を開始した。それは、もはや単なる愛撫ではない。かつて彼女が得意としていた、男を快楽の地獄へと突き落とすための秘儀であった。
舌は、先端の敏感な傘の部分を、ねっとりと、しかし優しく舐め上げていく。時には広く面で包み込み、時には先端を尖らせて裏側の筋をなぞる。その度に、リオの腰がびくん、びくんと大きく揺れた。快感のあまり、彼は言葉を発することすらできず、ただ「あ、ぅ」というような、意味をなさない喘ぎを漏らすことしかできない。
アリアはそんな彼の様子を楽しみながら、さらに技巧を凝らしていく。右手は、硬く熱い幹を根元からしっかりと握りしめ、まるで呼吸を合わせるように、ゆっくりと、しかし力強く上下に扱き始めた。左手の指は、彼の腿の付け根から、睾丸、そして会陰へと、男の最も敏感な場所を的確に探り当て、優しく揉み解し、刺激を与えていく。
口と、右手と、左手。三つの異なる快楽が、同時に、そして絶え間ない波のようにリオを襲う。それは、彼が今までの人生で経験したことのない、あまりにも強烈な感覚の洪水だった。
『妖精の吐息』がもたらした灼熱の奔流は、アリアとリオ、二人の理性をいとも容易く焼き尽くした。もはや、そこに貞淑な宿の女将も、純朴な若き冒険者も存在しない。ただ、原始的な渇望に身を委ねる雄と雌がいるだけだった。アリアは、自らが仕掛けたはずの背徳の遊戯に、その身も心も蕩かされながら、目の前の若く逞しい生命の奔流を、その全てを味わい尽くさんと、恍惚の表情で奉仕を続ける。
「んんっ……♡♡ ん゛、んん゛、ん♡」
熟練の技が、未経験の肉体を執拗に攻め立てる。舌は硬く張りつめた幹を根元から先端へとねっとりと舐め上げ、唇は熱く脈打つその全体を優しく、しかし確かな圧を持って包み込む。右手は、彼の腿の付け根から、固く縮こまった袋、そして会陰へと、男の最も敏感な場所を的確に探り当て、優しく揉み解していた。
「あ、あ゛、う゛っ……! だ、だめ……アリアさ、ん……」
リオは、生まれて初めて知る快感の嵐に、必死に抗っていた。腰を引いて逃れようとするが、アリアの左手がその腰をがっしりと掴んで離さない。達してしまえば、この夢のような時間は終わってしまう。なにより、この聖母のように優しく、そして娼婦のように淫らな女性の前で、無様に果ててしまうことだけは避けたかった。その未熟なプライドが、彼の最後の砦だった。
びりり、と粗末な生地が断末魔の叫びを上げる。その瞬間、暖炉の揺らめく光の中に、一糸まとわぬ若者の下半身が、そしてその中心で天を衝くように屹立する、若く逞しい分身が完全に露わになった。
「あら……まあ……♡」
思わず、感嘆の声が漏れた。アリアは幾多の男たちのそれを見てきた。帝国の軍人が持つ、権威と傲慢さを象徴するかのようなもの。巨万の富を築いた商人が持つ、脂ぎった欲望に満ちたもの。そして、愛する夫トーマスの、穏やかで優しい、家族の温もりを感じさせるもの。だが、今、目の前にあるそれは、そのどれとも全く異なっていた。
それは、ただ巨大で硬いだけではない。日々の過酷な鍛錬と、幾度も潜り抜けてきたであろう死線によって磨き上げられた、一種の「武器」としての洗練された機能美を湛えていたのだ。無駄な脂肪が一切ない引き締まった根元から、先端に向かって真っ直ぐに伸びる力強い幹。その表面には、まるで生き物のように青黒い血管が幾筋も浮き出し、どく、どくと、力強い生命の脈動を刻んでいる。先端の傘の部分は、まだ誰にも汚されていないことを示すかのように瑞々しい赤みを帯び、興奮のあまり滲み出た透明な雫が、暖炉の光を反射して妖しくきらめいていた。それは、若さという暴力的なまでの生命エネルギーが、一点に凝縮された塊そのものであった。
(──これを、あたいが……。この、まだ誰の色にも染まっていない極上の逸品を、あたいが初めて……)
ぞくり、と背筋を悪寒にも似た歓喜が駆け上った。この若者を、この雄蕊を、自分の意のままに染め上げ、快楽の虜にしてやりたい。その黒く甘美な欲望が、アリアの下腹部をさらに熱くさせた。しかし同時に、彼女は得体のしれない予感に身を震わせる。このあまりにも純粋で、あまりにも強大な生命の奔流を、本当に自分は御しきれるのだろうか。下手をすれば、染め上げるどころか、逆にこの若さの激流に飲み込まれ、身も心も喰らい尽くされてしまうのではないか。その支配されるかもしれないという未知の予感が、恐怖と共に、倒錯的な興奮となって彼女の蜜壺をじゅくりと濡らした。
だが、アリアはもはや引き返すことなどできなかった。『妖精の吐息』によって剥き出しにされた本能が、目の前の獲物を求めて絶叫している。
「ふふっ……♡ すごいじゃないか、リオ……♡ こんなに立派なものを隠していたなんて……♡ あたい、びっくりしちゃった……♡♡」
アリアはうっとりとした表情でそう囁くと、寝台に跪き、その神々しいまでの威容を誇る頂きに、ゆっくりと顔を近づけた。そして、まるで聖杯に口づけるかのように、その灼熱を帯びた先端に、生暖かく濡れた舌をそっと這わせた。
「ひっ……!?」
声にならない悲鳴を上げ、リオの身体が再び大きく跳ねる。アリアはその反応を無視し、いよいよ本格的な奉仕を開始した。それは、もはや単なる愛撫ではない。かつて彼女が得意としていた、男を快楽の地獄へと突き落とすための秘儀であった。
舌は、先端の敏感な傘の部分を、ねっとりと、しかし優しく舐め上げていく。時には広く面で包み込み、時には先端を尖らせて裏側の筋をなぞる。その度に、リオの腰がびくん、びくんと大きく揺れた。快感のあまり、彼は言葉を発することすらできず、ただ「あ、ぅ」というような、意味をなさない喘ぎを漏らすことしかできない。
アリアはそんな彼の様子を楽しみながら、さらに技巧を凝らしていく。右手は、硬く熱い幹を根元からしっかりと握りしめ、まるで呼吸を合わせるように、ゆっくりと、しかし力強く上下に扱き始めた。左手の指は、彼の腿の付け根から、睾丸、そして会陰へと、男の最も敏感な場所を的確に探り当て、優しく揉み解し、刺激を与えていく。
口と、右手と、左手。三つの異なる快楽が、同時に、そして絶え間ない波のようにリオを襲う。それは、彼が今までの人生で経験したことのない、あまりにも強烈な感覚の洪水だった。
『妖精の吐息』がもたらした灼熱の奔流は、アリアとリオ、二人の理性をいとも容易く焼き尽くした。もはや、そこに貞淑な宿の女将も、純朴な若き冒険者も存在しない。ただ、原始的な渇望に身を委ねる雄と雌がいるだけだった。アリアは、自らが仕掛けたはずの背徳の遊戯に、その身も心も蕩かされながら、目の前の若く逞しい生命の奔流を、その全てを味わい尽くさんと、恍惚の表情で奉仕を続ける。
「んんっ……♡♡ ん゛、んん゛、ん♡」
熟練の技が、未経験の肉体を執拗に攻め立てる。舌は硬く張りつめた幹を根元から先端へとねっとりと舐め上げ、唇は熱く脈打つその全体を優しく、しかし確かな圧を持って包み込む。右手は、彼の腿の付け根から、固く縮こまった袋、そして会陰へと、男の最も敏感な場所を的確に探り当て、優しく揉み解していた。
「あ、あ゛、う゛っ……! だ、だめ……アリアさ、ん……」
リオは、生まれて初めて知る快感の嵐に、必死に抗っていた。腰を引いて逃れようとするが、アリアの左手がその腰をがっしりと掴んで離さない。達してしまえば、この夢のような時間は終わってしまう。なにより、この聖母のように優しく、そして娼婦のように淫らな女性の前で、無様に果ててしまうことだけは避けたかった。その未熟なプライドが、彼の最後の砦だった。
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