剣と魔法の世界で冒険はそこそこにして色々なお仕事の女の子達がはちゃめちゃにえっちなことになるお話

アレ

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5章 人妻エルフとえっちな呪いのお話

85:自宅

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夜の闇が、港湾要塞都市アストリナの石畳を深く濡らしていた。富裕層が住まう丘陵地区は、下町の喧騒とは別世界の静寂に包まれている。ガス灯の青白い光が、磨かれた石畳に揺らめき、まるで夜の川のようだ。海から吹き付ける風は、塩の香りと共に、秋の冷気を運んでくる。リーゼ・シルバーリングは、借り物の上質なコートの襟を固く合わせ、その身を小さく震わせた。肌寒いからだけではない。その身の内側、下腹部の奥深くで燃え盛る淫紋『蕩婦の嘆き』の熱が、期待と不安をないまぜにして、彼女の全身を支配していたからだ。

コートの下には、ギルドマスターの趣味を濃厚に反映した支給品の制服が隠されている。純白のシャツは彼女の豊満な双丘を強調し、極限まで切り詰められたプリーツスカートの下では、最高級のシルクストッキングが、男好きのする脚線美を艶めかしく包んでいた。日中、ギルドで浴びた無数の男たちの欲望をたっぷりと吸い込んだ淫紋は、今この瞬間も、じくじくと熱い蜜を分泌し続けている。ストッキングの腿の付け根までじっとりと湿り、歩くたびに太腿が擦れ、背徳的な水音を立てているのではないかと、リーゼは何度も振り返りそうになった。

噂には聞いていたが、ギルドマスター、アシュワースの自宅は、独り身の彼には到底似つかわしくない、城砦のような巨大な邸宅であった。黒曜石で縁取られた巨大な門、その両脇には魔法の光を放つガーゴイルの石像が鎮座し、侵入者を無言で威圧している。リーゼはごくりと唾を飲み込み、震える手で、昼間渡された鈍色の鍵を握りしめた。

『空間錠の鍵』。所有者の魔力紋を認証し、物理的な鍵穴なしに空間そのものを解錠する、古代エルダードワーフ文明の遺物を模した彼だけが作成可能なの傑作の一つ。彼がこれほどまでの品を、まるで合鍵のようにあっさりと手渡したという事実が、今夜の自分がどのような扱いを受けるのかを雄弁に物語っていた。

意を決して鍵を門にかざすと、鍵と門の中央に刻まれた『天秤』の紋章が、青白い光で共鳴した。重々しい音もなく、巨大な鉄の門が滑るように内側へと開く。まるで、主人の帰りを待ちわびていた忠実な獣のように。

吸い込まれるように中へ入ると、背後で門が静かに閉じた。外界から完全に隔絶された、主だけの王国。その王国で、リーゼは今宵、一匹の獲物となるのだ。玄関までのアプローチを進むと、重厚なマホガニーの扉がひとりでに開き、バスローブに身を包んだアシュワースが、満足げな笑みを浮かべて立っていた。

彼の視線は、まるで粘液を伴った触手のように、リーゼの全身をねっとりと舐め上げた。穏やかな笑顔とは裏腹に、その瞳の奥で燃え盛るどす黒い劣情の炎は、リーゼの淫紋を直接炙り、子宮の入り口をきゅう、と締め上げる。

『よく来たね、リーゼ君。歓迎するよ』

その声は、昼間の執務室で聞いたものと同じ、穏やかで知的な響きを持っていた。だが、今のリーゼには、獲物を前にした捕食者の、甘い囁きにしか聞こえない。

「……はい。マスター。今夜は、よろしく、お願い……いたします」

かろうじて紡いだ声は、媚びるように濡れて震えていた。

◇◇◇

人気のない静かな邸宅を、二人きりで進む。床に敷かれた深紅の絨毯は、リーゼのヒールの音すら完全に吸い込み、聞こえるのはアシュワースの革製スリッパが立てる微かな足音と、自分自身の高鳴る心臓の音だけだ。壁には、歴史上の英雄を描いた巨大な絵画や、見たこともない魔物の剥製が飾られ、それらが魔法の光に照らされて、荘厳な、しかしどこか不気味な影を落としている。

リーゼ夫妻が住む、ささやかなアパートとは比べ物にならない豪邸に、思わずため息が漏れた。

『この家かい? 祖父の遺産でね。独り身の私には不釣り合いな、大きすぎる箱だよ』

リーゼの心中を見透かしたように、彼がこともなげに言った。だがリーゼは知っている。この男は、かつて魔物におびえる弱小冒険者の吹き溜まりであったこのアストリナのギルドを、その卓越した魔導具の知識と、冷徹なまでの経営手腕によって、たったの十年で大陸有数の巨大組織へとまとめ上げた傑物である。その過程で、どれほどの政敵を蹴落とし、どれほどの富を築き上げたのか。周囲の評判は決して芳しいものではないが、本来であれば一代で爵位を賜ってもおかしくないほどの逸材なのだ。遺産などなくとも、この程度の豪邸を建てることなど、彼にとっては赤子の手をひねるよりたやすいはずだった。

◇◇◇

やがて、邸宅の最奥にある、ひときわ大きな扉の前で、アシュワースは足を止めた。彼の私的な寝室。今宵の背徳の祭壇だ。心臓が、喉から飛び出してしまいそうなほど激しく脈打つ。

扉を開けると、むせ返るような甘い香りがリーゼの鼻腔をくすぐった。安眠効果のある高価な香油と、そして、純粋な雄の匂いが混じり合った、濃厚な香り。部屋は、壁際に灯された魔光石の間接照明だけで照らされ、薄暗い光が、部屋の隅に鎮座する意外なほど簡素なベッドを幻想的に浮かび上がらせていた。

『さて……待たせて申し訳なかったね。リーゼ君。スカートを上げなさい』

アシュワースは、羽織っていたバスローブを脱ぎ捨てた。その下から現れたのは、中年らしい恰幅の良さとは裏腹に、驚くほど鍛え上げられた肉体だった。分厚い胸板、丸太のように太い腕。そして、その股間には、すでに怒張しきった、彼の権力そのものを象徴するかのような、巨大な猛りが天を突いていた。

「あ、あの……シャワーを、お借りしても……」

リーゼのかすかな抵抗は、しかし、彼の視線ひとつで無慈悲に打ち砕かれた。その瞳は、これ以上の懇願も、いかなる言い訳も許さないと、雄弁に物語っている。リーゼは諦念のため息をつくと、震える指で、制服のスカートの裾をつまんだ。

ゆっくりと、一枚のヴェールを剥がすようにスカートをたくし上げる。その下から現れたのは、もはや人の理性を保っているとは思えぬほど、淫らに濡れそぼった彼女の秘所だった。日中から絶え間なく分泌され続けた愛液は、黒いシルクのストッキングの付け根をぐっしょりと濡らし、真珠色の粘液が、内腿を伝って、今にも滴り落ちそうになっている。熟れすぎた果実が放つ、甘く、それでいてむせ返るような雌の匂いが、部屋の空気に満ちた。
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