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6章 メイドとして潜入したら当然の如くぐちょぐちょえっちになってしまうお話
108:小部屋
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血の気が、さっと引いていくのを感じました。
「……おねえちゃん。あの、その、僕、他に出口を探してみるよ…」
気まずそうに顔を赤らめ、ユーノくんが後ずさります。
しかし、小雪さんの頭は、別の思考で満たされていました。
(せっくす…? ユーノ様と…?♡)
絶望的な状況であるはずなのに、身体の奥が、きゅうん、と甘く疼くのを止められません。
「…ユーノ様」
静かに、しかし決意を秘めた声で、小雪さんは問いかけました。
「げんきになるぽーしょんは、ございますか?」
「ぇ? あ、うん。この前、ここで合成したからね! そこの棚に、まだたくさんあ」
ユーノくんが言い終わるのを待たずして、小雪さんは動いていました。
棚から、あの緑色に輝く小瓶を掴み取ると、躊躇なくコルクの栓を歯で引き抜きます。そして、中の液体を自らの口に含むと、呆然と立ち尽くすユーノくんの顎をむんずと掴み、その小さな唇に、自らの唇を強く押し付けたのです。
「んむっ!?」
驚きに見開かれたユーノくんの瞳。その抵抗を力ずくで封じ込め、小雪さんは舌を使って彼の唇をこじ開けると、口内に溜め込んだ緑色の液体を、彼の喉の奥へと、ごくり、ごくりと流し込んでいくのでした。
甘い花の蜜のような、それでいて奥の方に薬草の苦さが混じる、あの不思議な味が、二人の口内を満たしていきます。
必死に抵抗しようとするユーノくんの小さな顎を、しかし小雪さんはがっちりと掴んで離しません。
これは儀式なのです。この絶望的な状況を打破するための、唯一の。
この部屋を脱出するためには仕方のないことです。
ごくり、ごくり、と緑色の液体がすべて少年の喉の奥へと消えていくのを見届けると、小雪さんは名残惜しそうに、しかし挑発的にちゅ、と小さな水音を立てて唇を離します。二人の間には、銀色の唾液の糸がきらりと光り、ぷつりと切れました。
「あ……あ゛……おねぇ、ちゃん……なに、を……」
ぜぇ、ぜぇ、と荒い息をつきながら、ユーノくんが潤んだ瞳で小雪さんを見上げます。その白い頬はみるみるうちに上気し、先ほどまでの理知的な光を宿していた瞳は、熱に浮かされたようにとろりと蕩け始めていました。
そして、彼の身体に起きた変化は、それだけではありません。少年らしい簡素なズボンの股間が、内側から爆発的な力で押し上げられ、硬質な布地を突き破らんばかりの勢いで、硬く、熱い存在を主張し始めたのです。それは、数日前に小雪さんがその唇で受け止めた、あの生命力に満ち溢れた姿そのものでした。
ポーションの効果は、てきめんです。
ユーノくんの身体を駆け巡るのは、ただの滋養強壮薬などではありません。古代の魔導書に記された、生命力そのものを強制的に活性化させ、雄としての本能を極限まで引き出す禁断の秘薬。その魔力の奔流は、まだ成熟しきっていない少年の理性を、いとも容易く焼き尽くしてしまいました。
「ああ…… あ……」
状況を理解できないまま、ただ目の前の年上の女性が放つ、熟れた果実のような甘い発情の匂いに引き寄せられるように、ユーノくんはふらふらと小雪さんに手を伸ばします。
その、あまりにも無防備で、庇護欲をそそる姿に、小雪さんの内で最後の理性を繋ぎとめていた糸が、ぷつん、と大きな音を立てて切れました。
「ユーノ様♡」
その声は、どこまでも甘く、ねっとりとした欲情に濡れています。
小雪さんは、驚きに目を見開くユーノくんの華奢な身体を、まるで羽毛のように軽々と抱え上げると、部屋の隅にあった、かろうじてベッドの形を保っている古い寝台へと、乱暴に押し倒しました。ギシリ、と古びた木材が悲鳴を上げます。
「おねえちゃ……あ、ああッ」
「ユーノ様。何度も言いますが、わたくしには許嫁がおります。ですがこれは、お薬の作用に苦しむユーノ様を救うために、仕方のないことなのです。ええ、そうなのですとも」
まるで自分に言い聞かせるかのように早口でまくしたてながら、小雪さんの指は、信じられないほどの速度と正確さで、ユーノくんの服のボタンや紐を解いていきます。それは、シノビとして叩き込まれた技術の応用でしょう。本来は敵の鎧や装備を音もなく無力化するための技が、今、愛すべきご主人様を丸裸にするためだけに使われているのです。
「なので、わたくしが、あの紅いお薬のせいで、えっちな気持ちを抑えられないから、こういうことをするのではない、ということです。ユーノ様? いいですね?」
「え? え゛? あ、あ゛……♡」
あっという間にすべての衣服を剥ぎ取られ、白く滑らかな肌を晒したユーノくんが何かを言い返す前に、小雪さんはその小さな身体の上に、しなやかな獣のように跨っていました。
その瞬間、ユーノくんは息を呑みます。
小雪さんのメイド服、そのスカートの奥には、何の布地も存在していなかったのです。スカートの下には、しっとりと湿った恥丘が、惜しげもなく晒されていました。そして、その中心に鎮座する秘裂は、紅い媚薬によって溢れ出した愛液でとろとろに濡れそぼり、まるでそれ自体が一個の生き物のように、ひくひくと蠢いて、まだ見ぬ雄蕊を求めているかのようでした。
「……おねえちゃん。あの、その、僕、他に出口を探してみるよ…」
気まずそうに顔を赤らめ、ユーノくんが後ずさります。
しかし、小雪さんの頭は、別の思考で満たされていました。
(せっくす…? ユーノ様と…?♡)
絶望的な状況であるはずなのに、身体の奥が、きゅうん、と甘く疼くのを止められません。
「…ユーノ様」
静かに、しかし決意を秘めた声で、小雪さんは問いかけました。
「げんきになるぽーしょんは、ございますか?」
「ぇ? あ、うん。この前、ここで合成したからね! そこの棚に、まだたくさんあ」
ユーノくんが言い終わるのを待たずして、小雪さんは動いていました。
棚から、あの緑色に輝く小瓶を掴み取ると、躊躇なくコルクの栓を歯で引き抜きます。そして、中の液体を自らの口に含むと、呆然と立ち尽くすユーノくんの顎をむんずと掴み、その小さな唇に、自らの唇を強く押し付けたのです。
「んむっ!?」
驚きに見開かれたユーノくんの瞳。その抵抗を力ずくで封じ込め、小雪さんは舌を使って彼の唇をこじ開けると、口内に溜め込んだ緑色の液体を、彼の喉の奥へと、ごくり、ごくりと流し込んでいくのでした。
甘い花の蜜のような、それでいて奥の方に薬草の苦さが混じる、あの不思議な味が、二人の口内を満たしていきます。
必死に抵抗しようとするユーノくんの小さな顎を、しかし小雪さんはがっちりと掴んで離しません。
これは儀式なのです。この絶望的な状況を打破するための、唯一の。
この部屋を脱出するためには仕方のないことです。
ごくり、ごくり、と緑色の液体がすべて少年の喉の奥へと消えていくのを見届けると、小雪さんは名残惜しそうに、しかし挑発的にちゅ、と小さな水音を立てて唇を離します。二人の間には、銀色の唾液の糸がきらりと光り、ぷつりと切れました。
「あ……あ゛……おねぇ、ちゃん……なに、を……」
ぜぇ、ぜぇ、と荒い息をつきながら、ユーノくんが潤んだ瞳で小雪さんを見上げます。その白い頬はみるみるうちに上気し、先ほどまでの理知的な光を宿していた瞳は、熱に浮かされたようにとろりと蕩け始めていました。
そして、彼の身体に起きた変化は、それだけではありません。少年らしい簡素なズボンの股間が、内側から爆発的な力で押し上げられ、硬質な布地を突き破らんばかりの勢いで、硬く、熱い存在を主張し始めたのです。それは、数日前に小雪さんがその唇で受け止めた、あの生命力に満ち溢れた姿そのものでした。
ポーションの効果は、てきめんです。
ユーノくんの身体を駆け巡るのは、ただの滋養強壮薬などではありません。古代の魔導書に記された、生命力そのものを強制的に活性化させ、雄としての本能を極限まで引き出す禁断の秘薬。その魔力の奔流は、まだ成熟しきっていない少年の理性を、いとも容易く焼き尽くしてしまいました。
「ああ…… あ……」
状況を理解できないまま、ただ目の前の年上の女性が放つ、熟れた果実のような甘い発情の匂いに引き寄せられるように、ユーノくんはふらふらと小雪さんに手を伸ばします。
その、あまりにも無防備で、庇護欲をそそる姿に、小雪さんの内で最後の理性を繋ぎとめていた糸が、ぷつん、と大きな音を立てて切れました。
「ユーノ様♡」
その声は、どこまでも甘く、ねっとりとした欲情に濡れています。
小雪さんは、驚きに目を見開くユーノくんの華奢な身体を、まるで羽毛のように軽々と抱え上げると、部屋の隅にあった、かろうじてベッドの形を保っている古い寝台へと、乱暴に押し倒しました。ギシリ、と古びた木材が悲鳴を上げます。
「おねえちゃ……あ、ああッ」
「ユーノ様。何度も言いますが、わたくしには許嫁がおります。ですがこれは、お薬の作用に苦しむユーノ様を救うために、仕方のないことなのです。ええ、そうなのですとも」
まるで自分に言い聞かせるかのように早口でまくしたてながら、小雪さんの指は、信じられないほどの速度と正確さで、ユーノくんの服のボタンや紐を解いていきます。それは、シノビとして叩き込まれた技術の応用でしょう。本来は敵の鎧や装備を音もなく無力化するための技が、今、愛すべきご主人様を丸裸にするためだけに使われているのです。
「なので、わたくしが、あの紅いお薬のせいで、えっちな気持ちを抑えられないから、こういうことをするのではない、ということです。ユーノ様? いいですね?」
「え? え゛? あ、あ゛……♡」
あっという間にすべての衣服を剥ぎ取られ、白く滑らかな肌を晒したユーノくんが何かを言い返す前に、小雪さんはその小さな身体の上に、しなやかな獣のように跨っていました。
その瞬間、ユーノくんは息を呑みます。
小雪さんのメイド服、そのスカートの奥には、何の布地も存在していなかったのです。スカートの下には、しっとりと湿った恥丘が、惜しげもなく晒されていました。そして、その中心に鎮座する秘裂は、紅い媚薬によって溢れ出した愛液でとろとろに濡れそぼり、まるでそれ自体が一個の生き物のように、ひくひくと蠢いて、まだ見ぬ雄蕊を求めているかのようでした。
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