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10章 危ないお店に潜入したら当然のごとくぐちょぐちょえっちになってしまうお話
194:売人
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そして、小雪の視線は、男の下腹部へと吸い寄せられた。そこには、男の凶暴性と、この世のあらゆる理不尽を凝縮したかのような、巨大な分身が、赤黒い頭をもたげていた。太く、長く、まるで古木の根のように隆起した血管が、それ自体が意志を持つかのように、どくん、どくん、と不気味に脈打っている。その威容は、許嫁である早瀬のそれとは比較することすら冒涜的であるほどに、圧倒的であった。
あれが、自分の中に入ってくるのだろうか。想像しただけで、足がすくみ、全身の血が凍るような恐怖が背筋を駆け上る。しかし、それと同時に、若き主君に与えられた妙薬に蝕まれた身体の奥が、じゅわっと熱く疼き、未知の侵略者を迎え入れるための蜜を滲ませ始める。恐怖と期待。死と快楽。相反する感情が渦を巻き、小雪は息を呑んだ。
「♡お、お待たせ…いたしました…♡レイス、さま…♡」
小雪が、かろうじて震える声で指名の礼を述べようとした、その瞬間だった。言い終わる前に、レイスはベッドから音もなく立ち上がり、猛禽が獲物を狩るかのような恐るべき速さで小雪の目の前に迫ると、再びその唇を乱暴に奪ったのだ。
「♡んむっ♡んぐぅ…っ♡♡」
先ほどよりもさらに濃厚で、貪るような口づけ。男の舌が、有無を言わさず小雪の口内に侵入し、蹂躙を開始する。それはもはや口づけなどという生易しいものではなく、完全な支配と侵略の儀式であった。男の舌は、まるで灼熱の鉄杭のように熱く、小雪の舌を捕らえて絡め取り、舌の根元まで届くかのような深さで、敏感な粘膜という粘膜を執拗に擦り上げ、吸い上げる。くちゅ、じゅる、と生々しい水音が、静まり返った部屋に響き渡った。
男の唾液は、まるで灼熱の溶岩のように熱く、小雪の口内を満たしていく。その味は、鉄と、微かな硫黄のような…エンブレス周辺の火山地帯で産出されるという、魔力を帯びた鉱石を思わせる独特の風味がした。男の身体から発せられる、汗と獣と、そしてやはり微かな硫黄の匂いが混じり合った濃密な雄の匂いが、小雪の理性を蕩かし、思考を麻痺させていく。身体の芯から、抗いがたい熱の波が押し寄せ、骨盤の奥がとろけるように緩んでいく。膝ががくがくと震え、立っているのがやっとだ。
男の、岩のように硬い腕が、小雪の細い腰を支えるように、しかし逃がさないとばかりに強く回される。給仕服の薄い生地の下で、乳首は硬く尖り、その存在を主張するようにぷるりと震えた。秘裂からは止めどなく蜜が溢れ出し、太ももを伝って冷たい床に滴り落ちそうだった。小雪の身体は、急速に、そして完全に、この危険な男を受け入れる準備を整えていく。
「♡ん゛ーッ♡ん゛ん゛♡ん゛、ぅ♡は、あ゛ッ♡ん゛、ぐぅ♡♡♡れ、いしゅ…さまぁ…♡♡♡」
くぐもった嬌声が、唇の隙間から途切れることなく漏れ出す。それは抵抗ではなく、むしろ更なる支配を求めるような、甘く蕩けた響きを帯びていた。
「♡あ、あの…♡せめて、身体を…清めさせて…♡いただけま…んぐっ♡」
汗ばんだ身体のまま受け入れられることへの、シノビとして、一人の女としてのわずかな羞恥心からそう訴えようとした小雪の言葉は、再び男の舌によって遮られた。
「黙れ。このまま俺に付き合え」
男は、一度唇を離すと、命令するように低い声で言った。その有無を言わせぬ響きと、汚れたままで蹂躙されるという状況に、小雪は逆らうどころか、新たな興奮を覚えてしまう。汚いまま、この男にめちゃくちゃにされる。その背徳感が、罪悪感という名のスパイスとなり、小雪の身体をさらに熱く、淫らにさせた。
しかし、このまま完全に男のペースに呑まれてしまうのは癪だった。任務のためとはいえ、ただ弄ばれるだけでは、シノビとしての、そして黒羽・小雪としての矜持が許さない。小雪は、男に屈服しつつある身体を奮い立たせ、最後の意地を見せようとした。
男の舌が再び侵入してくるのに合わせ、今度は自ら積極的に舌を絡め、男の口内を探るように動かす。男の舌を吸い上げ、歯列をなぞり、上顎の敏感な部分をくすぐる。主導権を奪い返そうと試みる。必死に、男をリードしようとする。それは、嵐の中の小舟のようにか細い抵抗であり、砕け散る寸前のプライドの、最後の砦であった。
レイスは、そんな小雪の必死で、そしてあまりにもか細い抵抗を、まるで面白い玩具を見つけたかのように愉しんでいた。小雪がシノビとしての意地をかけて舌を動かせば、それに応じるように、しかし決して主導権は渡さずに、より深く、より巧みに舌を絡め返してくる。それは、熟練の剣士が新米の剣をあしらうかのようであり、あるいは、手のひらの上で捕らえた小鳥を愛でながら、その命が尽きる様を観察しているかのようでもあった。小雪がどれだけ必死に抗おうとも、結局はこの男の絶対的な支配からは逃れられないのだと、レイスは熟知している。その余裕綽々の態度が、小雪には理解できず、ただただ悔しかった。それでも、このまま一方的に蹂躙されることだけは許容できず、彼女は夢中で舌を動かし続けるしかなかった。
その時、男のゴツゴツとした、岩のような手が、小雪の胸へと伸びた。汗で湿り、身体に張り付いた安物のウェイトレスのユニフォーム。その薄い擬似絹布の上からでも、硬く尖った乳首の存在は、まるで小さな宝石のように明らかであった。男の、やすりで削ったかのようにざらついた指先が、その突起の周りを、焦らすようにゆっくりと円を描き始める。
「♡ひゃぅッ♡♡!?」
不意を突かれた鋭い刺激に、小雪の身体がびくりと弓なりに跳ねる。口づけは続いたまま、意識は胸の一点へと強制的に集中させられた。男の指は、ユニフォームの布地越しに、乳首の先端を軽く摘まみ、く、くり、と捻るように刺激する。そのたびに、びりびりとした魔力にも似た強い快感が背骨を駆け上り、下腹部の奥深く、子宮の中心で弾けた。
「♡ん゛ぅ…っ♡♡あ゛、そこ…♡だ、めぇ…♡♡♡」
あれが、自分の中に入ってくるのだろうか。想像しただけで、足がすくみ、全身の血が凍るような恐怖が背筋を駆け上る。しかし、それと同時に、若き主君に与えられた妙薬に蝕まれた身体の奥が、じゅわっと熱く疼き、未知の侵略者を迎え入れるための蜜を滲ませ始める。恐怖と期待。死と快楽。相反する感情が渦を巻き、小雪は息を呑んだ。
「♡お、お待たせ…いたしました…♡レイス、さま…♡」
小雪が、かろうじて震える声で指名の礼を述べようとした、その瞬間だった。言い終わる前に、レイスはベッドから音もなく立ち上がり、猛禽が獲物を狩るかのような恐るべき速さで小雪の目の前に迫ると、再びその唇を乱暴に奪ったのだ。
「♡んむっ♡んぐぅ…っ♡♡」
先ほどよりもさらに濃厚で、貪るような口づけ。男の舌が、有無を言わさず小雪の口内に侵入し、蹂躙を開始する。それはもはや口づけなどという生易しいものではなく、完全な支配と侵略の儀式であった。男の舌は、まるで灼熱の鉄杭のように熱く、小雪の舌を捕らえて絡め取り、舌の根元まで届くかのような深さで、敏感な粘膜という粘膜を執拗に擦り上げ、吸い上げる。くちゅ、じゅる、と生々しい水音が、静まり返った部屋に響き渡った。
男の唾液は、まるで灼熱の溶岩のように熱く、小雪の口内を満たしていく。その味は、鉄と、微かな硫黄のような…エンブレス周辺の火山地帯で産出されるという、魔力を帯びた鉱石を思わせる独特の風味がした。男の身体から発せられる、汗と獣と、そしてやはり微かな硫黄の匂いが混じり合った濃密な雄の匂いが、小雪の理性を蕩かし、思考を麻痺させていく。身体の芯から、抗いがたい熱の波が押し寄せ、骨盤の奥がとろけるように緩んでいく。膝ががくがくと震え、立っているのがやっとだ。
男の、岩のように硬い腕が、小雪の細い腰を支えるように、しかし逃がさないとばかりに強く回される。給仕服の薄い生地の下で、乳首は硬く尖り、その存在を主張するようにぷるりと震えた。秘裂からは止めどなく蜜が溢れ出し、太ももを伝って冷たい床に滴り落ちそうだった。小雪の身体は、急速に、そして完全に、この危険な男を受け入れる準備を整えていく。
「♡ん゛ーッ♡ん゛ん゛♡ん゛、ぅ♡は、あ゛ッ♡ん゛、ぐぅ♡♡♡れ、いしゅ…さまぁ…♡♡♡」
くぐもった嬌声が、唇の隙間から途切れることなく漏れ出す。それは抵抗ではなく、むしろ更なる支配を求めるような、甘く蕩けた響きを帯びていた。
「♡あ、あの…♡せめて、身体を…清めさせて…♡いただけま…んぐっ♡」
汗ばんだ身体のまま受け入れられることへの、シノビとして、一人の女としてのわずかな羞恥心からそう訴えようとした小雪の言葉は、再び男の舌によって遮られた。
「黙れ。このまま俺に付き合え」
男は、一度唇を離すと、命令するように低い声で言った。その有無を言わせぬ響きと、汚れたままで蹂躙されるという状況に、小雪は逆らうどころか、新たな興奮を覚えてしまう。汚いまま、この男にめちゃくちゃにされる。その背徳感が、罪悪感という名のスパイスとなり、小雪の身体をさらに熱く、淫らにさせた。
しかし、このまま完全に男のペースに呑まれてしまうのは癪だった。任務のためとはいえ、ただ弄ばれるだけでは、シノビとしての、そして黒羽・小雪としての矜持が許さない。小雪は、男に屈服しつつある身体を奮い立たせ、最後の意地を見せようとした。
男の舌が再び侵入してくるのに合わせ、今度は自ら積極的に舌を絡め、男の口内を探るように動かす。男の舌を吸い上げ、歯列をなぞり、上顎の敏感な部分をくすぐる。主導権を奪い返そうと試みる。必死に、男をリードしようとする。それは、嵐の中の小舟のようにか細い抵抗であり、砕け散る寸前のプライドの、最後の砦であった。
レイスは、そんな小雪の必死で、そしてあまりにもか細い抵抗を、まるで面白い玩具を見つけたかのように愉しんでいた。小雪がシノビとしての意地をかけて舌を動かせば、それに応じるように、しかし決して主導権は渡さずに、より深く、より巧みに舌を絡め返してくる。それは、熟練の剣士が新米の剣をあしらうかのようであり、あるいは、手のひらの上で捕らえた小鳥を愛でながら、その命が尽きる様を観察しているかのようでもあった。小雪がどれだけ必死に抗おうとも、結局はこの男の絶対的な支配からは逃れられないのだと、レイスは熟知している。その余裕綽々の態度が、小雪には理解できず、ただただ悔しかった。それでも、このまま一方的に蹂躙されることだけは許容できず、彼女は夢中で舌を動かし続けるしかなかった。
その時、男のゴツゴツとした、岩のような手が、小雪の胸へと伸びた。汗で湿り、身体に張り付いた安物のウェイトレスのユニフォーム。その薄い擬似絹布の上からでも、硬く尖った乳首の存在は、まるで小さな宝石のように明らかであった。男の、やすりで削ったかのようにざらついた指先が、その突起の周りを、焦らすようにゆっくりと円を描き始める。
「♡ひゃぅッ♡♡!?」
不意を突かれた鋭い刺激に、小雪の身体がびくりと弓なりに跳ねる。口づけは続いたまま、意識は胸の一点へと強制的に集中させられた。男の指は、ユニフォームの布地越しに、乳首の先端を軽く摘まみ、く、くり、と捻るように刺激する。そのたびに、びりびりとした魔力にも似た強い快感が背骨を駆け上り、下腹部の奥深く、子宮の中心で弾けた。
「♡ん゛ぅ…っ♡♡あ゛、そこ…♡だ、めぇ…♡♡♡」
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