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060. 辺境への刺客
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辺境の春は、日に日にその彩りを増していた。リリアーナが手がける畑では、植えられた苗が力強く成長し、緑の絨毯のように大地を覆い始めている。村人たちの顔には笑顔が戻り、子供たちの元気な声が響き渡る。砦の騎士たちも、充実した訓練と任務に励み、辺境全体が確かな希望と活気に満ち溢れていた。
リリアーナは、そんな穏やかな日常の中で、変わらず自分の役割を果たしていた。早朝にはフェンとシーを伴って新鮮なハーブや野草を摘み、午前中は砦の厨房で騎士たちのための滋養スープを作る。午後は畑に出て村人たちと共に汗を流し、夕方は小屋で保存食の管理や新しいレシピの試作に没頭する。アレクシスへのお届け物も、心を込めて用意し続けていた。彼との直接的な会話は少ないままだったが、彼が自分の活動を力強く支えてくれているという事実は、彼女の大きな支えとなっていた。
しかし、その穏やかな日常のすぐそばまで、王都から放たれた黒い影が忍び寄っていることを、リリアーナは知る由もなかった。
エドガーの密命を受けた「影」の組織の者たちは、数週間かけて慎重に辺境領へと潜入していた。彼らは熟練の工作員であり、商人や旅人、あるいは仕事を求める流れ者など、様々な姿に身をやつし、辺境の厳しい監視網を巧みにすり抜けていた。彼らは決して目立つ行動は取らず、砦や村の様子を遠巻きに観察し、人々の会話に耳を傾け、ターゲットであるリリアーナ・フォン・クラインフェルトに関する情報を着実に収集していった。
「……あの娘が、『辺境の聖女』か……。噂に聞くような派手さはないな」
村はずれの木陰から、旅人を装った刺客の一人が、畑で働くリリアーナの姿を観察しながら、仲間に囁いた。
「ああ。だが、妙に人を惹きつけるものがある。村人どもも、砦の兵士どもも、まるで彼女に心酔しているかのようだ。それに……」
もう一人の刺客が、苦々しい表情で付け加える。「あの二匹の獣……銀色の狼と黒猫。あれらは尋常ではない。常に娘のそばを離れず、その警戒心は異常なほど鋭い。迂闊には近づけん」
彼らが最も警戒していたのは、フェンとシーの存在だった。特にフェンの巨躯と威圧感、そして時折見せる人間離れした知性や力は、彼らにとって最大の障害だった。シーも、ただの猫ではないことは明らかで、その素早い動きと鋭い感覚は、彼らの隠密行動を何度も妨げそうになった。
「計画通り、まずはあの獣どもをどうにかする必要がありそうだな」
リーダー格の男が、冷徹な声で言った。「毒を使うか? それとも、眠らせるか……。幸い、あの娘は無警戒で、誰にでも心を許すタイプのようだ。そこが、我々にとっては最大の『隙』となるだろう」
彼らは、リリアーナの優しさやお人好しさを、利用すべき弱点としか見ていなかった。
刺客たちは、焦らず、慎重に機会を窺った。リリアーナの行動パターン、彼女が一人になる可能性のある時間と場所、そしてフェンとシーの注意が逸れる瞬間。それらを冷静に分析し、最も確実で、かつ波風を立てずに彼女を確保できる計画を練り上げていった。
一方、リリアーナは、そんな自分に向けられた悪意に全く気づいていなかった。彼女は、辺境の人々の優しさと、アレクシスの庇護に守られているという安心感の中で、以前よりもずっと伸び伸びと活動していた。時には、フェンやシーと共に、少しだけ森の奥まで食材探しに入ることもあった。春の森は、様々な山菜や薬草の宝庫であり、彼女の料理のレパートリーをさらに豊かにしてくれる可能性を秘めていたからだ。
「フェン、こっちに何か珍しいキノコが生えてないかしら?」
「シー、あの崖の上に咲いているのは、もしかして……」
彼女は、二匹の相棒に話しかけながら、夢中で森の恵みを探し回る。その無邪気な姿は、刺客たちにとっては格好の標的に見えただろう。
しかし、彼女の護衛たちは、決して油断してはいなかった。特にフェンは、森の中では普段以上に警戒心を高め、常に周囲の気配を探っていた。時折、遠くに潜む人間の気配を感じ取ると、低い唸り声を上げてリリアーナに警告を発した。シーもまた、木の上や茂みの陰から、鋭い緑色の瞳で周囲を監視し、わずかな異変も見逃さないようにしていた。
リリアーナは、フェンが唸ると、「どうしたの? また何かいるの?」と尋ねるが、姿が見えない相手に対して、具体的な危険を感じ取ることはできなかった。それでも、フェンの警告を無視することはなく、「分かったわ、こっちへ行くのはやめておきましょう」と、素直に進路を変えるのだった。もふもふ達の鋭い感覚が、知らず知らずのうちに、リリアーナを何度も危険から遠ざけていた。
刺客たちは、フェンとシーの鉄壁の守りに、何度か計画の実行を阻まれ、舌打ちするしかなかった。
「……厄介な獣どもめ……。やはり、まずは奴らを無力化せねば、娘には近づけん」
リーダー格の男は、計画の変更を余儀なくされた。彼らは、フェンとシーをおびき寄せ、罠にかけるか、あるいは特殊な薬を使って眠らせるための、新たな策を練り始めた。
そして、数日後。刺客たちは、ついに絶好の機会を作り出した。彼らは、リリアーナがよく訪れる森の一角に、フェンやシーが好みそうな、特殊な匂いを放つ(そして、少量だが強力な麻酔薬が仕込まれた)肉の塊を、巧妙な罠と共に仕掛けたのだ。そして、自らは気配を消し、近くの茂みに身を潜めて、獲物がかかるのを待った。
その日も、リリアーナはフェンとシーを連れて、森へ食材探しに来ていた。春の山菜が豊富で、彼女は夢中になってワラビやゼンマイを摘んでいた。
「まあ、たくさん採れたわ! これで美味しい煮物が作れるわね!」
彼女が笑顔で立ち上がった、その時だった。
くんくん……。
フェンが、何か強い匂いを嗅ぎつけ、鼻をひくつかせ始めた。それは、彼にとって非常に魅力的な、新鮮な肉の匂いだった。本能的な食欲が、彼の警戒心をわずかに鈍らせる。
「グルル……?」
フェンは、匂いのする方へ、誘われるように歩き出した。
「フェン? どうしたの?」
リリアーナが声をかけたが、フェンは匂いに夢中で、彼女の声が耳に入っていないようだった。
その隣で、シーもまた、同じ匂いに気づいていた。しかし、彼女の反応はフェンとは少し違った。確かに魅力的な匂いだが、どこか不自然な、危険な気配も同時に感じ取っていたのだ。
「……にゃ……(怪しい……)」
シーは、フェンを止めようとするかのように、小さな声で鳴いたが、食欲に駆られたフェンは、そのまま茂みの奥へと進んでいってしまう。
「もう、フェンったら!」
リリアーナは、少し呆れながらも、フェンの後を追った。「そんなに慌てなくても、お肉なら……あっ!」
茂みを抜けた先で、リリアーナは地面に置かれた肉の塊を見つけた。そして、その周りに仕掛けられた、巧妙な罠の存在にも、かろうじて気づいた。
「フェン、危ない!!」
リリアーナが叫んだのと、フェンが肉に飛びつこうとしたのは、ほぼ同時だった。そして、それを阻止しようと、シーが目にも止まらぬ速さでフェンの前に飛び出した。
茂みの中では、刺客たちが息を殺して、その瞬間を待っていた。計画通りだ。獣どもが罠にかかれば、あとは娘を捕らえるだけ……。
リリアーナの背後に、音もなく、黒い影が迫る。麻酔薬を染み込ませた布を持った手が、彼女の口元へと伸ばされようとしていた――。
辺境の森に、束の間の静寂が訪れる。それは、嵐の前の静けさ。リリアーナの身に、最大の危機が迫っていた。
リリアーナは、そんな穏やかな日常の中で、変わらず自分の役割を果たしていた。早朝にはフェンとシーを伴って新鮮なハーブや野草を摘み、午前中は砦の厨房で騎士たちのための滋養スープを作る。午後は畑に出て村人たちと共に汗を流し、夕方は小屋で保存食の管理や新しいレシピの試作に没頭する。アレクシスへのお届け物も、心を込めて用意し続けていた。彼との直接的な会話は少ないままだったが、彼が自分の活動を力強く支えてくれているという事実は、彼女の大きな支えとなっていた。
しかし、その穏やかな日常のすぐそばまで、王都から放たれた黒い影が忍び寄っていることを、リリアーナは知る由もなかった。
エドガーの密命を受けた「影」の組織の者たちは、数週間かけて慎重に辺境領へと潜入していた。彼らは熟練の工作員であり、商人や旅人、あるいは仕事を求める流れ者など、様々な姿に身をやつし、辺境の厳しい監視網を巧みにすり抜けていた。彼らは決して目立つ行動は取らず、砦や村の様子を遠巻きに観察し、人々の会話に耳を傾け、ターゲットであるリリアーナ・フォン・クラインフェルトに関する情報を着実に収集していった。
「……あの娘が、『辺境の聖女』か……。噂に聞くような派手さはないな」
村はずれの木陰から、旅人を装った刺客の一人が、畑で働くリリアーナの姿を観察しながら、仲間に囁いた。
「ああ。だが、妙に人を惹きつけるものがある。村人どもも、砦の兵士どもも、まるで彼女に心酔しているかのようだ。それに……」
もう一人の刺客が、苦々しい表情で付け加える。「あの二匹の獣……銀色の狼と黒猫。あれらは尋常ではない。常に娘のそばを離れず、その警戒心は異常なほど鋭い。迂闊には近づけん」
彼らが最も警戒していたのは、フェンとシーの存在だった。特にフェンの巨躯と威圧感、そして時折見せる人間離れした知性や力は、彼らにとって最大の障害だった。シーも、ただの猫ではないことは明らかで、その素早い動きと鋭い感覚は、彼らの隠密行動を何度も妨げそうになった。
「計画通り、まずはあの獣どもをどうにかする必要がありそうだな」
リーダー格の男が、冷徹な声で言った。「毒を使うか? それとも、眠らせるか……。幸い、あの娘は無警戒で、誰にでも心を許すタイプのようだ。そこが、我々にとっては最大の『隙』となるだろう」
彼らは、リリアーナの優しさやお人好しさを、利用すべき弱点としか見ていなかった。
刺客たちは、焦らず、慎重に機会を窺った。リリアーナの行動パターン、彼女が一人になる可能性のある時間と場所、そしてフェンとシーの注意が逸れる瞬間。それらを冷静に分析し、最も確実で、かつ波風を立てずに彼女を確保できる計画を練り上げていった。
一方、リリアーナは、そんな自分に向けられた悪意に全く気づいていなかった。彼女は、辺境の人々の優しさと、アレクシスの庇護に守られているという安心感の中で、以前よりもずっと伸び伸びと活動していた。時には、フェンやシーと共に、少しだけ森の奥まで食材探しに入ることもあった。春の森は、様々な山菜や薬草の宝庫であり、彼女の料理のレパートリーをさらに豊かにしてくれる可能性を秘めていたからだ。
「フェン、こっちに何か珍しいキノコが生えてないかしら?」
「シー、あの崖の上に咲いているのは、もしかして……」
彼女は、二匹の相棒に話しかけながら、夢中で森の恵みを探し回る。その無邪気な姿は、刺客たちにとっては格好の標的に見えただろう。
しかし、彼女の護衛たちは、決して油断してはいなかった。特にフェンは、森の中では普段以上に警戒心を高め、常に周囲の気配を探っていた。時折、遠くに潜む人間の気配を感じ取ると、低い唸り声を上げてリリアーナに警告を発した。シーもまた、木の上や茂みの陰から、鋭い緑色の瞳で周囲を監視し、わずかな異変も見逃さないようにしていた。
リリアーナは、フェンが唸ると、「どうしたの? また何かいるの?」と尋ねるが、姿が見えない相手に対して、具体的な危険を感じ取ることはできなかった。それでも、フェンの警告を無視することはなく、「分かったわ、こっちへ行くのはやめておきましょう」と、素直に進路を変えるのだった。もふもふ達の鋭い感覚が、知らず知らずのうちに、リリアーナを何度も危険から遠ざけていた。
刺客たちは、フェンとシーの鉄壁の守りに、何度か計画の実行を阻まれ、舌打ちするしかなかった。
「……厄介な獣どもめ……。やはり、まずは奴らを無力化せねば、娘には近づけん」
リーダー格の男は、計画の変更を余儀なくされた。彼らは、フェンとシーをおびき寄せ、罠にかけるか、あるいは特殊な薬を使って眠らせるための、新たな策を練り始めた。
そして、数日後。刺客たちは、ついに絶好の機会を作り出した。彼らは、リリアーナがよく訪れる森の一角に、フェンやシーが好みそうな、特殊な匂いを放つ(そして、少量だが強力な麻酔薬が仕込まれた)肉の塊を、巧妙な罠と共に仕掛けたのだ。そして、自らは気配を消し、近くの茂みに身を潜めて、獲物がかかるのを待った。
その日も、リリアーナはフェンとシーを連れて、森へ食材探しに来ていた。春の山菜が豊富で、彼女は夢中になってワラビやゼンマイを摘んでいた。
「まあ、たくさん採れたわ! これで美味しい煮物が作れるわね!」
彼女が笑顔で立ち上がった、その時だった。
くんくん……。
フェンが、何か強い匂いを嗅ぎつけ、鼻をひくつかせ始めた。それは、彼にとって非常に魅力的な、新鮮な肉の匂いだった。本能的な食欲が、彼の警戒心をわずかに鈍らせる。
「グルル……?」
フェンは、匂いのする方へ、誘われるように歩き出した。
「フェン? どうしたの?」
リリアーナが声をかけたが、フェンは匂いに夢中で、彼女の声が耳に入っていないようだった。
その隣で、シーもまた、同じ匂いに気づいていた。しかし、彼女の反応はフェンとは少し違った。確かに魅力的な匂いだが、どこか不自然な、危険な気配も同時に感じ取っていたのだ。
「……にゃ……(怪しい……)」
シーは、フェンを止めようとするかのように、小さな声で鳴いたが、食欲に駆られたフェンは、そのまま茂みの奥へと進んでいってしまう。
「もう、フェンったら!」
リリアーナは、少し呆れながらも、フェンの後を追った。「そんなに慌てなくても、お肉なら……あっ!」
茂みを抜けた先で、リリアーナは地面に置かれた肉の塊を見つけた。そして、その周りに仕掛けられた、巧妙な罠の存在にも、かろうじて気づいた。
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リリアーナが叫んだのと、フェンが肉に飛びつこうとしたのは、ほぼ同時だった。そして、それを阻止しようと、シーが目にも止まらぬ速さでフェンの前に飛び出した。
茂みの中では、刺客たちが息を殺して、その瞬間を待っていた。計画通りだ。獣どもが罠にかかれば、あとは娘を捕らえるだけ……。
リリアーナの背後に、音もなく、黒い影が迫る。麻酔薬を染み込ませた布を持った手が、彼女の口元へと伸ばされようとしていた――。
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