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第8話:ステータスの暴力
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死の回数が、とうに百回を超えた。
あのゴブリンの巣は、もはや俺にとって第二の我が家のような場所になっていた。殺風景な木賃宿の屋根裏部屋と、血と腐臭に満ちたゴブリンの洞窟。その二つを往復するだけの毎日。
俺の精神は、とっくの昔に常軌を逸していたのかもしれない。死の瞬間に感じる痛みは、もはやただの信号に過ぎない。復活の合図であり、ステータスが上昇した証。その信号を受け取るたびに、俺の心は乾いた喜びを感じるようになっていた。
この日も俺は、いつものように洞窟へ「出勤」した。手には、何度も血を吸って切れ味の鈍ったショートソード。だが、もはやこんな物は必要ないのかもしれない。
「ギギッ!」
洞窟の入り口付近で見張りをしていたゴブリンが二体、俺の姿を認めて襲いかかってくる。その動きは、まるで老人の散歩のように緩慢に見えた。
俺はショートソードを鞘に収めたまま、静かに拳を握る。
「まずは、お前らからだ」
一体目のゴブリンが振り下ろす棍棒。俺はそれを避けることすらせず、左腕で受け止めた。ゴッという鈍い音が響き、棍棒が俺の腕に当たって甲高い音を立てて折れる。俺の腕には、僅かな痺れが残っただけ。
「なっ……ギャッ!?」
ゴブリンが驚愕の声を上げる間もなく、俺の右拳がその醜い顔面に叩き込まれた。
メシャア、という生々しい音。手応えは、熟れた果実を握り潰したかのようだった。ゴブリンは悲鳴すら上げられず、頭部が陥没した無残な姿で後方へ吹き飛んでいく。壁に叩きつけられ、そのまま動かなくなった。
一撃。
素手の一撃で、ゴブリンは沈んだ。
「ギイイイイッ!?」
もう一体のゴブリンが、仲間の無残な死に様を見て恐怖に引き攣った声を上げる。踵を返し、洞窟の奥へと逃げ出そうとした。
逃がすわけがない。
俺は地面を蹴った。敏捷性が70を超えた俺の瞬発力は、ゴブリンの逃げ足を遥かに凌駕する。一瞬で背後に回り込み、その首根っこを鷲掴みにした。
「ギャ……」
「おやすみ」
ミシリ、と嫌な音が手に伝わる。ゴブリンはぐったりと力を失い、その場に崩れ落ちた。
わずか数秒の出来事だった。
俺は自分の拳を見下ろした。返り血で濡れた、ただの人間の拳だ。だが、その内部に秘められた力は、もはや人間のものではなかった。
これが、ステータスの暴力。
レベルやスキルといった小手先の技ではない。筋力、耐久力、敏捷性。ただそれだけの、純粋で絶対的な身体能力の差がもたらす蹂躙。
【カイル・アッシュフィールド】
レベル:1
HP:20/20
MP:5/5
筋力:62
耐久力:58
敏捷性:71
魔力:5
スキル:やりなおし
ウィンドウに表示された数値が、俺の異常な成長を物語っていた。一般的な駆け出し冒険者のステータスが平均10前後だと言われている。ベテランの域でも30を超えれば上々。俺の数値は、すでに一流の冒険者さえも遥かに凌駕していた。レベル1でありながら。
「まだだ……まだ足りない」
俺は洞窟の奥へと進んだ。警報を聞きつけたのか、奥からぞろぞろとゴブリンたちが現れる。その数、十体以上。中には、少し体格のいいホブゴブリンのような個体も混じっていた。
以前の俺なら、絶望的な戦力差だ。だが今は違う。
「さあ、始めようか」
俺は笑みを浮かべ、ゴブリンの群れへと自ら突っ込んだ。
棍棒が飛んでくる。避けない。拳で殴り砕く。
短剣が突き出される。掴んでへし折る。
矢が放たれる。指でつまんで止める。
もはや戦闘ではなかった。一方的な虐殺だ。
俺の拳がゴブリンの胸を貫き、蹴りがその体をくの字に折り曲げる。デコピン一つで頭蓋骨にヒビを入れ、ただのタックルで数体をまとめて壁まで吹き飛ばした。
「ギャアアア!」「ギギギギ!」
ゴブリンたちの声は、戦意から恐怖へ、そして絶望へと変わっていく。目の前の人間が、自分たちの攻撃をものともせず、仲間を紙くずのように屠っていく。その光景は、彼らにとって悪夢そのものだっただろう。
彼らは理解できないはずだ。なぜ、これほどまでに力の差があるのか。この人間は一体何者なのかと。
それは、かつて俺がアランたちに対して抱いていた感情と、どこか似ていた。理不尽なまでの力の差。どうしようもない格の違い。
だが、今の俺は蹂躙される側ではない。蹂躙する側だ。
「気持ちいい……」
ぽつりと、そんな言葉が漏れた。
そうだ、気持ちがいい。無力だった自分が、誰にも見向きもされなかった自分が、こうして圧倒的な力で敵をねじ伏せている。この全能感は、麻薬のように俺の心を蝕み、そして満たしていった。
最後に残ったのは、体格のいいホブゴブリンだった。彼は仲間たちの死体の山を見てわなわなと震えながらも、錆びた大剣を構えて俺に立ち向かってきた。
「グオオオ!」
雄叫びと共に振り下ろされる大剣。俺はそれを、左手の指二本で、つまむようにして受け止めた。
キィン、という甲高い音。大剣は俺の指に食い込むことなく、ぴたりと静止する。
ホブゴブリンの目が、信じられないものを見るように大きく見開かれた。
「お前の力は、その程度か?」
俺はつまんだ大剣を、そのまま押し返す。ホブゴブリンは巨体ごとよろめき、体勢を崩した。
そのがら空きになった胴体に、俺は静かに右の掌底を打ち込む。
ドッ、と腹の底に響くような鈍い音。ホブゴブリンは「ぐえ」と蛙が潰れたような声を漏らし、白目を剥いてゆっくりと後ろに倒れていった。その巨体が地面に倒れると、洞窟は不気味な静寂に包まれた。
残ったのは、俺一人と、ゴブリンたちの死体の山だけ。
俺はゆっくりと息を吐いた。返り血の鉄臭い匂いが鼻をつく。
もはや、この巣のゴブリンたちでは、俺のステータスを上げるための経験値(死)を得ることは難しいだろう。棍棒で殴られても、せいぜい軽い打撲で済んでしまう。殺されるためには、わざと無防備になる必要があった。それは、あまりにも効率が悪い。
「次のステージに進む時が来た、か」
俺は洞窟を後にした。背後で、生き残ったゴブリンが数匹、恐怖に怯えながら俺の背中を見送っている気配がした。もう、彼らが俺に襲いかかってくることはないだろう。
街に戻る道すがら、俺は自分の変化を改めて噛み締めていた。
手に入れたのは、圧倒的な身体能力。そして、失ったのは、かつての自分にあった弱さや、他人への依存心。あるいは、人間らしい感情そのものだったのかもしれない。
それでいい。俺は強さを求めたのだ。そのために、死ぬことさえ厭わなかった。ならば、何を失おうと後悔はない。
街の門が見えてきた。
追放されたあの日、絶望の中でくぐった門。
今は、新たな始まりを告げる凱旋門のように見えた。
俺の戦いはまだ始まったばかりだ。ゴブリンは、ただのチュートリアルに過ぎない。この世界には、もっと強い魔物がいくらでもいる。オーク、オーガ、ワイバーン。そして、いつかはドラゴンさえも。
そいつらに殺されるたび、俺はさらに強くなる。
俺のレベルは1のままだ。だが、俺の本当の強さは、そんな数字では測れない。
俺は冒険者ギルドへと向かった。ゴブリンの巣を壊滅させた証として、奴らの耳を数十枚、麻袋に詰めている。これを提出すれば、それなりの報酬になるはずだ。
レベル1の冒険者が、ゴブリンの群れを単独で討伐した。ギルドの連中は、どんな顔をするだろうか。
想像すると、自然と口角が上がった。
アランたちに追放された、哀れな荷物持ちはもういない。
ここにいるのは、無限の可能性を秘めた、最強のレベル1だ。
あのゴブリンの巣は、もはや俺にとって第二の我が家のような場所になっていた。殺風景な木賃宿の屋根裏部屋と、血と腐臭に満ちたゴブリンの洞窟。その二つを往復するだけの毎日。
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俺はショートソードを鞘に収めたまま、静かに拳を握る。
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「なっ……ギャッ!?」
ゴブリンが驚愕の声を上げる間もなく、俺の右拳がその醜い顔面に叩き込まれた。
メシャア、という生々しい音。手応えは、熟れた果実を握り潰したかのようだった。ゴブリンは悲鳴すら上げられず、頭部が陥没した無残な姿で後方へ吹き飛んでいく。壁に叩きつけられ、そのまま動かなくなった。
一撃。
素手の一撃で、ゴブリンは沈んだ。
「ギイイイイッ!?」
もう一体のゴブリンが、仲間の無残な死に様を見て恐怖に引き攣った声を上げる。踵を返し、洞窟の奥へと逃げ出そうとした。
逃がすわけがない。
俺は地面を蹴った。敏捷性が70を超えた俺の瞬発力は、ゴブリンの逃げ足を遥かに凌駕する。一瞬で背後に回り込み、その首根っこを鷲掴みにした。
「ギャ……」
「おやすみ」
ミシリ、と嫌な音が手に伝わる。ゴブリンはぐったりと力を失い、その場に崩れ落ちた。
わずか数秒の出来事だった。
俺は自分の拳を見下ろした。返り血で濡れた、ただの人間の拳だ。だが、その内部に秘められた力は、もはや人間のものではなかった。
これが、ステータスの暴力。
レベルやスキルといった小手先の技ではない。筋力、耐久力、敏捷性。ただそれだけの、純粋で絶対的な身体能力の差がもたらす蹂躙。
【カイル・アッシュフィールド】
レベル:1
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MP:5/5
筋力:62
耐久力:58
敏捷性:71
魔力:5
スキル:やりなおし
ウィンドウに表示された数値が、俺の異常な成長を物語っていた。一般的な駆け出し冒険者のステータスが平均10前後だと言われている。ベテランの域でも30を超えれば上々。俺の数値は、すでに一流の冒険者さえも遥かに凌駕していた。レベル1でありながら。
「まだだ……まだ足りない」
俺は洞窟の奥へと進んだ。警報を聞きつけたのか、奥からぞろぞろとゴブリンたちが現れる。その数、十体以上。中には、少し体格のいいホブゴブリンのような個体も混じっていた。
以前の俺なら、絶望的な戦力差だ。だが今は違う。
「さあ、始めようか」
俺は笑みを浮かべ、ゴブリンの群れへと自ら突っ込んだ。
棍棒が飛んでくる。避けない。拳で殴り砕く。
短剣が突き出される。掴んでへし折る。
矢が放たれる。指でつまんで止める。
もはや戦闘ではなかった。一方的な虐殺だ。
俺の拳がゴブリンの胸を貫き、蹴りがその体をくの字に折り曲げる。デコピン一つで頭蓋骨にヒビを入れ、ただのタックルで数体をまとめて壁まで吹き飛ばした。
「ギャアアア!」「ギギギギ!」
ゴブリンたちの声は、戦意から恐怖へ、そして絶望へと変わっていく。目の前の人間が、自分たちの攻撃をものともせず、仲間を紙くずのように屠っていく。その光景は、彼らにとって悪夢そのものだっただろう。
彼らは理解できないはずだ。なぜ、これほどまでに力の差があるのか。この人間は一体何者なのかと。
それは、かつて俺がアランたちに対して抱いていた感情と、どこか似ていた。理不尽なまでの力の差。どうしようもない格の違い。
だが、今の俺は蹂躙される側ではない。蹂躙する側だ。
「気持ちいい……」
ぽつりと、そんな言葉が漏れた。
そうだ、気持ちがいい。無力だった自分が、誰にも見向きもされなかった自分が、こうして圧倒的な力で敵をねじ伏せている。この全能感は、麻薬のように俺の心を蝕み、そして満たしていった。
最後に残ったのは、体格のいいホブゴブリンだった。彼は仲間たちの死体の山を見てわなわなと震えながらも、錆びた大剣を構えて俺に立ち向かってきた。
「グオオオ!」
雄叫びと共に振り下ろされる大剣。俺はそれを、左手の指二本で、つまむようにして受け止めた。
キィン、という甲高い音。大剣は俺の指に食い込むことなく、ぴたりと静止する。
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そのがら空きになった胴体に、俺は静かに右の掌底を打ち込む。
ドッ、と腹の底に響くような鈍い音。ホブゴブリンは「ぐえ」と蛙が潰れたような声を漏らし、白目を剥いてゆっくりと後ろに倒れていった。その巨体が地面に倒れると、洞窟は不気味な静寂に包まれた。
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手に入れたのは、圧倒的な身体能力。そして、失ったのは、かつての自分にあった弱さや、他人への依存心。あるいは、人間らしい感情そのものだったのかもしれない。
それでいい。俺は強さを求めたのだ。そのために、死ぬことさえ厭わなかった。ならば、何を失おうと後悔はない。
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俺の戦いはまだ始まったばかりだ。ゴブリンは、ただのチュートリアルに過ぎない。この世界には、もっと強い魔物がいくらでもいる。オーク、オーガ、ワイバーン。そして、いつかはドラゴンさえも。
そいつらに殺されるたび、俺はさらに強くなる。
俺のレベルは1のままだ。だが、俺の本当の強さは、そんな数字では測れない。
俺は冒険者ギルドへと向かった。ゴブリンの巣を壊滅させた証として、奴らの耳を数十枚、麻袋に詰めている。これを提出すれば、それなりの報酬になるはずだ。
レベル1の冒険者が、ゴブリンの群れを単独で討伐した。ギルドの連中は、どんな顔をするだろうか。
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