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第76話:王との謁見
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王都アルヘイムの民衆から熱烈な歓迎を受けながら、俺たちを乗せた馬車は白亜の王城へとたどり着いた。巨大な城門をくぐり、磨き上げられた大理理石の中庭を抜ける。その壮麗さと規模は、俺がこれまで見てきたどの建造物をも圧倒していた。
馬車を降りると、そこには宰相を名乗る年老いた貴族と、何人もの侍従たちが出迎えていた。俺たちは彼らに導かれ、城の内部へと足を踏み入れる。
城内は贅の限りを尽くした、まさに夢のような空間だった。床には深紅の絨毯が敷き詰められ、壁には王国歴代の王たちの肖像画が飾られている。天井からは巨大な水晶のシャンデリアが下がり、無数の光を乱反射させていた。
「……すごい。おとぎ話の世界みたい……」
エリナが小さな声で感嘆の息を漏らす。
シルフィリアでさえも、「まあ、人間の城にしては少しは見るべきところもあるわね」と、その壮麗さを認めざるを得ないといった様子だった。
ヴォルフは場違いな場所に連れてこられた獣のように、落ち着きなく周囲を見回している。
俺たちはやがて巨大な両開きの扉の前で足を止めた。扉の上部にはアルビオン王家の紋章である「黄金の獅子」が刻まれている。
この扉の向こうが玉座の間。国王陛下が待つ場所。
「これより、国王陛下にご謁見賜る。くれぐれも粗相のないように」
宰相が厳かな口調で告げる。
侍従たちがゆっくりと、そして重々しくその扉を開き始めた。
扉の向こうから、眩いばかりの光が溢れ出してくる。
俺たちは目を細めながら、その光の中へと足を踏み入れた。
玉座の間は想像を絶するほどに広大だった。高い天井はまるで教会の大聖堂のようにアーチを描き、その壁を飾るステンドグラスから色とりどりの光が差し込んでいる。
部屋の両脇には、王国が誇る最強の騎士たちが微動だにせず整列していた。その誰もが俺たちに匹敵するほどの、凄まじい気を放っている。
そして、その広間の最も奥。数段高くなった壇上にその玉座はあった。
玉座に座っていたのは、一人の壮年の男だった。
齢は五十代ほどだろうか。豊かな金髪と整えられた髭。その顔には王としての威厳と、民を慈しむ父性のような優しさが同居していた。身に纏っている王衣は豪華だが、その下にある体躯は若い頃は自ら剣を取って戦場に立っていたであろうことを窺わせるほど、鍛え上げられている。
彼こそが、アルビオン王国国王、リチャード・フォン・アルビオンその人だった。
俺たち四人は玉座の前まで進み出ると、宰相の指示に従い深く膝をついた。
「面を上げよ」
静かだがよく通る声が、広間全体に響き渡った。
俺たちはゆっくりと顔を上げる。国王リチャードの青い瞳が、俺たち一人一人を慈しむように、そして値踏みするように見つめていた。
「君たちがアイギスの砦を救った英雄たちか。長旅、ご苦労であった」
国王の労いの言葉に、宰相が代わりに答える。
「はっ。こちらがカイル殿、シルフィリア殿、ヴォルフ殿、そしてエリナ殿にございます」
国王は宰相の言葉に頷くと、再び俺たちに視線を向けた。
「アイギスの騎士団長より報告は受けている。魔王軍四天王の一角、獣将軍ガルムを打ち破り、数万の軍勢を退けたと。信じがたい功績だ。まさに奇跡としか言いようがない」
彼の声には、偽りのない賞賛が込められていた。
「王国を代表し、心より礼を言う。君たちの勇気ある行動がなければ、今頃王都は戦火に包まれていたやもしれん。本当にありがとう」
国王はそう言うと、玉座から立ち上がり壇上を降りてきた。そして俺たちの目の前で、静かに頭を下げたのだ。
一国の王が、一介の冒険者に頭を下げる。その前代未聞の光景に、周囲にいた騎士や貴族たちからどよめきが起こった。
「陛下! おやめください!」
宰相が慌てて駆け寄るが、国王はそれを手で制した。
「国を救った英雄に対し、敬意を払うのは当然のことだ」
彼はそう言うと顔を上げた。そして俺の目の前で、まっすぐな瞳で俺を見つめた。
「カイル殿、と申したか。報告によれば、貴殿はレベル1でありながらガルム将軍と渡り合ったと聞く。にわかには信じがたい話だが、貴殿のその目を見れば、それが真実であると分かる」
彼の目はバルガンと同じ、人の本質を見抜く力を持っていた。
「今、我らの王国は、いや世界は未曾有の危機に瀕している。魔王軍の復活はもはや疑いようのない事実だ。彼らの侵攻はアイギスだけに留まるまい。いずれ大陸全土が戦火に包まれることになるだろう」
国王の声は、次第に熱を帯びていく。
「我々も手をこまねいているわけではない。王国全土に動員令を発し、来るべき決戦に備えている。だが、それでも足りぬのだ。魔王、そして残る三人の四天王。彼らと渡り合えるだけの、絶対的な『力』が」
彼はそこで一度言葉を切った。
そして、俺の肩にその手を置いた。
「カイル殿。そして、その仲間たちよ。どうか、君たちのその力をこの世界を救うために貸してはくれまいか」
それは懇願だった。
一国の王が全てのプライドを捨て、俺たちに世界の未来を託そうとしていた。
「君たちに、正式に魔王討伐の勅命を下したい。もちろん強制はしない。だが、君たちのような英雄の力が今、この世界には必要なのだ」
玉座の間は静まり返っていた。
誰もが固唾を飲んで俺の答えを待っている。
俺は仲間たちの顔を一人一人見回した。
シルフィリアもヴォルフもエリナも。
誰もが真剣な眼差しで俺を見つめ返していた。
その瞳には同じ答えが宿っていた。
俺は再び国王へと向き直ると、深く、そして力強く頷いた。
「……お受けいたします。国王陛下」
俺の答えに、国王の顔がぱあっと輝いた。
周囲の騎士たちからも、安堵とそして新たな希望に満ちた歓声が上がった。
俺たちの旅はついに、世界そのものを救うための壮大な戦いへと姿を変えたのだ。
魔王討伐。
そのあまりにも重い使命を、俺たちはこの日この場所で正式に背負うことになった。
これは俺が望んだ道なのか。
まだ分からない。
だが、仲間たちと共にこの世界の危機に立ち向かう。
それもまた、俺の『証明』の一つの形なのかもしれない。
俺はこれから始まるであろう、さらなる激闘を予感し、静かに決意を固めていた。
馬車を降りると、そこには宰相を名乗る年老いた貴族と、何人もの侍従たちが出迎えていた。俺たちは彼らに導かれ、城の内部へと足を踏み入れる。
城内は贅の限りを尽くした、まさに夢のような空間だった。床には深紅の絨毯が敷き詰められ、壁には王国歴代の王たちの肖像画が飾られている。天井からは巨大な水晶のシャンデリアが下がり、無数の光を乱反射させていた。
「……すごい。おとぎ話の世界みたい……」
エリナが小さな声で感嘆の息を漏らす。
シルフィリアでさえも、「まあ、人間の城にしては少しは見るべきところもあるわね」と、その壮麗さを認めざるを得ないといった様子だった。
ヴォルフは場違いな場所に連れてこられた獣のように、落ち着きなく周囲を見回している。
俺たちはやがて巨大な両開きの扉の前で足を止めた。扉の上部にはアルビオン王家の紋章である「黄金の獅子」が刻まれている。
この扉の向こうが玉座の間。国王陛下が待つ場所。
「これより、国王陛下にご謁見賜る。くれぐれも粗相のないように」
宰相が厳かな口調で告げる。
侍従たちがゆっくりと、そして重々しくその扉を開き始めた。
扉の向こうから、眩いばかりの光が溢れ出してくる。
俺たちは目を細めながら、その光の中へと足を踏み入れた。
玉座の間は想像を絶するほどに広大だった。高い天井はまるで教会の大聖堂のようにアーチを描き、その壁を飾るステンドグラスから色とりどりの光が差し込んでいる。
部屋の両脇には、王国が誇る最強の騎士たちが微動だにせず整列していた。その誰もが俺たちに匹敵するほどの、凄まじい気を放っている。
そして、その広間の最も奥。数段高くなった壇上にその玉座はあった。
玉座に座っていたのは、一人の壮年の男だった。
齢は五十代ほどだろうか。豊かな金髪と整えられた髭。その顔には王としての威厳と、民を慈しむ父性のような優しさが同居していた。身に纏っている王衣は豪華だが、その下にある体躯は若い頃は自ら剣を取って戦場に立っていたであろうことを窺わせるほど、鍛え上げられている。
彼こそが、アルビオン王国国王、リチャード・フォン・アルビオンその人だった。
俺たち四人は玉座の前まで進み出ると、宰相の指示に従い深く膝をついた。
「面を上げよ」
静かだがよく通る声が、広間全体に響き渡った。
俺たちはゆっくりと顔を上げる。国王リチャードの青い瞳が、俺たち一人一人を慈しむように、そして値踏みするように見つめていた。
「君たちがアイギスの砦を救った英雄たちか。長旅、ご苦労であった」
国王の労いの言葉に、宰相が代わりに答える。
「はっ。こちらがカイル殿、シルフィリア殿、ヴォルフ殿、そしてエリナ殿にございます」
国王は宰相の言葉に頷くと、再び俺たちに視線を向けた。
「アイギスの騎士団長より報告は受けている。魔王軍四天王の一角、獣将軍ガルムを打ち破り、数万の軍勢を退けたと。信じがたい功績だ。まさに奇跡としか言いようがない」
彼の声には、偽りのない賞賛が込められていた。
「王国を代表し、心より礼を言う。君たちの勇気ある行動がなければ、今頃王都は戦火に包まれていたやもしれん。本当にありがとう」
国王はそう言うと、玉座から立ち上がり壇上を降りてきた。そして俺たちの目の前で、静かに頭を下げたのだ。
一国の王が、一介の冒険者に頭を下げる。その前代未聞の光景に、周囲にいた騎士や貴族たちからどよめきが起こった。
「陛下! おやめください!」
宰相が慌てて駆け寄るが、国王はそれを手で制した。
「国を救った英雄に対し、敬意を払うのは当然のことだ」
彼はそう言うと顔を上げた。そして俺の目の前で、まっすぐな瞳で俺を見つめた。
「カイル殿、と申したか。報告によれば、貴殿はレベル1でありながらガルム将軍と渡り合ったと聞く。にわかには信じがたい話だが、貴殿のその目を見れば、それが真実であると分かる」
彼の目はバルガンと同じ、人の本質を見抜く力を持っていた。
「今、我らの王国は、いや世界は未曾有の危機に瀕している。魔王軍の復活はもはや疑いようのない事実だ。彼らの侵攻はアイギスだけに留まるまい。いずれ大陸全土が戦火に包まれることになるだろう」
国王の声は、次第に熱を帯びていく。
「我々も手をこまねいているわけではない。王国全土に動員令を発し、来るべき決戦に備えている。だが、それでも足りぬのだ。魔王、そして残る三人の四天王。彼らと渡り合えるだけの、絶対的な『力』が」
彼はそこで一度言葉を切った。
そして、俺の肩にその手を置いた。
「カイル殿。そして、その仲間たちよ。どうか、君たちのその力をこの世界を救うために貸してはくれまいか」
それは懇願だった。
一国の王が全てのプライドを捨て、俺たちに世界の未来を託そうとしていた。
「君たちに、正式に魔王討伐の勅命を下したい。もちろん強制はしない。だが、君たちのような英雄の力が今、この世界には必要なのだ」
玉座の間は静まり返っていた。
誰もが固唾を飲んで俺の答えを待っている。
俺は仲間たちの顔を一人一人見回した。
シルフィリアもヴォルフもエリナも。
誰もが真剣な眼差しで俺を見つめ返していた。
その瞳には同じ答えが宿っていた。
俺は再び国王へと向き直ると、深く、そして力強く頷いた。
「……お受けいたします。国王陛下」
俺の答えに、国王の顔がぱあっと輝いた。
周囲の騎士たちからも、安堵とそして新たな希望に満ちた歓声が上がった。
俺たちの旅はついに、世界そのものを救うための壮大な戦いへと姿を変えたのだ。
魔王討伐。
そのあまりにも重い使命を、俺たちはこの日この場所で正式に背負うことになった。
これは俺が望んだ道なのか。
まだ分からない。
だが、仲間たちと共にこの世界の危機に立ち向かう。
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