10 / 100
第10話 玲の悩み相談
しおりを挟む
九条雅の意外な一面を見てしまってから、俺の頭の中は奇妙な考えで満たされていた。玲、葵、そして九条。湊もそうかもしれない。この学園の生徒たちは、それぞれが「男」という仮面を被り、本来の自分を押し殺して生きている。それは一体、どれほど窮屈で、息苦しいことなのだろうか。
特に、一番身近にいる玲のことは、どうしても気になってしまう。彼女は完璧な王子様を演じている。成績優秀、品行方正。その振る舞いに、誰もが憧れの眼差しを向ける。だが、その裏側で彼女がどれほどの努力と我慢を重ねているのかを知っているのは、この学園で俺だけだ。毎朝、俺が手伝わなければ巻くことのできないサラシ。時折漏らす、苦しげな息遣い。それらを見るたびに、俺の胸はちくりと痛んだ。
最近、玲の様子が少しおかしいことに気づいた。
授業中、ぼんやりと窓の外を眺めていることが増えた。俺が声をかけると、はっとしたように我に返る。部屋にいる時も、分厚い専門書を開いたまま、じっと一点を見つめて考え込んでいることがあった。そして、俺がいないと思っているのか、深くて長いため息を何度もついている。
何か悩みがあるのは明らかだった。だが、俺からそれを聞くのは躊躇われた。彼女のプライベートに踏み込みすぎる気がしたし、何より彼女自身が、俺に話したくないことかもしれない。俺は、彼女が口を開いてくれるのを待つことにした。
その夜。課題のレポートを終わらせた俺が、ベッドで伸びをしていると、ソファに座って本を読んでいた玲が、静かに本を閉じた。そして、何かを決意したような顔で俺の方を向く。
「祐樹」
「ん? どうした?」
「……少し、いいか」
その声は、いつもより少しだけ硬い。俺はベッドから上半身を起こし、彼女に向き直った。「もちろん」と頷くと、玲は少しだけ視線を泳がせた後、おずおずと口を開いた。
「どうすれば……もっと、男らしくなれるだろうか」
予想外の質問に、俺は一瞬言葉を失った。
「男らしく……って、玲はもう十分、周りからは完璧な王子様に見えてると思うけど」
「形だけだ」
玲は、俺の言葉を遮るように、きっぱりと言った。
「僕の振る舞いは、どこか中性的すぎる。五十嵐や……九条のように、圧倒的な『雄』としての存在感がない」
彼女の口から葵や九条の名前が出たことに、少しだけ驚いた。玲は、彼らのことを意識していたのか。
「五十嵐は、いるだけで周りを明るくする太陽のような力強さがある。九条は、寡黙だが揺るぎない芯の強さを感じる。それに比べて僕は……ただ、綺麗に振る舞っているだけだ。男として見られているのか、不安になる時がある」
玲は、自分の両手を見つめながら、ぽつりぽつりと悩みを打ち明けてくれた。声のトーンはこれでいいのか。歩き方は不自然じゃないか。笑い方は、もっと豪快にした方がいいのか。彼女が、そんな細かいことまで気に病んでいたなんて、俺は全く気づいていなかった。
「このままでは、いつかメッキが剥がれてしまうんじゃないかと……怖いんだ」
か細い声でそう言った玲の瞳は、不安に揺れていた。完璧な王子様の仮面の下で、彼女はずっと一人で戦っていたのだ。俺は、そんな彼女の孤独と健気さに、胸が締め付けられる思いだった。
俺はベッドから降りると、玲が座るソファの前にゆっくりとしゃがみこんだ。そして、不安げに揺れる彼女の紫色の瞳を、まっすぐに見つめる。
「玲」
俺は、できるだけ優しい声で彼女の名前を呼んだ。
「無理に、男らしくなろうとしなくていいんじゃないか」
「……え?」
「葵には葵の、九条には九条の良さがある。それと同じで、玲には玲の良さがあるだろ」
俺は、自分の気持ちを正直に言葉にした。
「玲は、いつも冷静で、頭が良くて、周りのことをよく見てる。それに、すごく優しい。俺が授業で困ってたら、いつも助けてくれるじゃないか」
俺の言葉に、玲の瞳がわずかに見開かれる。
「それに、時々見せる弱いところも……俺は、人間らしくていいと思う。完璧じゃないから、支えてあげたいって思う。……そういうの全部含めて、玲の魅力だよ」
言ってしまってから、少し恥ずかしくなった。男の俺が、男装している女の子に向かって「魅力的だ」なんて、なんだかおかしい。だが、これは俺の本心だった。
「だから、他の誰かになろうとしなくていい。玲は、今の玲のままで、十分すぎるくらい魅力的だよ」
俺がそう言い切ると、玲は虚を突かれたように、しばらくの間、瞬きもせずに俺を見つめていた。そして、次の瞬間。彼女の白い頬が、みるみるうちに赤く染まっていく。
「…………馬鹿」
玲は、ぼそりとそれだけ呟くと、ぷいっと顔を背けてしまった。その耳まで真っ赤に染まっている。
「……そういうことを、平気で言うな。……勘違い、するだろ」
蚊の鳴くような声で、彼女はそう言った。その声は、怒っているというよりは、照れくささと、そしてほんの少しの嬉しさが混じっているように聞こえた。
俺は立ち上がると、照れ隠しに自分の頭をガシガシと掻いた。
「いや、俺は本気でそう思っただけだから」
「……うるさい」
背を向けたままの玲の肩が、小さく震えている。
しばらく、部屋には気まずいような、それでいて甘いような、不思議な沈黙が流れた。やがて、玲が小さな声で呟く。
「……ありがとう、祐樹」
「ん?」
「少し、楽になった。……君に話して、よかった」
振り返った彼女の表情は、まだ少し赤みが残っていたが、その瞳には先ほどまでの不安の色はなく、澄んだ光が戻っていた。そして、はにかむように、小さく微笑んだ。
その笑顔は、俺が今まで見たどんな玲の笑顔よりも、ずっとずっと可愛らしくて。俺は、自分の心臓が大きく音を立てるのを感じながら、ただ彼女から目を離すことができなかった。
完璧な王子様でも、無理に男らしく振る舞う姿でもない。ただの橘玲としての、素直な笑顔。それこそが、彼女の一番の魅力なのかもしれない。
特に、一番身近にいる玲のことは、どうしても気になってしまう。彼女は完璧な王子様を演じている。成績優秀、品行方正。その振る舞いに、誰もが憧れの眼差しを向ける。だが、その裏側で彼女がどれほどの努力と我慢を重ねているのかを知っているのは、この学園で俺だけだ。毎朝、俺が手伝わなければ巻くことのできないサラシ。時折漏らす、苦しげな息遣い。それらを見るたびに、俺の胸はちくりと痛んだ。
最近、玲の様子が少しおかしいことに気づいた。
授業中、ぼんやりと窓の外を眺めていることが増えた。俺が声をかけると、はっとしたように我に返る。部屋にいる時も、分厚い専門書を開いたまま、じっと一点を見つめて考え込んでいることがあった。そして、俺がいないと思っているのか、深くて長いため息を何度もついている。
何か悩みがあるのは明らかだった。だが、俺からそれを聞くのは躊躇われた。彼女のプライベートに踏み込みすぎる気がしたし、何より彼女自身が、俺に話したくないことかもしれない。俺は、彼女が口を開いてくれるのを待つことにした。
その夜。課題のレポートを終わらせた俺が、ベッドで伸びをしていると、ソファに座って本を読んでいた玲が、静かに本を閉じた。そして、何かを決意したような顔で俺の方を向く。
「祐樹」
「ん? どうした?」
「……少し、いいか」
その声は、いつもより少しだけ硬い。俺はベッドから上半身を起こし、彼女に向き直った。「もちろん」と頷くと、玲は少しだけ視線を泳がせた後、おずおずと口を開いた。
「どうすれば……もっと、男らしくなれるだろうか」
予想外の質問に、俺は一瞬言葉を失った。
「男らしく……って、玲はもう十分、周りからは完璧な王子様に見えてると思うけど」
「形だけだ」
玲は、俺の言葉を遮るように、きっぱりと言った。
「僕の振る舞いは、どこか中性的すぎる。五十嵐や……九条のように、圧倒的な『雄』としての存在感がない」
彼女の口から葵や九条の名前が出たことに、少しだけ驚いた。玲は、彼らのことを意識していたのか。
「五十嵐は、いるだけで周りを明るくする太陽のような力強さがある。九条は、寡黙だが揺るぎない芯の強さを感じる。それに比べて僕は……ただ、綺麗に振る舞っているだけだ。男として見られているのか、不安になる時がある」
玲は、自分の両手を見つめながら、ぽつりぽつりと悩みを打ち明けてくれた。声のトーンはこれでいいのか。歩き方は不自然じゃないか。笑い方は、もっと豪快にした方がいいのか。彼女が、そんな細かいことまで気に病んでいたなんて、俺は全く気づいていなかった。
「このままでは、いつかメッキが剥がれてしまうんじゃないかと……怖いんだ」
か細い声でそう言った玲の瞳は、不安に揺れていた。完璧な王子様の仮面の下で、彼女はずっと一人で戦っていたのだ。俺は、そんな彼女の孤独と健気さに、胸が締め付けられる思いだった。
俺はベッドから降りると、玲が座るソファの前にゆっくりとしゃがみこんだ。そして、不安げに揺れる彼女の紫色の瞳を、まっすぐに見つめる。
「玲」
俺は、できるだけ優しい声で彼女の名前を呼んだ。
「無理に、男らしくなろうとしなくていいんじゃないか」
「……え?」
「葵には葵の、九条には九条の良さがある。それと同じで、玲には玲の良さがあるだろ」
俺は、自分の気持ちを正直に言葉にした。
「玲は、いつも冷静で、頭が良くて、周りのことをよく見てる。それに、すごく優しい。俺が授業で困ってたら、いつも助けてくれるじゃないか」
俺の言葉に、玲の瞳がわずかに見開かれる。
「それに、時々見せる弱いところも……俺は、人間らしくていいと思う。完璧じゃないから、支えてあげたいって思う。……そういうの全部含めて、玲の魅力だよ」
言ってしまってから、少し恥ずかしくなった。男の俺が、男装している女の子に向かって「魅力的だ」なんて、なんだかおかしい。だが、これは俺の本心だった。
「だから、他の誰かになろうとしなくていい。玲は、今の玲のままで、十分すぎるくらい魅力的だよ」
俺がそう言い切ると、玲は虚を突かれたように、しばらくの間、瞬きもせずに俺を見つめていた。そして、次の瞬間。彼女の白い頬が、みるみるうちに赤く染まっていく。
「…………馬鹿」
玲は、ぼそりとそれだけ呟くと、ぷいっと顔を背けてしまった。その耳まで真っ赤に染まっている。
「……そういうことを、平気で言うな。……勘違い、するだろ」
蚊の鳴くような声で、彼女はそう言った。その声は、怒っているというよりは、照れくささと、そしてほんの少しの嬉しさが混じっているように聞こえた。
俺は立ち上がると、照れ隠しに自分の頭をガシガシと掻いた。
「いや、俺は本気でそう思っただけだから」
「……うるさい」
背を向けたままの玲の肩が、小さく震えている。
しばらく、部屋には気まずいような、それでいて甘いような、不思議な沈黙が流れた。やがて、玲が小さな声で呟く。
「……ありがとう、祐樹」
「ん?」
「少し、楽になった。……君に話して、よかった」
振り返った彼女の表情は、まだ少し赤みが残っていたが、その瞳には先ほどまでの不安の色はなく、澄んだ光が戻っていた。そして、はにかむように、小さく微笑んだ。
その笑顔は、俺が今まで見たどんな玲の笑顔よりも、ずっとずっと可愛らしくて。俺は、自分の心臓が大きく音を立てるのを感じながら、ただ彼女から目を離すことができなかった。
完璧な王子様でも、無理に男らしく振る舞う姿でもない。ただの橘玲としての、素直な笑顔。それこそが、彼女の一番の魅力なのかもしれない。
6
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
クラスで3番目に可愛い無口なあの子が実は手話で話しているのを俺だけが知っている
夏見ナイ
恋愛
俺のクラスにいる月宮雫は、誰も寄せ付けないクールな美少女。そのミステリアスな雰囲気から『クラスで3番目に可愛い子』と呼ばれているが、いつも一人で、誰とも話さない。
ある放課後、俺は彼女が指先で言葉を紡ぐ――手話で話している姿を目撃してしまう。好奇心から手話を覚えた俺が、勇気を出して話しかけた瞬間、二人だけの秘密の世界が始まった。
無口でクール? とんでもない。本当の彼女は、よく笑い、よく拗ねる、最高に可愛いおしゃべりな女の子だったのだ。
クールな君の本当の姿と甘える仕草は、俺だけが知っている。これは、世界一甘くて尊い、静かな恋の物語。
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
罰ゲームから始まった、五人のヒロインと僕の隣の物語
ノン・タロー
恋愛
高校2年の夏……友達同士で行った小テストの点を競う勝負に負けた僕、御堂 彼方(みどう かなた)は、罰ゲームとしてクラスで人気のある女子・風原 亜希(かざはら あき)に告白する。
だが亜希は、彼方が特に好みでもなく、それをあっさりと振る。
それで終わるはずだった――なのに。
ひょんな事情で、彼方は亜希と共に"同居”することに。
さらに新しく出来た、甘えん坊な義妹・由奈(ゆな)。
そして教室では静かに恋を仕掛けてくる寡黙なクラス委員長の柊 澪(ひいらぎ みお)、特に接点の無かった早乙女 瀬玲奈(さおとめ せれな)、おまけに生徒会長の如月(きさらぎ)先輩まで現れて、彼方の周囲は急速に騒がしくなっていく。
由奈は「お兄ちゃん!」と懐き、澪は「一緒に帰らない……?」と静かに距離を詰める。
一方の瀬玲奈は友達感覚で、如月先輩は不器用ながらも接してくる。
そんな中、亜希は「別に好きじゃないし」と言いながら、彼方が誰かと仲良くするたびに心がざわついていく。
罰ゲームから始まった関係は、日常の中で少しずつ形を変えていく。
ツンデレな同居人、甘えたがりな義妹、寡黙な同クラ女子、恋愛に不器用な生徒会長、ギャル気質な同クラ女子……。
そして、無自覚に優しい彼方が、彼女たちの心を少しずつほどいていく。
これは、恋と居場所と感情の距離をめぐる、ちょっと不器用で、でも確かな青春の物語。
男女比1:15の貞操逆転世界で高校生活(婚活)
大寒波
恋愛
日本で生活していた前世の記憶を持つ主人公、七瀬達也が日本によく似た貞操逆転世界に転生し、高校生活を楽しみながら婚活を頑張るお話。
この世界の法律では、男性は二十歳までに5人と結婚をしなければならない。(高校卒業時点は3人)
そんな法律があるなら、もういっそのこと高校在学中に5人と結婚しよう!となるのが今作の主人公である達也だ!
この世界の経済は基本的に女性のみで回っており、男性に求められることといえば子種、遺伝子だ。
前世の影響かはわからないが、日本屈指のHENTAIである達也は運よく遺伝子も最高ランクになった。
顔もイケメン!遺伝子も優秀!貴重な男!…と、驕らずに自分と関わった女性には少しでも幸せな気持ちを分かち合えるように努力しようと決意する。
どうせなら、WIN-WINの関係でありたいよね!
そうして、別居婚が主流なこの世界では珍しいみんなと同居することを、いや。ハーレムを目標に個性豊かなヒロイン達と織り成す学園ラブコメディがいま始まる!
主人公の通う学校では、少し貞操逆転の要素薄いかもです。男女比に寄っています。
外はその限りではありません。
カクヨムでも投稿しております。
手が届かないはずの高嶺の花が幼馴染の俺にだけベタベタしてきて、あと少しで我慢も限界かもしれない
みずがめ
恋愛
宮坂葵は可愛くて気立てが良くて社長令嬢で……あと俺の幼馴染だ。
葵は学内でも屈指の人気を誇る女子。けれど彼女に告白をする男子は数える程度しかいなかった。
なぜか? 彼女が高嶺の花すぎたからである。
その美貌と肩書に誰もが気後れしてしまう。葵に告白する数少ない勇者も、ことごとく散っていった。
そんな誰もが憧れる美少女は、今日も俺と二人きりで無防備な姿をさらしていた。
幼馴染だからって、とっくに体つきは大人へと成長しているのだ。彼女がいつまでも子供気分で困っているのは俺ばかりだった。いつかはわからせなければならないだろう。
……本当にわからせられるのは俺の方だということを、この時点ではまだわかっちゃいなかったのだ。
クラスで一番人気者の女子が構ってくるのだが、そろそろ僕がコミュ障だとわかってもらいたい
みずがめ
恋愛
学生にとって、席替えはいつだって大イベントである。
それはカースト最下位のぼっちである鈴本克巳も同じことであった。せめて穏やかな学生生活をを求める克巳は陽キャグループに囲まれないようにと願っていた。
願いが届いたのか、克巳は窓際の後ろから二番目の席を獲得する。しかし喜んでいたのも束の間、彼の後ろの席にはクラスで一番の人気者の女子、篠原渚が座っていた。
スクールカーストでの格差がありすぎる二人。席が近いとはいえ、関わることはあまりないのだろうと思われていたのだが、渚の方から克巳にしょっちゅう話しかけてくるのであった。
ぼっち男子×のほほん女子のほのぼのラブコメです。
※あっきコタロウさんのフリーイラストを使用しています。
高身長お姉さん達に囲まれてると思ったらここは貞操逆転世界でした。〜どうやら元の世界には帰れないので、今を謳歌しようと思います〜
水国 水
恋愛
ある日、阿宮 海(あみや かい)はバイト先から自転車で家へ帰っていた。
その時、快晴で雲一つ無い空が急変し、突如、周囲に濃い霧に包まれる。
危険を感じた阿宮は自転車を押して帰ることにした。そして徒歩で歩き、喉も乾いてきた時、運良く喫茶店の看板を発見する。
彼は霧が晴れるまでそこで休憩しようと思い、扉を開く。そこには女性の店員が一人居るだけだった。
初めは男装だと考えていた女性の店員、阿宮と会話していくうちに彼が男性だということに気がついた。そして同時に阿宮も世界の常識がおかしいことに気がつく。
そして話していくうちに貞操逆転世界へ転移してしまったことを知る。
警察へ連れて行かれ、戸籍がないことも発覚し、家もない状況。先が不安ではあるが、戻れないだろうと考え新たな世界で生きていくことを決意した。
これはひょんなことから貞操逆転世界に転移してしまった阿宮が高身長女子と関わり、関係を深めながら貞操逆転世界を謳歌する話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる