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第88話:仲間たちの奮戦
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俺が一世一代の賭けに出ている頃、アルカディア村の他の場所でも仲間たちの死闘は続いていた。
東地区。
リズベットは岩の巨人『マウンテン』と壮絶なパワーの応酬を繰り広げていた。
「おおおおおっ!」
マウンテンがビルほどもある岩の腕を振り下ろす。その一撃は大地を砕き、衝撃波だけで周囲の建物を吹き飛ばすほどの威力を持っていた。
「でけえだけじゃアタシには勝てねえんだよ!」
リズベットはその巨腕を正面からオリハルコンのウォーハンマーで受け止める。
ドッゴオオオオオン!
二つの神話級の力が激突し、凄まじいエネルギーが嵐のように吹き荒れた。
「ぐ……っ!」
さすがのリズベットもその圧倒的な質量に、膝がわずかに沈む。
「砕けよ、矮小なるドワーフ!」
マウンテンはさらに力を込め、リズベットを押し潰そうとする。
だが、リズベットは笑っていた。
「へっ、これだから脳筋は単純で助かるぜ」
彼女はハンマーを握る手にさらに力を込めた。
神匠の権能を解放する。
「――お前の体、アタシによこしな!」
彼女のオーラがハンマーを通じてマウンテンの巨体へと流れ込んでいく。
それは破壊の力ではない。
金属や鉱物の構造を支配し再構築する、神匠だけが使える究極の『支配権能』。
「な……!? 我が体が……言うことを……!」
マウンテンの顔に初めて焦りの色が浮かんだ。
彼の岩でできた体が、彼の意志に反してギシギシと軋み始める。
「てめえの体を作ってるそのカチコチの石ころはなあ、アタシにとってはただの粘土なんだよ!」
リズベットは叫んだ。「そしてアタシは粘土を好きな形にこねるのが大得意でな!」
彼女のウォーハンマーが黄金色の光を放つ。
マウンテンの巨腕が内側からありえない形に捻じ曲がっていく。
岩が金属のように溶け、そして再結晶化していく。
「やめろ……やめろおおおおっ!」
マウンテンの悲痛な叫び。
そして数秒後。
彼の巨大な腕はその形を完全に変えていた。
それはもはや腕ではなかった。
自らの岩の体を締め上げる、巨大な『檻』へと変貌していたのだ。
「……馬鹿な。我が、この絶対の力が……」
完全に動きを封じられたマウンテンは、信じられないという顔で自らの変貌した体を見下ろしていた。
「終わりだ、石ころ野郎」
リズベットは汗を拭うと、とどめの一撃を叩き込んだ。
「神匠最終奥義――アトミック・ノヴァ!」
ハンマーが檻の中のマウンテンの核(コア)だけを正確に叩き割る。
岩の巨人はその形を保てなくなり、轟音と共にただの瓦礫の山へと崩れ落ちていった。
西地区。
シルフィは蛇の髪の魔女『メデューサ』の幻術と呪術の猛攻に晒されていた。
「あらあら、可愛いエルフさん。もうお終いかしら?」
メデューサが妖艶に笑う。彼女の髪の蛇たちが一斉に石化の邪眼をシルフィへと向けた。
「……!」
シルフィは咄嗟に聖銀樹の繊維で織られたローブのマントでその視線を遮る。
マントがわずかに硬化したが、完全に石になることは防いだ。
「聖なる力……厄介ですわね。ですが、いつまで持ちますことやら」
メデューサはさらに無数の毒蛇を召喚し、シルフィへと殺到させる。
シルフィは聖なる光の矢でそれらを一体一体確実に射抜いていく。
だが、その数はあまりにも多い。
シルフィの額にじわりと汗が滲む。
このままではジリ貧。矢が尽きるか精神力が尽きるか、どちらが先か。
「……私の故郷を、私の愛する村を、あなたのような邪悪な存在に好きにはさせません!」
シルフィは意を決した。
彼女は弓を地面に置いた。
そして懐から一枚のエメラルドに輝く葉を取り出した。
『エリクサーリーフ』。
彼女はその葉を食べるのではなく、自らの胸の中心にそっと当てた。
そしてエルフの古の言葉で祈りを捧げ始めた。
それはエルフの森の最上位の巫女にしか受け継がれない禁断の秘術。
自らの生命力を触媒にして、自然界のすべての生命エネルギーを一時的にその身に宿す最終奥義。
『生命賛歌(ライフ・シンフォニー)』。
「――光よ、集え!」
シルフィの体から眩いほどの翠色の生命の光が溢れ出した。
その光は周囲の瓦礫の下でかろうじて生きていた草花や木々の生命力を吸収し、一つの巨大な光の奔流となっていく。
彼女の銀色の髪は光を吸って緑色に輝き、その背中からは光でできた蝶のような美しい翼が生えた。
その姿はもはやただのエルフの巫女ではない。
生命そのものを司る女神の化身だった。
「な……!? あなた、一体何を……!」
メデューサの顔から初めて余裕の笑みが消えた。
シルフィは答えない。
ただ、その慈愛に満ちた、しかし有無を言わせぬ女神の瞳でメデューサを見据えた。
そしてその手を静かにメデューサへと差し伸べた。
「――土に還りなさい」
シルフィの手のひらから凝縮された生命の光がレーザーのように放たれた。
それはあらゆる呪いを、邪悪を、その根源から浄化し無に還す絶対の浄化の光。
「いやあああああああっ!」
メデューサは断末魔の悲鳴を上げた。
彼女の蛇の髪も美しい肉体も、その聖なる光を浴びて塵となり、そしてその塵さえもが光の中に溶けて消えていった。
後に残されたのは、邪悪が消え去り元の静けさを取り戻したアルカディアの街並みと、光の翼を静かに収め、その場に膝をつくシルフィの儚い姿だけだった。
彼女はその命のほとんどを使い果たしていた。
だが、その顔には故郷を、そして愛する人たちを守り抜いた満足げな笑みが浮かんでいた。
仲間たちの命を賭した奮戦。
その尊い勝利が、俺の最後の切り札が発動するための時間を稼いでくれていた。
俺の胸にブレードの刃が触れるその刹那。
俺は心の中で叫んだ。
「――今だ、アルカディア!」
俺の最後の命令に、この国そのものが応えた。
俺たちの最後の反撃が今、始まる。
東地区。
リズベットは岩の巨人『マウンテン』と壮絶なパワーの応酬を繰り広げていた。
「おおおおおっ!」
マウンテンがビルほどもある岩の腕を振り下ろす。その一撃は大地を砕き、衝撃波だけで周囲の建物を吹き飛ばすほどの威力を持っていた。
「でけえだけじゃアタシには勝てねえんだよ!」
リズベットはその巨腕を正面からオリハルコンのウォーハンマーで受け止める。
ドッゴオオオオオン!
二つの神話級の力が激突し、凄まじいエネルギーが嵐のように吹き荒れた。
「ぐ……っ!」
さすがのリズベットもその圧倒的な質量に、膝がわずかに沈む。
「砕けよ、矮小なるドワーフ!」
マウンテンはさらに力を込め、リズベットを押し潰そうとする。
だが、リズベットは笑っていた。
「へっ、これだから脳筋は単純で助かるぜ」
彼女はハンマーを握る手にさらに力を込めた。
神匠の権能を解放する。
「――お前の体、アタシによこしな!」
彼女のオーラがハンマーを通じてマウンテンの巨体へと流れ込んでいく。
それは破壊の力ではない。
金属や鉱物の構造を支配し再構築する、神匠だけが使える究極の『支配権能』。
「な……!? 我が体が……言うことを……!」
マウンテンの顔に初めて焦りの色が浮かんだ。
彼の岩でできた体が、彼の意志に反してギシギシと軋み始める。
「てめえの体を作ってるそのカチコチの石ころはなあ、アタシにとってはただの粘土なんだよ!」
リズベットは叫んだ。「そしてアタシは粘土を好きな形にこねるのが大得意でな!」
彼女のウォーハンマーが黄金色の光を放つ。
マウンテンの巨腕が内側からありえない形に捻じ曲がっていく。
岩が金属のように溶け、そして再結晶化していく。
「やめろ……やめろおおおおっ!」
マウンテンの悲痛な叫び。
そして数秒後。
彼の巨大な腕はその形を完全に変えていた。
それはもはや腕ではなかった。
自らの岩の体を締め上げる、巨大な『檻』へと変貌していたのだ。
「……馬鹿な。我が、この絶対の力が……」
完全に動きを封じられたマウンテンは、信じられないという顔で自らの変貌した体を見下ろしていた。
「終わりだ、石ころ野郎」
リズベットは汗を拭うと、とどめの一撃を叩き込んだ。
「神匠最終奥義――アトミック・ノヴァ!」
ハンマーが檻の中のマウンテンの核(コア)だけを正確に叩き割る。
岩の巨人はその形を保てなくなり、轟音と共にただの瓦礫の山へと崩れ落ちていった。
西地区。
シルフィは蛇の髪の魔女『メデューサ』の幻術と呪術の猛攻に晒されていた。
「あらあら、可愛いエルフさん。もうお終いかしら?」
メデューサが妖艶に笑う。彼女の髪の蛇たちが一斉に石化の邪眼をシルフィへと向けた。
「……!」
シルフィは咄嗟に聖銀樹の繊維で織られたローブのマントでその視線を遮る。
マントがわずかに硬化したが、完全に石になることは防いだ。
「聖なる力……厄介ですわね。ですが、いつまで持ちますことやら」
メデューサはさらに無数の毒蛇を召喚し、シルフィへと殺到させる。
シルフィは聖なる光の矢でそれらを一体一体確実に射抜いていく。
だが、その数はあまりにも多い。
シルフィの額にじわりと汗が滲む。
このままではジリ貧。矢が尽きるか精神力が尽きるか、どちらが先か。
「……私の故郷を、私の愛する村を、あなたのような邪悪な存在に好きにはさせません!」
シルフィは意を決した。
彼女は弓を地面に置いた。
そして懐から一枚のエメラルドに輝く葉を取り出した。
『エリクサーリーフ』。
彼女はその葉を食べるのではなく、自らの胸の中心にそっと当てた。
そしてエルフの古の言葉で祈りを捧げ始めた。
それはエルフの森の最上位の巫女にしか受け継がれない禁断の秘術。
自らの生命力を触媒にして、自然界のすべての生命エネルギーを一時的にその身に宿す最終奥義。
『生命賛歌(ライフ・シンフォニー)』。
「――光よ、集え!」
シルフィの体から眩いほどの翠色の生命の光が溢れ出した。
その光は周囲の瓦礫の下でかろうじて生きていた草花や木々の生命力を吸収し、一つの巨大な光の奔流となっていく。
彼女の銀色の髪は光を吸って緑色に輝き、その背中からは光でできた蝶のような美しい翼が生えた。
その姿はもはやただのエルフの巫女ではない。
生命そのものを司る女神の化身だった。
「な……!? あなた、一体何を……!」
メデューサの顔から初めて余裕の笑みが消えた。
シルフィは答えない。
ただ、その慈愛に満ちた、しかし有無を言わせぬ女神の瞳でメデューサを見据えた。
そしてその手を静かにメデューサへと差し伸べた。
「――土に還りなさい」
シルフィの手のひらから凝縮された生命の光がレーザーのように放たれた。
それはあらゆる呪いを、邪悪を、その根源から浄化し無に還す絶対の浄化の光。
「いやあああああああっ!」
メデューサは断末魔の悲鳴を上げた。
彼女の蛇の髪も美しい肉体も、その聖なる光を浴びて塵となり、そしてその塵さえもが光の中に溶けて消えていった。
後に残されたのは、邪悪が消え去り元の静けさを取り戻したアルカディアの街並みと、光の翼を静かに収め、その場に膝をつくシルフィの儚い姿だけだった。
彼女はその命のほとんどを使い果たしていた。
だが、その顔には故郷を、そして愛する人たちを守り抜いた満足げな笑みが浮かんでいた。
仲間たちの命を賭した奮戦。
その尊い勝利が、俺の最後の切り札が発動するための時間を稼いでくれていた。
俺の胸にブレードの刃が触れるその刹那。
俺は心の中で叫んだ。
「――今だ、アルカディア!」
俺の最後の命令に、この国そのものが応えた。
俺たちの最後の反撃が今、始まる。
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