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第22話:動き出す槌音、満月の夜に
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村長の承認を得て、拠点建設はテル村の正式な事業として動き出した。数日後、農作業が一段落した村人たちが、建設予定地である村の北側の丘に集まった。その顔には、新たな挑戦への期待と、未知なる作業へのわずかな不安が入り混じっている。
「皆、集まってくれてありがとう!」
俺は小高い場所に立ち、集まった村人たちを見渡して声を張り上げた。「これから、俺たちの手で、この村を守るための新しい拠点を作る! 大変な作業になると思うが、力を合わせれば必ずできるはずだ!」
俺は改めて設計図を示し、具体的な作業計画と役割分担を説明した。熟練の石工や木工職人などいない辺境の村だ。だが、俺の【万物解析】によるサポートと、村人たちのやる気、そしてレナという規格外の労働力があれば、不可能ではないはずだ。
「よし、始めよう!」
俺の号令と共に、村人たちは一斉に動き出した。丘の整地チームは、俺が【万物解析】で示した、土質が柔らかく掘りやすい箇所から作業を開始する。資材調達チームは、俺が事前に選定した森の区画へと向かう。
「ここの岩は、こっち側からタガネを打ち込めば、比較的簡単に割れるはずだ!」
「この樫の木は、芯までしっかりと乾燥している。強度も十分だ。建材にしよう」
俺は現場を回り、【万物解析】で得た情報を元に、具体的な指示を出していく。石材の最適な切り出し方、運搬しやすい大きさへの加工、木材の強度や含水率の確認、そしてそれらに適した加工法。俺の指示は、経験豊富な職人でさえ持ち得ない精度と効率性をもたらした。
そして、このプロジェクトの文字通りの原動力となったのがレナだった。
「うおおおお! どけ! 通るぜえええ!」
彼女は、男たちが数人がかりで唸りながら運ぼうとしていた巨大な岩石を、「よっ!」という掛け声と共に軽々と担ぎ上げ、指定された場所まで運んでしまう。太い丸太も、まるで薪束のように肩に担いで、丘を駆け上がる。
「…レナちゃん、本当にすごいな…」
「あの子一人で、男十人分の働きじゃないか?」
村人たちは、その圧倒的なパワーに開いた口が塞がらないといった様子だ。レナはそんな視線を浴びて、「へへん、これくらいお茶の子さいさいだぜ!」と得意げに笑うが、その顔は達成感と、皆の役に立てている喜びで輝いていた。森での作業中も、彼女の鋭敏な五感が危険な魔物の接近を事前に察知し、何度か危機を未然に防いでくれた。
一方、シルフィは力仕事こそできないものの、自分にできることを見つけて懸命に働いていた。休憩時間には、冷たい水や温かいお茶を用意して作業員たちに配り、擦り傷や切り傷を負った者には、手際よく薬草で手当てをする。その献身的な姿に、最初は遠巻きに見ていた村人たちも、次第に「シルフィちゃん、いつもありがとう」「助かるよ」と声をかけるようになった。
彼女は魔法の練習も続けていた。まだ大きな力にはならないが、作業現場で土埃が舞い上がると、そっと風の精霊に呼びかけ、優しい風を起こして埃を鎮めようと試みる。成功したり失敗したりだったが、その健気な努力は、現場の雰囲気を和ませていた。
カイトの的確な指示、レナの圧倒的なパワー、シルフィの細やかなサポート、そして村人たちの真摯な労働。それぞれが力を合わせることで、拠点建設は驚くほどのスピードで進んでいった。丘の整地は予定よりも早く終わり、頑丈な基礎工事が始まり、資材も着々と集積されていく。テル村には、これまでにない活気と槌音(つちおと)が響き渡っていた。
そんな充実した日々が続く中、ついに満月の夜がやってきた。
煌々と輝く満月が、テル村とその周辺を白銀の光で包み込む。その光景は神秘的で美しいが、俺の心には一抹の不安があった。
家の中で、レナは落ち着かない様子で窓の外の月を見上げていた。
「…なんだか、力が…身体の奥から溢れてくるみてぇだ…」
彼女の呼吸は荒く、金色の瞳には普段とは違う、鋭く野性的な光が宿っている。肩や背中の筋肉が微かに隆起し、身体能力が向上しているのが見て取れた。
俺は【万物解析】で彼女の状態をチェックする。
『対象: レナ・ウルフィア(満月下・最大活性期)
状態: 月光狼の血脈活性化(第二段階)。身体能力(筋力、敏捷性、耐久力、五感)が通常時の約3.5倍に上昇。超回復能力発現。闘争本能が強く刺激され、精神状態は不安定(警戒レベル:中)。理性のタガが外れやすくなっている。
警告: 外部からの強い刺激や敵意に過剰反応する可能性あり。『獣化』暴走の危険性が高まっている。』
「レナ、大丈夫か? 無理しないで、落ち着け」
俺はできるだけ穏やかに声をかける。
「…だ、大丈夫だって…! ただ、少し…身体が熱いだけだ…!」
レナは強がっているが、明らかに普段とは違う状態だ。額には汗が浮かび、指先が微かに震えている。
「レナさん…」
シルフィも心配そうに、レナのそばに寄り添い、その手をそっと握った。レナは一瞬、驚いたようにシルフィを見たが、その手を振り払うことはなかった。
その時だった。
「…!?」
レナが、狼のように鋭く鼻をひくつかせ、耳をそばだてた。そして、血相を変えて叫んだ。
「何か…来るッ!! それも、とんでもなくデカくて、ヤバい匂いだ…!!」
彼女の言葉とほぼ同時に、俺の【万物解析】も警報を発した!
『緊急警報!! 強大な魔力反応及び敵意を複数検知! 座標:北西の森、距離500m! テル村に向かって急速接近中! 反応パターン:不明(既知の魔物データに合致せず)。個体数:3。全て極めて危険なレベル! 推定脅威度:Aランク相当以上!!』
「Aランク相当が3体だと…!?」
グランフェルトのギルドでも、Aランク依頼はベテランパーティーが複数で挑むような高難度だ。そんな存在が、なぜこの辺境の村に!? しかも3体も!
満月の光が、突如として不吉な影を帯び始める。拠点建設の槌音が響いていた平和な村に、今、未曾有の脅威が牙を剥こうとしていた。
「シルフィ、レナ! 迎撃準備だ!」
俺は叫び、短剣を握りしめた。レナの瞳が、危険な光を放って燃え上がる。シルフィも、恐怖に震えながらも、決意を込めて杖を構えた。
満月の下、辺境の小さな村の、長い夜が始まろうとしていた。
「皆、集まってくれてありがとう!」
俺は小高い場所に立ち、集まった村人たちを見渡して声を張り上げた。「これから、俺たちの手で、この村を守るための新しい拠点を作る! 大変な作業になると思うが、力を合わせれば必ずできるはずだ!」
俺は改めて設計図を示し、具体的な作業計画と役割分担を説明した。熟練の石工や木工職人などいない辺境の村だ。だが、俺の【万物解析】によるサポートと、村人たちのやる気、そしてレナという規格外の労働力があれば、不可能ではないはずだ。
「よし、始めよう!」
俺の号令と共に、村人たちは一斉に動き出した。丘の整地チームは、俺が【万物解析】で示した、土質が柔らかく掘りやすい箇所から作業を開始する。資材調達チームは、俺が事前に選定した森の区画へと向かう。
「ここの岩は、こっち側からタガネを打ち込めば、比較的簡単に割れるはずだ!」
「この樫の木は、芯までしっかりと乾燥している。強度も十分だ。建材にしよう」
俺は現場を回り、【万物解析】で得た情報を元に、具体的な指示を出していく。石材の最適な切り出し方、運搬しやすい大きさへの加工、木材の強度や含水率の確認、そしてそれらに適した加工法。俺の指示は、経験豊富な職人でさえ持ち得ない精度と効率性をもたらした。
そして、このプロジェクトの文字通りの原動力となったのがレナだった。
「うおおおお! どけ! 通るぜえええ!」
彼女は、男たちが数人がかりで唸りながら運ぼうとしていた巨大な岩石を、「よっ!」という掛け声と共に軽々と担ぎ上げ、指定された場所まで運んでしまう。太い丸太も、まるで薪束のように肩に担いで、丘を駆け上がる。
「…レナちゃん、本当にすごいな…」
「あの子一人で、男十人分の働きじゃないか?」
村人たちは、その圧倒的なパワーに開いた口が塞がらないといった様子だ。レナはそんな視線を浴びて、「へへん、これくらいお茶の子さいさいだぜ!」と得意げに笑うが、その顔は達成感と、皆の役に立てている喜びで輝いていた。森での作業中も、彼女の鋭敏な五感が危険な魔物の接近を事前に察知し、何度か危機を未然に防いでくれた。
一方、シルフィは力仕事こそできないものの、自分にできることを見つけて懸命に働いていた。休憩時間には、冷たい水や温かいお茶を用意して作業員たちに配り、擦り傷や切り傷を負った者には、手際よく薬草で手当てをする。その献身的な姿に、最初は遠巻きに見ていた村人たちも、次第に「シルフィちゃん、いつもありがとう」「助かるよ」と声をかけるようになった。
彼女は魔法の練習も続けていた。まだ大きな力にはならないが、作業現場で土埃が舞い上がると、そっと風の精霊に呼びかけ、優しい風を起こして埃を鎮めようと試みる。成功したり失敗したりだったが、その健気な努力は、現場の雰囲気を和ませていた。
カイトの的確な指示、レナの圧倒的なパワー、シルフィの細やかなサポート、そして村人たちの真摯な労働。それぞれが力を合わせることで、拠点建設は驚くほどのスピードで進んでいった。丘の整地は予定よりも早く終わり、頑丈な基礎工事が始まり、資材も着々と集積されていく。テル村には、これまでにない活気と槌音(つちおと)が響き渡っていた。
そんな充実した日々が続く中、ついに満月の夜がやってきた。
煌々と輝く満月が、テル村とその周辺を白銀の光で包み込む。その光景は神秘的で美しいが、俺の心には一抹の不安があった。
家の中で、レナは落ち着かない様子で窓の外の月を見上げていた。
「…なんだか、力が…身体の奥から溢れてくるみてぇだ…」
彼女の呼吸は荒く、金色の瞳には普段とは違う、鋭く野性的な光が宿っている。肩や背中の筋肉が微かに隆起し、身体能力が向上しているのが見て取れた。
俺は【万物解析】で彼女の状態をチェックする。
『対象: レナ・ウルフィア(満月下・最大活性期)
状態: 月光狼の血脈活性化(第二段階)。身体能力(筋力、敏捷性、耐久力、五感)が通常時の約3.5倍に上昇。超回復能力発現。闘争本能が強く刺激され、精神状態は不安定(警戒レベル:中)。理性のタガが外れやすくなっている。
警告: 外部からの強い刺激や敵意に過剰反応する可能性あり。『獣化』暴走の危険性が高まっている。』
「レナ、大丈夫か? 無理しないで、落ち着け」
俺はできるだけ穏やかに声をかける。
「…だ、大丈夫だって…! ただ、少し…身体が熱いだけだ…!」
レナは強がっているが、明らかに普段とは違う状態だ。額には汗が浮かび、指先が微かに震えている。
「レナさん…」
シルフィも心配そうに、レナのそばに寄り添い、その手をそっと握った。レナは一瞬、驚いたようにシルフィを見たが、その手を振り払うことはなかった。
その時だった。
「…!?」
レナが、狼のように鋭く鼻をひくつかせ、耳をそばだてた。そして、血相を変えて叫んだ。
「何か…来るッ!! それも、とんでもなくデカくて、ヤバい匂いだ…!!」
彼女の言葉とほぼ同時に、俺の【万物解析】も警報を発した!
『緊急警報!! 強大な魔力反応及び敵意を複数検知! 座標:北西の森、距離500m! テル村に向かって急速接近中! 反応パターン:不明(既知の魔物データに合致せず)。個体数:3。全て極めて危険なレベル! 推定脅威度:Aランク相当以上!!』
「Aランク相当が3体だと…!?」
グランフェルトのギルドでも、Aランク依頼はベテランパーティーが複数で挑むような高難度だ。そんな存在が、なぜこの辺境の村に!? しかも3体も!
満月の光が、突如として不吉な影を帯び始める。拠点建設の槌音が響いていた平和な村に、今、未曾有の脅威が牙を剥こうとしていた。
「シルフィ、レナ! 迎撃準備だ!」
俺は叫び、短剣を握りしめた。レナの瞳が、危険な光を放って燃え上がる。シルフィも、恐怖に震えながらも、決意を込めて杖を構えた。
満月の下、辺境の小さな村の、長い夜が始まろうとしていた。
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