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第70話:再訪・アストラル研究所、深部への扉
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夏の終わりの日差しが降り注ぐ中、俺たち三人はテル村の仲間たちに見送られ、三度目のアストラル研究所へと向かった。以前の調査で持ち帰った情報と、この数ヶ月間の鍛錬。そして、カイトが試作した対ゴーレム・イーター用の装備や、改良された武器。準備は万端とは言えないまでも、前回とは比較にならないほど整っている。俺たちの表情には、緊張と共に、遺跡の謎を解き明かすという強い決意が浮かんでいた。
森の中は、以前感じたような凶暴化した魔物の気配は薄れていた。代わりに、言いようのない静けさと、何かが潜んでいるような不気味な気配が漂っている。レナの鋭敏な五感とシルフィの精霊感知、そして俺の【万物解析】による索敵を駆使し、俺たちは最大限の警戒を払いながら、慎重に森の奥へと進んだ。
古びた祠に到着し、隠し階段から再び地下遺跡へと足を踏み入れる。ひんやりとした空気と、独特の魔力の匂いが俺たちを迎えた。通路の罠は解除済みだが、油断はしない。壁画が描かれた通路を抜け、巨大な動力炉が鎮座する広間へと到達した。
「…やはり、揺らぎが大きくなっているな」
俺は【万物解析】で動力炉の状態を確認する。前回よりも明らかに内部の魔力は不安定さを増し、あの微かな機械音のような共振音も、よりはっきりと聞こえるようになっていた。この遺跡の心臓部が、静かに異常をきたし始めているのは間違いない。
俺たちは動力室を足早に抜け、『セクター7』――情報保管庫(アーカイブ)へと続く扉の前に立った。前回、中型ゴーレムに追われた場所だ。扉には戦闘の痕跡が残り、内部の様子は窺えない。
「カイト、気配は…?」レナが尋ねる。
「…静かすぎる。だが、油断はするな」
扉を開け、再び情報保管庫へと入る。部屋の中は、前回俺たちが脱出した時とほとんど変わらないように見えた。散乱した記録媒体の残骸、破壊された棚…。しかし、どこか張り詰めたような、見えない視線を感じるような、奇妙な圧迫感があった。
「よし、手早く、前回コピーできなかった情報を集めるぞ。シルフィ、レナ、周囲の警戒を頼む」
俺は『星見の欠片』を取り出し、比較的状態の良い記録媒体へと近づいた。そして、再び魔力を注ぎ込み、データコピーを開始しようとした、その瞬間だった!
ヴヴヴヴヴヴ――――――ッ!!!
部屋全体に、耳をつんざくようなけたたましい警報音が鳴り響いた! 同時に、壁や天井に設置されていた赤い警告灯が一斉に点滅し、部屋全体を不気味な光で照らし出す!
「なっ!?」
「警告! 警告! 最終防衛ラインへの侵入を確認! 脅威レベル4! 全警備ユニット、起動! 侵入者を完全排除スル!」
抑揚のない機械音声が、部屋中に響き渡る! そして、部屋の奥、以前ゴーレムが出現した場所とは別の壁が、轟音と共に左右に開き、そこから銀色の巨体が複数、姿を現した!
「ゴーレム!? しかも、デカいのが三体も!?」レナが叫ぶ。
現れたのは、前回遭遇した中型ゴーレムよりもさらに大型で、より重厚な装甲に覆われた警備ゴーレムだった。その両腕には、エネルギー弾を発射するアームキャノンに加え、回転するドリルや、高圧電流を放つ装置のようなものまで装備されている。明らかに、前回とは比較にならない戦闘能力を持っている!
「シルフィ、防御を! レナ、一体を引きつけろ!」
俺は即座に指示を出す!
「はいっ! 【エアロ・シールド・フォルテ】!」
シルフィが詠唱すると、俺たちの前面に、以前よりも遥かに強力で分厚い風の盾が出現する!
「うおおっ! こっちだ、鉄クズども!」
レナが先陣を切って一体のゴーレムに飛びかかる! 改良された短剣と、部分獣化で鋭くなった爪が、ゴーレムの装甲に火花を散らす!
ドゴォン! バシュゥゥ!
ゴーレムたちも反撃を開始! アームキャノンからエネルギー弾が連射され、風の盾を激しく打ち据える! シルフィは必死に魔力を注ぎ込み、盾を維持するが、その顔は苦痛に歪んでいる。
「カイト! こいつら、硬すぎる!」レナが叫ぶ。
「分かってる! 弱点を探す!」
俺は【万物解析】をゴーレムに集中させる。強化された装甲、新型武器の特性、そしてエネルギーコアの位置…。情報が脳内に流れ込んでくる。弱点はやはり関節部とコアだが、装甲が厚く、狙いにくい。
(試してみるか…!)
俺は空間収納ボックスから、試作しておいた高周波音発生装置(小型の魔石と金属片を組み合わせたもの)を取り出し、起動させた!
キィィィィィィン!
再び、あの甲高い音が響き渡る! ゴーレムたちの動きが、ほんの一瞬だが、明らかに鈍った! センサーに干渉しているのか、あるいは内部機構に影響を与えているのか?
「今だ! 関節部を狙え!」
レナがその隙を逃さず、ゴーレムの一体の膝関節に、渾身の蹴りを叩き込む! 鈍い音と共に、ゴーレムが体勢を崩す!
「風よ、渦となれ!」
シルフィも機を逃さず、風の渦で別のゴーレムの動きを封じ込める!
俺は最後のゴーレムの前に立ち塞がり、もう一つの試作品――粘着除去剤(特殊な薬草と鉱物の混合液)――を投げつけた! 液体がかかったゴーレムの装甲表面が、ジュワッと泡立ち、滑らかな動きを阻害しているようだ!
三人の連携と、俺が用意したささやかな対抗策によって、強化ゴーレムたちは徐々に追い詰められていく。激しい戦闘の末、ついにレナが一体のコアを破壊し、シルフィの魔法で動きを封じられたもう一体を、俺とレナで協力して撃破した。残る一体も、粘着除去剤で動きが鈍ったところを、三人の集中攻撃で沈黙させた。
「はぁ…はぁ…な、なんとか、やったか…?」
レナが肩で息をしている。シルフィも魔力を使い果たし、壁に寄りかかって座り込んでいる。俺自身も、魔力と体力の消耗が激しい。
強化ゴーレムは倒した。だが、この警報と迎撃は、遺跡の防衛システムが俺たちを明確な脅威と認識し、本格的に排除しようとしている証拠だ。
「…もう長居はできないな」
俺は破壊されたゴーレムが出現した壁を調べた。そこには、壁が開いた跡がくっきりと残っている。そして、その奥には…。
「これは…通路じゃない…?」
壁の奥にあったのは、通路ではなく、複数の水晶柱が円環状に配置された、奇妙な祭壇のような装置だった。装置の中央には台座があり、そこにかすかな魔力の光が灯っている。
俺は装置に【万物解析】を試みる。
『対象: 古代転送装置(プロトタイプ?)
機能: 特定座標への短距離・中距離空間転送を行う魔道具。エネルギー供給不安定。行き先座標不明(複数登録されている可能性)。
状態: スタンバイモード。外部からの起動信号待ち? あるいは特定の条件下で自動起動?
備考: 『星見の欠片』と強い魔力的共鳴反応あり。遺跡内の重要区画、あるいは脱出経路へと繋がっている可能性。使用には危険が伴う。』
「転送装置…!」
行き先は分からない。だが、『星見の欠片』が、この装置に向かって、これまでで最も強い反応を示している。まるで、ここへ来いと誘うかのように。
この装置は、遺跡のさらに深部、あるいは俺たちが知るべき真実へと繋がっているのかもしれない。だが、同時に、更なる危険が待ち受けている可能性も高い。
俺は、疲労困憊のシルフィとレナの顔を見た。そして、決意を固めた。
「…行くぞ」
俺は転送装置の台座に、意を決して手を触れた。
「俺たちが見つけるべき答えは、この先にあるはずだ」
装置が起動し、水晶柱が眩い光を放ち始める。強い浮遊感と共に、俺たち三人の体は、未知なる領域へと引き込まれていった。アストラル研究所の真の秘密へと続く扉が、今、開かれようとしていた。
森の中は、以前感じたような凶暴化した魔物の気配は薄れていた。代わりに、言いようのない静けさと、何かが潜んでいるような不気味な気配が漂っている。レナの鋭敏な五感とシルフィの精霊感知、そして俺の【万物解析】による索敵を駆使し、俺たちは最大限の警戒を払いながら、慎重に森の奥へと進んだ。
古びた祠に到着し、隠し階段から再び地下遺跡へと足を踏み入れる。ひんやりとした空気と、独特の魔力の匂いが俺たちを迎えた。通路の罠は解除済みだが、油断はしない。壁画が描かれた通路を抜け、巨大な動力炉が鎮座する広間へと到達した。
「…やはり、揺らぎが大きくなっているな」
俺は【万物解析】で動力炉の状態を確認する。前回よりも明らかに内部の魔力は不安定さを増し、あの微かな機械音のような共振音も、よりはっきりと聞こえるようになっていた。この遺跡の心臓部が、静かに異常をきたし始めているのは間違いない。
俺たちは動力室を足早に抜け、『セクター7』――情報保管庫(アーカイブ)へと続く扉の前に立った。前回、中型ゴーレムに追われた場所だ。扉には戦闘の痕跡が残り、内部の様子は窺えない。
「カイト、気配は…?」レナが尋ねる。
「…静かすぎる。だが、油断はするな」
扉を開け、再び情報保管庫へと入る。部屋の中は、前回俺たちが脱出した時とほとんど変わらないように見えた。散乱した記録媒体の残骸、破壊された棚…。しかし、どこか張り詰めたような、見えない視線を感じるような、奇妙な圧迫感があった。
「よし、手早く、前回コピーできなかった情報を集めるぞ。シルフィ、レナ、周囲の警戒を頼む」
俺は『星見の欠片』を取り出し、比較的状態の良い記録媒体へと近づいた。そして、再び魔力を注ぎ込み、データコピーを開始しようとした、その瞬間だった!
ヴヴヴヴヴヴ――――――ッ!!!
部屋全体に、耳をつんざくようなけたたましい警報音が鳴り響いた! 同時に、壁や天井に設置されていた赤い警告灯が一斉に点滅し、部屋全体を不気味な光で照らし出す!
「なっ!?」
「警告! 警告! 最終防衛ラインへの侵入を確認! 脅威レベル4! 全警備ユニット、起動! 侵入者を完全排除スル!」
抑揚のない機械音声が、部屋中に響き渡る! そして、部屋の奥、以前ゴーレムが出現した場所とは別の壁が、轟音と共に左右に開き、そこから銀色の巨体が複数、姿を現した!
「ゴーレム!? しかも、デカいのが三体も!?」レナが叫ぶ。
現れたのは、前回遭遇した中型ゴーレムよりもさらに大型で、より重厚な装甲に覆われた警備ゴーレムだった。その両腕には、エネルギー弾を発射するアームキャノンに加え、回転するドリルや、高圧電流を放つ装置のようなものまで装備されている。明らかに、前回とは比較にならない戦闘能力を持っている!
「シルフィ、防御を! レナ、一体を引きつけろ!」
俺は即座に指示を出す!
「はいっ! 【エアロ・シールド・フォルテ】!」
シルフィが詠唱すると、俺たちの前面に、以前よりも遥かに強力で分厚い風の盾が出現する!
「うおおっ! こっちだ、鉄クズども!」
レナが先陣を切って一体のゴーレムに飛びかかる! 改良された短剣と、部分獣化で鋭くなった爪が、ゴーレムの装甲に火花を散らす!
ドゴォン! バシュゥゥ!
ゴーレムたちも反撃を開始! アームキャノンからエネルギー弾が連射され、風の盾を激しく打ち据える! シルフィは必死に魔力を注ぎ込み、盾を維持するが、その顔は苦痛に歪んでいる。
「カイト! こいつら、硬すぎる!」レナが叫ぶ。
「分かってる! 弱点を探す!」
俺は【万物解析】をゴーレムに集中させる。強化された装甲、新型武器の特性、そしてエネルギーコアの位置…。情報が脳内に流れ込んでくる。弱点はやはり関節部とコアだが、装甲が厚く、狙いにくい。
(試してみるか…!)
俺は空間収納ボックスから、試作しておいた高周波音発生装置(小型の魔石と金属片を組み合わせたもの)を取り出し、起動させた!
キィィィィィィン!
再び、あの甲高い音が響き渡る! ゴーレムたちの動きが、ほんの一瞬だが、明らかに鈍った! センサーに干渉しているのか、あるいは内部機構に影響を与えているのか?
「今だ! 関節部を狙え!」
レナがその隙を逃さず、ゴーレムの一体の膝関節に、渾身の蹴りを叩き込む! 鈍い音と共に、ゴーレムが体勢を崩す!
「風よ、渦となれ!」
シルフィも機を逃さず、風の渦で別のゴーレムの動きを封じ込める!
俺は最後のゴーレムの前に立ち塞がり、もう一つの試作品――粘着除去剤(特殊な薬草と鉱物の混合液)――を投げつけた! 液体がかかったゴーレムの装甲表面が、ジュワッと泡立ち、滑らかな動きを阻害しているようだ!
三人の連携と、俺が用意したささやかな対抗策によって、強化ゴーレムたちは徐々に追い詰められていく。激しい戦闘の末、ついにレナが一体のコアを破壊し、シルフィの魔法で動きを封じられたもう一体を、俺とレナで協力して撃破した。残る一体も、粘着除去剤で動きが鈍ったところを、三人の集中攻撃で沈黙させた。
「はぁ…はぁ…な、なんとか、やったか…?」
レナが肩で息をしている。シルフィも魔力を使い果たし、壁に寄りかかって座り込んでいる。俺自身も、魔力と体力の消耗が激しい。
強化ゴーレムは倒した。だが、この警報と迎撃は、遺跡の防衛システムが俺たちを明確な脅威と認識し、本格的に排除しようとしている証拠だ。
「…もう長居はできないな」
俺は破壊されたゴーレムが出現した壁を調べた。そこには、壁が開いた跡がくっきりと残っている。そして、その奥には…。
「これは…通路じゃない…?」
壁の奥にあったのは、通路ではなく、複数の水晶柱が円環状に配置された、奇妙な祭壇のような装置だった。装置の中央には台座があり、そこにかすかな魔力の光が灯っている。
俺は装置に【万物解析】を試みる。
『対象: 古代転送装置(プロトタイプ?)
機能: 特定座標への短距離・中距離空間転送を行う魔道具。エネルギー供給不安定。行き先座標不明(複数登録されている可能性)。
状態: スタンバイモード。外部からの起動信号待ち? あるいは特定の条件下で自動起動?
備考: 『星見の欠片』と強い魔力的共鳴反応あり。遺跡内の重要区画、あるいは脱出経路へと繋がっている可能性。使用には危険が伴う。』
「転送装置…!」
行き先は分からない。だが、『星見の欠片』が、この装置に向かって、これまでで最も強い反応を示している。まるで、ここへ来いと誘うかのように。
この装置は、遺跡のさらに深部、あるいは俺たちが知るべき真実へと繋がっているのかもしれない。だが、同時に、更なる危険が待ち受けている可能性も高い。
俺は、疲労困憊のシルフィとレナの顔を見た。そして、決意を固めた。
「…行くぞ」
俺は転送装置の台座に、意を決して手を触れた。
「俺たちが見つけるべき答えは、この先にあるはずだ」
装置が起動し、水晶柱が眩い光を放ち始める。強い浮遊感と共に、俺たち三人の体は、未知なる領域へと引き込まれていった。アストラル研究所の真の秘密へと続く扉が、今、開かれようとしていた。
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