死闘を求めた戦闘狂、異世界で最強スキル【闘神】を授かる 〜強敵と戦うほど無限に強くなるので、神だろうが殴りに行きます〜

夏見ナイ

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第二話 辺境での産声

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次に意識が覚醒した時、俺は赤ん坊になっていた。
前世の記憶と自我を保ったまま。この状況を的確に表現するなら、地獄の一言に尽きる。体は全く動かず、意思の疎通もできない。できることと言えば、泣くことと、与えられたものを飲むことだけ。

俺はジンと名付けられた。
父親はカイル。屈強な体つきをした村の猟師だ。母親はセラ。陽だまりのような笑顔が印象的な心優しい女性だった。二人は俺を深く愛してくれている。それは赤ん坊の俺にも十分に伝わってきた。

俺が生まれたのは、大陸の端にある辺境の村「ウッドビル」。木々の匂いと土の匂いが混じり合う、のどかな場所だ。両親の会話や村人たちの噂話から、この世界には確かに魔法が存在し、森には魔物がいることを知った。

だが、そんなことはどうでもよかった。
今の俺は、この無力な肉体という牢獄に囚われている。早く体を動かしたい。早く鍛錬がしたい。早く、強い奴と戦いたい。その焦燥感が、俺を内側から焼き尽くしそうだった。

一年が過ぎ、ようやくハイハイができるようになった。
俺は歓喜した。そしてすぐさま、己に課せる最大限の鍛錬を開始した。
俺のハイハイは、他の赤子とは違う。それは腕と脚の筋肉を極限まで酷使する、擬似的な四足歩行訓練だった。床板が軋むほどの負荷をかけ、俺は家の中を這いずり回った。

つかまり立ちを覚えれば、即座に懸垂を始めた。テーブルの縁に掴まり、小さな体を何度も持ち上げる。両親は「まあ、元気な子ね」「俺に似て力が有り余っているんだな」と、呑気に笑っていた。まさか生後一年の赤ん坊が、本気で筋力トレーニングをしているとは夢にも思うまい。

三年も経つ頃には、俺の身体能力は村の子供たちの間で突出していた。
鬼ごっこをすれば誰も追いつけない。かくれんぼをすれば木々のてっぺんに登っている。子供たちの遊びは、俺にとって格好の鍛錬場だった。

だが、物足りなかった。
俺が求めているのは、こんな生ぬるい運動ではない。血反吐を吐くほどの鍛錬と、魂が削れるほどの死闘だ。

五歳になった俺は、母親から文字を教わった。
そして、この世界の常識である「ステータスプレート」の存在を知る。祈りを捧げると、自分の能力値やスキルが可視化されるという魔法の道具だ。俺は早速、村の教会でそれを試した。

目の前に、半透明の板が浮かび上がる。

【名前】ジン
【種族】人族
【年齢】5
【称号】なし
【レベル】1
【体力】120/120
【魔力】30/30
【筋力】55
【耐久】48
【敏捷】62
【器用】35
【魔力】12
【スキル】
・ユニークスキル:【闘神】
・コモンスキル:なし

レベル1、5歳児のステータスとしては異常な数値らしい。
だが俺の目は、ただ一点に釘付けになっていた。

【闘神】
格上と認識した相手との戦闘中、全ステータスが飛躍的に上昇する。受けたダメージ量に応じて闘気が蓄積し、身体能力をさらに強化する。戦闘後、経験値の一部が永続的にステータスへ還元される。

これだ。俺が女神から与えられた力。
詳細な効果を改めて確認し、俺の心は再び燃え上がった。早く試したい。このスキルの真価を、この身で体感したい。

しかし、このウッドビルはあまりにも平和すぎた。
村を脅かす魔物といえば、たまに現れるゴブリンが関の山。それも父親たち猟師団が森の入口で駆除してしまう。俺が戦う機会など、どこにもなかった。

焦りが募る。
俺は来るべき日のために、鍛錬をさらに過酷なものにした。毎朝、誰よりも早く起き、村の周りを走り込む。昼は父親の狩りに同行し、森の歩き方や魔物の気配の察知方法を学んだ。夜は一人、素振りを繰り返す。

父親のカイルは、俺に狩りの技術を教え込もうとした。弓矢の使い方、罠の仕掛け方。だが俺は、それらには一切興味を示さなかった。俺が信じる武器は、己の肉体のみ。

「ジン、お前は少し変わっているな」
カイルは困ったように笑いながらも、俺のやり方を尊重してくれた。俺がどれだけ無茶な鍛錬をしても、何も言わずに見守ってくれた。その優しさが、少しだけむず痒かった。

十歳になる頃、俺は村の大人たちを相手に組み手をするようになっていた。
もちろん、誰も俺の相手にはならない。村一番の腕自慢であるカイルでさえ、俺が本気を出せば一瞬で地に伏せることができた。

手加減は苦痛だった。
常に力を抑え、相手を傷つけないように戦う。それは前世で嫌というほど味わった屈辱だ。俺の渇きは、日に日に増していくばかりだった。

そんなある日、事件が起きた。
村の子供の一人、ティムという少年が森の奥へ姿を消したのだ。日が暮れても帰ってこないティムを心配し、村は大騒ぎになった。

「森の奥には"主"がいる。子供一人で行くには危険すぎる」
村長が苦々しい顔で呟く。

"主"。
それは、このウッドビル周辺の森に君臨する、巨大な魔物のことだ。誰もその正体を見たことはない。だが、森の奥に入って帰ってきた者はいないという事実が、その恐怖を物語っていた。

カイルをリーダーとして、村の男たちで捜索隊が組まれた。
俺も参加を申し出たが、「子供は足手まといだ」と一蹴された。

だが、俺の心は決まっていた。
"主"。その響きは、俺の渇ききった魂にとって、何よりも甘美な誘惑だった。
人助けに興味はない。だが、森の主と戦える絶好の機会を逃すつもりもなかった。

俺は捜索隊の目を盗み、一人で森の奥へと足を踏み入れた。
昼なお暗い森の中を、俺は駆け抜ける。獣道ではない、最短距離を。枝葉が頬を打ち、茨が皮膚を裂くが、構わない。

前世で培った武術家の感覚が、森の微かな空気の流れ、魔力の淀みを捉える。
そして、見つけた。
森の開けた場所に、巨大な影がうずくまっていた。

それは、規格外の大猪だった。
体長は五メートルを超え、まるで小さな家だ。全身は黒く硬い体毛で覆われ、その背からは鋭い棘が無数に生えている。口から突き出た二本の牙は、磨き上げられた槍のように鈍い光を放っていた。

グレートボア。災害級には及ばないが、Bランク冒険者に相当する強力な魔物だ。
その巨体の前で、小さなティムが腰を抜かして震えていた。

「グルルルル……」
グレートボアが低い唸り声を上げ、ティムに狙いを定める。

その瞬間、俺はグレートボアの前に飛び出していた。
「おい、デカブツ。お前の相手は俺だ」

グレートボアの巨大な目が、俺を捉える。
その目に宿るのは、絶対的な強者の余裕と、矮小な存在への侮蔑。そして、殺意。
俺は全身の皮膚で、その圧倒的なプレッシャーを感じ取った。これは、ゴブリンやオークとは次元が違う。村の大人たちとも比べ物にならない。

こいつは、格上だ。

その認識が引き金だった。
俺の体の奥深くで、何かが爆ぜる。女神から与えられた力、【闘神】が初めて産声を上げたのだ。

ゴオッ、と内側から力が湧き上がってくる。
視界がクリアになり、思考が加速する。全身の細胞が歓喜に打ち震えているのが分かった。

【名前】ジン
【レベル】1
【スキル】【闘神】発動中:全ステータス200%上昇

脳内にステータスの変化が流れ込んでくる。
ああ、これだ。俺が求めていたのは、この感覚だ。

「フフッ……ハハハハハ!」
笑いが止まらない。
恐怖など微塵もない。あるのは、ただ純粋な歓喜だけ。

「ブルルォォォッ!」
俺の笑い声に激昂したのか、グレートボアが咆哮を上げた。
そして、その巨体に似合わぬ驚異的な速度で突進してくる。地面が揺れ、木々が震える。まるで災害そのものだ。

俺は迎え撃つ。
前世で極めた大神流古武術の構え。腰を深く落とし、体重を大地に預ける。
突進の衝撃をまともに受ければ、今の俺の体など一瞬でミンチになるだろう。だが、俺の武術は、ただ受け止めるだけの柔なものではない。

迫り来る巨体。牙が俺の心臓を狙う。
その刹那、俺は半歩だけ身をずらした。
大神流体術「柳受け」。
敵の力を殺さず、受け流す。

グレートボアの巨体が、俺のすぐ脇を通り過ぎていく。その勢いのまま、背後の大木に激突し、轟音と共に木をへし折った。

「グオッ!?」
驚愕の声を上げるグレートボア。
俺はその隙を逃さない。即座に懐へ飛び込み、脇腹に渾身の鉄拳を叩き込んだ。

ゴッ!
鈍い音が響く。だが、手応えが硬すぎる。まるで岩を殴ったようだ。
グレートボアは怯むどころか、その巨体を回転させ、薙ぎ払うように牙を振るってきた。

避けきれない。
俺は咄嗟に腕を交差させてガードする。
ガギンッという金属音と共に、凄まじい衝撃が俺を襲った。体がくの字に折れ曲がり、数メートル先まで吹き飛ばされる。

「がはっ……!」
肺から空気が強制的に絞り出された。腕の骨が軋む音が聞こえる。痛い。熱い。だが、それがどうした。

ダメージを受けたことで、体内の闘気がさらに増していくのが分かった。
傷口から力が湧いてくる。折れかけた骨が、より強固に繋がろうとする。

【闘神】効果:闘気蓄積。身体能力をさらに強化。

「いいぞ……いいぞ!」
俺はよろめきながら立ち上がる。口の端から血が垂れるが、そんなことは気にならない。
むしろ、この痛みこそが俺を強くする。

グレートボアが再び突進してくる。
今度は真正面からだ。
俺は笑みを浮かべたまま、その突撃を待った。
そして、衝突の寸前、低く跳躍した。

グレートボアの頭上を飛び越え、その背中に着地する。
背中の棘が俺の足を貫くが、構うものか。俺は棘の上に仁王立ちになり、その首筋に向かって、ありったけの力を込めた拳を振り下ろした。

「喰らえ!」
ドゴォォン!
雷が落ちたような衝撃。グレートボアの巨体が、地面にめり込む。

だが、まだ倒れない。
「グオオオオオ!」
怒りの咆哮を上げ、グレートボアが暴れ狂う。俺は振り落とされまいと、その体毛に必死にしがみついた。ロデオさながらの攻防。

しかし、俺は好機を待っていた。
暴れ狂うことで生じる、一瞬の隙。
その瞬間を捉え、俺はグレートボアの耳元に飛び移った。弱点である、比較的柔らかい部分だ。

「終わりだ」
両拳を固め、脳天に向かって打ち下ろす。
一撃、二撃、三撃。
俺の拳がめり込むたびに、グレートボアの動きが鈍くなっていく。

そして、最後の一撃。
前世で鍛え上げた全ての技術と、この世界で得た新たな力。その全てを込めた正拳突きを、眉間に叩き込んだ。

バキィッ!
硬いものが砕ける、乾いた音。
グレートボアの巨体から、完全に力が抜けた。山のような体がゆっくりと傾き、地響きを立てて横たわる。

静寂が森を包んだ。
俺は、倒れたグレートボアの上に立ち、天を仰いだ。
全身はボロボロだ。あちこちから血が流れ、骨も何本か折れているだろう。
だが、心は満たされていた。
これが戦い。これが、死闘だ。

「……ははっ」
乾いた笑いが漏れる。
まだ足りない。まだまだ、こんなものでは足りない。
だが、確かな一歩を踏み出した。

俺はグレートボアの巨体を見下ろし、そして、まだ震えているティムの方を振り返った。
「帰るぞ」

その日の夕方、ウッドビルの村人たちは信じられない光景を目撃した。
血塗れの少年が、あの森の主である巨大なグレートボアを引きずりながら、もう一人の少年を連れて帰ってきたのだ。

村人たちの顔には、驚愕と、そして畏怖の色が浮かんでいた。
両親は俺の無事を泣いて喜んでくれたが、その目には今までなかった感情が宿っていた。
俺が、自分たちとは違う世界の住人なのだと、悟ってしまった者の目だった。

その夜、俺は自分のステータスを確認した。

【名前】ジン
【レベル】5
【称号】森の主殺し
【体力】350/350
【魔力】80/80
【筋力】152
【耐久】138
【敏捷】145
【器用】74
【魔力】33
【スキル】
・ユニークスキル:【闘神】
・コモンスキル:なし

レベルが上がり、ステータスが爆発的に上昇していた。
【闘神】の永続還元効果。これが、俺をさらなる高みへと導く。

俺は決意した。
この村では、もう俺の渇きは癒せない。
もっと広い世界へ。もっと強い敵がいる場所へ。

旅立ちの時は、もうすぐそこまで来ていた。
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