25 / 71
第二十四.五話 リリアナの秘密②
しおりを挟む
騎士団副団長アレクシスとの決着は、王都の裏社会に静かで、しかし確かな衝撃を与えた。
あの無敗の剣聖が、名もなき冒険者に敗れた。その事実は、誇張と憶測の尾ひれをつけ、あっという間に好事家たちの耳に届いた。
『闘神旅団』。その名は、もはや単なる成り上がりではなく、触れてはならない厄災として認識され始めていた。
俺たちは、そんな外界の騒ぎを気にも留めず、宿の一室に戻っていた。
「……ったく、心臓に悪ぃぜ」
ガロウが、どかりと椅子に腰を下ろし、大きなため息をついた。
「まさか、いきなり騎士団のナンバーツーとやり合うことになるとはな。お前、マジで死ぬかと思ったぞ」
「死にはしない。あいつは、まだその域には達していない」
俺は肩の傷が塞がった箇所を軽くさすりながら、淡々と答えた。
【闘神】のスキルは、傷を負うことで真価を発揮する。あの一瞬、俺の力は間違いなくアレクシスを凌駕していた。だが、それはあくまで一時的なものだ。
素の実力では、まだ互角か、あるいは。
「それでも、です!」
それまで黙っていたリリアナが、強い口調で言った。
「あんな無謀な賭け、二度としないでください! もしジン様のお体に何かあったら……!」
その翡翠色の瞳には、本気の怒りと、そして隠しきれない心配の色が浮かんでいた。
彼女の剣幕に、ガロウが面白そうに口笛を吹く。
俺は、リリアナの顔をじっと見つめた。
「……なぜ怒る」
「当たり前です! 仲間が命を軽んじるのを見て、平気でいられる者などいません!」
仲間、か。
その言葉の響きが、俺の胸の奥で小さく反響した。
一人で戦っていた時には、決して感じることのなかった感覚。悪くない、と思った。
俺たちの間に、奇妙な沈黙が流れた、その時だった。
コンコン、と部屋の扉がノックされた。
ガロウが警戒しながら扉を開けると、そこには豪華な装飾の施された制服を着た、一人の文官が立っていた。その背後には、完全武装の王宮衛兵が二人控えている。
「……何の用だ」
ガロウの低い声に、文官は臆することなく、一枚の羊皮紙を広げて見せた。
「闘神旅団の皆様でいらっしゃいますね。国王陛下からの勅命です。至急、王城までご足労願いたい」
その口調は丁寧だったが、有無を言わさぬ響きがあった。
「用件は、騎士団副団長アレクシス・フォン・ヴァルハイトへの暴行、及び公務執行妨害の容疑に関する審問です」
やはり、来たか。
ガロウが、面倒くさそうに頭を掻いた。
「おいおい、あの副団長さんが見逃すって言ったんじゃねえのかよ」
「アレクシス卿個人の判断と、国家の法は別問題です。さあ、こちらへ」
文官は、有無を言わさず俺たちを促した。
抵抗してもいい。この場の全員を叩き伏せて、王都を脱出することも可能だろう。
だが、それでは意味がない。この街にいる強者たちと戦う機会を、自ら手放すことになる。
「……いいだろう。行こう」
俺が言うと、ガロウは肩をすくめ、リリアナは青ざめた顔で唇を噛んだ。
俺たちは、衛兵に先導される形で宿を出た。
街の人々は、王宮の使者と共に歩く俺たちを、遠巻きに、そして興味深そうに見つめている。
王城は、王都の中央、ひときわ高い丘の上にそびえ立っていた。白亜の城壁と、天を突く尖塔。まさしく、一国の心臓部だ。
重厚な城門をくぐり、広大な中庭を抜け、俺たちは城の内部へと案内された。
磨き上げられた大理石の床。壁に飾られた、歴代の王たちの肖像画。その全てが、この国の長い歴史と権威を物語っていた。
謁見の間へと続く、長い廊下を歩いている時だった。
それまで黙っていたリリアナが、意を決したように口を開いた。
「お待ちください。私が、話をつけます」
その声には、いつもの彼女にはない、凛とした響きがあった。
俺とガロウが、訝しげな顔で彼女を見る。
リリアナは、俺たちの前で立ち止まると、深々と頭を下げた。
「お二人には、ずっと黙っていて、申し訳ありませんでした」
彼女は顔を上げ、自らの秘密を打ち明けた。
「私の本当の名は、リリアナ・シルフィード・イルミナシル。エルフの国『イルミナシル』の第三王女です。この国へは、両国の友好を深めるための外交使節として訪れておりました」
王女。
その言葉に、ガロウが素っ頓狂な声を上げた。
「な、なんだってー!? 嬢ちゃん、そんなとんでもねえ身分だったのかよ!」
俺は、驚きはしなかった。ただ、納得した。
彼女が持つ、生まれながらの気品。強力な精霊魔法。そして、騎士に護衛されていた理由。全てのピースが、綺麗にはまった。
「市場での一件は、私が堅苦しい護衛を嫌い、一人で街へ出てしまったことが原因の一つです。あなた方を、私のわがままに巻き込んでしまいました。この責任は、私が取ります」
リリアナは、そう言うと、俺たちに背を向け、謁見の間の巨大な扉に向かって、一人で歩き始めた。
その小さな背中は、一国の王女としての覚悟と威厳に満ち溢れていた。
俺とガロウは、顔を見合わせた。
「……どうするよ、ジン」
「どうもしない。面白いものが見れそうだ」
俺たちは、黙って彼女の後に続いた。
ギィィ、という重い音を立てて、謁見の間の扉が開かれる。
その先には、広大な空間が広がっていた。天井には巨大なシャンデリアが輝き、壁には美しいタペストリーが飾られている。
そして、その最奥。豪華な玉座に、壮年の王が腰掛けていた。
その両脇には、宰相らしき老人と、屈強な騎士団長。そして、腕を吊ったアレクシスの姿もあった。
張り詰めた空気。
数十人の重臣たちが、俺たち侵入者を冷たい目で見下ろしている。
その視線の集中砲火の中を、リリアナは臆することなく、堂々と玉座の前まで進み出た。
そして、エルフの国に伝わる、最も格式の高い礼法で、優雅に一礼した。
「アークライト王国国王陛下に、エルフの国イルミナシル第三王女、リリアナ・シルフィード・イルミナシルが、ご挨拶申し上げます」
その言葉に、玉座の間にいた全ての人間が、息を呑んだ。
彼らは、リリアナが王女であることは知っていた。だが、その彼女が、今王都で最も危険な噂の中心となっている冒険者パーティ『闘神旅団』と共に現れたことに、驚愕を隠せないでいた。
国王が、威厳のある声で口を開いた。
「……リリアナ王女。これは、一体どういうことかな。なぜ、あなたがその者たちと共におられる」
「彼らは、私の従者です」
リリアナは、臆することなく答えた。
「嘆きの森で魔物に襲われていた私を救ってくれた、命の恩人であり、私の信頼する仲間です。この度の騎士団とのいざこざは、私の監督不行き届きが招いたこと。全ての責任は、私にあります」
その堂々とした態度に、重臣たちがざわめく。
その時、沈黙を保っていたアレクシスが、一歩前に出た。
「お待ちください、陛下。リリアナ王女のお言葉は、真実とは少し異なります」
彼は、腕の痛みを堪えながら、真っ直ぐに国王を見据えた。
「市場での一件は、確かに私の部下と貴族の若者の非礼が発端でした。そして、その後の戦い……あれは、彼らの罪を問うためのものではなく、私の個人的な興味から始まった、ただの私闘です。私が、彼らに決闘を挑んだのです」
その場に、再び衝撃が走る。
騎士団副団長が、自らの非を認めたのだ。
「そして、私は敗れました。彼らは、私よりも遥かに強かった。特に、ジンと名乗る男……彼の力は、人知を超えています。我が騎士団の総力を以てしても、抑えられるかどうか」
アレクシスの潔い証言は、謁見の間の空気を完全に変えた。
国王は、しばらくの間、目を閉じて黙考していたが、やがてゆっくりと目を開けた。
その目には、為政者としての冷徹な光が宿っていた。
「……分かった。リリアナ王女の顔を立て、またアレクシスの報告を鑑み、今回の件は不問としよう」
その言葉に、リリアナが安堵の表情を浮かべる。
「ただし、条件がある」
国王は、玉座から俺たちを、特に俺を真っ直ぐに見据えた。
「闘神旅団とやら。貴殿らの実力、見せてもらおうか。我が王都の近郊にある『嘆きの坑道』。そこが、最近魔物の活動によって危険地帯と化している。騎士団を派遣したが、被害が出るばかりで、深層の調査が全く進んでいない」
「貴殿らに、その『嘆きの坑道』の調査を命じる。坑道の主を討ち、その脅威を取り除くことができたなら、今回の件を帳消しにするだけでなく、相応の報酬と、我が国における名誉を約束しよう。……どうだ、受けるか」
それは、命令であり、挑戦だった。
王の試練。
俺は、初めて口を開いた。
「……その坑道には、強い奴がいるのか」
俺の問いに、国王は不敵に笑った。
「ああ。騎士団の精鋭部隊が、半壊させられるほどにはな」
その答えだけで、十分だった。
俺の口元に、笑みが浮かぶ。
「いいだろう。その依頼、引き受けた」
こうして、王都を揺るがした騎士団とのいざこざは、思いもよらぬ形で決着した。
リリアナの秘密。アレクシスの潔さ。そして、国王の深謀。
その全てが絡み合い、俺たちを新たな戦いの舞台へと導いていく。
嘆きの坑道。
そこに眠る、未知の強敵。
俺の渇望が、新たな死闘の匂いを嗅ぎつけていた。
王都での戦いは、ようやく、本当の意味で始まろうとしていた。
あの無敗の剣聖が、名もなき冒険者に敗れた。その事実は、誇張と憶測の尾ひれをつけ、あっという間に好事家たちの耳に届いた。
『闘神旅団』。その名は、もはや単なる成り上がりではなく、触れてはならない厄災として認識され始めていた。
俺たちは、そんな外界の騒ぎを気にも留めず、宿の一室に戻っていた。
「……ったく、心臓に悪ぃぜ」
ガロウが、どかりと椅子に腰を下ろし、大きなため息をついた。
「まさか、いきなり騎士団のナンバーツーとやり合うことになるとはな。お前、マジで死ぬかと思ったぞ」
「死にはしない。あいつは、まだその域には達していない」
俺は肩の傷が塞がった箇所を軽くさすりながら、淡々と答えた。
【闘神】のスキルは、傷を負うことで真価を発揮する。あの一瞬、俺の力は間違いなくアレクシスを凌駕していた。だが、それはあくまで一時的なものだ。
素の実力では、まだ互角か、あるいは。
「それでも、です!」
それまで黙っていたリリアナが、強い口調で言った。
「あんな無謀な賭け、二度としないでください! もしジン様のお体に何かあったら……!」
その翡翠色の瞳には、本気の怒りと、そして隠しきれない心配の色が浮かんでいた。
彼女の剣幕に、ガロウが面白そうに口笛を吹く。
俺は、リリアナの顔をじっと見つめた。
「……なぜ怒る」
「当たり前です! 仲間が命を軽んじるのを見て、平気でいられる者などいません!」
仲間、か。
その言葉の響きが、俺の胸の奥で小さく反響した。
一人で戦っていた時には、決して感じることのなかった感覚。悪くない、と思った。
俺たちの間に、奇妙な沈黙が流れた、その時だった。
コンコン、と部屋の扉がノックされた。
ガロウが警戒しながら扉を開けると、そこには豪華な装飾の施された制服を着た、一人の文官が立っていた。その背後には、完全武装の王宮衛兵が二人控えている。
「……何の用だ」
ガロウの低い声に、文官は臆することなく、一枚の羊皮紙を広げて見せた。
「闘神旅団の皆様でいらっしゃいますね。国王陛下からの勅命です。至急、王城までご足労願いたい」
その口調は丁寧だったが、有無を言わさぬ響きがあった。
「用件は、騎士団副団長アレクシス・フォン・ヴァルハイトへの暴行、及び公務執行妨害の容疑に関する審問です」
やはり、来たか。
ガロウが、面倒くさそうに頭を掻いた。
「おいおい、あの副団長さんが見逃すって言ったんじゃねえのかよ」
「アレクシス卿個人の判断と、国家の法は別問題です。さあ、こちらへ」
文官は、有無を言わさず俺たちを促した。
抵抗してもいい。この場の全員を叩き伏せて、王都を脱出することも可能だろう。
だが、それでは意味がない。この街にいる強者たちと戦う機会を、自ら手放すことになる。
「……いいだろう。行こう」
俺が言うと、ガロウは肩をすくめ、リリアナは青ざめた顔で唇を噛んだ。
俺たちは、衛兵に先導される形で宿を出た。
街の人々は、王宮の使者と共に歩く俺たちを、遠巻きに、そして興味深そうに見つめている。
王城は、王都の中央、ひときわ高い丘の上にそびえ立っていた。白亜の城壁と、天を突く尖塔。まさしく、一国の心臓部だ。
重厚な城門をくぐり、広大な中庭を抜け、俺たちは城の内部へと案内された。
磨き上げられた大理石の床。壁に飾られた、歴代の王たちの肖像画。その全てが、この国の長い歴史と権威を物語っていた。
謁見の間へと続く、長い廊下を歩いている時だった。
それまで黙っていたリリアナが、意を決したように口を開いた。
「お待ちください。私が、話をつけます」
その声には、いつもの彼女にはない、凛とした響きがあった。
俺とガロウが、訝しげな顔で彼女を見る。
リリアナは、俺たちの前で立ち止まると、深々と頭を下げた。
「お二人には、ずっと黙っていて、申し訳ありませんでした」
彼女は顔を上げ、自らの秘密を打ち明けた。
「私の本当の名は、リリアナ・シルフィード・イルミナシル。エルフの国『イルミナシル』の第三王女です。この国へは、両国の友好を深めるための外交使節として訪れておりました」
王女。
その言葉に、ガロウが素っ頓狂な声を上げた。
「な、なんだってー!? 嬢ちゃん、そんなとんでもねえ身分だったのかよ!」
俺は、驚きはしなかった。ただ、納得した。
彼女が持つ、生まれながらの気品。強力な精霊魔法。そして、騎士に護衛されていた理由。全てのピースが、綺麗にはまった。
「市場での一件は、私が堅苦しい護衛を嫌い、一人で街へ出てしまったことが原因の一つです。あなた方を、私のわがままに巻き込んでしまいました。この責任は、私が取ります」
リリアナは、そう言うと、俺たちに背を向け、謁見の間の巨大な扉に向かって、一人で歩き始めた。
その小さな背中は、一国の王女としての覚悟と威厳に満ち溢れていた。
俺とガロウは、顔を見合わせた。
「……どうするよ、ジン」
「どうもしない。面白いものが見れそうだ」
俺たちは、黙って彼女の後に続いた。
ギィィ、という重い音を立てて、謁見の間の扉が開かれる。
その先には、広大な空間が広がっていた。天井には巨大なシャンデリアが輝き、壁には美しいタペストリーが飾られている。
そして、その最奥。豪華な玉座に、壮年の王が腰掛けていた。
その両脇には、宰相らしき老人と、屈強な騎士団長。そして、腕を吊ったアレクシスの姿もあった。
張り詰めた空気。
数十人の重臣たちが、俺たち侵入者を冷たい目で見下ろしている。
その視線の集中砲火の中を、リリアナは臆することなく、堂々と玉座の前まで進み出た。
そして、エルフの国に伝わる、最も格式の高い礼法で、優雅に一礼した。
「アークライト王国国王陛下に、エルフの国イルミナシル第三王女、リリアナ・シルフィード・イルミナシルが、ご挨拶申し上げます」
その言葉に、玉座の間にいた全ての人間が、息を呑んだ。
彼らは、リリアナが王女であることは知っていた。だが、その彼女が、今王都で最も危険な噂の中心となっている冒険者パーティ『闘神旅団』と共に現れたことに、驚愕を隠せないでいた。
国王が、威厳のある声で口を開いた。
「……リリアナ王女。これは、一体どういうことかな。なぜ、あなたがその者たちと共におられる」
「彼らは、私の従者です」
リリアナは、臆することなく答えた。
「嘆きの森で魔物に襲われていた私を救ってくれた、命の恩人であり、私の信頼する仲間です。この度の騎士団とのいざこざは、私の監督不行き届きが招いたこと。全ての責任は、私にあります」
その堂々とした態度に、重臣たちがざわめく。
その時、沈黙を保っていたアレクシスが、一歩前に出た。
「お待ちください、陛下。リリアナ王女のお言葉は、真実とは少し異なります」
彼は、腕の痛みを堪えながら、真っ直ぐに国王を見据えた。
「市場での一件は、確かに私の部下と貴族の若者の非礼が発端でした。そして、その後の戦い……あれは、彼らの罪を問うためのものではなく、私の個人的な興味から始まった、ただの私闘です。私が、彼らに決闘を挑んだのです」
その場に、再び衝撃が走る。
騎士団副団長が、自らの非を認めたのだ。
「そして、私は敗れました。彼らは、私よりも遥かに強かった。特に、ジンと名乗る男……彼の力は、人知を超えています。我が騎士団の総力を以てしても、抑えられるかどうか」
アレクシスの潔い証言は、謁見の間の空気を完全に変えた。
国王は、しばらくの間、目を閉じて黙考していたが、やがてゆっくりと目を開けた。
その目には、為政者としての冷徹な光が宿っていた。
「……分かった。リリアナ王女の顔を立て、またアレクシスの報告を鑑み、今回の件は不問としよう」
その言葉に、リリアナが安堵の表情を浮かべる。
「ただし、条件がある」
国王は、玉座から俺たちを、特に俺を真っ直ぐに見据えた。
「闘神旅団とやら。貴殿らの実力、見せてもらおうか。我が王都の近郊にある『嘆きの坑道』。そこが、最近魔物の活動によって危険地帯と化している。騎士団を派遣したが、被害が出るばかりで、深層の調査が全く進んでいない」
「貴殿らに、その『嘆きの坑道』の調査を命じる。坑道の主を討ち、その脅威を取り除くことができたなら、今回の件を帳消しにするだけでなく、相応の報酬と、我が国における名誉を約束しよう。……どうだ、受けるか」
それは、命令であり、挑戦だった。
王の試練。
俺は、初めて口を開いた。
「……その坑道には、強い奴がいるのか」
俺の問いに、国王は不敵に笑った。
「ああ。騎士団の精鋭部隊が、半壊させられるほどにはな」
その答えだけで、十分だった。
俺の口元に、笑みが浮かぶ。
「いいだろう。その依頼、引き受けた」
こうして、王都を揺るがした騎士団とのいざこざは、思いもよらぬ形で決着した。
リリアナの秘密。アレクシスの潔さ。そして、国王の深謀。
その全てが絡み合い、俺たちを新たな戦いの舞台へと導いていく。
嘆きの坑道。
そこに眠る、未知の強敵。
俺の渇望が、新たな死闘の匂いを嗅ぎつけていた。
王都での戦いは、ようやく、本当の意味で始まろうとしていた。
10
あなたにおすすめの小説
異世界召喚でクラスの勇者達よりも強い俺は無能として追放処刑されたので自由に旅をします
Dakurai
ファンタジー
クラスで授業していた不動無限は突如と教室が光に包み込まれ気がつくと異世界に召喚されてしまった。神による儀式でとある神によってのスキルを得たがスキルが強すぎてスキル無しと勘違いされ更にはクラスメイトと王女による思惑で追放処刑に会ってしまうしかし最強スキルと聖獣のカワウソによって難を逃れと思ったらクラスの女子中野蒼花がついてきた。
相棒のカワウソとクラスの中野蒼花そして異世界の仲間と共にこの世界を自由に旅をします。
現在、第四章フェレスト王国ドワーフ編
異世界転生特典『絶対安全領域(マイホーム)』~家の中にいれば神すら無効化、一歩も出ずに世界最強になりました~
夏見ナイ
ファンタジー
ブラック企業で過労死した俺が転生時に願ったのは、たった一つ。「誰にも邪魔されず、絶対に安全な家で引きこもりたい!」
その切実な願いを聞き入れた神は、ユニークスキル『絶対安全領域(マイホーム)』を授けてくれた。この家の中にいれば、神の干渉すら無効化する究極の無敵空間だ!
「これで理想の怠惰な生活が送れる!」と喜んだのも束の間、追われる王女様が俺の庭に逃げ込んできて……? 面倒だが仕方なく、庭いじりのついでに追手を撃退したら、なぜかここが「聖域」だと勘違いされ、獣人の娘やエルフの学者まで押しかけてきた!
俺は家から出ずに快適なスローライフを送りたいだけなのに! 知らぬ間に世界を救う、無自覚最強の引きこもりファンタジー、開幕!
【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。
木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。
しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。
そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。
【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
外れスキル【アイテム錬成】でSランクパーティを追放された俺、実は神の素材で最強装備を創り放題だったので、辺境で気ままな工房を開きます
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティで「外れスキル」と蔑まれ、雑用係としてこき使われていた錬金術師のアルト。ある日、リーダーの身勝手な失敗の責任を全て押し付けられ、無一文でパーティから追放されてしまう。
絶望の中、流れ着いた辺境の町で、彼は偶然にも伝説の素材【神の涙】を発見。これまで役立たずと言われたスキル【アイテム錬成】が、実は神の素材を扱える唯一無二のチート能力だと知る。
辺境で小さな工房を開いたアルトの元には、彼の作る規格外のアイテムを求めて、なぜか聖女や竜王(美少女の姿)まで訪れるようになり、賑やかで幸せな日々が始まる。
一方、アルトを失った元パーティは没落の一途を辿り、今更になって彼に復帰を懇願してくるが――。「もう、遅いんです」
これは、不遇だった青年が本当の居場所を見つける、ほのぼの工房ライフ&ときどき追放ざまぁファンタジー!
【収納】スキルでダンジョン無双 ~地味スキルと馬鹿にされた窓際サラリーマン、実はアイテム無限収納&即時出し入れ可能で最強探索者になる~
夏見ナイ
ファンタジー
佐藤健太、32歳。会社ではリストラ寸前の窓際サラリーマン。彼は人生逆転を賭け『探索者』になるも、与えられたのは戦闘に役立たない地味スキル【無限収納】だった。
「倉庫番がお似合いだ」と馬鹿にされ、初ダンジョンでは荷物持ちとして追放される始末。
だが彼は気づいてしまう。このスキルが、思考一つでアイテムや武器を無限に取り出し、敵の魔法すら『収納』できる規格外のチート能力であることに!
サラリーマン時代の知恵と誰も思いつかない応用力で、地味スキルは最強スキルへと変貌する。訳ありの美少女剣士や仲間と共に、不遇だった男の痛快な成り上がり無双が今、始まる!
チートスキルより女神様に告白したら、僕のステータスは最弱Fランクだけど、女神様の無限の祝福で最強になりました
Gaku
ファンタジー
平凡なフリーター、佐藤悠樹。その人生は、ソシャゲのガチャに夢中になった末の、あまりにも情けない感電死で幕を閉じた。……はずだった! 死後の世界で彼を待っていたのは、絶世の美女、女神ソフィア。「どんなチート能力でも与えましょう」という甘い誘惑に、彼が願ったのは、たった一つ。「貴方と一緒に、旅がしたい!」。これは、最強の能力の代わりに、女神様本人をパートナーに選んだ男の、前代未聞の異世界冒険譚である!
主人公ユウキに、剣や魔法の才能はない。ステータスは、どこをどう見ても一般人以下。だが、彼には、誰にも負けない最強の力があった。それは、女神ソフィアが側にいるだけで、あらゆる奇跡が彼の味方をする『女神の祝福』という名の究極チート! 彼の原動力はただ一つ、ソフィアへの一途すぎる愛。そんな彼の真っ直ぐな想いに、最初は呆れ、戸惑っていたソフィアも、次第に心を動かされていく。完璧で、常に品行方正だった女神が、初めて見せるヤキモチ、戸惑い、そして恋する乙女の顔。二人の甘く、もどかしい関係性の変化から、目が離せない!
旅の仲間になるのは、いずれも大陸屈指の実力者、そして、揃いも揃って絶世の美女たち。しかし、彼女たちは全員、致命的な欠点を抱えていた! 方向音痴すぎて地図が読めない女剣士、肝心なところで必ず魔法が暴発する天才魔導士、女神への信仰が熱心すぎて根本的にズレているクルセイダー、優しすぎてアンデッドをパワーアップさせてしまう神官僧侶……。凄腕なのに、全員がどこかポンコツ! 彼女たちが集まれば、簡単なスライム退治も、国を揺るがす大騒動へと発展する。息つく暇もないドタバタ劇が、あなたを爆笑の渦に巻き込む!
基本は腹を抱えて笑えるコメディだが、物語は時に、世界の運命を賭けた、手に汗握るシリアスな戦いへと突入する。絶体絶命の状況の中、試されるのは仲間たちとの絆。そして、主人公が示すのは、愛する人を、仲間を守りたいという想いこそが、どんなチート能力にも勝る「最強の力」であるという、熱い魂の輝きだ。笑いと涙、その緩急が、物語をさらに深く、感動的に彩っていく。
王道の異世界転生、ハーレム、そして最高のドタバタコメディが、ここにある。最強の力は、一途な愛! 個性豊かすぎる仲間たちと共に、あなたも、最高に賑やかで、心温まる異世界を旅してみませんか? 笑って、泣けて、最後には必ず幸せな気持ちになれることを、お約束します。
異世界帰りの元勇者、日本に突然ダンジョンが出現したので「俺、バイト辞めますっ!」
シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
俺、結城ミサオは異世界帰りの元勇者。
異世界では強大な力を持った魔王を倒しもてはやされていたのに、こっちの世界に戻ったら平凡なコンビニバイト。
せっかく強くなったっていうのにこれじゃ宝の持ち腐れだ。
そう思っていたら突然目の前にダンジョンが現れた。
これは天啓か。
俺は一も二もなくダンジョンへと向かっていくのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる