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第58話 二人の力
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固く結ばれた二つの手。
その接触点を介して、アルフレッドの温かくそして清らかな聖なる力が、奔流となってリディアの体へと流れ込んでいく。それは枯れ果てた大地に注がれる恵みの雨のようだった。
力を失い空っぽになっていたはずの私の魔力回路が、その光によって再び熱を帯びていく。眠っていた細胞が一つ一つ呼び覚まされ、全身に力がみなぎっていくのが分かった。
「……これは」
しかし、それだけではなかった。
アルフレッドの光に呼応するように、私を縛り付けていた祭壇と頭上で脈動する魔力の炉心から、今まで私を蝕んでいた邪悪なエネルギーが逆流を始めたのだ。
本来ならば私の魂を喰らい贄とするはずだった力が、今や逆に私という器の中に、凄まじい勢いで流れ込んでくる。
「なにっ!?」
その異常事態に、魔王ザルディアスが初めて明確な驚愕の声を上げた。
「術式が逆流しているだと……!? 馬鹿な、贄が術式の主導権を奪うなど……!」
闇のエネルギーが私の体の中で渦を巻く。
普通ならこのまま暴走して自滅するだろう。しかしアルフレッドが繋いだ手を通して送り込んでくる聖なる光が、その荒れ狂う闇を奇跡的なバランスで調和させていた。
光と闇。
私の内側で相反する二つの力が融合し、新たな、そしてより強大な力へと昇華されていく。
失われた魔力が戻ってくる。いや、それ以上の力が私の魂に満ち溢れていく。
「……ありがとう、アルフレッド」
私は隣に立つ彼を見上げた。「あなたのおかげで、私は私を取り戻せたわ」
「ああ」
彼は力強く頷き返した。「僕たちなら、もう何も怖くない」
私たちは視線を交わし合うと、同時に地を蹴った。
向かう先はただ一つ。全ての元凶、魔王ザルディアス。
「面白い……!」
魔王は驚愕から一転、獰猛な笑みを浮かべた。「壊れた人形が自らの意思で主に牙を剥くか! よかろう! その儚い絆とやらが、絶対的な力の前にいかに無力か、その身をもって教えてやる!」
彼の両腕から純粋な闇が、まるで黒い太陽のように膨れ上がった。そして、そこから無数の闇の触手が放たれる。一本一本が城壁すら容易く貫くほどの破壊力を持つ、死の鞭だ。
「私が前に出る!」
リディアはアルフレッドの前に立ちはだかった。彼女が手のひらをかざすと、その前に漆黒の盾が出現する。しかし、その盾の中心には聖なる光の紋様が白く輝いていた。光と闇が融合した、絶対的な防御障壁。
闇の触手が障壁に激突し、甲高い悲鳴を上げて霧散していく。
「今よ!」
リディアが道を開いた、その一瞬の隙。
アルフレッドが光の矢となって駆け抜けた。彼の聖剣はリディアから流れ込んだ闇の力を僅かに纏い、白と黒のオーラを螺旋状に揺らめかせている。
「はあっ!」
渾身の斬撃が魔王に迫る。
「小賢しい!」
魔王はその剣を片手で受け止めようとした。しかし聖剣に触れた瞬間、彼の指先からパチパチと火花が散った。
「ぐっ……!? これは……」
ただの聖剣ではない。光と闇、二つの理を同時に宿した刃は、絶対者である魔王の理さえも僅かに乱す力を持っていたのだ。
ほんの一瞬、魔王の動きが止まる。
その好機を後方の仲間たちが見逃すはずがなかった。
「今ですわ! 我が魔力の全てをこの一撃に!」
エルザが杖を天に掲げる。その詠唱に応え、ダリウスが自らの剣を地に突き立て、イリーナが祈りを捧げた。三人の力が一つとなり、巨大な魔法陣を構築する。
「喰らいなさい! 三位一体・神罰の光槍(トライユニティ・ジャッジメント)!」
三人の絆が生み出した最大級の合体魔法。
純白の光の槍が、動きの止まった魔王の背中を正確に貫いた。
「ぐおおおおっ!?」
初めて魔王ザルディアスが、苦悶の声を上げた。
その背中から黒い煙が立ち上る。絶対的な存在に、初めて有効な一撃が入ったのだ。
「やった……!」
イリーナが歓喜の声を上げる。
しかし、まだだ。
魔王は倒れていない。
彼は自らの背中に突き刺さった光の槍を、まるで邪魔な小枝でも折るかのように片手で握り潰した。
「……なるほど。なるほどな」
彼の声は怒りよりも、むしろ純粋な感心に近い響きを持っていた。「愛だと? 絆だと? そのような脆いものがこれほどの力を生み出すとは。……人間とは、実に愚かで、そして実に厄介な生き物だ」
彼はゆっくりとこちらを振り返った。
その瞳の奥に、今まで見えなかった深い深い絶望の色が揺らめいていた。
「だが、知っているか? その絆とやらが、どれほど容易く裏切りに変わるかを」
彼の口調が変わる。
それはまるで遠い過去の、誰かに語りかけるかのようだった。
「私も、かつては信じていたのだ。愛などという儚い幻をな! 人間と魔族が手を取り合える未来を! しかし、その結果はどうだ! 私に残されたのは灰と、絶望だけだった!」
彼の絶叫と共に儀式の間全体が、凄まじい魔力の嵐に包まれた。
炉心の水晶が今まで以上に激しく脈動し、儀式の間全体に張り巡らされた魔法陣が血のような赤い光を放ち始める。
「お前たちに見せてやろう! この世界が、どれほど救いようのない裏切りと憎しみに満ちているかを!」
魔王の体が闇のオーラに包まれ、その姿を異形のものへと変貌させていく。
「そして、教えてやる! お前たちの信じる光が、いずれ必ずお前たち自身を焼き尽くす、絶望の炎でしかないということをな!」
彼の悲痛な叫びは、一体誰に向けられたものなのか。
彼の過去に、一体何があったというのか。
その答えを知る前に、アルフレッドとリディアは次元の違う本物の「神」の怒りに直面することになる。
最終決戦の幕は今、本当の意味で上がったのだ。
その接触点を介して、アルフレッドの温かくそして清らかな聖なる力が、奔流となってリディアの体へと流れ込んでいく。それは枯れ果てた大地に注がれる恵みの雨のようだった。
力を失い空っぽになっていたはずの私の魔力回路が、その光によって再び熱を帯びていく。眠っていた細胞が一つ一つ呼び覚まされ、全身に力がみなぎっていくのが分かった。
「……これは」
しかし、それだけではなかった。
アルフレッドの光に呼応するように、私を縛り付けていた祭壇と頭上で脈動する魔力の炉心から、今まで私を蝕んでいた邪悪なエネルギーが逆流を始めたのだ。
本来ならば私の魂を喰らい贄とするはずだった力が、今や逆に私という器の中に、凄まじい勢いで流れ込んでくる。
「なにっ!?」
その異常事態に、魔王ザルディアスが初めて明確な驚愕の声を上げた。
「術式が逆流しているだと……!? 馬鹿な、贄が術式の主導権を奪うなど……!」
闇のエネルギーが私の体の中で渦を巻く。
普通ならこのまま暴走して自滅するだろう。しかしアルフレッドが繋いだ手を通して送り込んでくる聖なる光が、その荒れ狂う闇を奇跡的なバランスで調和させていた。
光と闇。
私の内側で相反する二つの力が融合し、新たな、そしてより強大な力へと昇華されていく。
失われた魔力が戻ってくる。いや、それ以上の力が私の魂に満ち溢れていく。
「……ありがとう、アルフレッド」
私は隣に立つ彼を見上げた。「あなたのおかげで、私は私を取り戻せたわ」
「ああ」
彼は力強く頷き返した。「僕たちなら、もう何も怖くない」
私たちは視線を交わし合うと、同時に地を蹴った。
向かう先はただ一つ。全ての元凶、魔王ザルディアス。
「面白い……!」
魔王は驚愕から一転、獰猛な笑みを浮かべた。「壊れた人形が自らの意思で主に牙を剥くか! よかろう! その儚い絆とやらが、絶対的な力の前にいかに無力か、その身をもって教えてやる!」
彼の両腕から純粋な闇が、まるで黒い太陽のように膨れ上がった。そして、そこから無数の闇の触手が放たれる。一本一本が城壁すら容易く貫くほどの破壊力を持つ、死の鞭だ。
「私が前に出る!」
リディアはアルフレッドの前に立ちはだかった。彼女が手のひらをかざすと、その前に漆黒の盾が出現する。しかし、その盾の中心には聖なる光の紋様が白く輝いていた。光と闇が融合した、絶対的な防御障壁。
闇の触手が障壁に激突し、甲高い悲鳴を上げて霧散していく。
「今よ!」
リディアが道を開いた、その一瞬の隙。
アルフレッドが光の矢となって駆け抜けた。彼の聖剣はリディアから流れ込んだ闇の力を僅かに纏い、白と黒のオーラを螺旋状に揺らめかせている。
「はあっ!」
渾身の斬撃が魔王に迫る。
「小賢しい!」
魔王はその剣を片手で受け止めようとした。しかし聖剣に触れた瞬間、彼の指先からパチパチと火花が散った。
「ぐっ……!? これは……」
ただの聖剣ではない。光と闇、二つの理を同時に宿した刃は、絶対者である魔王の理さえも僅かに乱す力を持っていたのだ。
ほんの一瞬、魔王の動きが止まる。
その好機を後方の仲間たちが見逃すはずがなかった。
「今ですわ! 我が魔力の全てをこの一撃に!」
エルザが杖を天に掲げる。その詠唱に応え、ダリウスが自らの剣を地に突き立て、イリーナが祈りを捧げた。三人の力が一つとなり、巨大な魔法陣を構築する。
「喰らいなさい! 三位一体・神罰の光槍(トライユニティ・ジャッジメント)!」
三人の絆が生み出した最大級の合体魔法。
純白の光の槍が、動きの止まった魔王の背中を正確に貫いた。
「ぐおおおおっ!?」
初めて魔王ザルディアスが、苦悶の声を上げた。
その背中から黒い煙が立ち上る。絶対的な存在に、初めて有効な一撃が入ったのだ。
「やった……!」
イリーナが歓喜の声を上げる。
しかし、まだだ。
魔王は倒れていない。
彼は自らの背中に突き刺さった光の槍を、まるで邪魔な小枝でも折るかのように片手で握り潰した。
「……なるほど。なるほどな」
彼の声は怒りよりも、むしろ純粋な感心に近い響きを持っていた。「愛だと? 絆だと? そのような脆いものがこれほどの力を生み出すとは。……人間とは、実に愚かで、そして実に厄介な生き物だ」
彼はゆっくりとこちらを振り返った。
その瞳の奥に、今まで見えなかった深い深い絶望の色が揺らめいていた。
「だが、知っているか? その絆とやらが、どれほど容易く裏切りに変わるかを」
彼の口調が変わる。
それはまるで遠い過去の、誰かに語りかけるかのようだった。
「私も、かつては信じていたのだ。愛などという儚い幻をな! 人間と魔族が手を取り合える未来を! しかし、その結果はどうだ! 私に残されたのは灰と、絶望だけだった!」
彼の絶叫と共に儀式の間全体が、凄まじい魔力の嵐に包まれた。
炉心の水晶が今まで以上に激しく脈動し、儀式の間全体に張り巡らされた魔法陣が血のような赤い光を放ち始める。
「お前たちに見せてやろう! この世界が、どれほど救いようのない裏切りと憎しみに満ちているかを!」
魔王の体が闇のオーラに包まれ、その姿を異形のものへと変貌させていく。
「そして、教えてやる! お前たちの信じる光が、いずれ必ずお前たち自身を焼き尽くす、絶望の炎でしかないということをな!」
彼の悲痛な叫びは、一体誰に向けられたものなのか。
彼の過去に、一体何があったというのか。
その答えを知る前に、アルフレッドとリディアは次元の違う本物の「神」の怒りに直面することになる。
最終決戦の幕は今、本当の意味で上がったのだ。
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