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第67話 永遠の愛と、新たな影
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祝福の鐘が鳴り止み、喧騒に満ちた一日は、やがて穏やかな夜の帳に包まれた。
王城のバルコニー。
国王夫妻の私室に繋がるその場所で、アルフレッドとリディアは、二人きりで煌めく王都の夜景を見下ろしていた。
昼間の熱狂が嘘のように、街は静かな眠りについている。しかし、家々の窓から漏れる灯りの一つ一つが、そこに人々の営みがあることを示していた。平和になった世界の、温かい輝き。
「……夢のようだわ」
リディアが、そっとアルフレッドの肩に寄りかかりながら呟いた。
夜風が、彼女の漆黒の髪を優しく揺らす。結婚式のために結い上げていた髪は解かれ、今は月の光を浴びて、絹のように滑らかに輝いていた。
「数年前の私が見たら、きっと信じないでしょうね。自分が、人間の王妃になって、こんな風に夜景を眺めているなんて」
「僕もだよ」
アルフレッドは、彼女の肩を優しく抱き寄せた。「まさか、戦場で一目惚れした敵の魔女と、こうして結ばれるなんてね。人生とは、分からないものだ」
彼は、彼女の髪に顔を埋め、その香りを吸い込んだ。
花のようでもあり、夜の闇のようでもある、彼女だけの香り。その香りが、彼の心を安らぎで満たしていく。
「後悔は、していない?」
リディアが、少しだけ不安そうに尋ねた。「私のせいで、あなたは多くのものを背負うことになった。これからも、きっと苦労をかけるわ」
元・魔王軍四天王を王妃に迎える。その決断が、アルフレッドの治世に、常に逆風となって吹き付けるであろうことを、彼女は誰よりも理解していた。
アルフレッドは、彼女の体を自分の方へと向き直させると、その赤い瞳を、真っ直ぐに見つめた。
「後悔など、あるはずがないだろう?」
彼は、心からの声で言った。「君と出会えたことこそが、僕の人生にとって、最高の幸運だった。君を愛し、君と共に生きる。その決意が、僕に王としての覚悟を与えてくれたんだ。君は、僕の足枷なんかじゃない。僕を、未来へと導いてくれる、唯一の光なんだよ」
そのあまりにも真っ直ぐな言葉に、リディアは頬を赤らめた。
もう、彼の甘い言葉にも、ずいぶんと慣れたつもりだった。しかし、こうして二人きりで、真摯な瞳で見つめられると、心臓が今でもうるさいくらいに高鳴ってしまう。
「……あなたという人は、本当に」
彼女は、照れ隠しに彼の胸を軽く叩いた。「そういう言葉を、恥ずかしげもなく……」
「事実だからね」
彼は、悪戯っぽく笑うと、彼女の顎にそっと指を添え、顔を上向かせた。
「だから、覚悟しておいてほしい」
「何を?」
「これからも、僕は毎日、君に愛を囁くよ。朝起きた時も、夜眠る前も。君が、もう聞き飽きたと、うんざりするくらいにね」
その言葉と共に、彼の唇が、優しく彼女の唇に重ねられた。
星明かりの下で交わされる、甘く、そして永遠を誓う口づけ。
「……ええ」
唇が離れた後、リディアは、潤んだ瞳で彼を見上げ、幸せそうに微笑んだ。「覚悟して、おくわ。私の、愛しい王様」
二人は、言葉もなく、ただ寄り添い合った。
この幸せな時間が、永遠に続けばいい。
世界は平和になり、愛する人は隣にいる。これ以上、望むものなど、何もなかった。
少なくとも、その瞬間までは。
◇
時を同じくして。
人間領から遥か離れた、魔族領の奥深く。
かつて魔王ザルディアスが私室として使っていた、禁断の研究室で、一人の男が古文書の山と格闘していた。
四天王「深淵」のレヴィ。
彼は、魔族たちの新たな指導者として、国の再建に奔走する傍ら、夜な夜なこの場所に籠り、ある一つの謎を追い続けていた。
(ザルディアス……あなたは、一体何を目指していた?)
魔王の真の目的は、世界の再創造だった。しかし、レヴィには、それがどうにも腑に落ちなかったのだ。あの冷静で、怜悧な彼が、成功するかどうかも分からない、そんな狂気じみた計画に、なぜ全てを賭けたのか。その動機の根源が、あまりにも理解できなかった。
彼は、ザルディアスの遺した膨大な研究資料の中から、特に異彩を放っていた一冊の魔導書を手に取った。
『魂の錬成陣』の、オリジナル原典。
そのページを、彼は何度も、何度も読み返していた。
そして、その夜、ついに一つの記述にたどり着いた。それは、ページの隅に、まるで走り書きのように、ザルディアス自身の手で記された、小さな注釈だった。
『――錬成陣は、世界の理を書き換えるための槌にあらず。それは、高次元へと至るための「扉」を開く鍵なり。古き神々が去りしこの虚ろな世界に、真の理をもたらす、”外なる神”を招き入れるための――』
「……なんだ、これは」
レヴィの眉が、深く顰められた。
外なる神? 高次元?
それは、彼が知るどの魔法理論にも、神話にも記されていない、全く未知の概念だった。
ザルディアスは、世界を再創造しようとしていたのではない。
この世界そのものを、異次元の、得体の知れない何者かに、捧げようとしていた……?
(セレスティアを失った絶望が、彼をそこまで狂わせたというのか……。この世界そのものに見切りをつけ、人間も魔族も、全てをひっくるめて、より高次の存在に委ねようと……)
背筋に、冷たい汗が伝う。
もし、それが真実だとしたら、ザルディアスの狂気は、自分の想像を遥かに超えていた。
レヴィは、震える指で、さらにページをめくった。
そして、彼は、最も恐ろしい記述を発見することになる。
『――勇者と贄の姫の共鳴により、儀式は不完全に終わった。世界の書き換えは阻止された。しかし、錬成陣が不完全に起動したことで、世界の理そのものに、僅かな綻びが生じてしまった。”扉”は、完全には開かなかったが、その隙間から、”外”からの侵食が、既に始まっている』
侵食。
その言葉が、レヴィの頭の中で、警鐘のように鳴り響いた。
「……まずいな」
彼の口から、いつものような軽薄さの欠片もない、乾いた声が漏れた。「これは、とんだ置き土産を残してくれたものだ、ザルディアス」
アルフレッドとリディアが、命懸けで掴み取った平和。
人間と魔族が、ようやく手を取り合おうとしている、新しい時代。
その全てが、まだ始まったばかりだというのに。
その土台そのものが、既に見えない脅威によって、静かに蝕まれ始めている。
レヴィは、魔導書を閉じ、深く、深いため息をついた。
窓の外では、二つの赤い月が、いつもと変わらず、静かに魔族領を照らしている。
しかし、彼の目には、その穏やかな光景の裏に、じわりと広がる、名状しがたい「何か」の影が、見えているような気がした。
◇
人間と魔族の交流都市「フリューゲル」。
平和の象徴として建設されたその街は、夜でも活気に満ち溢れていた。酒場からは、種族の垣根を越えて肩を組む、傭兵たちの陽気な歌声が聞こえてくる。
街の、最も暗い路地裏。
誰も足を踏み入れない、ゴミ捨て場の影。
その影が、不意に、まるで生き物のように、蠢いた。
それは、比喩ではなかった。
影は、粘性を持った液体のように、その輪郭を不気味に波立たせている。
そして、その影の中心から、ゆっくりと、何かが「滲み出して」きた。
それは、この世界のどんな生物とも似ていない、異形の何かだった。
いくつもの関節を持つ、昆虫のような足。
無数の目がついた、不定形の肉塊。
それは、見る者の正気をごっそりと奪い去るような、冒涜的な姿をしていた。
その怪物は、音もなく、近くで眠っていた一匹のネズミに、その体の一部を伸ばした。
ネズミは、悲鳴を上げる間もなく、その肉塊に吸収され、跡形もなく消え去る。
怪物は、満足したかのように、その無数の目を、街の喧騒の方へと向けた。
その瞳には、知性も、感情も宿っていない。
ただ、純粋な、そして底なしの「飢え」だけが、不気味な光を湛えていた。
新しい平和な世界に、新たな闇が、確かに、産声を上げていた。
その脅威の正体を、そして、それがもたらす本当の恐怖を、まだ誰も知らなかった。
王城のバルコニー。
国王夫妻の私室に繋がるその場所で、アルフレッドとリディアは、二人きりで煌めく王都の夜景を見下ろしていた。
昼間の熱狂が嘘のように、街は静かな眠りについている。しかし、家々の窓から漏れる灯りの一つ一つが、そこに人々の営みがあることを示していた。平和になった世界の、温かい輝き。
「……夢のようだわ」
リディアが、そっとアルフレッドの肩に寄りかかりながら呟いた。
夜風が、彼女の漆黒の髪を優しく揺らす。結婚式のために結い上げていた髪は解かれ、今は月の光を浴びて、絹のように滑らかに輝いていた。
「数年前の私が見たら、きっと信じないでしょうね。自分が、人間の王妃になって、こんな風に夜景を眺めているなんて」
「僕もだよ」
アルフレッドは、彼女の肩を優しく抱き寄せた。「まさか、戦場で一目惚れした敵の魔女と、こうして結ばれるなんてね。人生とは、分からないものだ」
彼は、彼女の髪に顔を埋め、その香りを吸い込んだ。
花のようでもあり、夜の闇のようでもある、彼女だけの香り。その香りが、彼の心を安らぎで満たしていく。
「後悔は、していない?」
リディアが、少しだけ不安そうに尋ねた。「私のせいで、あなたは多くのものを背負うことになった。これからも、きっと苦労をかけるわ」
元・魔王軍四天王を王妃に迎える。その決断が、アルフレッドの治世に、常に逆風となって吹き付けるであろうことを、彼女は誰よりも理解していた。
アルフレッドは、彼女の体を自分の方へと向き直させると、その赤い瞳を、真っ直ぐに見つめた。
「後悔など、あるはずがないだろう?」
彼は、心からの声で言った。「君と出会えたことこそが、僕の人生にとって、最高の幸運だった。君を愛し、君と共に生きる。その決意が、僕に王としての覚悟を与えてくれたんだ。君は、僕の足枷なんかじゃない。僕を、未来へと導いてくれる、唯一の光なんだよ」
そのあまりにも真っ直ぐな言葉に、リディアは頬を赤らめた。
もう、彼の甘い言葉にも、ずいぶんと慣れたつもりだった。しかし、こうして二人きりで、真摯な瞳で見つめられると、心臓が今でもうるさいくらいに高鳴ってしまう。
「……あなたという人は、本当に」
彼女は、照れ隠しに彼の胸を軽く叩いた。「そういう言葉を、恥ずかしげもなく……」
「事実だからね」
彼は、悪戯っぽく笑うと、彼女の顎にそっと指を添え、顔を上向かせた。
「だから、覚悟しておいてほしい」
「何を?」
「これからも、僕は毎日、君に愛を囁くよ。朝起きた時も、夜眠る前も。君が、もう聞き飽きたと、うんざりするくらいにね」
その言葉と共に、彼の唇が、優しく彼女の唇に重ねられた。
星明かりの下で交わされる、甘く、そして永遠を誓う口づけ。
「……ええ」
唇が離れた後、リディアは、潤んだ瞳で彼を見上げ、幸せそうに微笑んだ。「覚悟して、おくわ。私の、愛しい王様」
二人は、言葉もなく、ただ寄り添い合った。
この幸せな時間が、永遠に続けばいい。
世界は平和になり、愛する人は隣にいる。これ以上、望むものなど、何もなかった。
少なくとも、その瞬間までは。
◇
時を同じくして。
人間領から遥か離れた、魔族領の奥深く。
かつて魔王ザルディアスが私室として使っていた、禁断の研究室で、一人の男が古文書の山と格闘していた。
四天王「深淵」のレヴィ。
彼は、魔族たちの新たな指導者として、国の再建に奔走する傍ら、夜な夜なこの場所に籠り、ある一つの謎を追い続けていた。
(ザルディアス……あなたは、一体何を目指していた?)
魔王の真の目的は、世界の再創造だった。しかし、レヴィには、それがどうにも腑に落ちなかったのだ。あの冷静で、怜悧な彼が、成功するかどうかも分からない、そんな狂気じみた計画に、なぜ全てを賭けたのか。その動機の根源が、あまりにも理解できなかった。
彼は、ザルディアスの遺した膨大な研究資料の中から、特に異彩を放っていた一冊の魔導書を手に取った。
『魂の錬成陣』の、オリジナル原典。
そのページを、彼は何度も、何度も読み返していた。
そして、その夜、ついに一つの記述にたどり着いた。それは、ページの隅に、まるで走り書きのように、ザルディアス自身の手で記された、小さな注釈だった。
『――錬成陣は、世界の理を書き換えるための槌にあらず。それは、高次元へと至るための「扉」を開く鍵なり。古き神々が去りしこの虚ろな世界に、真の理をもたらす、”外なる神”を招き入れるための――』
「……なんだ、これは」
レヴィの眉が、深く顰められた。
外なる神? 高次元?
それは、彼が知るどの魔法理論にも、神話にも記されていない、全く未知の概念だった。
ザルディアスは、世界を再創造しようとしていたのではない。
この世界そのものを、異次元の、得体の知れない何者かに、捧げようとしていた……?
(セレスティアを失った絶望が、彼をそこまで狂わせたというのか……。この世界そのものに見切りをつけ、人間も魔族も、全てをひっくるめて、より高次の存在に委ねようと……)
背筋に、冷たい汗が伝う。
もし、それが真実だとしたら、ザルディアスの狂気は、自分の想像を遥かに超えていた。
レヴィは、震える指で、さらにページをめくった。
そして、彼は、最も恐ろしい記述を発見することになる。
『――勇者と贄の姫の共鳴により、儀式は不完全に終わった。世界の書き換えは阻止された。しかし、錬成陣が不完全に起動したことで、世界の理そのものに、僅かな綻びが生じてしまった。”扉”は、完全には開かなかったが、その隙間から、”外”からの侵食が、既に始まっている』
侵食。
その言葉が、レヴィの頭の中で、警鐘のように鳴り響いた。
「……まずいな」
彼の口から、いつものような軽薄さの欠片もない、乾いた声が漏れた。「これは、とんだ置き土産を残してくれたものだ、ザルディアス」
アルフレッドとリディアが、命懸けで掴み取った平和。
人間と魔族が、ようやく手を取り合おうとしている、新しい時代。
その全てが、まだ始まったばかりだというのに。
その土台そのものが、既に見えない脅威によって、静かに蝕まれ始めている。
レヴィは、魔導書を閉じ、深く、深いため息をついた。
窓の外では、二つの赤い月が、いつもと変わらず、静かに魔族領を照らしている。
しかし、彼の目には、その穏やかな光景の裏に、じわりと広がる、名状しがたい「何か」の影が、見えているような気がした。
◇
人間と魔族の交流都市「フリューゲル」。
平和の象徴として建設されたその街は、夜でも活気に満ち溢れていた。酒場からは、種族の垣根を越えて肩を組む、傭兵たちの陽気な歌声が聞こえてくる。
街の、最も暗い路地裏。
誰も足を踏み入れない、ゴミ捨て場の影。
その影が、不意に、まるで生き物のように、蠢いた。
それは、比喩ではなかった。
影は、粘性を持った液体のように、その輪郭を不気味に波立たせている。
そして、その影の中心から、ゆっくりと、何かが「滲み出して」きた。
それは、この世界のどんな生物とも似ていない、異形の何かだった。
いくつもの関節を持つ、昆虫のような足。
無数の目がついた、不定形の肉塊。
それは、見る者の正気をごっそりと奪い去るような、冒涜的な姿をしていた。
その怪物は、音もなく、近くで眠っていた一匹のネズミに、その体の一部を伸ばした。
ネズミは、悲鳴を上げる間もなく、その肉塊に吸収され、跡形もなく消え去る。
怪物は、満足したかのように、その無数の目を、街の喧騒の方へと向けた。
その瞳には、知性も、感情も宿っていない。
ただ、純粋な、そして底なしの「飢え」だけが、不気味な光を湛えていた。
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