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エピソード79:混沌世界の片隅で
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法則の枷が外れたEFO世界は、自由と混沌が混ざり合う、予測不能なフロンティアへと変貌していた。ゼロは、その変わり果てた世界を当てもなく放浪していた。超越的な力を持ちながらも、明確な目的を見出せず、ただ流されるように日々を過ごす。それは、ある意味で、かつて神代零が感じていた日常の退屈さに似ていたが、スケールと孤独感は比較にならなかった。
その日、ゼロは【万象擬態】で風に溶け込みながら、かつて交易都市として栄えた巨大な廃墟の上空を漂っていた。星の災厄と、その後の法則変動によって、街は半壊し、異形の植物や、時空の歪みから生まれたような奇妙なモンスターが徘徊する危険地帯と化している。
ふと、ゼロの【魔力感知(上級)】が、廃墟の一角で複数の人間(プレイヤー)の気配と、それを遥かに上回る強力で歪んだ魔力反応を捉えた。戦闘だ。
(……またか)
ゼロは、特に興味も示さなかった。この混沌とした世界では、プレイヤーがモンスターに襲われるなど日常茶飯事だ。自分には関係ない。そう思い、通り過ぎようとした時、そのプレイヤーたちの気配の中に、微かだが懐かしいものを感じ取った。清浄で、温かい、癒やしの波動。
リリア。
なぜ彼女が、こんな危険な場所に? ゼロは無意識のうちに降下し、崩れた建物の影から、戦闘の様子を窺った。
そこには、やはりリリアとその仲間――盗賊カイトと女戦士サラ――の姿があった。彼らは、他の数名のプレイヤーと共に、巨大な水晶のような体を持つ、異形のモンスターと戦っていた。そのモンスターは、周囲の空間を屈折させ、幻覚を見せ、さらに触れたものの精神を直接汚染するような能力を持っているようで、プレイヤーたちは苦戦を強いられていた。
「くそっ、攻撃が当たらない!」カイトが短剣を振るうが、空間屈折によって軌道が逸らされる。
「防御もだ! 精神汚染が来るぞ、気をつけろ!」サラが戦斧で仲間を庇うが、その表情は苦痛に歪んでいる。
他のプレイヤーたちも、次々と幻覚に囚われ、同士討ちを始めたり、戦意を喪失したりしている。
「皆さん、しっかりしてください! 私が浄化します!」
リリアは必死に杖を掲げ、回復魔法と浄化魔法を唱えている。以前よりも格段に強力になったその癒やしの光は、確かに精神汚染を和らげ、仲間たちの正気を保たせている。だが、モンスター本体への決定打にはならず、彼女自身の魔力も急速に消耗しているようだった。
(彼女の力……変わったな。システム依存のヒールではなく、彼女自身の資質によるものか? 世界の法則が変わった影響か……)
ゼロは、リリアの放つ純粋な癒やしの力に、わずかな興味を覚えた。それは、ゼロが持つ混沌や破壊の力とは対極にあるものだ。
モンスターは、最も厄介な存在であるリリアに狙いを定めたようだった。巨大な水晶の体から、指向性の強い精神汚染波が、リリア目掛けて放たれる!
「リリア、危ない!」カイトが叫ぶが、間に合わない!
その瞬間、ゼロは動いていた。理由は、分からない。ただ、あの純粋な光が、歪んだ法則によって消されるのを見過ごしたくなかったのかもしれない。
ゼロは擬態を解き、人型の姿(ただし、その瞳は深淵の色をしている)でリリアの前に音もなく降り立った。そして、迫りくる精神汚染波を、まるで当然のように、右手で受け止めた。
ビリビリ……!
精神汚染波は、ゼロの手に触れた瞬間、何の抵抗もなく霧散した。【精神耐性(超越級)】Lv.1と【混沌核】Lv.1の前では、この程度の精神攻撃は無意味だ。
「え……?」
リリアは、突然現れたゼロの姿に、そして目の前で起こった信じられない光景に、言葉を失う。
カイトとサラも、他のプレイヤーたちも、ゼロの登場に唖然としていた。
水晶モンスターは、自身の攻撃が無効化されたことに戸惑いを見せる。ゼロは、そのモンスターを一瞥すると、指先を向けた。
【存在消去(模倣)】Lv.1。
特別なエフェクトはない。ただ、ゼロがそう『意図』しただけで、巨大な水晶モンスターは、その場から何の痕跡も残さずに『消滅』した。まるで、最初から存在しなかったかのように。
戦場には、静寂だけが残された。プレイヤーたちは、目の前で起こった現実離れした出来事を、まだ理解できずにいる。
ゼロは、呆然とするリリアに向き直った。
『……久しぶりだな』
テレパシーで、ごく短い思考を送る。
「あ……あ……! やっぱり……ゼロ、さん……?」
リリアは、震える声で応えた。彼女は、この人型の存在が、あの異形のモンスターと同じであることに、気づいているようだった。
「ど、どうして……? なぜ、また……?」
『お前の力が、少し気になっただけだ』
ゼロは、リリアの放つ癒やしの力に意識を向けながら答える。
『それは、システムの力ではないな。お前自身の力か?』
「え……? わ、私にもよく分からないんです……。でも、助けたいって思うと、力が……」
リリアは戸惑いながらも、自分の杖を見つめる。
「おい、リリア! そいつと話すな!」
カイトが我に返り、リリアを庇うように前に出る。
「てめえ、何者なんだ!? さっきのモンスターは……あんたがやったのか!?」
ゼロはカイトを一瞥しただけで、再びリリアに意識を向けた。
『……その力、大事にしろ。この混沌とした世界では、貴重なものだ』
それは、警告か、助言か、それとも単なる感想か。ゼロ自身にも分からなかった。
「あの……!」
リリアが何かを言い募ろうとしたが、ゼロはそれに答えることなく、背を向けた。これ以上、彼らと関わるつもりはない。
『……死ぬなよ』
最後に、ごく微かな、誰にも聞こえないような思考を残し、ゼロはその場から姿を消した。【次元跳躍(低級)】Lv.1を使い、彼らの認識の外側へと。
後に残されたリリアたちは、ただ呆然とその場に立ち尽くしていた。
「……消えた……」
「……今の、テレパシーか? あいつ、喋れたのか……?」
「リリア、大丈夫か? あいつに何かされたんじゃ……」カイトが心配そうにリリアに駆け寄る。
「……ううん、大丈夫」リリアは首を横に振る。「ゼロさんは……やっぱり、悪い人じゃない……と思う……」
彼女の瞳には、依然として困惑と恐怖があったが、それ以上に、ゼロという存在への強い興味と、そして微かな信頼のようなものが芽生え始めていた。
ゼロは、遠く離れた場所で、先ほどの出来事を反芻していた。リリアの力。それは、この法則が乱れた世界において、数少ない『希望』のようなものなのかもしれない。そして、そんなものに興味を抱いてしまった自分自身。
(……らしくないな)
ゼロは自嘲した。だが、心のどこかで、その『らしくなさ』が、この果てしない孤独の中で、ほんの少しだけ、温かい何かをもたらしているような気もしていた。
超越者としての孤独な旅。その中で見つけた、小さな光。それがゼロの未来にどのような影響を与えるのか。
ゼロは、再びあてのない旅を続ける。世界の片隅で起こる小さな出来事と、そこに息づく生命の営み。それらを、時には傍観し、時には気まぐれに関わりながら、自らの存在意義を探し求めて。
頂点の孤独は変わらない。だが、その孤独の色合いは、ほんの少しだけ、変化し始めているのかもしれなかった。
---
名前: ゼロ
種族: ??? (超越進化体)
称号: ??? (全ての称号を超越、あるいは統合)
所属: 未定義
【能力値】
全て測定不能、あるいは状況に応じて無限に変動
【スキル】
(※前話からの変化なし。ただし、リリアとの再会と彼女の力の観察により、生命、癒やし、あるいは人間的な感情に関する理解がわずかに深まった可能性あり)
その日、ゼロは【万象擬態】で風に溶け込みながら、かつて交易都市として栄えた巨大な廃墟の上空を漂っていた。星の災厄と、その後の法則変動によって、街は半壊し、異形の植物や、時空の歪みから生まれたような奇妙なモンスターが徘徊する危険地帯と化している。
ふと、ゼロの【魔力感知(上級)】が、廃墟の一角で複数の人間(プレイヤー)の気配と、それを遥かに上回る強力で歪んだ魔力反応を捉えた。戦闘だ。
(……またか)
ゼロは、特に興味も示さなかった。この混沌とした世界では、プレイヤーがモンスターに襲われるなど日常茶飯事だ。自分には関係ない。そう思い、通り過ぎようとした時、そのプレイヤーたちの気配の中に、微かだが懐かしいものを感じ取った。清浄で、温かい、癒やしの波動。
リリア。
なぜ彼女が、こんな危険な場所に? ゼロは無意識のうちに降下し、崩れた建物の影から、戦闘の様子を窺った。
そこには、やはりリリアとその仲間――盗賊カイトと女戦士サラ――の姿があった。彼らは、他の数名のプレイヤーと共に、巨大な水晶のような体を持つ、異形のモンスターと戦っていた。そのモンスターは、周囲の空間を屈折させ、幻覚を見せ、さらに触れたものの精神を直接汚染するような能力を持っているようで、プレイヤーたちは苦戦を強いられていた。
「くそっ、攻撃が当たらない!」カイトが短剣を振るうが、空間屈折によって軌道が逸らされる。
「防御もだ! 精神汚染が来るぞ、気をつけろ!」サラが戦斧で仲間を庇うが、その表情は苦痛に歪んでいる。
他のプレイヤーたちも、次々と幻覚に囚われ、同士討ちを始めたり、戦意を喪失したりしている。
「皆さん、しっかりしてください! 私が浄化します!」
リリアは必死に杖を掲げ、回復魔法と浄化魔法を唱えている。以前よりも格段に強力になったその癒やしの光は、確かに精神汚染を和らげ、仲間たちの正気を保たせている。だが、モンスター本体への決定打にはならず、彼女自身の魔力も急速に消耗しているようだった。
(彼女の力……変わったな。システム依存のヒールではなく、彼女自身の資質によるものか? 世界の法則が変わった影響か……)
ゼロは、リリアの放つ純粋な癒やしの力に、わずかな興味を覚えた。それは、ゼロが持つ混沌や破壊の力とは対極にあるものだ。
モンスターは、最も厄介な存在であるリリアに狙いを定めたようだった。巨大な水晶の体から、指向性の強い精神汚染波が、リリア目掛けて放たれる!
「リリア、危ない!」カイトが叫ぶが、間に合わない!
その瞬間、ゼロは動いていた。理由は、分からない。ただ、あの純粋な光が、歪んだ法則によって消されるのを見過ごしたくなかったのかもしれない。
ゼロは擬態を解き、人型の姿(ただし、その瞳は深淵の色をしている)でリリアの前に音もなく降り立った。そして、迫りくる精神汚染波を、まるで当然のように、右手で受け止めた。
ビリビリ……!
精神汚染波は、ゼロの手に触れた瞬間、何の抵抗もなく霧散した。【精神耐性(超越級)】Lv.1と【混沌核】Lv.1の前では、この程度の精神攻撃は無意味だ。
「え……?」
リリアは、突然現れたゼロの姿に、そして目の前で起こった信じられない光景に、言葉を失う。
カイトとサラも、他のプレイヤーたちも、ゼロの登場に唖然としていた。
水晶モンスターは、自身の攻撃が無効化されたことに戸惑いを見せる。ゼロは、そのモンスターを一瞥すると、指先を向けた。
【存在消去(模倣)】Lv.1。
特別なエフェクトはない。ただ、ゼロがそう『意図』しただけで、巨大な水晶モンスターは、その場から何の痕跡も残さずに『消滅』した。まるで、最初から存在しなかったかのように。
戦場には、静寂だけが残された。プレイヤーたちは、目の前で起こった現実離れした出来事を、まだ理解できずにいる。
ゼロは、呆然とするリリアに向き直った。
『……久しぶりだな』
テレパシーで、ごく短い思考を送る。
「あ……あ……! やっぱり……ゼロ、さん……?」
リリアは、震える声で応えた。彼女は、この人型の存在が、あの異形のモンスターと同じであることに、気づいているようだった。
「ど、どうして……? なぜ、また……?」
『お前の力が、少し気になっただけだ』
ゼロは、リリアの放つ癒やしの力に意識を向けながら答える。
『それは、システムの力ではないな。お前自身の力か?』
「え……? わ、私にもよく分からないんです……。でも、助けたいって思うと、力が……」
リリアは戸惑いながらも、自分の杖を見つめる。
「おい、リリア! そいつと話すな!」
カイトが我に返り、リリアを庇うように前に出る。
「てめえ、何者なんだ!? さっきのモンスターは……あんたがやったのか!?」
ゼロはカイトを一瞥しただけで、再びリリアに意識を向けた。
『……その力、大事にしろ。この混沌とした世界では、貴重なものだ』
それは、警告か、助言か、それとも単なる感想か。ゼロ自身にも分からなかった。
「あの……!」
リリアが何かを言い募ろうとしたが、ゼロはそれに答えることなく、背を向けた。これ以上、彼らと関わるつもりはない。
『……死ぬなよ』
最後に、ごく微かな、誰にも聞こえないような思考を残し、ゼロはその場から姿を消した。【次元跳躍(低級)】Lv.1を使い、彼らの認識の外側へと。
後に残されたリリアたちは、ただ呆然とその場に立ち尽くしていた。
「……消えた……」
「……今の、テレパシーか? あいつ、喋れたのか……?」
「リリア、大丈夫か? あいつに何かされたんじゃ……」カイトが心配そうにリリアに駆け寄る。
「……ううん、大丈夫」リリアは首を横に振る。「ゼロさんは……やっぱり、悪い人じゃない……と思う……」
彼女の瞳には、依然として困惑と恐怖があったが、それ以上に、ゼロという存在への強い興味と、そして微かな信頼のようなものが芽生え始めていた。
ゼロは、遠く離れた場所で、先ほどの出来事を反芻していた。リリアの力。それは、この法則が乱れた世界において、数少ない『希望』のようなものなのかもしれない。そして、そんなものに興味を抱いてしまった自分自身。
(……らしくないな)
ゼロは自嘲した。だが、心のどこかで、その『らしくなさ』が、この果てしない孤独の中で、ほんの少しだけ、温かい何かをもたらしているような気もしていた。
超越者としての孤独な旅。その中で見つけた、小さな光。それがゼロの未来にどのような影響を与えるのか。
ゼロは、再びあてのない旅を続ける。世界の片隅で起こる小さな出来事と、そこに息づく生命の営み。それらを、時には傍観し、時には気まぐれに関わりながら、自らの存在意義を探し求めて。
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