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第78話:フレアの傑作
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リリアが放った『星降りの浄化』は、戦況と王都の民の心を完全に決定づけた。
夜空を覆っていた禍々しい呪いの魔法陣が、聖なる光によって消滅していく様を、王都中の人々が目撃したのだ。
それはもはや人間の戦いではなかった。
神々と悪魔の戦い。そして、光が闇に勝利した決定的な瞬間だった。
民衆の間でリリアは『聖女』あるいは『光の御子』として崇められ始め、俺たちの王都解放軍は神々に選ばれた正義の軍勢として、絶対的な支持を得ることになった。
王城の中。
ヴァルザーは玉座の間で、信じられないという顔で夜空を見上げていた。
自らの最強の切り札であった禁呪が、いとも容易く破られた。それも辺境から来た、名も知れぬエルフの娘一人によって。
「……ありえん。あの光はなんだ……。ただのエルフが、あれほどの神聖魔法を……!」
彼の冷静な思考は完全に混乱していた。
自分の計算を、知識を遥かに超えた現象が次々と起きている。
その原因が、あの忌々しい【荷物持ち】、アッシュにあることには気づいている。だが、その力の規模が彼の想像を絶していた。
「……化け物め」
ヴァルザーの口から初めて、恐怖の色を帯びた言葉が漏れた。
一方、俺たちのアジトは勝利の歓喜に包まれていた。
リリアは英雄として仲間たちから称賛されていたが、魔力を使い果たした彼女は俺の肩にもたれかかり、幸せそうに、しかしぐったりとしていた。
そんな中、一人だけ不満そうな顔をしている人物がいた。
フレアだった。
「ちぇっ。いいとこ全部リリアに持ってかれちまいやがって」
彼女は自作の巨大な弩砲を磨きながら、唇を尖らせていた。
「あたしの出番はなしかよ。せっかく、とっておきの新作を用意してたってのに」
その手元で、弩砲の先端に奇妙な形状の巨大な矢が取り付けられていく。その矢の先端には、ドワーフの技術の粋を集めた複雑な仕掛けが施されていた。
「フレア。それはなんだ?」
俺が尋ねると、彼女は待ってましたとばかりにニヤリと笑った。
「へへん。こいつはあたしの最高傑作、『城砕き(キャッスル・ブレイカー)』さ!」
彼女は、その物騒な名の兵器を愛おしそうに撫でた。
「ただの弩砲じゃねえ。この矢の先端にはな、高圧の魔力スチームを圧縮したボンベが仕込んである。着弾の衝撃で、そのスチームが一気に解放され、指向性の衝撃波を発生させるって寸法よ」
「衝撃波?」
「ああ。どんな分厚い城壁だろうが、魔法の結界だろうが、内側から粉々に吹き飛ばす! まさに、対要塞用の切り札だぜ!」
その説明に俺はゴクリと唾を呑んだ。
彼女は籠城するヴァルザーを打ち破るための、とんでもない兵器をいつの間にか作り上げていたのだ。
その時だった。
王城の方角から、再び新たな動きがあった。
今度は魔法ではない。
ゴゴゴゴゴ……という地響き。
そして、王城の巨大な城門がゆっくりと開かれていくのが見えた。
「……来るぞ!」
バルガスが叫んだ。
ヴァルザーはついに籠城を諦め、最後の決戦を挑むべく打って出てきたのだ。
城門から現れたのは、ヴァルザーの最後の切り札。
魔族の将軍ザルガスに率いられた、百を超える魔族の精鋭部隊。
そしてその背後には、ヴァルザーに最後まで付き従う狂信的な魔法騎士団の残党が控えていた。
彼らはもはや正気ではなかった。ヴァルザーから与えられた禁断の秘薬によってその身を魔人化させ、理性を失った戦闘狂と化していた。
「全軍、迎撃用意!」
バルガスの号令と共に、俺たちの陣地にも最後の戦いの緊張が走る。
リリアはまだ魔力が回復しきっておらず、後方で支援に徹することになった。
俺は再び軍の先頭に立つ。
そして俺の隣には、巨大なウォーハンマーを構えたフレアが獰猛な笑みを浮かべて立っていた。
「アッシュ!」
彼女が俺の名を呼んだ。
「あたしの『城砕き』、試させてもらうぜ! あんたの幸運で、あいつらのど真ん中に風穴を開けてやれ!」
「……ああ。任せろ!」
俺は彼女の瞳を見て、力強く頷いた。
敵の軍勢が雄叫びを上げて突進してくる。
その先頭を走るのは、巨大な戦斧を構えた魔族の将軍ザルガス。
フレアは弩砲の照準を、ザルガスのただ一点に合わせた。
だが、ザルガスの周りには屈強な魔族兵たちが盾となって彼を守っている。普通に撃っても届かない。
(道を開けろ)
俺は強く願った。
(フレアの一撃が、敵将の元へとまっすぐに届くように)
フレアが発射レバーを引いた。
ゴウッ! という轟音と共に『城砕き』の巨大な矢が射出される。
それは一直線に、敵陣の中心へと向かって飛んでいった。
魔族兵たちが分厚い盾を構え、その一撃を受け止めようとする。
だが、その瞬間。
突撃してくる魔族兵の先頭の一人が、何もないところで盛大に転んだ。
その兵士に後続の兵士が、ドミノ倒しのように次々とつまずいていく。
完璧だったはずの盾の壁に、ほんの一瞬だけ、一人の人間が通れるくらいの小さな隙間ができた。
『城砕き』の矢は、まるでその隙間を狙いすましたかのように吸い込まれていった。
そして、ザルガスの目の前で着弾した。
ドグオオオオオオオオオオン!
凄まじい轟音が戦場に響き渡った。
着弾と同時に解放された高圧スチームの衝撃波が、目に見えない巨大な拳となって周囲の全てを吹き飛ばした。
ザルガスは、その衝撃をまともに受け木の葉のように宙を舞った。彼を守っていた魔族兵たちも、鎧ごとその体を砕かれ放射状に弾け飛んでいく。
敵陣のど真ん中に、巨大なクレーターのようなぽっかりとした穴が空いた。
敵の突撃の勢いは、完全に、そして完璧に打ち砕かれた。
「……どうだ、あたしの傑作はよ!」
フレアが誇らしげに叫んだ。
その一撃はまさに戦況を決する切り札だった。
俺の『幸運』とフレアの『技術』。
二つの力が合わさった時、それは軍隊さえも無力化する戦略兵器と化したのだ。
「全軍、突撃いいい!」
バルガスの勝利を確信した号令が響き渡る。
俺たちは敵陣に開いた大穴めがけて、最後の突撃を開始した。
王都解放の最後の戦いの火蓋が、今、切って落とされた。
夜空を覆っていた禍々しい呪いの魔法陣が、聖なる光によって消滅していく様を、王都中の人々が目撃したのだ。
それはもはや人間の戦いではなかった。
神々と悪魔の戦い。そして、光が闇に勝利した決定的な瞬間だった。
民衆の間でリリアは『聖女』あるいは『光の御子』として崇められ始め、俺たちの王都解放軍は神々に選ばれた正義の軍勢として、絶対的な支持を得ることになった。
王城の中。
ヴァルザーは玉座の間で、信じられないという顔で夜空を見上げていた。
自らの最強の切り札であった禁呪が、いとも容易く破られた。それも辺境から来た、名も知れぬエルフの娘一人によって。
「……ありえん。あの光はなんだ……。ただのエルフが、あれほどの神聖魔法を……!」
彼の冷静な思考は完全に混乱していた。
自分の計算を、知識を遥かに超えた現象が次々と起きている。
その原因が、あの忌々しい【荷物持ち】、アッシュにあることには気づいている。だが、その力の規模が彼の想像を絶していた。
「……化け物め」
ヴァルザーの口から初めて、恐怖の色を帯びた言葉が漏れた。
一方、俺たちのアジトは勝利の歓喜に包まれていた。
リリアは英雄として仲間たちから称賛されていたが、魔力を使い果たした彼女は俺の肩にもたれかかり、幸せそうに、しかしぐったりとしていた。
そんな中、一人だけ不満そうな顔をしている人物がいた。
フレアだった。
「ちぇっ。いいとこ全部リリアに持ってかれちまいやがって」
彼女は自作の巨大な弩砲を磨きながら、唇を尖らせていた。
「あたしの出番はなしかよ。せっかく、とっておきの新作を用意してたってのに」
その手元で、弩砲の先端に奇妙な形状の巨大な矢が取り付けられていく。その矢の先端には、ドワーフの技術の粋を集めた複雑な仕掛けが施されていた。
「フレア。それはなんだ?」
俺が尋ねると、彼女は待ってましたとばかりにニヤリと笑った。
「へへん。こいつはあたしの最高傑作、『城砕き(キャッスル・ブレイカー)』さ!」
彼女は、その物騒な名の兵器を愛おしそうに撫でた。
「ただの弩砲じゃねえ。この矢の先端にはな、高圧の魔力スチームを圧縮したボンベが仕込んである。着弾の衝撃で、そのスチームが一気に解放され、指向性の衝撃波を発生させるって寸法よ」
「衝撃波?」
「ああ。どんな分厚い城壁だろうが、魔法の結界だろうが、内側から粉々に吹き飛ばす! まさに、対要塞用の切り札だぜ!」
その説明に俺はゴクリと唾を呑んだ。
彼女は籠城するヴァルザーを打ち破るための、とんでもない兵器をいつの間にか作り上げていたのだ。
その時だった。
王城の方角から、再び新たな動きがあった。
今度は魔法ではない。
ゴゴゴゴゴ……という地響き。
そして、王城の巨大な城門がゆっくりと開かれていくのが見えた。
「……来るぞ!」
バルガスが叫んだ。
ヴァルザーはついに籠城を諦め、最後の決戦を挑むべく打って出てきたのだ。
城門から現れたのは、ヴァルザーの最後の切り札。
魔族の将軍ザルガスに率いられた、百を超える魔族の精鋭部隊。
そしてその背後には、ヴァルザーに最後まで付き従う狂信的な魔法騎士団の残党が控えていた。
彼らはもはや正気ではなかった。ヴァルザーから与えられた禁断の秘薬によってその身を魔人化させ、理性を失った戦闘狂と化していた。
「全軍、迎撃用意!」
バルガスの号令と共に、俺たちの陣地にも最後の戦いの緊張が走る。
リリアはまだ魔力が回復しきっておらず、後方で支援に徹することになった。
俺は再び軍の先頭に立つ。
そして俺の隣には、巨大なウォーハンマーを構えたフレアが獰猛な笑みを浮かべて立っていた。
「アッシュ!」
彼女が俺の名を呼んだ。
「あたしの『城砕き』、試させてもらうぜ! あんたの幸運で、あいつらのど真ん中に風穴を開けてやれ!」
「……ああ。任せろ!」
俺は彼女の瞳を見て、力強く頷いた。
敵の軍勢が雄叫びを上げて突進してくる。
その先頭を走るのは、巨大な戦斧を構えた魔族の将軍ザルガス。
フレアは弩砲の照準を、ザルガスのただ一点に合わせた。
だが、ザルガスの周りには屈強な魔族兵たちが盾となって彼を守っている。普通に撃っても届かない。
(道を開けろ)
俺は強く願った。
(フレアの一撃が、敵将の元へとまっすぐに届くように)
フレアが発射レバーを引いた。
ゴウッ! という轟音と共に『城砕き』の巨大な矢が射出される。
それは一直線に、敵陣の中心へと向かって飛んでいった。
魔族兵たちが分厚い盾を構え、その一撃を受け止めようとする。
だが、その瞬間。
突撃してくる魔族兵の先頭の一人が、何もないところで盛大に転んだ。
その兵士に後続の兵士が、ドミノ倒しのように次々とつまずいていく。
完璧だったはずの盾の壁に、ほんの一瞬だけ、一人の人間が通れるくらいの小さな隙間ができた。
『城砕き』の矢は、まるでその隙間を狙いすましたかのように吸い込まれていった。
そして、ザルガスの目の前で着弾した。
ドグオオオオオオオオオオン!
凄まじい轟音が戦場に響き渡った。
着弾と同時に解放された高圧スチームの衝撃波が、目に見えない巨大な拳となって周囲の全てを吹き飛ばした。
ザルガスは、その衝撃をまともに受け木の葉のように宙を舞った。彼を守っていた魔族兵たちも、鎧ごとその体を砕かれ放射状に弾け飛んでいく。
敵陣のど真ん中に、巨大なクレーターのようなぽっかりとした穴が空いた。
敵の突撃の勢いは、完全に、そして完璧に打ち砕かれた。
「……どうだ、あたしの傑作はよ!」
フレアが誇らしげに叫んだ。
その一撃はまさに戦況を決する切り札だった。
俺の『幸運』とフレアの『技術』。
二つの力が合わさった時、それは軍隊さえも無力化する戦略兵器と化したのだ。
「全軍、突撃いいい!」
バルガスの勝利を確信した号令が響き渡る。
俺たちは敵陣に開いた大穴めがけて、最後の突撃を開始した。
王都解放の最後の戦いの火蓋が、今、切って落とされた。
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