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第六話 森の古木
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【疾走】スキルによって、オブシディアンの移動速度は格段に向上した。黒い影が森の木々の間を滑るように駆け抜けていく。これまでののろまなスライムのイメージを覆す速さだ。これならば、万が一強力な敵に遭遇しても、逃走できる可能性は高まっただろう。
森はさらに深くなり、陽の光はほとんど届かなくなっていた。代わりに、苔やキノコ類が自ら淡い光を発しており、幻想的というよりは不気味な雰囲気が漂い始めている。【嗅覚強化】スキルは、湿った土と腐葉土の匂いに混じって、これまでとは異なる種類の匂いを捉えていた。それは、青々しい植物の匂いとも、枯れた木の匂いとも違う、もっと濃厚で、古い木の樹脂のような…生命力を感じさせる匂いだった。
(この先に、何かいる…?)
オブシディアンは速度を落とし、【疾走】を解除。慎重に、音を立てないように蠕動運動で進む。匂いの源は、そう遠くない場所にあるようだ。
やがて、少し開けた場所にたどり着いた。そこには、ひときわ巨大な古木が一本、堂々と聳え立っていた。周囲の木々とは明らかに違う、太く、ごつごつとした幹。枝葉は鬱蒼と茂り、まるで森の主のような風格を漂わせている。しかし、その巨木は、オブシディアンが近づくにつれて、ぎしり、と軋むような音を立て始めた。
そして、ゆっくりと、その「幹」が動き出したのだ。地面から太い「根」のようなものが引き抜かれ、それが足となって巨木は立ち上がる。枝の一部が歪み、まるで腕のように変化する。幹の上部には、節くれだった樹皮が顔のような模様を形成し、その中心にある洞(うろ)が、赤黒い光を宿してオブシディアンを捉えた。
『オールド・トレント Lv.6』
レベルは6。フォレスト・ウルフよりもさらに二つも上だ。その巨体から放たれる威圧感は、これまでのモンスターとは比較にならない。全長は5メートル近くあるだろうか。見上げるほどの大きさだ。
「グ…ォ…オ…オ…」
トレントは、地響きのような低い唸り声を上げた。その声は、空気をビリビリと震わせる。明確な敵意。この森の奥深くは、彼の縄張りなのかもしれない。
(でかい…そして、硬そうだ)
オブシディアンは、トレントの全身を観察する。分厚い樹皮は、並大抵の物理攻撃を通さないだろう。【物理耐性(微)】を持つ自分ですら、あの太い腕の一撃を受ければただでは済まないはずだ。
ゴォンッ!
オブシディアンが観察している間にも、トレントは行動を開始した。巨大な木の腕を振り上げ、オブシディアンがいた場所目掛けて叩きつけてくる。地面が揺れ、土埃が舞い上がった。
(危ない!)
オブシディアンは、トレントが腕を振り上げる予備動作を見た瞬間に【跳躍】を発動し、その場から飛び退いていた。直撃は免れたが、衝撃波だけで身体がわずかに痺れる感覚がある。
(攻撃力も防御力も高い。でも、動きは鈍い!)
それがトレントの弱点だろう。オブシディアンは【疾走】を発動し、トレントの周囲を高速で移動し始めた。黒い影が、巨木の足元を駆け巡る。トレントは、その素早い動きに翻弄され、巨体を揺らしながらオブシディアンを捉えようとするが、攻撃はことごとく空を切る。
(これなら、一方的に攻撃できるか?)
オブシディアンは、トレントの足元、比較的樹皮が薄そうに見える根の部分に狙いを定め、身体の一部を硬化させて打ち据えた。
ゴンッ!
鈍い音が響く。しかし、トレントのHPゲージはほとんど減っていない。物理攻撃力1では、この分厚い樹皮を貫通するのは難しいようだ。
(やはり、【捕食吸収】しかないか…でも、どこから?)
トレントの全身は硬い樹皮で覆われている。ウルフのように首筋や柔らかい部分を狙う、というわけにはいかない。どこかに弱点があるはずだ。顔のように見える部分の、赤黒く光る洞(うろ)だろうか? あるいは、地面からエネルギーを吸い上げている根元か?
オブシディアンは【疾走】で距離を取りながら、トレントの動きを観察する。トレントは、オブシディアンを叩き潰そうと腕を振り回したり、地面を踏み鳴らして衝撃波を起こしたりするが、どれも大振りで、予備動作が大きい。回避は容易だ。
(あの光る目…いや、核か?)
顔の中心で不気味な光を放つ洞。あそこが弱点である可能性が高い。しかし、あそこを狙うには、トレントの懐に飛び込み、かなり高い位置まで登らなければならない。リスクが高い。
オブシディアンは別の可能性を探る。トレントが移動する際、地面から引き抜かれる根。その根の先端部分は、比較的柔らかいのではないか?
オブシディアンは、トレントが再び踏み鳴らし攻撃を繰り出すのを待った。トレントが片足を高く上げ、地面に叩きつけようとした瞬間、オブシディアンはその足元、地面に残された根の痕跡に素早く滑り込んだ。そして、トレントが足を下ろし、再び根を地面に突き刺そうとするタイミングに合わせて、【捕食吸収】を発動した。
(ここだ!)
オブシディアンの身体の一部が、トレントの根の先端部分に接触し、じわりと浸透を開始する。
「ググ…グォオオオオオッ!?」
トレントが、これまでとは違う、苦痛に満ちた絶叫を上げた。やはり、根が弱点の一つだったようだ。地面との接続点であり、エネルギー吸収器官でもある根からの直接的な攻撃は、効果が大きいらしい。
しかし、トレントも黙ってやられてはいない。捕食されている根とは逆の足で、オブシディアンを踏み潰そうとしてくる。
(まずい!)
オブシディアンは、捕食を中断し、【疾走】でその場から離脱した。巨大な足が、先ほどまでオブシディアンがいた場所を踏み砕く。危機一髪だった。
(少しダメージは与えられたが、倒すには至らない。それに、かなり危険だ)
どうすれば、もっと安全に、確実にダメージを与えられるか。オブシディアンは思考を巡らせる。そうだ、【擬態】がある。
オブシディアンは、トレントから少し離れた場所にある、苔むした岩陰に隠れ、【擬態】を発動。岩の一部と同化した。トレントは、オブシディアンの姿を見失い、キョロキョロと周囲を見回している。
(よし、気づかれていない。ここから…)
オブシディアンは、擬態したまま、トレントの足元にゆっくりと近づいていく。岩塊が、地面を滑るように移動する。トレントは、まさか足元の岩が動いているとは夢にも思わないだろう。
そして、トレントの真下に到達したオブシディアンは、再びトレントが足を上げて移動しようとした瞬間を狙った。
(今度こそ!)
擬態を解除すると同時に、トレントの上げられた足の裏側、根が集まっている部分に飛びつき、【捕食吸収】を最大出力で発動する。
「ギィイイイイイイイイイッ!!!」
今度こそ、トレントは致命的なダメージを受けたようだ。巨体がぐらりと揺れ、バランスを崩して倒れ込もうとする。オブシディアンは、トレントの下敷きになる前に素早く離脱。
ドォォォォン!!
巨木が倒れる凄まじい音と共に、地面が激しく揺れた。倒れたトレントは、もはや動かない。身体の各所から緑色の光の粒子が漏れ出し、やがて完全に消滅した。
『オールド・トレント Lv.6を捕食しました』
『経験値を30獲得しました』
『レベルが5に上がりました』
『体力+1、魔力容量+1、物理防御力+2、魔法防御力+1』
『スキル【木材生成 Lv.1】を獲得しました』
『スキル【硬化 Lv.1】を獲得しました』
『素材「古木の樹皮(硬質)」「生命の宿り木」を獲得しました』
レベルアップ! そして、新たなスキルを二つも獲得できた。【木材生成】と【硬化】。【木材生成】は文字通り木材を作り出すスキルだろうか? 素材集めに役立ちそうだ。【硬化】は、おそらく身体の一部、あるいは全体を硬くするスキルだろう。これは防御にも攻撃にも使えるかもしれない。
(トレントは手強かったが、得るものも大きかったな)
オブシディアンは、戦闘の余韻を感じながら、自身のステータスを確認する。着実に強くなっている。しかし、それと同時に、オブシディアンは自分の身体に微かな変化を感じていた。
気のせいではない。体色が、以前よりもさらに深い黒になった気がする。光沢も、ただの黒ではなく、闇そのものを凝縮したような…影のような深みを帯びている。そして、先ほどトレントから逃れる際に感じた、周囲の影に溶け込むような感覚。あれは気のせいではなかったのかもしれない。
(これは…進化の兆候か?)
スライム種族は、特定の条件を満たすことで進化すると言われている。捕食したモンスターの種類や、レベル、あるいは特定の行動がトリガーになるのだろうか。今の自分の状態は、おそらく「シャドウ」や「ダーク」といった属性への進化を示唆しているのかもしれない。
(面白い…)
オブシディアンの口元(のような部分)に、微かな笑みが浮かんだ気がした。より強く、より異質な存在へ。自分の目指す方向に、着実に近づいている。
トレントを倒したことで、この辺りの森の空気も少し変わったような気がする。森の主がいなくなったことで、他のモンスターが活発になるのか、あるいはさらに危険な存在が現れるのか。
オブシディアンは、周囲を警戒しながら、さらに森の奥へと足を踏み入れた。黒曜石のスライムは、影のような深みを増し、次なる獲物と進化の可能性を求めて、薄暗い森の中を進んでいく。その姿は、もはや単なるスライムではなく、不気味な捕食者の風格を漂わせ始めていた。
名前: オブシディアン
種族: スライム(名無し)
称号: なし
所属: 未定義
【能力値】
体力: 6
魔力容量: 6
物理攻撃力: 1
物理防御力: 5
魔法攻撃力: 0
魔法防御力: 4
素早さ: 3
【スキル】
・捕食 Lv.1
・自己修復 Lv.1
・擬態 Lv.1
・微光 Lv.1
・物理耐性(微) ※種族特性
・暗視 Lv.1
・噛みつき耐性(微) Lv.1
・跳躍 Lv.1
・疾走 Lv.1
・嗅覚強化 Lv.1
・木材生成 Lv.1
・硬化 Lv.1
森はさらに深くなり、陽の光はほとんど届かなくなっていた。代わりに、苔やキノコ類が自ら淡い光を発しており、幻想的というよりは不気味な雰囲気が漂い始めている。【嗅覚強化】スキルは、湿った土と腐葉土の匂いに混じって、これまでとは異なる種類の匂いを捉えていた。それは、青々しい植物の匂いとも、枯れた木の匂いとも違う、もっと濃厚で、古い木の樹脂のような…生命力を感じさせる匂いだった。
(この先に、何かいる…?)
オブシディアンは速度を落とし、【疾走】を解除。慎重に、音を立てないように蠕動運動で進む。匂いの源は、そう遠くない場所にあるようだ。
やがて、少し開けた場所にたどり着いた。そこには、ひときわ巨大な古木が一本、堂々と聳え立っていた。周囲の木々とは明らかに違う、太く、ごつごつとした幹。枝葉は鬱蒼と茂り、まるで森の主のような風格を漂わせている。しかし、その巨木は、オブシディアンが近づくにつれて、ぎしり、と軋むような音を立て始めた。
そして、ゆっくりと、その「幹」が動き出したのだ。地面から太い「根」のようなものが引き抜かれ、それが足となって巨木は立ち上がる。枝の一部が歪み、まるで腕のように変化する。幹の上部には、節くれだった樹皮が顔のような模様を形成し、その中心にある洞(うろ)が、赤黒い光を宿してオブシディアンを捉えた。
『オールド・トレント Lv.6』
レベルは6。フォレスト・ウルフよりもさらに二つも上だ。その巨体から放たれる威圧感は、これまでのモンスターとは比較にならない。全長は5メートル近くあるだろうか。見上げるほどの大きさだ。
「グ…ォ…オ…オ…」
トレントは、地響きのような低い唸り声を上げた。その声は、空気をビリビリと震わせる。明確な敵意。この森の奥深くは、彼の縄張りなのかもしれない。
(でかい…そして、硬そうだ)
オブシディアンは、トレントの全身を観察する。分厚い樹皮は、並大抵の物理攻撃を通さないだろう。【物理耐性(微)】を持つ自分ですら、あの太い腕の一撃を受ければただでは済まないはずだ。
ゴォンッ!
オブシディアンが観察している間にも、トレントは行動を開始した。巨大な木の腕を振り上げ、オブシディアンがいた場所目掛けて叩きつけてくる。地面が揺れ、土埃が舞い上がった。
(危ない!)
オブシディアンは、トレントが腕を振り上げる予備動作を見た瞬間に【跳躍】を発動し、その場から飛び退いていた。直撃は免れたが、衝撃波だけで身体がわずかに痺れる感覚がある。
(攻撃力も防御力も高い。でも、動きは鈍い!)
それがトレントの弱点だろう。オブシディアンは【疾走】を発動し、トレントの周囲を高速で移動し始めた。黒い影が、巨木の足元を駆け巡る。トレントは、その素早い動きに翻弄され、巨体を揺らしながらオブシディアンを捉えようとするが、攻撃はことごとく空を切る。
(これなら、一方的に攻撃できるか?)
オブシディアンは、トレントの足元、比較的樹皮が薄そうに見える根の部分に狙いを定め、身体の一部を硬化させて打ち据えた。
ゴンッ!
鈍い音が響く。しかし、トレントのHPゲージはほとんど減っていない。物理攻撃力1では、この分厚い樹皮を貫通するのは難しいようだ。
(やはり、【捕食吸収】しかないか…でも、どこから?)
トレントの全身は硬い樹皮で覆われている。ウルフのように首筋や柔らかい部分を狙う、というわけにはいかない。どこかに弱点があるはずだ。顔のように見える部分の、赤黒く光る洞(うろ)だろうか? あるいは、地面からエネルギーを吸い上げている根元か?
オブシディアンは【疾走】で距離を取りながら、トレントの動きを観察する。トレントは、オブシディアンを叩き潰そうと腕を振り回したり、地面を踏み鳴らして衝撃波を起こしたりするが、どれも大振りで、予備動作が大きい。回避は容易だ。
(あの光る目…いや、核か?)
顔の中心で不気味な光を放つ洞。あそこが弱点である可能性が高い。しかし、あそこを狙うには、トレントの懐に飛び込み、かなり高い位置まで登らなければならない。リスクが高い。
オブシディアンは別の可能性を探る。トレントが移動する際、地面から引き抜かれる根。その根の先端部分は、比較的柔らかいのではないか?
オブシディアンは、トレントが再び踏み鳴らし攻撃を繰り出すのを待った。トレントが片足を高く上げ、地面に叩きつけようとした瞬間、オブシディアンはその足元、地面に残された根の痕跡に素早く滑り込んだ。そして、トレントが足を下ろし、再び根を地面に突き刺そうとするタイミングに合わせて、【捕食吸収】を発動した。
(ここだ!)
オブシディアンの身体の一部が、トレントの根の先端部分に接触し、じわりと浸透を開始する。
「ググ…グォオオオオオッ!?」
トレントが、これまでとは違う、苦痛に満ちた絶叫を上げた。やはり、根が弱点の一つだったようだ。地面との接続点であり、エネルギー吸収器官でもある根からの直接的な攻撃は、効果が大きいらしい。
しかし、トレントも黙ってやられてはいない。捕食されている根とは逆の足で、オブシディアンを踏み潰そうとしてくる。
(まずい!)
オブシディアンは、捕食を中断し、【疾走】でその場から離脱した。巨大な足が、先ほどまでオブシディアンがいた場所を踏み砕く。危機一髪だった。
(少しダメージは与えられたが、倒すには至らない。それに、かなり危険だ)
どうすれば、もっと安全に、確実にダメージを与えられるか。オブシディアンは思考を巡らせる。そうだ、【擬態】がある。
オブシディアンは、トレントから少し離れた場所にある、苔むした岩陰に隠れ、【擬態】を発動。岩の一部と同化した。トレントは、オブシディアンの姿を見失い、キョロキョロと周囲を見回している。
(よし、気づかれていない。ここから…)
オブシディアンは、擬態したまま、トレントの足元にゆっくりと近づいていく。岩塊が、地面を滑るように移動する。トレントは、まさか足元の岩が動いているとは夢にも思わないだろう。
そして、トレントの真下に到達したオブシディアンは、再びトレントが足を上げて移動しようとした瞬間を狙った。
(今度こそ!)
擬態を解除すると同時に、トレントの上げられた足の裏側、根が集まっている部分に飛びつき、【捕食吸収】を最大出力で発動する。
「ギィイイイイイイイイイッ!!!」
今度こそ、トレントは致命的なダメージを受けたようだ。巨体がぐらりと揺れ、バランスを崩して倒れ込もうとする。オブシディアンは、トレントの下敷きになる前に素早く離脱。
ドォォォォン!!
巨木が倒れる凄まじい音と共に、地面が激しく揺れた。倒れたトレントは、もはや動かない。身体の各所から緑色の光の粒子が漏れ出し、やがて完全に消滅した。
『オールド・トレント Lv.6を捕食しました』
『経験値を30獲得しました』
『レベルが5に上がりました』
『体力+1、魔力容量+1、物理防御力+2、魔法防御力+1』
『スキル【木材生成 Lv.1】を獲得しました』
『スキル【硬化 Lv.1】を獲得しました』
『素材「古木の樹皮(硬質)」「生命の宿り木」を獲得しました』
レベルアップ! そして、新たなスキルを二つも獲得できた。【木材生成】と【硬化】。【木材生成】は文字通り木材を作り出すスキルだろうか? 素材集めに役立ちそうだ。【硬化】は、おそらく身体の一部、あるいは全体を硬くするスキルだろう。これは防御にも攻撃にも使えるかもしれない。
(トレントは手強かったが、得るものも大きかったな)
オブシディアンは、戦闘の余韻を感じながら、自身のステータスを確認する。着実に強くなっている。しかし、それと同時に、オブシディアンは自分の身体に微かな変化を感じていた。
気のせいではない。体色が、以前よりもさらに深い黒になった気がする。光沢も、ただの黒ではなく、闇そのものを凝縮したような…影のような深みを帯びている。そして、先ほどトレントから逃れる際に感じた、周囲の影に溶け込むような感覚。あれは気のせいではなかったのかもしれない。
(これは…進化の兆候か?)
スライム種族は、特定の条件を満たすことで進化すると言われている。捕食したモンスターの種類や、レベル、あるいは特定の行動がトリガーになるのだろうか。今の自分の状態は、おそらく「シャドウ」や「ダーク」といった属性への進化を示唆しているのかもしれない。
(面白い…)
オブシディアンの口元(のような部分)に、微かな笑みが浮かんだ気がした。より強く、より異質な存在へ。自分の目指す方向に、着実に近づいている。
トレントを倒したことで、この辺りの森の空気も少し変わったような気がする。森の主がいなくなったことで、他のモンスターが活発になるのか、あるいはさらに危険な存在が現れるのか。
オブシディアンは、周囲を警戒しながら、さらに森の奥へと足を踏み入れた。黒曜石のスライムは、影のような深みを増し、次なる獲物と進化の可能性を求めて、薄暗い森の中を進んでいく。その姿は、もはや単なるスライムではなく、不気味な捕食者の風格を漂わせ始めていた。
名前: オブシディアン
種族: スライム(名無し)
称号: なし
所属: 未定義
【能力値】
体力: 6
魔力容量: 6
物理攻撃力: 1
物理防御力: 5
魔法攻撃力: 0
魔法防御力: 4
素早さ: 3
【スキル】
・捕食 Lv.1
・自己修復 Lv.1
・擬態 Lv.1
・微光 Lv.1
・物理耐性(微) ※種族特性
・暗視 Lv.1
・噛みつき耐性(微) Lv.1
・跳躍 Lv.1
・疾走 Lv.1
・嗅覚強化 Lv.1
・木材生成 Lv.1
・硬化 Lv.1
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