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第四十七話 戦場の捕食者
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『全プレイヤーに告ぐ! 大規模イベント「War of Genesis(創世戦争)」、第一次会戦「境界門攻防戦」を開始する!』
運営からのアナウンスが、EROの世界全体に響き渡った。その瞬間、境界門周辺に集結していた秩序(オーダー)・混沌(カオス)両陣営のプレイヤーたちが、鬨(とき)の声を上げ、一斉に動き出した。
「秩序の光の下に! 境界門を死守せよ!」
「混沌の力を示せ! 門を奪い、新大陸への道を開くのだ!」
騎士たちの突撃、魔法使いたちの詠唱、弓兵たちの矢の雨。色とりどりのスキルエフェクトが乱れ飛び、爆音と剣戟(けんげき)の音が大地を揺るがす。人間、エルフ、ドワーフからなる秩序陣営と、オーク、ゴブリン、アンデッド、そして一部の新種族(獣人族など)からなる混沌陣営が、境界門前の広大な平原で真正面から激突した。それは、まさにサーバーの命運を賭けた大戦争の幕開けだった。
丘の上の影に潜むオブシディアンは、その壮絶な光景を冷静に観察していた。無数のプレイヤーとNPCが入り乱れ、凄まじいエネルギーが渦巻いている。彼にとって、この戦場は絶好の狩り場であり、実験場だ。
(さて、どこから喰らうか…)
オブシディアンは【猛禽の目 Lv.1】と【蟲の共鳴 Lv.1】を最大限に活用し、戦場全体の情報を収集・分析する。両陣営の指揮官クラスのNPC、突出して高いレベルや強力なスキルを持つ有名プレイヤー、あるいは特殊なアイテムや情報を持っていそうなターゲットを探す。
【虚無捕食 Lv.2】は、対象のレベルや格が高ければ高いほど、得られる経験値や知識の質も向上するはずだ。どうせ狩るなら、大物を狙いたい。
(あの男…秩序陣営の総指揮官か?)
オブシディアンの視線が、秩序陣営の後方、厳重な護衛に守られた一角に立つ、白金(プラチナ)の鎧に身を包んだ壮年の騎士に向けられた。その威厳ある佇まいと、周囲のNPCたちの動きから、彼がこの戦場における秩序陣営の最高指揮官であることは明らかだった。レベルも表示されないほどの格上NPCだろう。
(いきなり総大将を狙うのはリスクが高いか…だが、喰らえば得るものも大きいはずだ)
オブシディアンは、ターゲットをその騎士NPCに定めた。問題は、どうやって厳重な護衛を突破し、彼に接近するかだ。
(【混沌変異 Lv.2】…試してみるか)
オブシディアンは、自身の身体構造を変異させるイメージを固めた。目標は、秩序陣営に所属する、ごく一般的な伝令兵NPC。捕食したプレイヤーたちの知識の中にあった、彼らの姿や装備、そして動き方の情報を元に、核(コア)が【混沌変異】のプロセスを実行する。
MPが急速に消費され、オブシディアンの不定形の身体が収縮し、人型へと変化していく。鎧の質感、肌の色、髪型、そして微細な仕草までをも忠実に再現していく。数秒後、そこには何の変哲もない、一人の秩序陣営の伝令兵が立っていた。アビス・スライムとしての気配は完全に消え去り、システム的にもNPCとして認識されるレベルの完璧な変異だ。
(完璧だ…これならば)
オブシディアン(伝令兵擬態)は、ごく自然な動きで丘を下り、秩序陣営の後方部隊へと紛れ込んだ。周囲の兵士NPCたちは、彼に何の疑いも抱かない。オブシディアンは、混乱した戦場の空気に紛れながら、少しずつ総指揮官が位置する本陣へと近づいていく。
途中、負傷した兵士を運ぶ衛生兵や、前線へと向かう増援部隊とすれ違う。オブシディアンは、彼らの会話や動きから、戦況や陣営内部の情報をリアルタイムで収集していく。これもまた、【混沌変異】の有効な活用法だ。
やがて、オブシディアンは総指揮官の本陣近くまで到達した。周囲は屈強な近衛騎士NPCたちによって固められており、強力な結界も張られているようだ。迂闊に近づけば、即座に正体を見破られるだろう。
(どうやって結界を抜け、護衛を突破するか…)
オブシディアンが思案していると、本陣に一人の伝令兵が駆け込んできた。彼は総指揮官に何事か報告した後、慌ただしく去っていく。
(…あれを利用するか)
オブシディアンは、本陣から少し離れた場所で待機した。そして、先ほどの伝令兵が一人になったタイミングを見計らい、【影潜行】(混沌変異の基本機能として内包)で音もなく接近。一瞬でその伝令兵NPCを【虚無捕食 Lv.2】で吸収した。経験値は微々たるものだったが、彼の持っていた「本陣への通行許可証」のようなアイテムと、彼が受けた命令――特定の部隊へ伝令を届ける――という情報を獲得できた。
(これで、堂々と入れる)
オブシディアンは再び伝令兵の姿に【混沌変異】し、獲得した通行許可証を提示して、近衛騎士たちの警戒を潜り抜け、本陣の結界内へと侵入した。
本陣の中では、総指揮官が副官たちと地図を広げ、険しい表情で作戦会議を行っている。オブシディアンは、伝令役を装って彼らに近づき、報告を行うふりをして、総指揮官のすぐ側まで接近することに成功した。
(…もらった)
オブシディアンは、総指揮官が油断した瞬間を狙った。【混沌変異】を解除し、瞬時にカオス・アビスの真の姿――深淵の闇を凝縮した異形の姿――を現す。そして、周囲の近衛騎士たちが反応するよりも速く、総指揮官目掛けて【虚無捕食 Lv.2】を発動した。
「なっ…貴様は!?」
総指揮官は驚愕の表情を浮かべるが、もはや遅い。オブシディアンの不定形の身体が彼を包み込み、空間ごと歪ませるかのような勢いで、その存在そのものを「虚無」へと喰らい尽くしていく。結界も、鎧も、抵抗も、何の意味もなさない。
『総指揮官ガリウス Lv.?? (Legendary NPC) を捕食しました』
『経験値を測定不能な量獲得しました』
『レベルが一気に25まで上がりました』
『称号【英雄殺し】を獲得しました』
『スキル【軍団指揮 Lv.1】を獲得しました』(【統率力(微)】と統合・進化)
『スキル【聖騎士の加護 Lv.1】を…獲得に失敗しました。属性相反』
『スキル【王者のカリスマ Lv.1】を獲得しました』(【威圧 Lv.1】と統合・進化)
『スキル【古代戦略知識 Lv.1】を獲得しました』
『アイテム「英雄の魂の欠片」「白金の指揮官鎧(破損)」「聖剣エクシード(劣化)」を獲得しました』
『重要情報「アストライア大陸の古代遺跡に関する地図」を獲得しました』
『重要情報「秩序陣営の最高機密作戦計画」を獲得しました』
凄まじい量の経験値と情報。レベルは一気に5つも上がり、強力なスキルや称号、そして今後の探索やイベント攻略の鍵となるであろう重要情報まで手に入った。特に【軍団指揮】と【王者のカリスマ】は、オブシディアンの戦闘スタイルに新たな可能性をもたらすだろう。
「総指揮官閣下!」
「ば、化け物め!」
本陣は大混乱に陥った。近衛騎士たちがオブシディアンに襲いかかるが、レベル25となり、さらに強力なスキルを得たオブシディアンにとって、彼らはもはや敵ではなかった。【深淵領域 Lv.2】を展開し、周囲の空間を深淵エネルギーで満たす。領域内ではオブシディアンの能力は大幅に強化され、逆に騎士たちの動きは鈍り、ステータスも低下する。
オブシディアンは【万物創造(中級) Lv.1】で黒曜石の武器や触手を無数に生成し、騎士たちを蹂躙していく。【虚無捕食】で次々と彼らを吸収し、さらに力を増していく。
本陣の異変は、すぐに戦場全体へと伝わった。秩序陣営の最高指揮官が、正体不明の黒い魔物によって瞬く間に捕食された――その衝撃的なニュースは、味方であるはずの混沌陣営のプレイヤーたちをも震撼させた。
---
**【プレイヤー掲示板:【速報】創世戦争、開始数分で秩序陣営総指揮官がObsidianに喰われる【混沌】】**
555: 名無しの冒険者
は?
556: 名無しの冒険者
え、ちょ、まじで? 総指揮官ガリウス様が? あのレジェンダリーNPCが?
557: 混沌陣営プレイヤー
いやいやいや、俺たちの手柄じゃねえぞ!? なんか本陣で黒いのが暴れて、一瞬で指揮官消えたんだけど!?
558: 秩序陣営プレイヤー
嘘だろ…? 俺たちの指揮官が…? どうなってんだよこの戦争!
559: 情報屋@ERO
確定情報。秩序陣営総指揮官ガリウス、プレイヤー『Obsidian』(カオス・アビス)により捕食・消滅。秩序陣営の指揮系統は完全に麻痺。Obsidianは現在、本陣で近衛騎士団を殲滅中。レベルは推定25以上。もはや手がつけられない。
560: 名無しの冒険者
レベル25!? 戦争開始前20だったはずだろ!? 指揮官喰って一気に上がったのか!?
561: 銀翼騎士団員(匿名)
やはり奴は…規格外すぎる。もはやプレイヤーとかNPCとか、そういう次元を超えている。あれは「現象」だ。
562: 名無しの冒険者
現象www もう災害とかじゃなくて現象かよwww
563: 名無しの冒険者
てか、Obsidianはどっちの味方なんだよ!? 混沌陣営にとっても脅威じゃねえか!
564: 名無しの冒険者
あいつに味方なんて概念はない。ただ、そこに「喰らうべきもの」があるから喰らうだけだ。戦場の全ての存在が、あいつの餌なんだよ…!
---
オブシディアンの行動は、始まったばかりの創世戦争に、予測不能な混沌をもたらした。彼は、どちらの陣営にも属さず、ただ自身の目的のために、戦場という名の巨大な食卓で、最も価値ある獲物を狙う。
本陣を蹂躙し終えたオブシディアンは、次なるターゲットを探して、再び戦場の喧騒の中へと【混沌変異】で紛れ込んだ。彼の黒曜石のような瞳(のような感覚器官)は、興奮と冷徹さが入り混じった、深淵の色を湛えていた。この戦争は、彼にとって最高のエンターテイメントであり、最高の成長機会となるだろう。喰らい尽くすまで、彼の饗宴は終わらない。
名前: オブシディアン
種族: カオス・アビス (ユニーク種族)
称号: 影に潜む者 (効果向上), 墓守殺し, 深淵の使徒, 竜殺し, 風を征す者, 炎心を識る者, ヒュドラ・ベイン, 叡智を探求する者, 英雄殺し
所属: 未定義
【能力値】
体力: 48
魔力容量: 65
物理攻撃力: 15
物理防御力: 30
魔法攻撃力: 23
魔法防御力: 40
素早さ: 33
【スキル】
・虚無捕食 Lv.2
・混沌変異 Lv.2
・生物発光 Lv.1
・闇視 Lv.1
・噛みつき耐性(微) Lv.1
・跳躍 Lv.1
・嗅覚強化 Lv.1
・糸生成 Lv.2
・毒耐性(大) Lv.1
・金剛鱗 Lv.1
・爪撃 Lv.2
・腐食溶解液 Lv.1
・物理耐性(小) Lv.1
・万物創造(中級) Lv.1
・アンデッド耐性(微) Lv.1
・死霊魔術(初級) Lv.1
・精神耐性(中) Lv.1
・ブレス耐性(大) Lv.1
・怨念耐性(小) Lv.1
・深淵の心臓 Lv.1
・軍団指揮 Lv.1 (統率力(微)より進化)
・水中浮遊機動 Lv.1
・粘液噴射 Lv.1
・麻痺耐性(小) Lv.1
・壁面歩行(小) Lv.1
・鎌鼬 Lv.1
・蟲の共鳴 Lv.1
・王者のカリスマ Lv.1 (威圧 Lv.1より進化)
・猛禽の目 Lv.1
・古代言語完全解読
・魅了耐性(微) Lv.1
・突風耐性(小) Lv.1
・風操作(小) Lv.1
・火炎耐性(極) Lv.1
・熱源感知 Lv.1
・エレメンタル知識(四大) Lv.1
・自己再生(小) Lv.1
・火炎ブレス Lv.1
・墨噴射 Lv.1
・三叉槍術(初級) Lv.1
・古代魔術耐性(微) Lv.1
・見張り Lv.1
・電撃耐性(小) Lv.1
・古代戦略知識 Lv.1
・固有スキル【深淵領域 Lv.2】
・固有スキル【因果歪曲(微) Lv.2】
運営からのアナウンスが、EROの世界全体に響き渡った。その瞬間、境界門周辺に集結していた秩序(オーダー)・混沌(カオス)両陣営のプレイヤーたちが、鬨(とき)の声を上げ、一斉に動き出した。
「秩序の光の下に! 境界門を死守せよ!」
「混沌の力を示せ! 門を奪い、新大陸への道を開くのだ!」
騎士たちの突撃、魔法使いたちの詠唱、弓兵たちの矢の雨。色とりどりのスキルエフェクトが乱れ飛び、爆音と剣戟(けんげき)の音が大地を揺るがす。人間、エルフ、ドワーフからなる秩序陣営と、オーク、ゴブリン、アンデッド、そして一部の新種族(獣人族など)からなる混沌陣営が、境界門前の広大な平原で真正面から激突した。それは、まさにサーバーの命運を賭けた大戦争の幕開けだった。
丘の上の影に潜むオブシディアンは、その壮絶な光景を冷静に観察していた。無数のプレイヤーとNPCが入り乱れ、凄まじいエネルギーが渦巻いている。彼にとって、この戦場は絶好の狩り場であり、実験場だ。
(さて、どこから喰らうか…)
オブシディアンは【猛禽の目 Lv.1】と【蟲の共鳴 Lv.1】を最大限に活用し、戦場全体の情報を収集・分析する。両陣営の指揮官クラスのNPC、突出して高いレベルや強力なスキルを持つ有名プレイヤー、あるいは特殊なアイテムや情報を持っていそうなターゲットを探す。
【虚無捕食 Lv.2】は、対象のレベルや格が高ければ高いほど、得られる経験値や知識の質も向上するはずだ。どうせ狩るなら、大物を狙いたい。
(あの男…秩序陣営の総指揮官か?)
オブシディアンの視線が、秩序陣営の後方、厳重な護衛に守られた一角に立つ、白金(プラチナ)の鎧に身を包んだ壮年の騎士に向けられた。その威厳ある佇まいと、周囲のNPCたちの動きから、彼がこの戦場における秩序陣営の最高指揮官であることは明らかだった。レベルも表示されないほどの格上NPCだろう。
(いきなり総大将を狙うのはリスクが高いか…だが、喰らえば得るものも大きいはずだ)
オブシディアンは、ターゲットをその騎士NPCに定めた。問題は、どうやって厳重な護衛を突破し、彼に接近するかだ。
(【混沌変異 Lv.2】…試してみるか)
オブシディアンは、自身の身体構造を変異させるイメージを固めた。目標は、秩序陣営に所属する、ごく一般的な伝令兵NPC。捕食したプレイヤーたちの知識の中にあった、彼らの姿や装備、そして動き方の情報を元に、核(コア)が【混沌変異】のプロセスを実行する。
MPが急速に消費され、オブシディアンの不定形の身体が収縮し、人型へと変化していく。鎧の質感、肌の色、髪型、そして微細な仕草までをも忠実に再現していく。数秒後、そこには何の変哲もない、一人の秩序陣営の伝令兵が立っていた。アビス・スライムとしての気配は完全に消え去り、システム的にもNPCとして認識されるレベルの完璧な変異だ。
(完璧だ…これならば)
オブシディアン(伝令兵擬態)は、ごく自然な動きで丘を下り、秩序陣営の後方部隊へと紛れ込んだ。周囲の兵士NPCたちは、彼に何の疑いも抱かない。オブシディアンは、混乱した戦場の空気に紛れながら、少しずつ総指揮官が位置する本陣へと近づいていく。
途中、負傷した兵士を運ぶ衛生兵や、前線へと向かう増援部隊とすれ違う。オブシディアンは、彼らの会話や動きから、戦況や陣営内部の情報をリアルタイムで収集していく。これもまた、【混沌変異】の有効な活用法だ。
やがて、オブシディアンは総指揮官の本陣近くまで到達した。周囲は屈強な近衛騎士NPCたちによって固められており、強力な結界も張られているようだ。迂闊に近づけば、即座に正体を見破られるだろう。
(どうやって結界を抜け、護衛を突破するか…)
オブシディアンが思案していると、本陣に一人の伝令兵が駆け込んできた。彼は総指揮官に何事か報告した後、慌ただしく去っていく。
(…あれを利用するか)
オブシディアンは、本陣から少し離れた場所で待機した。そして、先ほどの伝令兵が一人になったタイミングを見計らい、【影潜行】(混沌変異の基本機能として内包)で音もなく接近。一瞬でその伝令兵NPCを【虚無捕食 Lv.2】で吸収した。経験値は微々たるものだったが、彼の持っていた「本陣への通行許可証」のようなアイテムと、彼が受けた命令――特定の部隊へ伝令を届ける――という情報を獲得できた。
(これで、堂々と入れる)
オブシディアンは再び伝令兵の姿に【混沌変異】し、獲得した通行許可証を提示して、近衛騎士たちの警戒を潜り抜け、本陣の結界内へと侵入した。
本陣の中では、総指揮官が副官たちと地図を広げ、険しい表情で作戦会議を行っている。オブシディアンは、伝令役を装って彼らに近づき、報告を行うふりをして、総指揮官のすぐ側まで接近することに成功した。
(…もらった)
オブシディアンは、総指揮官が油断した瞬間を狙った。【混沌変異】を解除し、瞬時にカオス・アビスの真の姿――深淵の闇を凝縮した異形の姿――を現す。そして、周囲の近衛騎士たちが反応するよりも速く、総指揮官目掛けて【虚無捕食 Lv.2】を発動した。
「なっ…貴様は!?」
総指揮官は驚愕の表情を浮かべるが、もはや遅い。オブシディアンの不定形の身体が彼を包み込み、空間ごと歪ませるかのような勢いで、その存在そのものを「虚無」へと喰らい尽くしていく。結界も、鎧も、抵抗も、何の意味もなさない。
『総指揮官ガリウス Lv.?? (Legendary NPC) を捕食しました』
『経験値を測定不能な量獲得しました』
『レベルが一気に25まで上がりました』
『称号【英雄殺し】を獲得しました』
『スキル【軍団指揮 Lv.1】を獲得しました』(【統率力(微)】と統合・進化)
『スキル【聖騎士の加護 Lv.1】を…獲得に失敗しました。属性相反』
『スキル【王者のカリスマ Lv.1】を獲得しました』(【威圧 Lv.1】と統合・進化)
『スキル【古代戦略知識 Lv.1】を獲得しました』
『アイテム「英雄の魂の欠片」「白金の指揮官鎧(破損)」「聖剣エクシード(劣化)」を獲得しました』
『重要情報「アストライア大陸の古代遺跡に関する地図」を獲得しました』
『重要情報「秩序陣営の最高機密作戦計画」を獲得しました』
凄まじい量の経験値と情報。レベルは一気に5つも上がり、強力なスキルや称号、そして今後の探索やイベント攻略の鍵となるであろう重要情報まで手に入った。特に【軍団指揮】と【王者のカリスマ】は、オブシディアンの戦闘スタイルに新たな可能性をもたらすだろう。
「総指揮官閣下!」
「ば、化け物め!」
本陣は大混乱に陥った。近衛騎士たちがオブシディアンに襲いかかるが、レベル25となり、さらに強力なスキルを得たオブシディアンにとって、彼らはもはや敵ではなかった。【深淵領域 Lv.2】を展開し、周囲の空間を深淵エネルギーで満たす。領域内ではオブシディアンの能力は大幅に強化され、逆に騎士たちの動きは鈍り、ステータスも低下する。
オブシディアンは【万物創造(中級) Lv.1】で黒曜石の武器や触手を無数に生成し、騎士たちを蹂躙していく。【虚無捕食】で次々と彼らを吸収し、さらに力を増していく。
本陣の異変は、すぐに戦場全体へと伝わった。秩序陣営の最高指揮官が、正体不明の黒い魔物によって瞬く間に捕食された――その衝撃的なニュースは、味方であるはずの混沌陣営のプレイヤーたちをも震撼させた。
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**【プレイヤー掲示板:【速報】創世戦争、開始数分で秩序陣営総指揮官がObsidianに喰われる【混沌】】**
555: 名無しの冒険者
は?
556: 名無しの冒険者
え、ちょ、まじで? 総指揮官ガリウス様が? あのレジェンダリーNPCが?
557: 混沌陣営プレイヤー
いやいやいや、俺たちの手柄じゃねえぞ!? なんか本陣で黒いのが暴れて、一瞬で指揮官消えたんだけど!?
558: 秩序陣営プレイヤー
嘘だろ…? 俺たちの指揮官が…? どうなってんだよこの戦争!
559: 情報屋@ERO
確定情報。秩序陣営総指揮官ガリウス、プレイヤー『Obsidian』(カオス・アビス)により捕食・消滅。秩序陣営の指揮系統は完全に麻痺。Obsidianは現在、本陣で近衛騎士団を殲滅中。レベルは推定25以上。もはや手がつけられない。
560: 名無しの冒険者
レベル25!? 戦争開始前20だったはずだろ!? 指揮官喰って一気に上がったのか!?
561: 銀翼騎士団員(匿名)
やはり奴は…規格外すぎる。もはやプレイヤーとかNPCとか、そういう次元を超えている。あれは「現象」だ。
562: 名無しの冒険者
現象www もう災害とかじゃなくて現象かよwww
563: 名無しの冒険者
てか、Obsidianはどっちの味方なんだよ!? 混沌陣営にとっても脅威じゃねえか!
564: 名無しの冒険者
あいつに味方なんて概念はない。ただ、そこに「喰らうべきもの」があるから喰らうだけだ。戦場の全ての存在が、あいつの餌なんだよ…!
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オブシディアンの行動は、始まったばかりの創世戦争に、予測不能な混沌をもたらした。彼は、どちらの陣営にも属さず、ただ自身の目的のために、戦場という名の巨大な食卓で、最も価値ある獲物を狙う。
本陣を蹂躙し終えたオブシディアンは、次なるターゲットを探して、再び戦場の喧騒の中へと【混沌変異】で紛れ込んだ。彼の黒曜石のような瞳(のような感覚器官)は、興奮と冷徹さが入り混じった、深淵の色を湛えていた。この戦争は、彼にとって最高のエンターテイメントであり、最高の成長機会となるだろう。喰らい尽くすまで、彼の饗宴は終わらない。
名前: オブシディアン
種族: カオス・アビス (ユニーク種族)
称号: 影に潜む者 (効果向上), 墓守殺し, 深淵の使徒, 竜殺し, 風を征す者, 炎心を識る者, ヒュドラ・ベイン, 叡智を探求する者, 英雄殺し
所属: 未定義
【能力値】
体力: 48
魔力容量: 65
物理攻撃力: 15
物理防御力: 30
魔法攻撃力: 23
魔法防御力: 40
素早さ: 33
【スキル】
・虚無捕食 Lv.2
・混沌変異 Lv.2
・生物発光 Lv.1
・闇視 Lv.1
・噛みつき耐性(微) Lv.1
・跳躍 Lv.1
・嗅覚強化 Lv.1
・糸生成 Lv.2
・毒耐性(大) Lv.1
・金剛鱗 Lv.1
・爪撃 Lv.2
・腐食溶解液 Lv.1
・物理耐性(小) Lv.1
・万物創造(中級) Lv.1
・アンデッド耐性(微) Lv.1
・死霊魔術(初級) Lv.1
・精神耐性(中) Lv.1
・ブレス耐性(大) Lv.1
・怨念耐性(小) Lv.1
・深淵の心臓 Lv.1
・軍団指揮 Lv.1 (統率力(微)より進化)
・水中浮遊機動 Lv.1
・粘液噴射 Lv.1
・麻痺耐性(小) Lv.1
・壁面歩行(小) Lv.1
・鎌鼬 Lv.1
・蟲の共鳴 Lv.1
・王者のカリスマ Lv.1 (威圧 Lv.1より進化)
・猛禽の目 Lv.1
・古代言語完全解読
・魅了耐性(微) Lv.1
・突風耐性(小) Lv.1
・風操作(小) Lv.1
・火炎耐性(極) Lv.1
・熱源感知 Lv.1
・エレメンタル知識(四大) Lv.1
・自己再生(小) Lv.1
・火炎ブレス Lv.1
・墨噴射 Lv.1
・三叉槍術(初級) Lv.1
・古代魔術耐性(微) Lv.1
・見張り Lv.1
・電撃耐性(小) Lv.1
・古代戦略知識 Lv.1
・固有スキル【深淵領域 Lv.2】
・固有スキル【因果歪曲(微) Lv.2】
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幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
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