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第六十一話 始まりの森、深奥の塔
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アストライア大陸の広大な空を【天翔ける翼 Lv.1】で駆け抜け、オブシディアンは自身がこの世界で最初に降り立った場所――「微睡みの森」――の上空へと到達した。眼下に広がるのは、見慣れたはずの緑の樹海。しかし、レベル35となり、カオス・アビスへと変貌を遂げたオブシディアンにとって、その風景は以前とは全く異なって見えていた。
(この森にも、まだ俺の知らない領域があったとはな…)
核(コア)に蓄積された情報と【古代言語完全解読】スキルによる解析は、「調律者」の「観測塔」が、この微睡みの森の、人間プレイヤーはもちろん、通常のモンスターすら容易には近づけない特殊な結界で守られた未踏破領域に存在することを示唆していた。
オブシディアンは高度を下げ、森の奥深くへと降下していく。初期に探索したエリアを抜け、オールド・トレントやシャドウ・パンサーが生息していた領域を越え、さらに奥へ。森の様相は徐々に変化し、木々はより古く、巨大になり、空気中に満ちる魔力も濃密になっていく。そして、ある地点を境に、明確な「境界」が存在することに気づいた。
そこには物理的な壁はない。しかし、強力な認識阻害と空間歪曲の結界が張られており、通常の手段ではその先に進むことはできないだろう。レベルや特殊なスキルを持たないプレイヤーやモンスターは、無意識のうちにこの場所を迂回させられるか、あるいは迷い込んで出られなくなるのかもしれない。
(この結界…古代魔法技術の産物か)
オブシディアンは、結界の構造を【エレメンタル知識(五大)】と【古代魔法技術知識 Lv.2】を用いて解析する。それは、周囲の自然エネルギー(マナ)と、森の生命力そのものを利用して維持される、極めて高度で複雑な術式で構成されていた。
(力ずくでの突破は難しい…だが)
オブシディアンは【混沌変異 Lv.3】を発動。自身の存在情報を、この森の自然エネルギー、あるいは森の生命そのものへと「同化」させるイメージを試みた。【森との同調 Lv.1】スキルも補助的に活用する。カオス・アビスとしての変異能力は、もはや単なる擬態を超え、存在そのものの性質を変化させることが可能になっていた。
オブシディアンの漆黒の身体が、まるで森の影が深まったかのように、周囲の緑に溶け込んでいく。そして、結界に触れると、抵抗なく、すり抜けるように内部へと侵入することができた。
結界の内部は、外の森とは明らかに空気が異なっていた。より清浄で、静かで、そしてどこか神秘的な気配に満ちている。木々はさらに巨大で、見たこともない発光する植物や、小さな精霊のような光の粒子が飛び交っている。地面には苔むした石畳が続き、古いが手入れされたような道を示していた。
(ここが、観測塔のある領域か…)
オブシディアンは道を進む。途中、森の番人のような存在に遭遇した。それは、樹木と岩石が融合したような姿の巨大なゴーレムだったが、その身体には古代文字が刻まれ、純粋な自然エネルギーで駆動しているようだった。
『フォレスト・プロテクター Lv.30』
レベルは30。オブシディアンよりも低いが、この神聖な領域を守護する存在としての強い意志を感じる。プロテクターは、侵入者であるオブシディアンを発見すると、重々しい足取りで近づき、巨大な石と木の腕を振り上げてきた。
(敵意はあるが、悪意はない…か。だが、通してもらうぞ)
オブシディアンは【王者のカリスマ Lv.1】を発動し、自身の存在感を示す。プロテクターの動きが一瞬だけ鈍る。その隙に、オブシディアンは【風操作(大) Lv.1】で突風を起こして相手の体勢を崩し、【万物創造(中級) Lv.2】で生成した黒曜石の楔(くさび)を関節部分に打ち込み、動きを封じる。そして、【虚無捕食 Lv.3】で核(コア)と思われる部分からエネルギーを吸収した。自然エネルギーは、オブシディアンの【深淵の心臓】によって効率よく変換され、自身の力となる。
『フォレスト・プロテクター Lv.30を捕食しました』
『経験値を3000獲得しました』
『スキル【自然エネルギー同調 Lv.1】を獲得しました』
『スキル【硬化樹皮 Lv.1】を獲得しました』(【金剛鱗】に統合・強化)
『素材「生命樹の核」「古代ゴーレムの岩石片」を獲得しました』
【自然エネルギー同調】スキルは、アストライアのような生命力豊かな土地での魔力吸収効率を高めるかもしれない。防御スキルもさらに強化された。
プロテクターを排除し、さらに道を進むと、森が開け、ついに目的の建造物が姿を現した。
それは、天を衝くように聳え立つ、巨大な塔だった。素材は滑らかな白い金属(未知の合金か?)でできており、その表面には幾何学的な模様と古代文字がびっしりと刻まれ、淡い光を放っている。塔の形状は円筒形だが、複数のリング状の構造物が周囲を回転しており、全体として極めて高度な技術で作られたことを窺わせた。塔の頂上からは、空に向かって細い光の柱が伸びている。
(これが…観測塔…)
アークトゥルスや石板が示唆した、世界のバランスを監視するための施設。その姿は、ファンタジー世界の建造物というよりは、SF的なオーバーテクノロジーの産物といった方が近いかもしれない。
オブシディアンは塔の入り口へと近づいた。入り口には扉はなく、代わりに光のカーテンのようなものが揺らめいている。オブシディアンが触れると、システム音声のようなものが直接意識に響いてきた。
『…認証コード、あるいは資格の提示を要求します』
(資格…やはり、簡単には入れないか)
オブシディアンは思考する。資格とは何か? 古代竜の試練を乗り越えた証である「真・竜呼びの角笛」か? あるいは、始原の石板の欠片か?
オブシディアンは、まず角笛をインベントリから取り出し、光のカーテンにかざしてみた。しかし、反応はない。次に、三つの石板の欠片を提示する。すると、光のカーテンが反応し、色を変え、そしてゆっくりと消滅した。
『…始原の石板(欠片)を確認。アクセスを許可します。ようこそ、観測者候補』
(観測者…候補?)
オブシディアンは、わずかな疑問を抱きつつも、塔の内部へと足を踏み入れた。内部は、外観以上にSF的な空間だった。壁面には無数のパネルが埋め込まれ、複雑な情報がホログラムのように表示されている。床は透明な素材でできており、その下には複雑なエネルギー回路のようなものが走っているのが見える。空気は完全に無菌状態に保たれているようで、塵一つない。
オブシディアンが内部を進むと、球体の小型ドローンが数体現れ、オブシディアンの周囲を飛び回り始めた。攻撃してくる様子はなく、ただオブシディアンをスキャンし、情報を収集しているようだ。
(これも防衛機構の一部か、それとも案内役か?)
オブシディアンはドローンを刺激せず、塔の中心部へと向かう。中央には、巨大なエレベーターのような昇降装置があり、上層階へと続いているようだった。オブシディアンが昇降装置に乗ると、ドローンに案内されるように、それは自動で上昇を開始した。
上昇しながら、オブシディアンは窓(のような透明な壁)から外の景色を眺めた。眼下に広がる微睡みの森、そして遥か彼方に見えるアストライア大陸や元の世界の大地。この塔は、まさに世界のヘソとも言うべき場所に建っているのかもしれない。
やがて、昇降装置は最上階らしきフロアで停止した。そこは、巨大な球状の空間になっており、壁面全体が巨大なスクリーンとなっていた。スクリーンには、このEROの世界全体のリアルタイムな情報――各地の天候、魔力の流れ、モンスターの分布、プレイヤーの活動状況、そして「創世戦争」の戦況――が、膨大なデータと共に表示されている。
そして、その中央には、星図盤のような形状をした巨大なコンソールパネルが設置されていた。
(ここが、観測塔の中枢…世界の情報を集め、監視する場所)
オブシディアンがコンソールパネルに近づくと、再びシステム音声が響いた。
『観測者候補、Obsidian。始原の石板の所持を確認。最終アクセス権限の認証を開始します』
『汝に問う。汝は何を知り、何を望む?』
最終アクセス権限? これにアクセスできれば、世界の法則や調律者に関する、より深い情報が得られるのかもしれない。オブシディアンは、自身の探求心をそのまま、核(コア)を通じてコンソールに伝えた。
『…世界の真実。創造主の意図。そして、俺自身の存在理由』
コンソールパネルが眩い光を放ち、認証プロセスが開始される。オブシディアンの核(コア)と、塔の中枢システムが直接リンクし、膨大な情報が交換されていく。それは、オブシディアンにとって、新たな知識を得る機会であると同時に、自身の存在がこの世界のシステムに深く組み込まれていくような、危うい感覚も伴っていた。
果たして、この観測塔はオブシディアンに何をもたらすのか。そして、「観測者候補」という言葉の意味とは。世界の秘密の核心に、黒曜石の影が触れようとしていた。
名前: オブシディアン
種族: カオス・アビス (ユニーク種族)
称号: 影に潜む者 (効果向上), 墓守殺し, 深淵の使徒, 竜殺し, 風を征す者, 炎心を識る者, ヒュドラ・ベイン, 叡智を探求する者, 英雄殺し, 聖域侵犯者, 天門を破りし者, 巨獣を制す者, 星読みの民の記憶
所属: 未定義
【能力値】
体力: 60
魔力容量: 85
物理攻撃力: 22
物理防御力: 39
魔法攻撃力: 30
魔法防御力: 50
素早さ: 42
【スキル】
・虚無捕食 Lv.3
・混沌変異 Lv.3
・生物発光 Lv.1
・闇視 Lv.1
・噛みつき耐性(微) Lv.1
・跳躍 Lv.1
・嗅覚強化 Lv.1
・糸生成 Lv.2
・毒耐性(大) Lv.1
・金剛鱗 Lv.1 (硬化樹皮Lv.1を統合・強化)
・爪撃 Lv.2
・腐食溶解液 Lv.1
・物理耐性(小) Lv.1
・万物創造(中級) Lv.2
・アンデッド耐性(微) Lv.1
・死霊魔術(初級) Lv.1
・精神耐性(中) Lv.1
・ブレス耐性(大) Lv.1
・怨念耐性(小) Lv.1
・深淵の心臓 Lv.1
・軍団指揮 Lv.1
・水中浮遊機動 Lv.1
・粘液噴射 Lv.1
・麻痺耐性(小) Lv.1
・壁面歩行(小) Lv.1
・鎌鼬 Lv.1
・蟲の共鳴 Lv.1
・王者のカリスマ Lv.1
・猛禽の目 Lv.1
・古代言語完全解読
・魅了耐性(微) Lv.1
・突風耐性(小) Lv.1
・風操作(大) Lv.1
・火炎耐性(極) Lv.1
・熱源感知 Lv.1
・エレメンタル知識(五大) Lv.1
・超再生(小) Lv.1
・火炎ブレス Lv.1
・墨噴射 Lv.1
・三叉槍術(初級) Lv.1
・古代魔術耐性(微) Lv.1
・見張り Lv.1
・電撃耐性(中) Lv.1
・聖属性耐性(小) Lv.1
・光学兵器制御 Lv.1
・古代戦略知識 Lv.1
・固有スキル【深淵領域 Lv.2】
・固有スキル【因果歪曲(微) Lv.2】
・光合成(微) Lv.1
・聖光 Lv.1
・森との同調 Lv.1
・魅了の花粉 Lv.1
・天翔ける翼 Lv.1
・電撃ブレス Lv.1
・エレメンタル知識(雷) Lv.1
・空気抵抗軽減 Lv.1
・古代魔法技術知識 Lv.1 -> Lv.2
・砂中潜行 Lv.1
・乾燥耐性(中) Lv.1
・幻覚耐性(微) Lv.1
・消化液分泌 Lv.1
・強酸耐性(中) Lv.1
・無機物捕食 Lv.1
・生体制御(小) Lv.1
・自然エネルギー同調 Lv.1
(この森にも、まだ俺の知らない領域があったとはな…)
核(コア)に蓄積された情報と【古代言語完全解読】スキルによる解析は、「調律者」の「観測塔」が、この微睡みの森の、人間プレイヤーはもちろん、通常のモンスターすら容易には近づけない特殊な結界で守られた未踏破領域に存在することを示唆していた。
オブシディアンは高度を下げ、森の奥深くへと降下していく。初期に探索したエリアを抜け、オールド・トレントやシャドウ・パンサーが生息していた領域を越え、さらに奥へ。森の様相は徐々に変化し、木々はより古く、巨大になり、空気中に満ちる魔力も濃密になっていく。そして、ある地点を境に、明確な「境界」が存在することに気づいた。
そこには物理的な壁はない。しかし、強力な認識阻害と空間歪曲の結界が張られており、通常の手段ではその先に進むことはできないだろう。レベルや特殊なスキルを持たないプレイヤーやモンスターは、無意識のうちにこの場所を迂回させられるか、あるいは迷い込んで出られなくなるのかもしれない。
(この結界…古代魔法技術の産物か)
オブシディアンは、結界の構造を【エレメンタル知識(五大)】と【古代魔法技術知識 Lv.2】を用いて解析する。それは、周囲の自然エネルギー(マナ)と、森の生命力そのものを利用して維持される、極めて高度で複雑な術式で構成されていた。
(力ずくでの突破は難しい…だが)
オブシディアンは【混沌変異 Lv.3】を発動。自身の存在情報を、この森の自然エネルギー、あるいは森の生命そのものへと「同化」させるイメージを試みた。【森との同調 Lv.1】スキルも補助的に活用する。カオス・アビスとしての変異能力は、もはや単なる擬態を超え、存在そのものの性質を変化させることが可能になっていた。
オブシディアンの漆黒の身体が、まるで森の影が深まったかのように、周囲の緑に溶け込んでいく。そして、結界に触れると、抵抗なく、すり抜けるように内部へと侵入することができた。
結界の内部は、外の森とは明らかに空気が異なっていた。より清浄で、静かで、そしてどこか神秘的な気配に満ちている。木々はさらに巨大で、見たこともない発光する植物や、小さな精霊のような光の粒子が飛び交っている。地面には苔むした石畳が続き、古いが手入れされたような道を示していた。
(ここが、観測塔のある領域か…)
オブシディアンは道を進む。途中、森の番人のような存在に遭遇した。それは、樹木と岩石が融合したような姿の巨大なゴーレムだったが、その身体には古代文字が刻まれ、純粋な自然エネルギーで駆動しているようだった。
『フォレスト・プロテクター Lv.30』
レベルは30。オブシディアンよりも低いが、この神聖な領域を守護する存在としての強い意志を感じる。プロテクターは、侵入者であるオブシディアンを発見すると、重々しい足取りで近づき、巨大な石と木の腕を振り上げてきた。
(敵意はあるが、悪意はない…か。だが、通してもらうぞ)
オブシディアンは【王者のカリスマ Lv.1】を発動し、自身の存在感を示す。プロテクターの動きが一瞬だけ鈍る。その隙に、オブシディアンは【風操作(大) Lv.1】で突風を起こして相手の体勢を崩し、【万物創造(中級) Lv.2】で生成した黒曜石の楔(くさび)を関節部分に打ち込み、動きを封じる。そして、【虚無捕食 Lv.3】で核(コア)と思われる部分からエネルギーを吸収した。自然エネルギーは、オブシディアンの【深淵の心臓】によって効率よく変換され、自身の力となる。
『フォレスト・プロテクター Lv.30を捕食しました』
『経験値を3000獲得しました』
『スキル【自然エネルギー同調 Lv.1】を獲得しました』
『スキル【硬化樹皮 Lv.1】を獲得しました』(【金剛鱗】に統合・強化)
『素材「生命樹の核」「古代ゴーレムの岩石片」を獲得しました』
【自然エネルギー同調】スキルは、アストライアのような生命力豊かな土地での魔力吸収効率を高めるかもしれない。防御スキルもさらに強化された。
プロテクターを排除し、さらに道を進むと、森が開け、ついに目的の建造物が姿を現した。
それは、天を衝くように聳え立つ、巨大な塔だった。素材は滑らかな白い金属(未知の合金か?)でできており、その表面には幾何学的な模様と古代文字がびっしりと刻まれ、淡い光を放っている。塔の形状は円筒形だが、複数のリング状の構造物が周囲を回転しており、全体として極めて高度な技術で作られたことを窺わせた。塔の頂上からは、空に向かって細い光の柱が伸びている。
(これが…観測塔…)
アークトゥルスや石板が示唆した、世界のバランスを監視するための施設。その姿は、ファンタジー世界の建造物というよりは、SF的なオーバーテクノロジーの産物といった方が近いかもしれない。
オブシディアンは塔の入り口へと近づいた。入り口には扉はなく、代わりに光のカーテンのようなものが揺らめいている。オブシディアンが触れると、システム音声のようなものが直接意識に響いてきた。
『…認証コード、あるいは資格の提示を要求します』
(資格…やはり、簡単には入れないか)
オブシディアンは思考する。資格とは何か? 古代竜の試練を乗り越えた証である「真・竜呼びの角笛」か? あるいは、始原の石板の欠片か?
オブシディアンは、まず角笛をインベントリから取り出し、光のカーテンにかざしてみた。しかし、反応はない。次に、三つの石板の欠片を提示する。すると、光のカーテンが反応し、色を変え、そしてゆっくりと消滅した。
『…始原の石板(欠片)を確認。アクセスを許可します。ようこそ、観測者候補』
(観測者…候補?)
オブシディアンは、わずかな疑問を抱きつつも、塔の内部へと足を踏み入れた。内部は、外観以上にSF的な空間だった。壁面には無数のパネルが埋め込まれ、複雑な情報がホログラムのように表示されている。床は透明な素材でできており、その下には複雑なエネルギー回路のようなものが走っているのが見える。空気は完全に無菌状態に保たれているようで、塵一つない。
オブシディアンが内部を進むと、球体の小型ドローンが数体現れ、オブシディアンの周囲を飛び回り始めた。攻撃してくる様子はなく、ただオブシディアンをスキャンし、情報を収集しているようだ。
(これも防衛機構の一部か、それとも案内役か?)
オブシディアンはドローンを刺激せず、塔の中心部へと向かう。中央には、巨大なエレベーターのような昇降装置があり、上層階へと続いているようだった。オブシディアンが昇降装置に乗ると、ドローンに案内されるように、それは自動で上昇を開始した。
上昇しながら、オブシディアンは窓(のような透明な壁)から外の景色を眺めた。眼下に広がる微睡みの森、そして遥か彼方に見えるアストライア大陸や元の世界の大地。この塔は、まさに世界のヘソとも言うべき場所に建っているのかもしれない。
やがて、昇降装置は最上階らしきフロアで停止した。そこは、巨大な球状の空間になっており、壁面全体が巨大なスクリーンとなっていた。スクリーンには、このEROの世界全体のリアルタイムな情報――各地の天候、魔力の流れ、モンスターの分布、プレイヤーの活動状況、そして「創世戦争」の戦況――が、膨大なデータと共に表示されている。
そして、その中央には、星図盤のような形状をした巨大なコンソールパネルが設置されていた。
(ここが、観測塔の中枢…世界の情報を集め、監視する場所)
オブシディアンがコンソールパネルに近づくと、再びシステム音声が響いた。
『観測者候補、Obsidian。始原の石板の所持を確認。最終アクセス権限の認証を開始します』
『汝に問う。汝は何を知り、何を望む?』
最終アクセス権限? これにアクセスできれば、世界の法則や調律者に関する、より深い情報が得られるのかもしれない。オブシディアンは、自身の探求心をそのまま、核(コア)を通じてコンソールに伝えた。
『…世界の真実。創造主の意図。そして、俺自身の存在理由』
コンソールパネルが眩い光を放ち、認証プロセスが開始される。オブシディアンの核(コア)と、塔の中枢システムが直接リンクし、膨大な情報が交換されていく。それは、オブシディアンにとって、新たな知識を得る機会であると同時に、自身の存在がこの世界のシステムに深く組み込まれていくような、危うい感覚も伴っていた。
果たして、この観測塔はオブシディアンに何をもたらすのか。そして、「観測者候補」という言葉の意味とは。世界の秘密の核心に、黒曜石の影が触れようとしていた。
名前: オブシディアン
種族: カオス・アビス (ユニーク種族)
称号: 影に潜む者 (効果向上), 墓守殺し, 深淵の使徒, 竜殺し, 風を征す者, 炎心を識る者, ヒュドラ・ベイン, 叡智を探求する者, 英雄殺し, 聖域侵犯者, 天門を破りし者, 巨獣を制す者, 星読みの民の記憶
所属: 未定義
【能力値】
体力: 60
魔力容量: 85
物理攻撃力: 22
物理防御力: 39
魔法攻撃力: 30
魔法防御力: 50
素早さ: 42
【スキル】
・虚無捕食 Lv.3
・混沌変異 Lv.3
・生物発光 Lv.1
・闇視 Lv.1
・噛みつき耐性(微) Lv.1
・跳躍 Lv.1
・嗅覚強化 Lv.1
・糸生成 Lv.2
・毒耐性(大) Lv.1
・金剛鱗 Lv.1 (硬化樹皮Lv.1を統合・強化)
・爪撃 Lv.2
・腐食溶解液 Lv.1
・物理耐性(小) Lv.1
・万物創造(中級) Lv.2
・アンデッド耐性(微) Lv.1
・死霊魔術(初級) Lv.1
・精神耐性(中) Lv.1
・ブレス耐性(大) Lv.1
・怨念耐性(小) Lv.1
・深淵の心臓 Lv.1
・軍団指揮 Lv.1
・水中浮遊機動 Lv.1
・粘液噴射 Lv.1
・麻痺耐性(小) Lv.1
・壁面歩行(小) Lv.1
・鎌鼬 Lv.1
・蟲の共鳴 Lv.1
・王者のカリスマ Lv.1
・猛禽の目 Lv.1
・古代言語完全解読
・魅了耐性(微) Lv.1
・突風耐性(小) Lv.1
・風操作(大) Lv.1
・火炎耐性(極) Lv.1
・熱源感知 Lv.1
・エレメンタル知識(五大) Lv.1
・超再生(小) Lv.1
・火炎ブレス Lv.1
・墨噴射 Lv.1
・三叉槍術(初級) Lv.1
・古代魔術耐性(微) Lv.1
・見張り Lv.1
・電撃耐性(中) Lv.1
・聖属性耐性(小) Lv.1
・光学兵器制御 Lv.1
・古代戦略知識 Lv.1
・固有スキル【深淵領域 Lv.2】
・固有スキル【因果歪曲(微) Lv.2】
・光合成(微) Lv.1
・聖光 Lv.1
・森との同調 Lv.1
・魅了の花粉 Lv.1
・天翔ける翼 Lv.1
・電撃ブレス Lv.1
・エレメンタル知識(雷) Lv.1
・空気抵抗軽減 Lv.1
・古代魔法技術知識 Lv.1 -> Lv.2
・砂中潜行 Lv.1
・乾燥耐性(中) Lv.1
・幻覚耐性(微) Lv.1
・消化液分泌 Lv.1
・強酸耐性(中) Lv.1
・無機物捕食 Lv.1
・生体制御(小) Lv.1
・自然エネルギー同調 Lv.1
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