ログインしたら人外でした。 ~VRMMOで最恐の魔物になる~

夏見ナイ

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第六十七話 機械仕掛けの悪夢、クロノス・オルデン

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放棄された古代研究所の地下施設。オブシディアンは、【混沌変異 Lv.3】を駆使して影や壁と同化し、あるいは【短距離転移(微) Lv.1】で監視の目を掻い潜りながら、迷宮のような通路を慎重に進んでいた。湿った空気とオイルの匂い、そして時折響く機械の駆動音や放電音。この場所が今もなお「生きて」いることを示している。

オブシディアンの核(コア)は、捕食したゴーレム技術やアーク・メイジの研究記録を元に、この研究所の構造と機能を解析していく。どうやら、ここは単なる研究施設ではなく、古代兵器の開発・製造、そしてそれらを制御するためのエネルギー供給施設も兼ねていたようだ。クロノス・オルデンは、これらの遺棄された設備を修復・改良し、独自の目的のために利用しているのだろう。

(動力炉…あそこから、強いエネルギー反応があるな)

オブシディアンは、研究所の最下層近くにある巨大な動力炉を目指すことにした。そこを破壊、あるいは制御下に置けば、研究所全体の機能を停止させ、クロノス・オルデンの活動を大きく制限できるはずだ。

動力炉エリアに近づくにつれて、警備はさらに厳重になっていった。通路には高出力のレーザートラップや、動きを感知して起動する自動迎撃タレットが設置されている。巡回する警備ロボットも、より大型で武装の施されたタイプへと変わっていた。

『クロノス・ガード Mk-III Lv.30』

これらの警備システムは、【光学兵器制御 Lv.1】と【古代魔法技術知識 Lv.3】を持つオブシディアンにとって、そのパターンや弱点をある程度予測することができた。彼は、【万物創造(中級) Lv.2】で生成した特殊な金属片を投擲してレーザーのセンサーを誤作動させたり、【電撃ブレス Lv.1】でロボットの電子回路をショートさせたりしながら、着実に進んでいく。

時には、戦闘を避けられない場面もあった。複数の警備ロボットに囲まれた際には、【深淵領域 Lv.2】を展開して相手の動きを鈍らせ、【物質生成】で生み出した黒曜石のドリルやブレードで装甲を破壊し、【虚無捕食 Lv.3】でコアごと吸収した。彼らを捕食することで、「精密機械工学」や「エネルギー兵器理論」に関する知識の断片も得ることができた。

そして、ついにオブシディアンは動力炉室へとたどり着いた。そこは巨大なドーム状の空間で、中央にはプラズマのような青白いエネルギーが渦巻く巨大な球体が設置されている。これが研究所の動力源なのだろう。その周囲には、複雑な制御装置やエネルギー伝送パイプが張り巡らされている。

しかし、そこには予想外の存在がいた。動力炉を守るように配置された、複数のプレイヤー。クロノス・オルデンのメンバーだ。数は5人。いずれもレベル30前後で、機械系の装備や、電磁気系の魔法を使うことに特化しているように見えた。彼らはオブシディアンの侵入に気づき、即座に戦闘態勢に入る。

「侵入者発見! やはり来たか、黒いスライム!」
リーダーらしき、強化外骨格(パワードスーツ)を装着した男が叫ぶ。

「ドクターの予測通りだな。だが、この『クロノス・コア』の前では、貴様もただの実験材料だ!」
電磁ロッドのような武器を持った女プレイヤーが、挑発的に笑う。

(ドクター・ギア…リーダーはここにはいないのか。だが、こいつらも、それなりの実力はありそうだ)

オブシディアンは、5人のクロノス・オルデンメンバーと対峙する。【混沌変異】で、捕食したパラディン・ゴーレムのような、機械的な装甲を持つ戦闘形態へと変化する。聖属性は持たないが、物理的な防御力と攻撃力は高い。

戦闘が開始された。リーダーの男は強化外骨格のパワーを活かした重い打撃と、内蔵された小型ミサイルで攻撃してくる。電磁ロッドの女は、強力な電磁パルスでオブシディアンの動きを阻害し、機械系のスキルを一時的に使用不能にしようとしてくる。他のメンバーも、レールガンのようなものを構えた狙撃手、エネルギーシールドを展開する支援役、小型ドローンを複数使役する工作員と、厄介な能力を持つ者ばかりだ。

(電磁パルス…これは厄介だ)

オブシディアンは【電撃耐性(中)】を持っているが、電磁パルスによるスキル阻害は別問題のようだ。【万物創造】や【死霊魔術】などが一時的に使用できなくなる。

オブシディアンは、【天翔ける翼 Lv.1】(変異で生成)による高速飛行と【短距離転移(微) Lv.1】を組み合わせ、電磁パルスの効果範囲から逃れながら、ヒットアンドアウェイ戦法を取る。狙いは、まず後方の狙撃手と支援役だ。

【影潜行】(変異形態でも使用可能)で死角から接近し、【爪撃 Lv.2】(変異した腕)で狙撃手を強襲。致命傷を与え、すかさず【虚無捕食】で吸収する。

「チッ、狙撃手がやられた!」
「シールドを集中させろ!」

支援役がエネルギーシールドを展開し、オブシディアンの追撃を防ごうとする。オブシディアンは【万物創造】で黒曜石のドリルを生成し、シールドに叩きつける。激しい火花が散るが、シールドは破れない。

(硬いな…ならば!)

オブシディアンは、【因果歪曲(微) Lv.2】を発動。狙うは、「エネルギーシールドの制御システムの誤作動確率の上昇」。MPを消費し、核(コア)に負荷がかかるが、効果は現れた。シールドが一瞬だけ不安定に揺らぎ、出力が低下したのだ。

オブシディアンはその隙を見逃さず、ドリルを再び叩き込み、シールドを破壊。怯んだ支援役を【虚無捕食】で喰らう。

残るは3人。リーダーの強化外骨格、電磁ロッドの女、そして工作員。工作員が使役する小型ドローンが厄介だ。それらは連携してオブシディアンを囲み、ビームやワイヤーで動きを封じようとしてくる。

オブシディアンは【蟲の共鳴 Lv.1】を応用し、ドローンの制御信号にノイズを送り込み、連携を乱す。さらに、【光学兵器制御 Lv.1】でドローンのビームの軌道を予測し、回避。そして、【物質生成】で金属片を高速射出し、ドローンを次々と撃ち落としていく。

「俺のドローンが!」
工作員が悲鳴を上げるが、オブシディアンは容赦しない。【影潜行】で接近し、工作員も捕食する。

残るはリーダーと電磁ロッドの女。二人は背中合わせになり、警戒しながらオブシディアンと対峙する。

「ここまでか…だが、ドクターの研究の成果、無駄にはさせん!」
リーダーが強化外骨格の出力を最大にする。

「そうよ! あんたをここで倒して、その身体を解析させてもらうわ!」
電磁ロッドの女も、武器に最大級の電力をチャージする。

二人の同時攻撃。強化外骨格からの突撃と、超高圧の電撃。オブシディアンは【金剛鱗 Lv.1】と【電撃耐性(中)】で防御を固めるが、それでも大きなダメージを受ける。

しかし、オブシディアンは怯まなかった。【超再生(小) Lv.1】が瞬時に傷を癒し、【深淵領域 Lv.2】を展開して二人を弱体化させる。そして、【混沌変異】で自身の腕を無数の触手へと変化させ、二人を同時に捕らえようとした。

「しまっ…!」
「くそぉぉっ!」

二人は触手に絡め取られ、動きを封じられる。そして、オブシディアンの【虚無捕食 Lv.3】が、二人を同時に飲み込んでいった。

『クロノス・オルデン幹部「ヘヴィ・ギア」Lv.32を捕食しました』…
『クロノス・オルデン幹部「エレキ・クイーン」Lv.31を捕食しました』…
(経験値、スキル獲得失敗、知識断片「強化外骨格技術」「電磁兵器理論」獲得…)

動力炉室の守護者たちを全て排除した。オブシディアンは、戦闘で得た知識と、吸収したエネルギーで自身の傷を癒しながら、中央の動力炉へと向き直った。

(この動力炉…古代技術の結晶か。これを制御下に置けば…)

オブシディアンは、動力炉の制御コンソールにアクセスすることを試みた。【古代魔法技術知識 Lv.3】と、捕食した技術者たちの知識を組み合わせ、制御システムのハッキング(のような魔術的干渉)を開始する。複雑なセキュリティが施されていたが、カオス・アビスの演算能力と知識の前には、それも時間の問題だった。

やがて、オブシディアンは動力炉の制御権を完全に掌握した。これで、研究所全体のエネルギー供給をコントロールできる。

(次は、ドクター・ギア…奴がいるであろう中央制御室だ)

オブシディアンは、動力炉の出力を調整し、研究所の一部の機能を意図的に停止させながら、中央制御室へと向かい始めた。クロノス・オルデンのリーダー、ドクター・ギアとの対決の時が迫っていた。彼から奪い取るべき知識と技術は、計り知れない価値を持っているはずだ。

名前: オブシディアン
種族: カオス・アビス (ユニーク種族)
称号: 影に潜む者 (効果向上), 墓守殺し, 深淵の使徒, 竜殺し, 風を征す者, 炎心を識る者, ヒュドラ・ベイン, 叡智を探求する者, 英雄殺し, 聖域侵犯者, 天門を破りし者, 巨獣を制す者, 星読みの民の記憶, 理を識る者, 時詠みに認められし者
所属: 未定義(調律者からミッション受諾)

【能力値】
体力: 60
魔力容量: 85
物理攻撃力: 22
物理防御力: 39
魔法攻撃力: 30
魔法防御力: 50
素早さ: 42

【スキル】
(戦闘と捕食により、関連知識・耐性が微増)
・虚無捕食 Lv.3
・混沌変異 Lv.3
・生物発光 Lv.1
・闇視 Lv.1
・噛みつき耐性(微) Lv.1
・跳躍 Lv.1
・嗅覚強化 Lv.1
・糸生成 Lv.2
・毒耐性(大) Lv.1
・金剛鱗 Lv.1
・爪撃 Lv.2
・腐食溶解液 Lv.1
・物理耐性(小) Lv.1
・万物創造(中級) Lv.2
・アンデッド耐性(微) Lv.1
・死霊魔術(初級) Lv.1
・精神耐性(大) Lv.1
・ブレス耐性(大) Lv.1
・怨念耐性(小) Lv.1
・深淵の心臓 Lv.1
・軍団指揮 Lv.1
・水中浮遊機動 Lv.1
・粘液噴射 Lv.1
・麻痺耐性(小) Lv.1
・壁面歩行(小) Lv.1
・鎌鼬 Lv.1
・蟲の共鳴 Lv.1
・王者のカリスマ Lv.1
・猛禽の目 Lv.1
・古代言語完全解読
・魅了耐性(微) Lv.1
・突風耐性(小) Lv.1
・風操作(大) Lv.1
・火炎耐性(極) Lv.1
・熱源感知 Lv.1
・エレメンタル知識(五大) Lv.2
・超再生(小) Lv.1
・火炎ブレス Lv.1
・墨噴射 Lv.1
・三叉槍術(初級) Lv.1
・古代魔術耐性(微) Lv.1
・見張り Lv.1
・電撃耐性(中) Lv.1
・聖属性耐性(小) Lv.1
・光学兵器制御 Lv.1
・古代戦略知識 Lv.1 -> Lv.2
・固有スキル【深淵領域 Lv.2】
・固有スキル【因果歪曲(微) Lv.2】
・光合成(微) Lv.1
・聖光 Lv.1
・森との同調 Lv.1
・魅了の花粉 Lv.1
・天翔ける翼 Lv.1
・電撃ブレス Lv.1
・エレメンタル知識(雷) Lv.1
・空気抵抗軽減 Lv.1
・古代魔法技術知識 Lv.2 -> Lv.3
・砂中潜行 Lv.1
・乾燥耐性(中) Lv.1
・幻覚耐性(微) Lv.1
・消化液分泌 Lv.1
・強酸耐性(中) Lv.1
・無機物捕食 Lv.1
・生体制御(小) Lv.1
・自然エネルギー同調 Lv.1
・空間歪曲耐性(小) Lv.1
・短距離転移(微) Lv.1
・重力耐性(小) Lv.1
・重力操作(微) Lv.1
・時間感覚麻痺 Lv.1
・未来予知(断片) Lv.1
・時間操作耐性(小) Lv.1
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