11 / 90
第11話:石の従者、最初の息吹
しおりを挟む
リアムとルナ、二人だけの生活は、驚くほど順調だった。リアムの《概念創造》が生み出す物資と、ルナの古代魔法と森の知識が組み合わさり、辺境の森の中とは思えないほど安定した日々を送っていた。小屋は清潔で、畑の果実は順調に育ち、防御結界が最低限の安全を保障してくれていた。
しかし、生活が安定するにつれて、新たな課題も見えてきた。それは、単純な「人手不足」だ。
リアムが《概念創造》で何か新しいもの――例えば、より快適な家具や、畑を効率化する道具などを創ろうと集中している間、他の作業が完全に止まってしまう。畑の水やり、小屋の掃除、周囲の見張り、薪集め(念のため火も使えるように準備はしていた)など、日々の細々とした雑務は意外と多い。
ルナも魔法の練習や研究に時間を割きたいようだったが、リアムが他の作業をしている間は、彼女が他の雑務をこなさなければならなかった。お互いを気遣ってはいたが、どうしても限界がある。
「もう少し、手が欲しいな……」
ある日、リアムは《概念創造》で新しい農具の設計図を頭の中で練りながら、ぽつりと呟いた。薪を集めて戻ってきたルナが、額の汗を拭いながら同意する。
「ええ、本当にそう思うわ。特に、リアムがその不思議な力を使う時は、全く動けなくなってしまうものね。その間、誰かが見張りをしてくれるだけでも、ずいぶん違うのだけれど……」
見張り、そして雑務。それらを任せられる存在がいれば、リアムはもっと創造に、ルナは魔法の研究に集中できる。だが、この辺境の森に、都合よく協力者が現れるはずもない。
(……創り出す、か?)
リアムの脳裏に、大胆な考えが浮かんだ。《概念創造》で、労働力となる存在を創り出すことはできないだろうか? 単純な道具ではなく、ある程度の自律性を持ち、命令に従って動く存在――ゴーレムのようなものを。
ゴーレム。それは古代の魔法や錬金術によって生み出される、泥や石、金属などで作られた動く人形だ。強力な番人や労働力として、伝説や物語の中に登場する。果たして《概念創造》で、そのような「生命に近い存在」を創り出すことが可能なのか?
これまでに創り出した家や道具、あるいは治癒の力とは、次元が違う話だ。倫理的な問題も頭をよぎる。だが、創り出すのはあくまで「命令に従う道具」としてのゴーレムだ。感情や自由意志を持たない、純粋な労働力。それならば、許されるのではないか?
(リスクはあるだろうな……。どれだけの魔力が必要か見当もつかないし、制御できなかったら危険だ。でも……試してみる価値はあるかもしれない)
リアムは決意を固めた。まずは、比較的安全で、生活に役立つタイプのゴーレムから試してみよう。戦闘用ではなく、身の回りの世話や家事をこなしてくれる、執事のようなゴーレムだ。
「ルナ、ちょっと試してみたいことがあるんだ」リアムはルナに向き直り、自分の考えを打ち明けた。「この《概念創造》で、俺たちの手伝いをしてくれるゴーレムを創れないかと思って」
「ゴーレム!?」ルナは驚きの声を上げた。「そんなものまで創り出せるの? でも、ゴーレムの創造は、古代魔法の中でも特に高度で危険な技術よ。制御を失えば、創造主でさえ襲いかねないわ」
彼女の懸念はもっともだった。
「ああ、分かってる。だから、慎重にやるつもりだ。まずは、戦闘能力を持たない、家事や雑務をこなすためのゴーレムを一体だけ。俺の命令に絶対服従するように、しっかり概念を固めて創る」
リアムは、創造するゴーレムのイメージを具体的に練り上げていった。
(外見は、威圧感のない、人間より少し小さいくらいのサイズがいいだろう。素材は……頑丈で、しかし威圧感のない石材。動きは滑らかで、静かに。基本的な家事――掃除、洗濯、料理の手伝い、畑の手入れ、薪割りなどをこなせるように。そして、簡単な言葉を理解し、報告ができる程度の知性。何よりも、創造主である俺の命令を最優先し、絶対に逆らわない忠誠心)
「忠実で有能な、石造りの執事」――その概念を、これまでにないほど慎重に、そして強固に固めていく。
準備ができた。リアムは小屋の外の開けた場所に出て、深呼吸を一つ。
「いくぞ……!」
《概念創造》を発動。瞬間、全身から凄まじい勢いで魔力が吸い上げられていく! 家を創造した時や、ルナを治癒した時をも上回る、莫大な消費量だ。立っているのがやっとで、視界が白み、意識が遠のきそうになる。
(耐えろ……! 制御を失うな……!)
歯を食いしばり、必死で意識を保ち、ゴーレムの概念を維持し続ける。目の前の空間に、魔力の光が集まり、渦を巻き始める。その中心で、石の粒子が結合し、徐々に人型を形成していく。頭部、胴体、腕、脚……ディテールが形作られ、滑らかな表面が磨き上げられていく。
数十秒にも、あるいは数分にも感じられた時間の後、魔力の奔流が収まった。
リアムの目の前には、一体のゴーレムが静かに佇んでいた。
身長は150センチほど。全身が滑らかな灰色の石でできており、関節部分も巧みに作られているためか、石像のような硬さは感じさせない。顔には目や鼻、口といったパーツはなく、のっぺりとしているが、不思議と不気味さはない。服装は、まるで本物の執事のような、石でできた簡素な燕尾服のデザインになっていた。
リアムは、激しい疲労感に襲われながらも、目の前の創造物を見つめた。まだ動かない。最後の仕上げが必要だ。
「――起動せよ」
リアムが、明確な意志と共に命令を下す。
すると、ゴーレムの頭部、顔があるべき場所に、淡い青色の光が二つ、灯った。それが、まるで目のように見える。
ゴーレムは、カシリ、と微かな音を立てて動き出した。その動きは驚くほど滑らかで、静かだ。リアムの前に進み出ると、片膝をつき、恭しく頭を垂れた。
『――マスター。ご命令を』
合成音声のような、平坦だが明瞭な声が、ゴーレムから発せられた。
成功したのだ。
「……すごい……本当に、動いて、喋った……」
傍らで固唾を飲んで見守っていたルナが、感嘆の声を漏らす。彼女の目には、驚きと、リアムの力への畏敬の念が浮かんでいた。
リアムは、込み上げる達成感を噛み締めながら、ゴーレムに最初の命令を与えた。
「よし。今日からお前は、俺たちの身の回りの世話を担当してもらう。まずは……そうだな、あの泉から水を汲んできて、小屋の中の水甕を満たしてくれ」
『御意に、マスター』
ゴーレムは静かに立ち上がると、寸分の無駄もない動きで水汲み用の桶(これもリアムが創ったものだ)を手に取り、泉へと向かっていった。その背中は、頼もしく見えた。
リアムは、その場にどっと座り込んだ。魔力消費による疲労は深刻で、しばらくは動けそうにない。ゴーレム創造は、想像以上に負担が大きいようだ。安易に数を増やすことはできないだろう。
だが、それでも、この一体のゴーレムがもたらす恩恵は計り知れないはずだ。
「名前をつけないとな……」リアムは、水を汲んで戻ってきたゴーレムを見ながら呟いた。「そうだな……執事だから、セバス……いや、もっとシンプルに……『アルフレッド』とでも呼ぼうか」
『アルフレッド。拝命いたしました、マスター』
ゴーレム――アルフレッドは、再び恭しく頭を下げた。
石の従者が、二人の生活に加わった。それは、リアムとルナにとって、新たな時代の幕開けを告げる出来事だった。人手不足という課題は、ひとまず解消された。次は、拠点の安全をより確実なものにするための、警備ゴーレムの創造だろうか。リアムは、疲労困憊の体で、次なる創造への構想を練り始めていた。アルフレッドが、黙々と家事をこなす傍らで。
しかし、生活が安定するにつれて、新たな課題も見えてきた。それは、単純な「人手不足」だ。
リアムが《概念創造》で何か新しいもの――例えば、より快適な家具や、畑を効率化する道具などを創ろうと集中している間、他の作業が完全に止まってしまう。畑の水やり、小屋の掃除、周囲の見張り、薪集め(念のため火も使えるように準備はしていた)など、日々の細々とした雑務は意外と多い。
ルナも魔法の練習や研究に時間を割きたいようだったが、リアムが他の作業をしている間は、彼女が他の雑務をこなさなければならなかった。お互いを気遣ってはいたが、どうしても限界がある。
「もう少し、手が欲しいな……」
ある日、リアムは《概念創造》で新しい農具の設計図を頭の中で練りながら、ぽつりと呟いた。薪を集めて戻ってきたルナが、額の汗を拭いながら同意する。
「ええ、本当にそう思うわ。特に、リアムがその不思議な力を使う時は、全く動けなくなってしまうものね。その間、誰かが見張りをしてくれるだけでも、ずいぶん違うのだけれど……」
見張り、そして雑務。それらを任せられる存在がいれば、リアムはもっと創造に、ルナは魔法の研究に集中できる。だが、この辺境の森に、都合よく協力者が現れるはずもない。
(……創り出す、か?)
リアムの脳裏に、大胆な考えが浮かんだ。《概念創造》で、労働力となる存在を創り出すことはできないだろうか? 単純な道具ではなく、ある程度の自律性を持ち、命令に従って動く存在――ゴーレムのようなものを。
ゴーレム。それは古代の魔法や錬金術によって生み出される、泥や石、金属などで作られた動く人形だ。強力な番人や労働力として、伝説や物語の中に登場する。果たして《概念創造》で、そのような「生命に近い存在」を創り出すことが可能なのか?
これまでに創り出した家や道具、あるいは治癒の力とは、次元が違う話だ。倫理的な問題も頭をよぎる。だが、創り出すのはあくまで「命令に従う道具」としてのゴーレムだ。感情や自由意志を持たない、純粋な労働力。それならば、許されるのではないか?
(リスクはあるだろうな……。どれだけの魔力が必要か見当もつかないし、制御できなかったら危険だ。でも……試してみる価値はあるかもしれない)
リアムは決意を固めた。まずは、比較的安全で、生活に役立つタイプのゴーレムから試してみよう。戦闘用ではなく、身の回りの世話や家事をこなしてくれる、執事のようなゴーレムだ。
「ルナ、ちょっと試してみたいことがあるんだ」リアムはルナに向き直り、自分の考えを打ち明けた。「この《概念創造》で、俺たちの手伝いをしてくれるゴーレムを創れないかと思って」
「ゴーレム!?」ルナは驚きの声を上げた。「そんなものまで創り出せるの? でも、ゴーレムの創造は、古代魔法の中でも特に高度で危険な技術よ。制御を失えば、創造主でさえ襲いかねないわ」
彼女の懸念はもっともだった。
「ああ、分かってる。だから、慎重にやるつもりだ。まずは、戦闘能力を持たない、家事や雑務をこなすためのゴーレムを一体だけ。俺の命令に絶対服従するように、しっかり概念を固めて創る」
リアムは、創造するゴーレムのイメージを具体的に練り上げていった。
(外見は、威圧感のない、人間より少し小さいくらいのサイズがいいだろう。素材は……頑丈で、しかし威圧感のない石材。動きは滑らかで、静かに。基本的な家事――掃除、洗濯、料理の手伝い、畑の手入れ、薪割りなどをこなせるように。そして、簡単な言葉を理解し、報告ができる程度の知性。何よりも、創造主である俺の命令を最優先し、絶対に逆らわない忠誠心)
「忠実で有能な、石造りの執事」――その概念を、これまでにないほど慎重に、そして強固に固めていく。
準備ができた。リアムは小屋の外の開けた場所に出て、深呼吸を一つ。
「いくぞ……!」
《概念創造》を発動。瞬間、全身から凄まじい勢いで魔力が吸い上げられていく! 家を創造した時や、ルナを治癒した時をも上回る、莫大な消費量だ。立っているのがやっとで、視界が白み、意識が遠のきそうになる。
(耐えろ……! 制御を失うな……!)
歯を食いしばり、必死で意識を保ち、ゴーレムの概念を維持し続ける。目の前の空間に、魔力の光が集まり、渦を巻き始める。その中心で、石の粒子が結合し、徐々に人型を形成していく。頭部、胴体、腕、脚……ディテールが形作られ、滑らかな表面が磨き上げられていく。
数十秒にも、あるいは数分にも感じられた時間の後、魔力の奔流が収まった。
リアムの目の前には、一体のゴーレムが静かに佇んでいた。
身長は150センチほど。全身が滑らかな灰色の石でできており、関節部分も巧みに作られているためか、石像のような硬さは感じさせない。顔には目や鼻、口といったパーツはなく、のっぺりとしているが、不思議と不気味さはない。服装は、まるで本物の執事のような、石でできた簡素な燕尾服のデザインになっていた。
リアムは、激しい疲労感に襲われながらも、目の前の創造物を見つめた。まだ動かない。最後の仕上げが必要だ。
「――起動せよ」
リアムが、明確な意志と共に命令を下す。
すると、ゴーレムの頭部、顔があるべき場所に、淡い青色の光が二つ、灯った。それが、まるで目のように見える。
ゴーレムは、カシリ、と微かな音を立てて動き出した。その動きは驚くほど滑らかで、静かだ。リアムの前に進み出ると、片膝をつき、恭しく頭を垂れた。
『――マスター。ご命令を』
合成音声のような、平坦だが明瞭な声が、ゴーレムから発せられた。
成功したのだ。
「……すごい……本当に、動いて、喋った……」
傍らで固唾を飲んで見守っていたルナが、感嘆の声を漏らす。彼女の目には、驚きと、リアムの力への畏敬の念が浮かんでいた。
リアムは、込み上げる達成感を噛み締めながら、ゴーレムに最初の命令を与えた。
「よし。今日からお前は、俺たちの身の回りの世話を担当してもらう。まずは……そうだな、あの泉から水を汲んできて、小屋の中の水甕を満たしてくれ」
『御意に、マスター』
ゴーレムは静かに立ち上がると、寸分の無駄もない動きで水汲み用の桶(これもリアムが創ったものだ)を手に取り、泉へと向かっていった。その背中は、頼もしく見えた。
リアムは、その場にどっと座り込んだ。魔力消費による疲労は深刻で、しばらくは動けそうにない。ゴーレム創造は、想像以上に負担が大きいようだ。安易に数を増やすことはできないだろう。
だが、それでも、この一体のゴーレムがもたらす恩恵は計り知れないはずだ。
「名前をつけないとな……」リアムは、水を汲んで戻ってきたゴーレムを見ながら呟いた。「そうだな……執事だから、セバス……いや、もっとシンプルに……『アルフレッド』とでも呼ぼうか」
『アルフレッド。拝命いたしました、マスター』
ゴーレム――アルフレッドは、再び恭しく頭を下げた。
石の従者が、二人の生活に加わった。それは、リアムとルナにとって、新たな時代の幕開けを告げる出来事だった。人手不足という課題は、ひとまず解消された。次は、拠点の安全をより確実なものにするための、警備ゴーレムの創造だろうか。リアムは、疲労困憊の体で、次なる創造への構想を練り始めていた。アルフレッドが、黙々と家事をこなす傍らで。
203
あなたにおすすめの小説
僻地に追放されたうつけ領主、鑑定スキルで最強の配下たちと共に超大国を創る
瀬戸夏樹
ファンタジー
時は乱世。
ユーベル大公国領主フリードには4人の息子がいた。
長男アルベルトは武勇に優れ、次男イアンは学識豊か、3男ルドルフは才覚持ち。
4男ノアのみ何の取り柄もなく奇矯な行動ばかり起こす「うつけ」として名が通っていた。
3人の優秀な息子達はそれぞれその評判に見合う当たりギフトを授かるが、ノアはギフト判定においてもハズレギフト【鑑定士】を授かってしまう。
「このうつけが!」
そう言ってノアに失望した大公は、ノアを僻地へと追放する。
しかし、人々は知らない。
ノアがうつけではなく王の器であることを。
ノアには自身の戦闘能力は無くとも、鑑定スキルによって他者の才を見出し活かす力があったのである。
ノアは女騎士オフィーリアをはじめ、大公領で埋もれていた才や僻地に眠る才を掘り起こし富国強兵の道を歩む。
有能な武将達を率いる彼は、やがて大陸を席巻する超大国を創り出す。
旧タイトル「僻地に追放されたうつけ領主、鑑定スキルで最強武将と共に超大国を創る」
なろう、カクヨムにも掲載中。
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
わけありな教え子達が巣立ったので、一人で冒険者やってみた
名無しの夜
ファンタジー
教え子達から突然別れを切り出されたグロウは一人で冒険者として活動してみることに。移動の最中、賊に襲われている令嬢を助けてみれば、令嬢は別れたばかりの教え子にそっくりだった。一方、グロウと別れた教え子三人はとある事情から母国に帰ることに。しかし故郷では恐るべき悪魔が三人を待ち構えていた。
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる