84 / 90
【第85話】 黒幕の特定、断罪への序曲
しおりを挟む
ゴーレム谷での圧勝から数週間。アークライト国は、戦勝の熱狂から落ち着きを取り戻し、再び着実な発展と国づくりの日常へと戻っていた。しかし、その水面下では、先の戦いの「後始末」と、未来への備えが着実に進められていた。特に重要だったのが、捕虜となったアルフォンス・アークライトとその私兵たちからの情報収集だった。
セレスティア・フォン・ローゼンベルクは、政務官としての冷静さと、元貴族令嬢としての洞察力を駆使し、捕虜たちへの尋問を粘り強く続けていた。彼女の尋問は、決して拷問のような物理的な苦痛を与えるものではない。だが、相手の心理を巧みに読み解き、矛盾を突き、時には同情を示し、時には厳しい現実を突きつけることで、徐々に彼らの心の壁を崩していった。
アルフォンス自身は、当初こそ憎悪と屈辱に満ちた抵抗を見せていたが、リアムに現実を突きつけられてからは虚脱状態に陥り、尋問にも非協力的だった。しかし、彼に付き従っていた側近の騎士たちや、金で雇われた傭兵たちの中には、アルフォンスへの忠誠心が薄く、自分たちの将来を案じて協力的な態度を示す者も少なくなかった。特に、リーダー格だったゼノン(彼は負傷し捕虜となっていた)は、アルフォンスに利用されたという思いと、アークライト側の意外な「公正さ」に触れる中で、知っている情報を少しずつ語り始めていた。
「アルフォンス様は……確かに、リアム様への個人的な憎悪に駆られておられた。だが、あの規模の私兵団の編成や、辺境への遠征計画には、明らかに外部からの『支援』と『入れ知恵』があったはずだ」
ゼノンの証言は、他の捕虜たちの断片的な情報と奇妙に一致していた。アルフォンスが、王都の「ある有力貴族」と頻繁に密会していたこと。その貴族から、多額の資金援助や、アークライト領に関する(歪曲された)情報が提供されていたこと。そして、今回の無謀な奇襲作戦も、その貴族の強い後押しがあったこと……。
これらの情報は、セレスティアが独自の情報網――行商人マルコや、王都に潜ませた協力者(元アークライト伯爵家の使用人など)――を通じて得ていた情報とも符合した。全ての線が、ある一人の人物へと繋がっていく。
「……マルティン侯爵」
セレスティアは、集まった情報を整理し、確信を持ってその名を口にした。高齢ながらも王国の財政と辺境政策に長年影響力を持ち、黒い噂の絶えない老貴族。彼こそが、アルフォンスという操り人形を使い、アークライト領の利権――特にリアムの持つ未知の力と、それによって生み出される富――を我が物にしようと画策し、あまつさえ隣国グラミアと通じていた、真の黒幕に違いない。
セレスティアから最終的な報告を受けたリアムの表情は、硬く、そして冷徹な怒りに満ちていた。
「……兄上は、結局、あの老獪な狐に踊らされていたというわけか。許せないのは、その侯爵だ。自分の欲望のために、兄を唆し、多くの兵士を死地に追いやり、あまつさえ国を売ろうとした……。このような人物を放置しておけば、アークライトの、いや、王国の未来にとっても、必ず禍根となる」
リアムは、決断した。マルティン侯爵を、断罪する。ただし、それはアークライト国が直接手を下す形ではない。
「力で彼を排除すれば、我々はただの反逆者と見なされるだろう。だが、彼の罪を白日の下に晒し、王国自身の力で彼を裁かせることができれば……。それは、我々の正当性を示すことにも繋がり、そして、我々の独立を、より確かなものにするはずだ」
それは、情報戦による、社会的な抹殺。最も効果的で、かつアークライトにとってリスクの少ない方法だった。
「セレスティア、計画を開始する」リアムは、政務官に命じた。「我々が掴んだマルティン侯爵の不正と売国行為の証拠を、整理・分析し、最も効果的な形で王都にリークする準備を。必要であれば、俺の《概念創造》も使う。彼の罪状を裏付ける、動かぬ『証拠』を作り出すんだ」
「承知いたしましたわ」セレスティアは、その瞳に冷徹な輝きを宿して頷いた。「腐敗した根源には、相応しい裁きが必要ですわね。わたくしの知略と、あなたの力で、必ずや彼を失脚させてみせます」
戦後の大地アークライト。物理的な脅威は去ったが、次なる戦いは、静かに、しかし確実に始まろうとしていた。それは、血の流れない情報戦。リアムとセレスティアは、その見えざる刃を研ぎ澄まし、王国の腐敗の根源へと狙いを定める。黒幕マルティン侯爵の断罪。それは、アークライト国の真の独立と安定への、そして、リアム自身の過去との完全な決着への、重要な序曲となるはずだった。領地に吹く風は、まだ穏やかだったが、その風は、やがて王都に激震をもたらす嵐の種を、静かに運び始めていた。リアムは、その嵐の後の、新たな秩序が生まれる瞬間を、冷静に見据えていた。
セレスティア・フォン・ローゼンベルクは、政務官としての冷静さと、元貴族令嬢としての洞察力を駆使し、捕虜たちへの尋問を粘り強く続けていた。彼女の尋問は、決して拷問のような物理的な苦痛を与えるものではない。だが、相手の心理を巧みに読み解き、矛盾を突き、時には同情を示し、時には厳しい現実を突きつけることで、徐々に彼らの心の壁を崩していった。
アルフォンス自身は、当初こそ憎悪と屈辱に満ちた抵抗を見せていたが、リアムに現実を突きつけられてからは虚脱状態に陥り、尋問にも非協力的だった。しかし、彼に付き従っていた側近の騎士たちや、金で雇われた傭兵たちの中には、アルフォンスへの忠誠心が薄く、自分たちの将来を案じて協力的な態度を示す者も少なくなかった。特に、リーダー格だったゼノン(彼は負傷し捕虜となっていた)は、アルフォンスに利用されたという思いと、アークライト側の意外な「公正さ」に触れる中で、知っている情報を少しずつ語り始めていた。
「アルフォンス様は……確かに、リアム様への個人的な憎悪に駆られておられた。だが、あの規模の私兵団の編成や、辺境への遠征計画には、明らかに外部からの『支援』と『入れ知恵』があったはずだ」
ゼノンの証言は、他の捕虜たちの断片的な情報と奇妙に一致していた。アルフォンスが、王都の「ある有力貴族」と頻繁に密会していたこと。その貴族から、多額の資金援助や、アークライト領に関する(歪曲された)情報が提供されていたこと。そして、今回の無謀な奇襲作戦も、その貴族の強い後押しがあったこと……。
これらの情報は、セレスティアが独自の情報網――行商人マルコや、王都に潜ませた協力者(元アークライト伯爵家の使用人など)――を通じて得ていた情報とも符合した。全ての線が、ある一人の人物へと繋がっていく。
「……マルティン侯爵」
セレスティアは、集まった情報を整理し、確信を持ってその名を口にした。高齢ながらも王国の財政と辺境政策に長年影響力を持ち、黒い噂の絶えない老貴族。彼こそが、アルフォンスという操り人形を使い、アークライト領の利権――特にリアムの持つ未知の力と、それによって生み出される富――を我が物にしようと画策し、あまつさえ隣国グラミアと通じていた、真の黒幕に違いない。
セレスティアから最終的な報告を受けたリアムの表情は、硬く、そして冷徹な怒りに満ちていた。
「……兄上は、結局、あの老獪な狐に踊らされていたというわけか。許せないのは、その侯爵だ。自分の欲望のために、兄を唆し、多くの兵士を死地に追いやり、あまつさえ国を売ろうとした……。このような人物を放置しておけば、アークライトの、いや、王国の未来にとっても、必ず禍根となる」
リアムは、決断した。マルティン侯爵を、断罪する。ただし、それはアークライト国が直接手を下す形ではない。
「力で彼を排除すれば、我々はただの反逆者と見なされるだろう。だが、彼の罪を白日の下に晒し、王国自身の力で彼を裁かせることができれば……。それは、我々の正当性を示すことにも繋がり、そして、我々の独立を、より確かなものにするはずだ」
それは、情報戦による、社会的な抹殺。最も効果的で、かつアークライトにとってリスクの少ない方法だった。
「セレスティア、計画を開始する」リアムは、政務官に命じた。「我々が掴んだマルティン侯爵の不正と売国行為の証拠を、整理・分析し、最も効果的な形で王都にリークする準備を。必要であれば、俺の《概念創造》も使う。彼の罪状を裏付ける、動かぬ『証拠』を作り出すんだ」
「承知いたしましたわ」セレスティアは、その瞳に冷徹な輝きを宿して頷いた。「腐敗した根源には、相応しい裁きが必要ですわね。わたくしの知略と、あなたの力で、必ずや彼を失脚させてみせます」
戦後の大地アークライト。物理的な脅威は去ったが、次なる戦いは、静かに、しかし確実に始まろうとしていた。それは、血の流れない情報戦。リアムとセレスティアは、その見えざる刃を研ぎ澄まし、王国の腐敗の根源へと狙いを定める。黒幕マルティン侯爵の断罪。それは、アークライト国の真の独立と安定への、そして、リアム自身の過去との完全な決着への、重要な序曲となるはずだった。領地に吹く風は、まだ穏やかだったが、その風は、やがて王都に激震をもたらす嵐の種を、静かに運び始めていた。リアムは、その嵐の後の、新たな秩序が生まれる瞬間を、冷静に見据えていた。
67
あなたにおすすめの小説
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
嫁に来た転生悪役令嬢「破滅します!」 俺「大丈夫だ、問題ない(ドラゴン殴りながら)」~ゲームの常識が通用しない辺境領主の無自覚成り上がり~
ちくでん
ファンタジー
「なぜあなたは、私のゲーム知識をことごとく上回ってしまうのですか!?」
魔物だらけの辺境で暮らす主人公ギリアムのもとに、公爵家令嬢ミューゼアが嫁として追放されてきた。実はこのお嫁さん、ゲーム世界に転生してきた転生悪役令嬢だったのです。
本来のゲームでは外道の悪役貴族だったはずのギリアム。ミューゼアは外道貴族に蹂躙される破滅エンドだったはずなのに、なぜかこの世界線では彼ギリアムは想定外に頑張り屋の好青年。彼はミューゼアのゲーム知識をことごとく超えて彼女を仰天させるイレギュラー、『ゲーム世界のルールブレイカー』でした。
ギリアムとミューゼアは、破滅回避のために力を合わせて領地開拓をしていきます。
スローライフ+悪役転生+領地開拓。これは、ゆったりと生活しながらもだんだんと世の中に(意図せず)影響力を発揮していってしまう二人の物語です。
僻地に追放されたうつけ領主、鑑定スキルで最強の配下たちと共に超大国を創る
瀬戸夏樹
ファンタジー
時は乱世。
ユーベル大公国領主フリードには4人の息子がいた。
長男アルベルトは武勇に優れ、次男イアンは学識豊か、3男ルドルフは才覚持ち。
4男ノアのみ何の取り柄もなく奇矯な行動ばかり起こす「うつけ」として名が通っていた。
3人の優秀な息子達はそれぞれその評判に見合う当たりギフトを授かるが、ノアはギフト判定においてもハズレギフト【鑑定士】を授かってしまう。
「このうつけが!」
そう言ってノアに失望した大公は、ノアを僻地へと追放する。
しかし、人々は知らない。
ノアがうつけではなく王の器であることを。
ノアには自身の戦闘能力は無くとも、鑑定スキルによって他者の才を見出し活かす力があったのである。
ノアは女騎士オフィーリアをはじめ、大公領で埋もれていた才や僻地に眠る才を掘り起こし富国強兵の道を歩む。
有能な武将達を率いる彼は、やがて大陸を席巻する超大国を創り出す。
旧タイトル「僻地に追放されたうつけ領主、鑑定スキルで最強武将と共に超大国を創る」
なろう、カクヨムにも掲載中。
復讐完遂者は吸収スキルを駆使して成り上がる 〜さあ、自分を裏切った初恋の相手へ復讐を始めよう〜
サイダーボウイ
ファンタジー
「気安く私の名前を呼ばないで! そうやってこれまでも私に付きまとって……ずっと鬱陶しかったのよ!」
孤児院出身のナードは、初恋の相手セシリアからそう吐き捨てられ、パーティーを追放されてしまう。
淡い恋心を粉々に打ち砕かれたナードは失意のどん底に。
だが、ナードには、病弱な妹ノエルの生活費を稼ぐために、冒険者を続けなければならないという理由があった。
1人決死の覚悟でダンジョンに挑むナード。
スライム相手に死にかけるも、その最中、ユニークスキル【アブソープション】が覚醒する。
それは、敵のLPを吸収できるという世界の掟すらも変えてしまうスキルだった。
それからナードは毎日ダンジョンへ入り、敵のLPを吸収し続けた。
増やしたLPを消費して、魔法やスキルを習得しつつ、ナードはどんどん強くなっていく。
一方その頃、セシリアのパーティーでは仲間割れが起こっていた。
冒険者ギルドでの評判も地に落ち、セシリアは徐々に追いつめられていくことに……。
これは、やがて勇者と呼ばれる青年が、チートスキルを駆使して最強へと成り上がり、自分を裏切った初恋の相手に復讐を果たすまでの物語である。
Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる