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第38話 聖女の片鱗
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絶望が演習場を支配していた。
シャルロッテが放とうとしている炎は、もはや模擬戦のレベルを遥かに超えた本物の殺意の塊だった。魔力を封じられた私たちはなすすべもなく、その脅威の前に立ち尽くすしかない。
アンナは恐怖に顔を引きつらせ、カインは私とアンナを庇うように無防備な背中を晒して前に立っていた。
(……いや)
心の奥底で何かが囁いた。
(負けられない)
大切な友人たちが私の目の前で傷つけられようとしている。
ルークが授けてくれた作戦が、こんな卑劣な手で踏みにじられていいはずがない。
私が守らなくては。
この手で。
その強い想いが引き金になった。
『リリアーナ!』
ルークの驚愕に満ちた声が私の心に響く。
『君の奥底に眠る、本当の力が……!』
体内の魔力が霧によって乱されているのではない。
もっと深い場所。魂のさらに奥深く。そこにある聖なる力の源泉が、激しく脈動を始めていた。
シャルロッテの邪悪な魔力に、私の聖なる力が呼応し、反発しているのだ。
私は無意識のうちに、両手を前へと突き出していた。
守りたい。
ただ、その一心で。
次の瞬間、私の身体から純白の光が迸った。
それは夜会や実技試験で見せた黄金色の光ではない。もっと清浄で、もっと神々しく、そして何よりも力強い、絶対的な守護の光だった。
光は私の前で瞬時に半球状のドームを形成した。
それはただの光の壁ではない。無数の幾何学模様が複雑に絡み合い、まるで天使の翼を幾重にも重ねたかのような、荘厳で美しい障壁だった。
『聖域結界(サンクチュアリ)……!? 馬鹿な、伝説級の防御魔法だぞ!』
ルークでさえも信じられないというように声を上げた。
シャルロッテはそんなことにはお構いなしに、狂気の笑みと共に最大火力の炎を放った。
「死になさいッ! 『煉獄火葬(プロミネンス・フレア)』!」
紅蓮の炎の津波が、轟音と共に私たちへと殺到する。
演習場の地面が焼け焦げ、空気が焦げる匂いが立ち込めた。観客席から悲鳴が上がる。
炎の津波は私の展開した純白の障壁に激突した。
凄まじい衝撃と熱波が周囲を襲う。
だが。
障壁はびくともしなかった。
それどころか触れた炎を、まるで浄化するかのようにすうっと吸い込んでいく。
あれほどまでに猛威を振るっていた紅蓮の炎が、神々しい純白の光の中に跡形もなく消え去ってしまったのだ。
「…………は?」
シャルロッテの口から間の抜けた声が漏れた。
彼女だけではない。カインもアンナも、観客も、そして審判である教官たちでさえも、目の前で起こった奇跡的な光景に言葉を失っていた。
炎が消え去った後も、純白の障壁はしばらくの間静かな光を放ち続けていた。
その聖なる輝きは、シャルロッテが撒き散らした紫色の『魔力攪乱の霧』を完全に無力化していた。
私の周りだけ、清浄な空気が満ちている。
「な……なんなのよ、それ……! ありえない……!」
シャルロッテがヒステリックに叫んだ。
自分の切り札がいとも簡単に破られた現実を受け入れられないのだ。
私はゆっくりと障壁を解いた。
身体は少しだけ気怠かったが、魔力は枯渇していなかった。むしろ内側から新しい力が湧き上がってくるような、不思議な感覚があった。
これが、私の本当の力。
聖女の片鱗。
私は呆然と立ち尽くすシャルロッテを、静かに、そして哀れむように見つめた。
「……終わりですわ、シャルロッテ」
私の声は絶対的な勝者の響きを持っていた。
「あなたの卑劣な行いは全て見させていただきました。もう言い逃れはできません」
その言葉に、シャルロッテははっと我に返った。
そして自分が犯した罪の重さに、ようやく気づいたのだろう。彼女の顔が絶望に青ざめていく。
「ち、違う……! これは、お姉様が……!」
「見苦しい言い訳は、おやめなさい」
私が冷たく言い放った、その時だった。
審判である教官たちが、ようやく硬直から解き放たれ、怒りに顔を歪ませながらシャルロッテへと駆け寄った。
「シャルロッテ・フォン・エルシュタット! 貴様、試合中に禁じられた薬品を使用したな! それも味方さえ巻き込む無差別な魔力妨害、そして規定を遥かに超える威力の攻撃魔法! これはもはや模擬戦ではない! 殺人未遂だ!」
教官の怒声が演習場に響き渡る。
さらに、観客席から降りてきた数名の騎士たちが、シャルロッテと、そして彼女に小瓶を渡したローブの人物を取り押さえた。ローブの人物は抵抗することなく大人しく捕縛された。その不自然なほど静かな態度が、逆に不気味だった。
「ひっ……! いやっ! 離して!」
シャルロッテがみっともなく泣き叫びながら連行されていく。
バルドルとライオネルは自分たちも巻き込まれたとはいえ、共犯と見なされることを恐れ、顔面蒼白でその場に立ち尽くしていた。
「――試合終了! 本試合は、チーム『シャルロッテ・ローズ』の重大なルール違反により、チーム『リリアーナ』の勝利とする!」
審判の宣言がこの歪な戦いの終わりを告げた。
観客席から安堵のため息と、そして私への割れんばかりの拍手が沸き起こった。
だが、そんな喧騒も私の耳にはどこか遠くに聞こえていた。
私はまだ自分の手のひらを見つめていた。
先ほどまで純白の光を放っていたこの手。
私の中に眠る、計り知れない力。
(ルーク……。今の、は……)
『……ああ』
ルークの声は深い感嘆と、そしてほんの少しの戸惑いが混じっていた。
『君は僕が思っていた以上の存在なのかもしれないな。リリアー-ナ』
彼の言葉の意味を、私はまだ完全には理解できなかった。
ただ、漠然と感じていた。
今日のこの出来事が、私の、そして私たちの運命をさらに大きく、そして抗いがたい奔流へと導いていく重要な転換点になったのだということを。
私は友人たちの元へと駆け寄った。
アンナは私の腕に泣きながら抱きついてきた。
カインは、「……お前、本当にすげえな」とぶっきらぼうに、しかし心からの尊敬を込めて私の頭をくしゃりと撫でた。
三人の絆はこの試練を乗り越え、さらに強く深く結ばれた。
だが、戦いはまだ終わっていなかった。
シャルロッテの背後にいた、あのローブの人物。
そして、私の中に覚醒した聖なる力。
新たな謎と新たな脅威の気配を感じながら、私は友人たちの温もりに束の間の安らぎを求めるのだった。
シャルロッテが放とうとしている炎は、もはや模擬戦のレベルを遥かに超えた本物の殺意の塊だった。魔力を封じられた私たちはなすすべもなく、その脅威の前に立ち尽くすしかない。
アンナは恐怖に顔を引きつらせ、カインは私とアンナを庇うように無防備な背中を晒して前に立っていた。
(……いや)
心の奥底で何かが囁いた。
(負けられない)
大切な友人たちが私の目の前で傷つけられようとしている。
ルークが授けてくれた作戦が、こんな卑劣な手で踏みにじられていいはずがない。
私が守らなくては。
この手で。
その強い想いが引き金になった。
『リリアーナ!』
ルークの驚愕に満ちた声が私の心に響く。
『君の奥底に眠る、本当の力が……!』
体内の魔力が霧によって乱されているのではない。
もっと深い場所。魂のさらに奥深く。そこにある聖なる力の源泉が、激しく脈動を始めていた。
シャルロッテの邪悪な魔力に、私の聖なる力が呼応し、反発しているのだ。
私は無意識のうちに、両手を前へと突き出していた。
守りたい。
ただ、その一心で。
次の瞬間、私の身体から純白の光が迸った。
それは夜会や実技試験で見せた黄金色の光ではない。もっと清浄で、もっと神々しく、そして何よりも力強い、絶対的な守護の光だった。
光は私の前で瞬時に半球状のドームを形成した。
それはただの光の壁ではない。無数の幾何学模様が複雑に絡み合い、まるで天使の翼を幾重にも重ねたかのような、荘厳で美しい障壁だった。
『聖域結界(サンクチュアリ)……!? 馬鹿な、伝説級の防御魔法だぞ!』
ルークでさえも信じられないというように声を上げた。
シャルロッテはそんなことにはお構いなしに、狂気の笑みと共に最大火力の炎を放った。
「死になさいッ! 『煉獄火葬(プロミネンス・フレア)』!」
紅蓮の炎の津波が、轟音と共に私たちへと殺到する。
演習場の地面が焼け焦げ、空気が焦げる匂いが立ち込めた。観客席から悲鳴が上がる。
炎の津波は私の展開した純白の障壁に激突した。
凄まじい衝撃と熱波が周囲を襲う。
だが。
障壁はびくともしなかった。
それどころか触れた炎を、まるで浄化するかのようにすうっと吸い込んでいく。
あれほどまでに猛威を振るっていた紅蓮の炎が、神々しい純白の光の中に跡形もなく消え去ってしまったのだ。
「…………は?」
シャルロッテの口から間の抜けた声が漏れた。
彼女だけではない。カインもアンナも、観客も、そして審判である教官たちでさえも、目の前で起こった奇跡的な光景に言葉を失っていた。
炎が消え去った後も、純白の障壁はしばらくの間静かな光を放ち続けていた。
その聖なる輝きは、シャルロッテが撒き散らした紫色の『魔力攪乱の霧』を完全に無力化していた。
私の周りだけ、清浄な空気が満ちている。
「な……なんなのよ、それ……! ありえない……!」
シャルロッテがヒステリックに叫んだ。
自分の切り札がいとも簡単に破られた現実を受け入れられないのだ。
私はゆっくりと障壁を解いた。
身体は少しだけ気怠かったが、魔力は枯渇していなかった。むしろ内側から新しい力が湧き上がってくるような、不思議な感覚があった。
これが、私の本当の力。
聖女の片鱗。
私は呆然と立ち尽くすシャルロッテを、静かに、そして哀れむように見つめた。
「……終わりですわ、シャルロッテ」
私の声は絶対的な勝者の響きを持っていた。
「あなたの卑劣な行いは全て見させていただきました。もう言い逃れはできません」
その言葉に、シャルロッテははっと我に返った。
そして自分が犯した罪の重さに、ようやく気づいたのだろう。彼女の顔が絶望に青ざめていく。
「ち、違う……! これは、お姉様が……!」
「見苦しい言い訳は、おやめなさい」
私が冷たく言い放った、その時だった。
審判である教官たちが、ようやく硬直から解き放たれ、怒りに顔を歪ませながらシャルロッテへと駆け寄った。
「シャルロッテ・フォン・エルシュタット! 貴様、試合中に禁じられた薬品を使用したな! それも味方さえ巻き込む無差別な魔力妨害、そして規定を遥かに超える威力の攻撃魔法! これはもはや模擬戦ではない! 殺人未遂だ!」
教官の怒声が演習場に響き渡る。
さらに、観客席から降りてきた数名の騎士たちが、シャルロッテと、そして彼女に小瓶を渡したローブの人物を取り押さえた。ローブの人物は抵抗することなく大人しく捕縛された。その不自然なほど静かな態度が、逆に不気味だった。
「ひっ……! いやっ! 離して!」
シャルロッテがみっともなく泣き叫びながら連行されていく。
バルドルとライオネルは自分たちも巻き込まれたとはいえ、共犯と見なされることを恐れ、顔面蒼白でその場に立ち尽くしていた。
「――試合終了! 本試合は、チーム『シャルロッテ・ローズ』の重大なルール違反により、チーム『リリアーナ』の勝利とする!」
審判の宣言がこの歪な戦いの終わりを告げた。
観客席から安堵のため息と、そして私への割れんばかりの拍手が沸き起こった。
だが、そんな喧騒も私の耳にはどこか遠くに聞こえていた。
私はまだ自分の手のひらを見つめていた。
先ほどまで純白の光を放っていたこの手。
私の中に眠る、計り知れない力。
(ルーク……。今の、は……)
『……ああ』
ルークの声は深い感嘆と、そしてほんの少しの戸惑いが混じっていた。
『君は僕が思っていた以上の存在なのかもしれないな。リリアー-ナ』
彼の言葉の意味を、私はまだ完全には理解できなかった。
ただ、漠然と感じていた。
今日のこの出来事が、私の、そして私たちの運命をさらに大きく、そして抗いがたい奔流へと導いていく重要な転換点になったのだということを。
私は友人たちの元へと駆け寄った。
アンナは私の腕に泣きながら抱きついてきた。
カインは、「……お前、本当にすげえな」とぶっきらぼうに、しかし心からの尊敬を込めて私の頭をくしゃりと撫でた。
三人の絆はこの試練を乗り越え、さらに強く深く結ばれた。
だが、戦いはまだ終わっていなかった。
シャルロッテの背後にいた、あのローブの人物。
そして、私の中に覚醒した聖なる力。
新たな謎と新たな脅威の気配を感じながら、私は友人たちの温もりに束の間の安らぎを求めるのだった。
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