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麦茶のグラス
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ピンポーン
チャイムがすぐ側で響く。そろそろ岬くんが来る頃だろうと思って、僕は玄関の近くで待機していたのだ。
「岬くん!いらっしゃーーい!!」
いつものように扉を開けると、岬くんの制服姿が目に入る。
「あ、旬くん。おじゃまします」
扉を閉める仕草が丁寧で、こういうところを見ると岬くんは相変わらずカッコいいなぁって思う。
「おにぃなら部屋だよー」
「ありがとう。上がらせてもらうね」
上がり框のおかげで、靴を脱ぐ岬くんと同じ目線になれるのが嬉しい。靴を揃えるために岬くんはすぐにしゃがんでしまうから一瞬だけなんだけど。
僕の作戦はこうだ。
時刻は午後3時。今は暑い季節。だから、冷たい飲み物でもーって感じで、おにぃの部屋に中身のたっぷり入ったグラスを運ぶ。そのときに…岬くんに、バシャァァァッ!!!と………
むふふむふふむふふのふっふ!
「岬くん!おにぃ!お茶持ってきたよー!」
「旬くん、ありがとね」
「おー、そこらへんに置いといてくれー」
「わかったー」
襖を開けると岬くんの背中が見えた。ズボンにきっちりしまいこんだ白くて綺麗なシャツがまぶしい。そして岬くん越しに、片肘をつくおにぃが見える。二人は机に向い合わせで座り、ノートやら教科書やらプリントやらを広げている。
さすが岬くん!正座から伸びた背筋がピンとしている。カッコいい。そして振り向き様に優しい笑顔。もう!もう…!
僕は麦茶の乗ったお盆を、床にそっと置く……
フリをした。
「うぎゃぁぁあぁー!(棒読み)」
「わっ!」
「ぁ…」
グラスが麦茶で半円を描きながら飛んでいく中、三者三様の声が上がる。
「み、岬くん、、、ごめんなさい…」
「だ、大丈夫だよ!」
「ったく…早く洗面所行って洗ってこい!Tシャツ貸してやるから」
「ん、ありがとね」
「旬はタオル持って来…」
「岬くん、洗面所こっちだよ!」
「あっ…」
「……ったく…」
僕は、岬くんの手を引っ張るようにして廊下を進んだ。少し汗ばんだ、長くて細い指。気づかないうちに、僕はぎゅっと握っていたみたいだ。
お腹の底からぐわっとする嬉しさに、本当は体育の時間みたいに走りたいけど、すぐに洗面所に到着。まぁ家の廊下だし。
中に着ていたTシャツ一枚になった岬くんは、蛇口から出る水で濡れたシャツを丁寧に擦り始めた。
「落ちそう?」
「うん。すぐに洗ったからね」
「岬くん…ご、ごめんなさ…い…」
「大丈夫だよ。気にしないで?」
「……うん」
「お茶、持ってきてくれてありがとう」
「うんっ!!」
やっぱり、岬くんのこの笑顔が一番好きだ。
「そろそろいいかな」
シャツをひろげながら少し持ち上げ、岬くんは汚れた部分を確認する。そして丁寧に折り曲げ絞った。
タオルを持ち横で待機する僕の目は、ある一点に止まった。さっきちょっとだけ見えたけど、もう見逃しはしないと凝視する。
タオルを受けとる岬くんがこちらを向いた一瞬。
今度はハッキリ見えた。白いTシャツに、濡れて透ける、胸元の…
もう釘付けだぁぁぁ!!
眼鏡を洗面台に置き、次はこっちも、と、岬くんは腕をクロスし着ていたTシャツの裾をぐっと引き上げた。
「んきょゎっっ…!っぷ」
み、みみみみ見ちゃったぁぁあぁ!!岬くんの!!生!ち!く!び!
あまりの嬉しさに変な声が出たけど、慌てて口を押さえる。しかし、行き場の無くなった興奮が出口を探すせいで、足をバタバタしたくてたまらない。
むふっ!むふふのふっふ!ふふふふふ!
僕の興奮を他所に。
濡れたTシャツを軽く畳んで洗面台の端に置いた岬くんは、替えのTシャツを顔にくっつくんじゃないかってくらい近づけている。ぎゅっと眉間にシワを寄せるその目は、目の前のTシャツを食い入るように睨んでいる。
「岬くん!?!?!?どうしたの??」
背中に冷たい水でもかけられたみたいに、僕の背筋がピリッとした。初めて見る鋭い目に、さっきまであんなに膨れ上がっていた興奮は一瞬で消し飛ぶ。
「ん?あぁ、前後を確認しようと思って。眼鏡がないとあんまり見えないんだよね」
急いで眼鏡を掛け、そう言いながらこっちを見る岬くんの目は、ふわっと優しく笑った。いつもみたいに。
「そ、そか。…びっくりした……」
あんな怖い岬くん、初めて見た…
まだドキドキが止まらない僕は、実は、ちょっと泣きそうだった。いつも丁寧で、気が利いて、優しく笑う、岬くん。そんな岬くんが、あんな顔をするなんて…夢にも思わなかったから。
興奮したりびっくりしたり、心臓がばっくんばっくんだよ…
「怖がらせちゃったみたいで…ごめんね。旬くん」
「ううん!そんなことないよ!!大丈夫だから!」
岬くんの、少し悲しそうになった笑顔に、僕は慌てて否定する。ちょっとびっくりしたし、ちょっと怖かったけど…どんな岬くんでも、岬くんだから。
むしろ、初めての岬くんを見れて…逆にラッキー?
そうこうしてる内に、岬くんは再び眼鏡を外そうとしている。おにぃのTシャツを着る気だ。
岬くんが、おにぃの服、なんて、……なんかやだ!!
「わっ!!」
僕は堪らず岬くんに抱きついた。素肌にほっぺたをくっ付け、細い身体を全力でぎゅっとする。驚く岬くんは少しよろけたけど、僕は構わずもっと強く抱き締めた。
岬くん岬くん岬くん…!
いかにもおにぃらしい柄のTシャツを手にする岬くん。それを着る岬くんを想像すると、おにぃが岬くんを抱き締めてるみたいで…それが許せなくて…
ぼんやりと、頭の中におにぃのいつもの顔が浮かんできた。
「うぅ…」
おにぃ出てくんな!!
僕は岬くんの素肌にほっぺたをくっつけたまま、頭をプルプルと振った。
「旬くん、どうしたの?」
モヤモヤがいっぱいだったけど、岬くんの優しい声に僕は目を開けた。そうだ、今は目の前の!岬くんに!全力で集中!
そして、僕は気づいてしまったんだ!目の前に、ホントに目の真ん前に。岬くんの…
「岬くん…」
吸い寄せられるように、僕は胸元の一点に唇を寄せた。
「っぁ!」
唇でちょっとつついただけなのに、岬くんからはとってもいい声がする。もっと、もっともーっと聞きたくて、僕は、肌と唇の間の空気を勢い良く吸った。
「んっ、んゃ、んあぁぁっ!」
麦茶の味がするはずなのに、舌先でコロコロするとなぜかほんのり甘い気がする。
「しゅ…ん、く……んあぁぁ!!」
抱き締めていた岬くんの身体がガクンと重くなった。その重みに嬉しくなるけど、腕が限界…すごく悔しいけど、狭い洗面所の壁に岬くんの細い身体をそっとあずけた。
もっと僕が大きければ…
ふと、僕の頭の中におにぃの顔が浮か…浮か…浮かばない!!
頭から追い出すように、今度は反対側を攻める。色の違うところを舌でなめ回したり、ちゅって吸ったり。
「あ、っあ!あぁぁん!」
岬くん…かわいい!!
いつものピシッとしてるかっこいい岬くんもいいけど、ふにゃっとして真っ赤になってる岬くんもすっっっごくいい!!
今日はいろんな岬くんが見れて、本当にラッキーな日だ!!!!
岬くんのいい声と、ぺちゃぺちゃと水っぽい音だけが洗面所に響く。
岬くんの声を聞くと、僕のお腹のもっと下が、熱くドクンってする。頭の中が岬くんでいっぱいになる。だからもっともっともーっと聞かせてほしい。
「しゅ…んく…ん…」
おずおずと、だけどもう待ちきれないって感じで、岬くんが膨らんだところを僕に擦りつけた。
いつも優しくふわっと笑う目には、今は僕がほしくてたまらないって描いてある。けど目が合った瞬間、スッとそっぽを向いてしまった。
「岬くん」
きっちりと折り目の付いた細身のズボンの前は、とっても窮屈そうだ。僕は片手をそっとそこに伸ばした。
「っあぁぁん!」
指先が触れただけで、岬くんの良い声がさらに大きくなった。でも、まだまだ聞き足りなくて。ぬらぬら濡れる乳首に僕はまた吸い付いた。
「んっっ!」
岬くんの腰が僕の唇に合わせて揺れ、ズボン越しに手の中で熱いものがどんどん硬くなっていく。もう僕の手には収まりきらない。
「んん!ん、あっ、あっ」
舌を動かすと、中心がぷっくりしてくるのが嬉しくて。ずっと舐めまわしていたけど。もしかして、これって…
「っ!んあ、も、も…う……」
唇をイの形にして、そっと歯で挟んでみた。
「んやぁあぁぁぁあぁんっ!」
喉の奥から出る岬くんのとっても良い声。同時に、僕の手に下半身を押し付け、岬くんは身体をビクッと大きく震えさせた。
僕の手の中がじんわりあったかくなる。
いつも優しくて気が利いてカッコよくてかわいい岬くん。だーいだい大好き!!
ー以下現実ー
襖を開けると、僕に気づいてすぐに立ち上がる岬くん。ありがとうと言いながら、僕が作戦を実行する隙も無く…スッとお盆を引き取ってくれた。倒さないように、グラスにそっと片手を添えて。
…気が利く岬くん。相変わらずカッコいいなぁ……………
……。
チャイムがすぐ側で響く。そろそろ岬くんが来る頃だろうと思って、僕は玄関の近くで待機していたのだ。
「岬くん!いらっしゃーーい!!」
いつものように扉を開けると、岬くんの制服姿が目に入る。
「あ、旬くん。おじゃまします」
扉を閉める仕草が丁寧で、こういうところを見ると岬くんは相変わらずカッコいいなぁって思う。
「おにぃなら部屋だよー」
「ありがとう。上がらせてもらうね」
上がり框のおかげで、靴を脱ぐ岬くんと同じ目線になれるのが嬉しい。靴を揃えるために岬くんはすぐにしゃがんでしまうから一瞬だけなんだけど。
僕の作戦はこうだ。
時刻は午後3時。今は暑い季節。だから、冷たい飲み物でもーって感じで、おにぃの部屋に中身のたっぷり入ったグラスを運ぶ。そのときに…岬くんに、バシャァァァッ!!!と………
むふふむふふむふふのふっふ!
「岬くん!おにぃ!お茶持ってきたよー!」
「旬くん、ありがとね」
「おー、そこらへんに置いといてくれー」
「わかったー」
襖を開けると岬くんの背中が見えた。ズボンにきっちりしまいこんだ白くて綺麗なシャツがまぶしい。そして岬くん越しに、片肘をつくおにぃが見える。二人は机に向い合わせで座り、ノートやら教科書やらプリントやらを広げている。
さすが岬くん!正座から伸びた背筋がピンとしている。カッコいい。そして振り向き様に優しい笑顔。もう!もう…!
僕は麦茶の乗ったお盆を、床にそっと置く……
フリをした。
「うぎゃぁぁあぁー!(棒読み)」
「わっ!」
「ぁ…」
グラスが麦茶で半円を描きながら飛んでいく中、三者三様の声が上がる。
「み、岬くん、、、ごめんなさい…」
「だ、大丈夫だよ!」
「ったく…早く洗面所行って洗ってこい!Tシャツ貸してやるから」
「ん、ありがとね」
「旬はタオル持って来…」
「岬くん、洗面所こっちだよ!」
「あっ…」
「……ったく…」
僕は、岬くんの手を引っ張るようにして廊下を進んだ。少し汗ばんだ、長くて細い指。気づかないうちに、僕はぎゅっと握っていたみたいだ。
お腹の底からぐわっとする嬉しさに、本当は体育の時間みたいに走りたいけど、すぐに洗面所に到着。まぁ家の廊下だし。
中に着ていたTシャツ一枚になった岬くんは、蛇口から出る水で濡れたシャツを丁寧に擦り始めた。
「落ちそう?」
「うん。すぐに洗ったからね」
「岬くん…ご、ごめんなさ…い…」
「大丈夫だよ。気にしないで?」
「……うん」
「お茶、持ってきてくれてありがとう」
「うんっ!!」
やっぱり、岬くんのこの笑顔が一番好きだ。
「そろそろいいかな」
シャツをひろげながら少し持ち上げ、岬くんは汚れた部分を確認する。そして丁寧に折り曲げ絞った。
タオルを持ち横で待機する僕の目は、ある一点に止まった。さっきちょっとだけ見えたけど、もう見逃しはしないと凝視する。
タオルを受けとる岬くんがこちらを向いた一瞬。
今度はハッキリ見えた。白いTシャツに、濡れて透ける、胸元の…
もう釘付けだぁぁぁ!!
眼鏡を洗面台に置き、次はこっちも、と、岬くんは腕をクロスし着ていたTシャツの裾をぐっと引き上げた。
「んきょゎっっ…!っぷ」
み、みみみみ見ちゃったぁぁあぁ!!岬くんの!!生!ち!く!び!
あまりの嬉しさに変な声が出たけど、慌てて口を押さえる。しかし、行き場の無くなった興奮が出口を探すせいで、足をバタバタしたくてたまらない。
むふっ!むふふのふっふ!ふふふふふ!
僕の興奮を他所に。
濡れたTシャツを軽く畳んで洗面台の端に置いた岬くんは、替えのTシャツを顔にくっつくんじゃないかってくらい近づけている。ぎゅっと眉間にシワを寄せるその目は、目の前のTシャツを食い入るように睨んでいる。
「岬くん!?!?!?どうしたの??」
背中に冷たい水でもかけられたみたいに、僕の背筋がピリッとした。初めて見る鋭い目に、さっきまであんなに膨れ上がっていた興奮は一瞬で消し飛ぶ。
「ん?あぁ、前後を確認しようと思って。眼鏡がないとあんまり見えないんだよね」
急いで眼鏡を掛け、そう言いながらこっちを見る岬くんの目は、ふわっと優しく笑った。いつもみたいに。
「そ、そか。…びっくりした……」
あんな怖い岬くん、初めて見た…
まだドキドキが止まらない僕は、実は、ちょっと泣きそうだった。いつも丁寧で、気が利いて、優しく笑う、岬くん。そんな岬くんが、あんな顔をするなんて…夢にも思わなかったから。
興奮したりびっくりしたり、心臓がばっくんばっくんだよ…
「怖がらせちゃったみたいで…ごめんね。旬くん」
「ううん!そんなことないよ!!大丈夫だから!」
岬くんの、少し悲しそうになった笑顔に、僕は慌てて否定する。ちょっとびっくりしたし、ちょっと怖かったけど…どんな岬くんでも、岬くんだから。
むしろ、初めての岬くんを見れて…逆にラッキー?
そうこうしてる内に、岬くんは再び眼鏡を外そうとしている。おにぃのTシャツを着る気だ。
岬くんが、おにぃの服、なんて、……なんかやだ!!
「わっ!!」
僕は堪らず岬くんに抱きついた。素肌にほっぺたをくっ付け、細い身体を全力でぎゅっとする。驚く岬くんは少しよろけたけど、僕は構わずもっと強く抱き締めた。
岬くん岬くん岬くん…!
いかにもおにぃらしい柄のTシャツを手にする岬くん。それを着る岬くんを想像すると、おにぃが岬くんを抱き締めてるみたいで…それが許せなくて…
ぼんやりと、頭の中におにぃのいつもの顔が浮かんできた。
「うぅ…」
おにぃ出てくんな!!
僕は岬くんの素肌にほっぺたをくっつけたまま、頭をプルプルと振った。
「旬くん、どうしたの?」
モヤモヤがいっぱいだったけど、岬くんの優しい声に僕は目を開けた。そうだ、今は目の前の!岬くんに!全力で集中!
そして、僕は気づいてしまったんだ!目の前に、ホントに目の真ん前に。岬くんの…
「岬くん…」
吸い寄せられるように、僕は胸元の一点に唇を寄せた。
「っぁ!」
唇でちょっとつついただけなのに、岬くんからはとってもいい声がする。もっと、もっともーっと聞きたくて、僕は、肌と唇の間の空気を勢い良く吸った。
「んっ、んゃ、んあぁぁっ!」
麦茶の味がするはずなのに、舌先でコロコロするとなぜかほんのり甘い気がする。
「しゅ…ん、く……んあぁぁ!!」
抱き締めていた岬くんの身体がガクンと重くなった。その重みに嬉しくなるけど、腕が限界…すごく悔しいけど、狭い洗面所の壁に岬くんの細い身体をそっとあずけた。
もっと僕が大きければ…
ふと、僕の頭の中におにぃの顔が浮か…浮か…浮かばない!!
頭から追い出すように、今度は反対側を攻める。色の違うところを舌でなめ回したり、ちゅって吸ったり。
「あ、っあ!あぁぁん!」
岬くん…かわいい!!
いつものピシッとしてるかっこいい岬くんもいいけど、ふにゃっとして真っ赤になってる岬くんもすっっっごくいい!!
今日はいろんな岬くんが見れて、本当にラッキーな日だ!!!!
岬くんのいい声と、ぺちゃぺちゃと水っぽい音だけが洗面所に響く。
岬くんの声を聞くと、僕のお腹のもっと下が、熱くドクンってする。頭の中が岬くんでいっぱいになる。だからもっともっともーっと聞かせてほしい。
「しゅ…んく…ん…」
おずおずと、だけどもう待ちきれないって感じで、岬くんが膨らんだところを僕に擦りつけた。
いつも優しくふわっと笑う目には、今は僕がほしくてたまらないって描いてある。けど目が合った瞬間、スッとそっぽを向いてしまった。
「岬くん」
きっちりと折り目の付いた細身のズボンの前は、とっても窮屈そうだ。僕は片手をそっとそこに伸ばした。
「っあぁぁん!」
指先が触れただけで、岬くんの良い声がさらに大きくなった。でも、まだまだ聞き足りなくて。ぬらぬら濡れる乳首に僕はまた吸い付いた。
「んっっ!」
岬くんの腰が僕の唇に合わせて揺れ、ズボン越しに手の中で熱いものがどんどん硬くなっていく。もう僕の手には収まりきらない。
「んん!ん、あっ、あっ」
舌を動かすと、中心がぷっくりしてくるのが嬉しくて。ずっと舐めまわしていたけど。もしかして、これって…
「っ!んあ、も、も…う……」
唇をイの形にして、そっと歯で挟んでみた。
「んやぁあぁぁぁあぁんっ!」
喉の奥から出る岬くんのとっても良い声。同時に、僕の手に下半身を押し付け、岬くんは身体をビクッと大きく震えさせた。
僕の手の中がじんわりあったかくなる。
いつも優しくて気が利いてカッコよくてかわいい岬くん。だーいだい大好き!!
ー以下現実ー
襖を開けると、僕に気づいてすぐに立ち上がる岬くん。ありがとうと言いながら、僕が作戦を実行する隙も無く…スッとお盆を引き取ってくれた。倒さないように、グラスにそっと片手を添えて。
…気が利く岬くん。相変わらずカッコいいなぁ……………
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