男女に友情は無いと私は思うけど、どう思う?

マンミン

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いつもどおりの平日〜その2〜

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お昼は、プランナー、グラフィック、プログラム、サウンドなど各部署の人たちが多い。


みんな個性豊かだよねー。特にサウンドの人たち。。。


「かおり目当てもちらほらと」
「絵里は、何言っての」
「ほら、一人目」

絵里が指差した方を見ると、こっちに来る男が一人。


「あれは、グラフィックの野口さんね」


「南波さんもお昼?」
「あっ、はい」


もう無ですよ。無。


「せっかくだし、一緒に食べない?」
「絵里と食べるので、大丈夫です」


せっかくの意味が分かりません。


「良かった。何食べるの?」
「あっ、その大丈夫じゃないです」


隣でクスクス笑う絵里


「私も大丈夫ですよ。何しますか?」


コラ、絵里さんや。


「一人、男が入れば、他は寄って来ないでしょ」


絵里は、名案とばかりに言うが、私からしたら名案ではない。


視線で、絵里に奥の席を見る様に合図を送る。そこには、一人の中年男か、こちらを見ていた。


「あれは、エクゼクティブプランナーの鳥飼さん」


絵里さんや声に出さないで下さい。
目線が合ってしまったので、会釈をするはめに。。。


私、絵里、野口さんの3人でテーブルを囲う事態にゲンナリしつつ、横では、絵里は喜々として、野口さんに話す。


「野口さん知ってます?かおりに彼氏がいたんてすよ」
「そうなんだ。彼氏いたんだ」


リアクションうっすいなー。


「デッサンモデルの件、週末空いてる?」


この人は話を、聞いてるのかな?


「彼氏が許さないよねー。か、お、り」


本当に悪い顔してるわ絵里。
そもそもデッサンモデルの件って、まるで私がするみたいに話をしているけど、そんな約束した事ない。


「彼氏いますし、それに、そんな約束してないですよね」
「えっ?」


めっちゃ驚いた顔をする野口さんを見てこっちも、えっ?ですよ。

「野口さん。信じてないみたいだし、写真みせてあげなよ」


横から絵里が言ってくるが、面倒くさい。


「野口さんは、彼氏の写真みたいですか?」
「あ、まぁー。。。」


スマホ画面みせたくないのになぁー。


スマホから、片無さんとのツーショット写真を表情して見せると野口さんのリアクションは朝の男と同じだった。


「仕事が押してるから、先に行くね」


そそくさと野口は離れて行った。


「あぁー肉壁がー」
「ワザとでしょ」
「そんな事ないよ」


絵里が視線で合図を送ってきた。


「かおりに彼氏が出来たんだって」


横を向くと、鳥飼さんが来ていた。


地獄耳か!!そして、下の名前で呼ばないでほしい。


「そうなんですよー。ピアノを演奏しながら、歌う器用な人ですよ」


「へえー。私にも見せてくれないかな」
「は、はい」


そのまま画面を見せると、反応が無い。ん?


「Tシャツの上からもおっぱいの大きさが分かるよね」


サイテー。ジト目で見ても鳥飼さんは気にしていない感じ。


「マリアージュのところの片無くんかぁ」


えっ、何で名前知ってるの?


「えー。何で知ってるんですか?」


絵里が代わりに聞いてくれた。


「ハザーⅦの打ち上げで見たことあるよ。技術も普通だし、見た目もパッとしない子だけど、植松さんに気に入られてたなぁ」


言い方が、本当にイラッとする。


「蓮は、凄いですからね」
「僕の技術テクも凄いよ。今夜どう?彼よりも気持ち良く出来るよ」


ちょっとダメだ。


「あー。鳥飼さん。セクハラですよー。訴えちゃいますよー」


絵里が冗談っぽく鳥飼さんに言った。


「危ない危ない。かおり、冗談たからね」
「あ、そうですか」


モロアウト何で。


「午後の会議の準備をしないと」
鳥飼さんは、そのまま食堂から出て行った。


「いやぁー。セクハラ魔神は手強かったねー」
「本当にイライラする。本気で訴えようかな」
「その前に、上司に相談しなよ」
「その上司もアウトなんで。。。」
「そうだったね」


なんだろう。辞めようかなぁ。
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