男女に友情は無いと私は思うけど、どう思う?

マンミン

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あっという間の金曜日〜その3〜

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片無しさんの演奏が始まる前に、夏海の旦那が片無さんに耳打ちして、カウンター席の方に行き、座った。


常連客に手振り素振りで說明している姿を私と夏海はただ見ていた。


「あー。やっぱり無理だよね。旦那知らない曲だもん」

。。。何故、出てきたんだ。


「旦那はね、蓮のお願いに弱いんだよ」


なにそれ。


「私が断った理由は、そこよ。無理に決まってるでしょ!バカじゃないの?って、みんな蓮みたいな記憶能力はないっての!!」


夏海、カスタネットしか演奏できないでしょ。


「クリスが言ってたジュークボックスは伊達じゃないの」


どうゆうこと?


「蓮は瞬間記憶能力があって、しかも覚えたら絶対忘れない」か
「へぇー」
「あいつは、覚えてるから良いけど、こっちは覚えてないっての!!!」


夏海がご立腹である。


「なんで覚えてないの?みたいな顔された時は、ホントにバチコーンしたくなるわ」


だんだんヒートし始めた。



片無さんの伴奏が始まる。



CHORUS
あなたは踊れる もっと上手く
最高の時間を楽しんで

あの子を見て 
ダンスの女王になりきれてるわ

金曜日の夜 明かりはほの暗いの
遊びに行く場所を探しているの

オシャレな音楽で踊れる場所を
あなたは王子を探しに来たのね


みんなその一人になる可能性がある
夜はこれから 音楽は鳴り響いて
ロックが聞こえたら 安心して


あなたは踊りたくなるから
その時がきたらね


CHORUS
あなたがダンスの女王よ
若く可愛らしい19歳

ダンスの女王
タンバリンのビートを感じて

あなたは踊れる。もっとうまく
最高の時間を楽しんで

あの子を見て
ダンスの女王になりきれてるわ


「英語で歌えー」
「歌詞の年齢は19じゃなく17歳だぞ」
「仕事でナンパすんなーー」


カウンター席に座る常連客たちから、いつもの野次が飛ぶが片無さんは気にした様子はない。


リクエストした女の子を見ると。


ピッカーって光るぐらいキラキラしてた。


想像してみた。


彼氏がいます。


仕事でミスして疲れて落ち込んでます。色々聞いて来て、うなずくだけで良いのに、ごちゃごちゃ言ってきます。

イライラします。


突然、変な語りはじめて、彼氏が歌って励ましてくれる。



うげェー。気持ち悪い。


酔いしれて歌う感じ出されたら、こっちは吐くリバースするわ。歌う前と後に語られて。


オリジナル曲歌ってきたら、余計にしんどい!!心労がかさむわ。


テレビとまんがの世界だけでよ。嬉しいのは。。。



片無さんの演奏と歌声でだと。。。


無言でピアノの前に座りそう。


良き良き。


ピアノの音にも癒やされる。


片無さんの歌声も綺麗でうまいし。


音楽に酔うのではなく、頑張れーって。。オイ!



乙女か私は。


「かおり大丈夫?」


一人で百人面相していたら、夏海に心配された。



「大丈夫。大丈夫。酔ってない」


危ない危ない。ピアノがうまかろうが、歌がうまかろうが、浮気男ですよ。


忘れる所でした。


「二曲目です。彼女とデートしてます。改めて気持ちを伝えのが恥ずかしいので、ラブソングをお願いします」


「分かった。ブリトラのペチャパイです」


夏海の旦那が歌う曲名を言った。


カウンター席から野次が飛ぶと思ったら、3人とも夏海を見て震えてる。



「クソケンジ、ケンカ売ってんのかーーー!!!」


真っ先に夏海がキレて吠えた。


カウンター席の3人組も続いて吠えた。


待ってましたぜ親分的なノリで立ち上がる。


「夏海ちゃんに謝れーーー」
「お客さんにも謝れーーーー」
「俺が揉んで大きくしてやるよ」


ん?一人変な奴がいると思ってカウンター席を見るとツルツル頭のおっさんがこっちを見てサムズアップしていた。


あいつ、やっはりやばい奴。


「ケンチャンがご迷惑かけました。お詫びにアイスを食後に届けます」


片無さんにそんな力が?


「僕も愛する気持ちを伝えるって、恥ずかしいです。日々の具体的な事に感謝を伝えるのも。ゆずのうまく言えないを聞いて下さい」
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