男女に友情は無いと私は思うけど、どう思う?

マンミン

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あっと言う間の金曜日〜その2〜

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片無さんゲイ疑惑を考えながら話していたら、すぐにノスタルジアに着いた。


ノスタルジアに着くと、夏海がいる席に案内されて、片無しさんは、そのままスタッフルームの中に消えた。




「珍しいね。蓮がかおりと来るなんて、あいつ人見知りなんだけど。。。かおり何かした?」
「何もしてないよ。たまたま駅で会ったから、一緒に来ただけ」

片無さんに、偽のカレカノの事を黙ってもらわないと。


「ふーん。本当に」


鋭い目つきで見ないで下さい


「まっ、いっか。人は前に進むものだから」


黄昏ながら、ビールを飲む夏海。
黄昏れる要素なかったよね。


「ねえ、今日さー。蓮のロング演奏になるんだけど、最後まで付き合う?」
「どれくらい?」
「うーん。早くて21時。遅くて22時までかなぁ」
「えっ?」
「21時からの子が休みになったのよ。最近の子は休むよねー」


私達も若いけどね。


「代わりが見つかれば、21時から蓮も飲めるんだけどね」
「明日の予定無いから、付き合うよ」
「なになにー、蓮が気になるの?」
「この前、助けてくれたので、お礼を言うだけ」


店員さんを呼んで、レモンサワーを頼む。


「お持ち帰りされたお礼って」
「ち、違う、片無さんは何もしてないから」
「おっ、なに慌ててんのよ」



「それより、夏海の方こそ旦那は良いの?いくら親友だからって、やっぱり心配なんじゃ無いの?」
「あーそれは大丈夫。今日来てるから」
「え?」
「片無がね。呼んだの。私が手伝うの断ったから」
「ここでバイトするにはね。楽器が使えないと働けないの。旦那はギターが出来る」


夏海。。。あなたは楽器ってタイプじゃないだろうに。


「頑張ったなぁー。。。カスタネット」


カスタネットでも良いのかよ!!
ここの店長とオーナー大丈夫か?


ピアノの方を見ると、演者が席を立ってスタッフルームの扉へ向かっていた。


スタッフルームの扉からは、片無さんとギターを持った高身長の男が一緒に出てきた。


「蓮と旦那の番だ」


夏海の、旦那さん。誰かに似てるんだよなー。


「横にいるのがうちの旦那だよ」
「へぇー。背が高いね」

旦那さん。誰かに似てるんだよね。

「エロ歌ネタする芸人で、ハゲでない方に似てるでしょ」
「ふふっ」


確かに


「こんばんわ。蓮です。今日は昔ここで一緒に働いていたケンちゃんと演奏します」


紹介されて、頭を下げる夏海の旦那。 

舟山 賢治ふなやま けんじです愛する妻の為にがんばります」


旦那さんは、夏海の方を見るが、夏海はやる気の無い拍手をしていた。


「あーはいはい」
「塩対応過ぎない」
「いつもそうだから」


「では、始めます」


片無さんもスルー。


「私は、ダンスをしている大学生です。近々、大会があり、レギュラー選抜があるのですが、うまく踊れる気がしません。このままだと、選抜落ちるかもしれません。励ましてくれる歌をお願いします」


「落ち着いてやれば出来るよ。頑張れ」
横にいた夏海の旦那さんが言った。


「お前に聞いてないんだよー」
「黙れデクの坊。昔と変わんねーな」
「座って演奏の準備しとけ」


カウンター席から、常連客の野次が飛んだ。
片無さんより、酷いディスり方。


「みんな、頭の毛、一本一本抜いてツルツル頭の刑に処す」


横にいた夏海が立ち上がり、カウンター席に向かって言うと二人の男が頭を抑えた。


一人だけ、ツルツル頭の人がいて、こちらに向かってサムズアップしていた。


片無さんが演奏の時は、プライベート感が半端ないなぁ。


「不安と緊張で苦しいですよね。英語の曲なんですが、和訳して歌いますので聞いて下さい。アバ ダンシング・クイーン」
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