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試射会
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ティナにガバメントとM29を渡す。まずガバメントを片手で握るティナ。
最近ティナは片手撃ちの練習をし始めたようだ。今日からいきなりマグナム弾だがティナの腕力なら問題ないかもしれん。
「‥‥‥いきます」
ロキソは耳を塞ぐ。銃声は今も苦手らしい。
ズダァァァン!!!!
標的にした直径と高さが10センチくらいの丸太が文字通り木っ端微塵に吹き飛んだ。
「‥‥‥確かに威力も反動も桁違いですね」
「いや、それなのによく当てられたな。さすがだよ」
ノナン族の筋力はやはりすごいな。腕の太さは俺とそう変わりないのにな。
「エドガー様も撃ってみてください!」
「‥‥‥いや、いい」
差し出してくるが俺の場合は両手で持っても後ろに吹っ飛んでしまうだろう。
「そういえばロキソ、ミスリルは少し集まったか?」
「あぁ、少しだけな。拳銃一丁くらいの量だ」
「そうか、じゃあそれを使って次は俺の護身用の武器を作ろう」
俺にしか使えない俺専用の拳銃を。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ミスリルは魔力との親和性が高い。魔法陣との相性も良い。
俺の銃はずばり『魔法拳銃』だ。
俺の有り余る魔力を弾丸に変えるための魔法陣を組み、銃内に刻み込む。トリガーを引くと放出されるような仕組みを設計する。
ドローのところに行って設計図を清書してもらおうかと思ったのにロキソが理解して作り始めてしまった。
「うぉい! イブ!! 起きてこっちを手伝え、こりゃ大仕事だぞ!?」
「んー‥‥‥、なんだい? 朝っぱらから」
「早よ起きんかい! お前の担当部分も多いんじゃ、手伝え!」
「まったく人使いの荒い‥‥‥」
「おはよう、イブ」
「あぁ、エドガー、おはようさん。すまないね、みっともないとこ見せちまって」
「ほら、これじゃ。お前でも手こずるじゃろが」
ロキソがイブに設計図を見せる。
「あらー、こりゃ複雑だわ。エドガー、3日もらうよ」
イブが作業場に入って二人が作業し始める。こうなると話しかけるのは野暮だ。
「さすがはエドガー様。あんなものまで思いついているとは!!」
思いついたのはモンスター防衛戦の前だ。最初にフルルにもらったミスリルでこれを作ろうと思っていた。
だが戦況と時間を予測したら俺が使うよりもフルルのアンチマテリアルライフルに運用する方が良いと思い、途中で訂正しに行ったのだ。
「あれが出来たら俺もモンスター狩りに行けるはずだ」
「エドガー様、危険です!」
「心配ない、ティナが守ってくれるんだろ?」
「‥‥‥っ!! はいっ! もちろんです!!」
最近ティナは片手撃ちの練習をし始めたようだ。今日からいきなりマグナム弾だがティナの腕力なら問題ないかもしれん。
「‥‥‥いきます」
ロキソは耳を塞ぐ。銃声は今も苦手らしい。
ズダァァァン!!!!
標的にした直径と高さが10センチくらいの丸太が文字通り木っ端微塵に吹き飛んだ。
「‥‥‥確かに威力も反動も桁違いですね」
「いや、それなのによく当てられたな。さすがだよ」
ノナン族の筋力はやはりすごいな。腕の太さは俺とそう変わりないのにな。
「エドガー様も撃ってみてください!」
「‥‥‥いや、いい」
差し出してくるが俺の場合は両手で持っても後ろに吹っ飛んでしまうだろう。
「そういえばロキソ、ミスリルは少し集まったか?」
「あぁ、少しだけな。拳銃一丁くらいの量だ」
「そうか、じゃあそれを使って次は俺の護身用の武器を作ろう」
俺にしか使えない俺専用の拳銃を。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇
ミスリルは魔力との親和性が高い。魔法陣との相性も良い。
俺の銃はずばり『魔法拳銃』だ。
俺の有り余る魔力を弾丸に変えるための魔法陣を組み、銃内に刻み込む。トリガーを引くと放出されるような仕組みを設計する。
ドローのところに行って設計図を清書してもらおうかと思ったのにロキソが理解して作り始めてしまった。
「うぉい! イブ!! 起きてこっちを手伝え、こりゃ大仕事だぞ!?」
「んー‥‥‥、なんだい? 朝っぱらから」
「早よ起きんかい! お前の担当部分も多いんじゃ、手伝え!」
「まったく人使いの荒い‥‥‥」
「おはよう、イブ」
「あぁ、エドガー、おはようさん。すまないね、みっともないとこ見せちまって」
「ほら、これじゃ。お前でも手こずるじゃろが」
ロキソがイブに設計図を見せる。
「あらー、こりゃ複雑だわ。エドガー、3日もらうよ」
イブが作業場に入って二人が作業し始める。こうなると話しかけるのは野暮だ。
「さすがはエドガー様。あんなものまで思いついているとは!!」
思いついたのはモンスター防衛戦の前だ。最初にフルルにもらったミスリルでこれを作ろうと思っていた。
だが戦況と時間を予測したら俺が使うよりもフルルのアンチマテリアルライフルに運用する方が良いと思い、途中で訂正しに行ったのだ。
「あれが出来たら俺もモンスター狩りに行けるはずだ」
「エドガー様、危険です!」
「心配ない、ティナが守ってくれるんだろ?」
「‥‥‥っ!! はいっ! もちろんです!!」
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