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新生活
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温かな風が若草の香りを運んでくる。裕翔が鼻の奥にむず痒さを感じた次の瞬間、口からくしゃみが飛び出した。
裕翔はまだ寝ぼけた目を擦ると、起き上がって青空に浮かぶ太陽を見る。手をかざしながら高さをうかがってわかったことは十分昼寝はできたということだった。
裕翔が村に来てからもう十数年が過ぎていた。幸運にもこの村の村長はおおらかな人であり、裕翔は村で過ごすことが許されていた。しかし、物事はそううまくは進んでくれない。
裕翔は直ぐ側においていた鳥を持ち上げると、村の方へ足を向けた。
狩りは楽でいい。この時期の高原の風は心地いいし、すぐ近くの森は時折鳥の声が聞こえるくらいでとても静かだ。だからこそ、今目の前にあることだけに意識を向けられる。周りの人を考える必要がない。
「そろそろ大丈夫だろ」
裕翔は村の近くにつくと、周りの様子を見渡した。この瞬間が大嫌いだった。押し寄せる居心地の悪さと焦燥感が胸を締め付けてくる。
誰も人がいないことを確認すると、裕翔はいつものように駆け足で村長の家に入り、閉じた扉に肩を預ける。村に住むことが許可されることは、村の一員になることを必ずしも意味するわけではない。
部外者はどこまで行っても部外者なのだ。今の生活は村長の情けでしかないし、数年たった今でも村の大多数の人間は自分を受け入れていない。
だからこそ、小屋に住むことは許されても食事は自分で確保しなくてはならず、村の薬師を頼ることもできない。
まだ一度も薬師を必要とするほどの大病にかかったことがないのがせめてもの救いといえるだろう。
「おつかれさま、相変わらずね」
由香は椅子にゆったりと腰を掛け、お茶を楽しんでいた。相変わらず簡素な服を着て目には布が巻き付けられている。
あの日物置小屋で出会った少女、由香は、村長のたった一人の孫だった。
「苦手なんだ、人付き合いは。それより囲炉裏を借りるぞ」
「……あんまり抱え込まないでね」
「村長は?」
答えをはぐらかそうと裕翔は話題を変えた。
「奥で寝てるよ。今日はもう起きないんじゃないかな」
「だんだん長くなってきてるな」
「わかってはいたけどそろそろ覚悟しなくちゃいけないかもしれない」
裕翔は由香の様子をうかがう。不安を出さないようにしているみたいだが、コップを握る手がこわばっているが目に入ってしまった。
「村長が死んだら俺は出ていくよ」
「そんなのだめ!」
声を荒げた由香に裕翔は目をぱちくりさせる。普段、由香が怒鳴ることなどめったにない。目が見えない代わりに、由香は村で有名な才女だった。
誰よりも冷静に物事を見極め、優れた記憶力であらゆる問題を解決していく。
もはや目が見えないことなど些細なことだと村中の誰もが思う位に由香の能力は特出していた。
「らしくないな。俺がどう思われてるかわかっているだろう?」
「だからって、あなたがここを出ていく必要はないでしょ!そのためにあなたはおばあちゃんからいろいろ学んできたはずよ」
裕翔は首を振った。
「俺の力を求めている人はここにはいないよ」
裕翔は三人分の食事を作り終えると村長の家を後にした。喧嘩してしまったが、由香や村長には感謝しているし、できることはしてあげたかった。
裕翔は腕の中の自分の分の食事を抱えなおすと村はずれの小屋へと向かう。気づけばすでに日は落ちていて、通り過ぎる明かりのともった小屋小屋からは温かな会話が漏れていた。
「お前こんなところで何をしてる?」
突如かけられた言葉に、裕翔は足を止めた。由香と喧嘩別れする形となったため、いつもより家を出る時間が早いことに気づかなかった。
「聞いてるのか?」
裕翔は視線を上げる。着ているのは薄着だけであり、否応なしに鍛えられた体が目についてしまう。
しかし、暑苦しい見た目とは打って変わってその目に宿しているのは冷たい敵意だった。
「その食事は盗んだものではないだろうな?」
普段は由香や村長と三人で食事をとっている。だからこそ、鍋を持って歩く自分の姿に不信感を持ったのだろう。
「これは自分の分の食事です」
「よそ者の言葉を信じられると思うのか?」
裕翔は何も言葉を返さなかった。自分がよそ者である以上、話すだけ無駄だ。
「なんだその態度は?話すこともできないのか?」
鋭くなりつつある敵意を宿した男の双眸を裕翔は睨み返した。その態度を見て、男は怒りに肩を震わせ、怒号を上げながらこぶしを振り下ろす。裕翔は重心を移し体を回すように男の横に回り込むとまじかに迫った男の体躯に勢いよく蹴りをかました。
怒号はうめき声に代わり、男は崩れ落ちる。その様子を見降ろしていると、男は怒りに染まった眼をこちらに向けた。
「よそ者風情が、やはり貴様がこの村にいることなど我慢できぬわ!」
男は負けを認めることなく顔をしかめながらよろよろと立ち上がる。
まだやる気なのだろうか?
「いい加減にしろ!」
突如響いた第三者の声に裕翔と男は目を向ける。背の高い若い男だった。
がっしりとした体で質のいい服を身にまとっている。立ち姿からでもわかる堂々とした覇気からは身分の高さがにじみ出ていた。
「村での不必要な喧嘩は認めない」
きっぱりとした物言いに、男はおじけづいたように後ずさる。しかし、その顔に納得は読み取れなかった。
「しかし海場様、こいつが!」
海場はため息をつくと男ににらみを利かせた。
「こいつが村長方の食事の手伝いをしていることはお前も知っているだろう。見たところこいつの持っているものは村長の鍋だ。冷静に考えろ」
男はそれでも何かを言おうとする。しかし、海場が消えろと脅すとそのまま走り去っていった。
海場はその様子を見届けると、次は裕翔の方へにらみを利かせた。
「貴様は自分の立場をわきまえろ。お前がいかに村長に気に入られ、仕事を教え込まれたところでよそ者であることは変わらない。俺の仕事は村を守ることだ。これ以上お前が村に悪影響をもたらすならば、俺はお前を排除する」
「わかりました」
海場はもう一度裕翔ににらみを利かせると自分の小屋へと戻っていった。
裕翔が寝床にしている物置に戻ったころには、もう夜も遅くなっていた。
昼頃、狩りに出る前はまだ長かったろうそくがもう跡形もなく溶け切っている。思い返せば今日はうんざりするほどに長い一日だった気がする。
裕翔は疲れた目をこすると、机に置いていた資料をぼんやり眺めた。
汚れた紙にはいたるところに数字が書き連なれていて、とても読む気が起きない。気分を変えようと試しに天井に目を向けるが何も変わらなかった。
「村長との約束だからな」
髪をかき上げると、燭台を近くに寄せ数字に目を通していく。算術は村長に教えられたものの一つだ。
村長は自分のことをよくほめていた。村長は自分以外にも趣味で子供に算術を教えるが、教えをきちんと覚えられる人はあまりいないらしかった。
だからこそ、村長は長い時間をかけて自分に算術を教え続けたのだろう。実際、帳簿の計算くらいはもう完璧にこなせるようになった。
村長はそのことをとても喜んでおり、自分が勉強を続けることを望んでいた。
自分も期待に応えようと今もこうして毎晩欠かさずに練習している。
一人没頭しているとふいに海場の言葉が頭に浮かんだ。
『俺の仕事は村を守ることだ。これ以上お前が村に悪影響をもたらすならば、俺はお前を排除する』
守るべき村の中に俺はいない。海場たちの考えは前からわかっていた。しかし、いざ直接伝えられると改めて感じることもある。
「ここにいられるのも後少しか」
この生活に終わりが近づいている、その確信が夜の間ずっと裕翔の胸の中に鉛のような重苦しい塊となって居座っていた。
裕翔はまだ寝ぼけた目を擦ると、起き上がって青空に浮かぶ太陽を見る。手をかざしながら高さをうかがってわかったことは十分昼寝はできたということだった。
裕翔が村に来てからもう十数年が過ぎていた。幸運にもこの村の村長はおおらかな人であり、裕翔は村で過ごすことが許されていた。しかし、物事はそううまくは進んでくれない。
裕翔は直ぐ側においていた鳥を持ち上げると、村の方へ足を向けた。
狩りは楽でいい。この時期の高原の風は心地いいし、すぐ近くの森は時折鳥の声が聞こえるくらいでとても静かだ。だからこそ、今目の前にあることだけに意識を向けられる。周りの人を考える必要がない。
「そろそろ大丈夫だろ」
裕翔は村の近くにつくと、周りの様子を見渡した。この瞬間が大嫌いだった。押し寄せる居心地の悪さと焦燥感が胸を締め付けてくる。
誰も人がいないことを確認すると、裕翔はいつものように駆け足で村長の家に入り、閉じた扉に肩を預ける。村に住むことが許可されることは、村の一員になることを必ずしも意味するわけではない。
部外者はどこまで行っても部外者なのだ。今の生活は村長の情けでしかないし、数年たった今でも村の大多数の人間は自分を受け入れていない。
だからこそ、小屋に住むことは許されても食事は自分で確保しなくてはならず、村の薬師を頼ることもできない。
まだ一度も薬師を必要とするほどの大病にかかったことがないのがせめてもの救いといえるだろう。
「おつかれさま、相変わらずね」
由香は椅子にゆったりと腰を掛け、お茶を楽しんでいた。相変わらず簡素な服を着て目には布が巻き付けられている。
あの日物置小屋で出会った少女、由香は、村長のたった一人の孫だった。
「苦手なんだ、人付き合いは。それより囲炉裏を借りるぞ」
「……あんまり抱え込まないでね」
「村長は?」
答えをはぐらかそうと裕翔は話題を変えた。
「奥で寝てるよ。今日はもう起きないんじゃないかな」
「だんだん長くなってきてるな」
「わかってはいたけどそろそろ覚悟しなくちゃいけないかもしれない」
裕翔は由香の様子をうかがう。不安を出さないようにしているみたいだが、コップを握る手がこわばっているが目に入ってしまった。
「村長が死んだら俺は出ていくよ」
「そんなのだめ!」
声を荒げた由香に裕翔は目をぱちくりさせる。普段、由香が怒鳴ることなどめったにない。目が見えない代わりに、由香は村で有名な才女だった。
誰よりも冷静に物事を見極め、優れた記憶力であらゆる問題を解決していく。
もはや目が見えないことなど些細なことだと村中の誰もが思う位に由香の能力は特出していた。
「らしくないな。俺がどう思われてるかわかっているだろう?」
「だからって、あなたがここを出ていく必要はないでしょ!そのためにあなたはおばあちゃんからいろいろ学んできたはずよ」
裕翔は首を振った。
「俺の力を求めている人はここにはいないよ」
裕翔は三人分の食事を作り終えると村長の家を後にした。喧嘩してしまったが、由香や村長には感謝しているし、できることはしてあげたかった。
裕翔は腕の中の自分の分の食事を抱えなおすと村はずれの小屋へと向かう。気づけばすでに日は落ちていて、通り過ぎる明かりのともった小屋小屋からは温かな会話が漏れていた。
「お前こんなところで何をしてる?」
突如かけられた言葉に、裕翔は足を止めた。由香と喧嘩別れする形となったため、いつもより家を出る時間が早いことに気づかなかった。
「聞いてるのか?」
裕翔は視線を上げる。着ているのは薄着だけであり、否応なしに鍛えられた体が目についてしまう。
しかし、暑苦しい見た目とは打って変わってその目に宿しているのは冷たい敵意だった。
「その食事は盗んだものではないだろうな?」
普段は由香や村長と三人で食事をとっている。だからこそ、鍋を持って歩く自分の姿に不信感を持ったのだろう。
「これは自分の分の食事です」
「よそ者の言葉を信じられると思うのか?」
裕翔は何も言葉を返さなかった。自分がよそ者である以上、話すだけ無駄だ。
「なんだその態度は?話すこともできないのか?」
鋭くなりつつある敵意を宿した男の双眸を裕翔は睨み返した。その態度を見て、男は怒りに肩を震わせ、怒号を上げながらこぶしを振り下ろす。裕翔は重心を移し体を回すように男の横に回り込むとまじかに迫った男の体躯に勢いよく蹴りをかました。
怒号はうめき声に代わり、男は崩れ落ちる。その様子を見降ろしていると、男は怒りに染まった眼をこちらに向けた。
「よそ者風情が、やはり貴様がこの村にいることなど我慢できぬわ!」
男は負けを認めることなく顔をしかめながらよろよろと立ち上がる。
まだやる気なのだろうか?
「いい加減にしろ!」
突如響いた第三者の声に裕翔と男は目を向ける。背の高い若い男だった。
がっしりとした体で質のいい服を身にまとっている。立ち姿からでもわかる堂々とした覇気からは身分の高さがにじみ出ていた。
「村での不必要な喧嘩は認めない」
きっぱりとした物言いに、男はおじけづいたように後ずさる。しかし、その顔に納得は読み取れなかった。
「しかし海場様、こいつが!」
海場はため息をつくと男ににらみを利かせた。
「こいつが村長方の食事の手伝いをしていることはお前も知っているだろう。見たところこいつの持っているものは村長の鍋だ。冷静に考えろ」
男はそれでも何かを言おうとする。しかし、海場が消えろと脅すとそのまま走り去っていった。
海場はその様子を見届けると、次は裕翔の方へにらみを利かせた。
「貴様は自分の立場をわきまえろ。お前がいかに村長に気に入られ、仕事を教え込まれたところでよそ者であることは変わらない。俺の仕事は村を守ることだ。これ以上お前が村に悪影響をもたらすならば、俺はお前を排除する」
「わかりました」
海場はもう一度裕翔ににらみを利かせると自分の小屋へと戻っていった。
裕翔が寝床にしている物置に戻ったころには、もう夜も遅くなっていた。
昼頃、狩りに出る前はまだ長かったろうそくがもう跡形もなく溶け切っている。思い返せば今日はうんざりするほどに長い一日だった気がする。
裕翔は疲れた目をこすると、机に置いていた資料をぼんやり眺めた。
汚れた紙にはいたるところに数字が書き連なれていて、とても読む気が起きない。気分を変えようと試しに天井に目を向けるが何も変わらなかった。
「村長との約束だからな」
髪をかき上げると、燭台を近くに寄せ数字に目を通していく。算術は村長に教えられたものの一つだ。
村長は自分のことをよくほめていた。村長は自分以外にも趣味で子供に算術を教えるが、教えをきちんと覚えられる人はあまりいないらしかった。
だからこそ、村長は長い時間をかけて自分に算術を教え続けたのだろう。実際、帳簿の計算くらいはもう完璧にこなせるようになった。
村長はそのことをとても喜んでおり、自分が勉強を続けることを望んでいた。
自分も期待に応えようと今もこうして毎晩欠かさずに練習している。
一人没頭しているとふいに海場の言葉が頭に浮かんだ。
『俺の仕事は村を守ることだ。これ以上お前が村に悪影響をもたらすならば、俺はお前を排除する』
守るべき村の中に俺はいない。海場たちの考えは前からわかっていた。しかし、いざ直接伝えられると改めて感じることもある。
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