御伽の国

素うどん

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万里(ばんり)の国編

第11話

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「何故見つからないの!?」
女王は、杖を思いっきり地面に叩きつけた。
衛兵達は驚き、謝った。
「今度こそ見つけます」と。
「そうじゃないと、貴方達はクビよ」
側近の者に目で合図をすると、側近の者はお辞儀をして部屋から出た。
「な…何をされるのですか?」
「クビの意味を教え込むのよ」
「!!」
衛兵達が固まると、女王はニコッと笑い悪魔の言葉を囁く
「貴方達が、失敗してなければ。仲間は消えなかったのにね?」
「な、仲間ですか?」
側近の者が、帰ってきた。
その手には女性でも扱える剣を握っていた。
「ロシアンルーレットをしてあげる。1人、2人は消えるわ。」
「そ!そんな残酷な事を!」
「私は女王。国の頂点に立つ者、反抗は許さない」
「うぁぁああああ!!!」
断末魔の叫びが、部屋の中に響いた。


「ん、叫び声…」
目が覚めた万里は、城の方を見た。
城からそう遠くない場所に、隠れ家をつくっていたので声が聞こえた。
「まさか、住人を!?」
「万ちゃん大変だよ。」
「どうした!」
「女王が…、衛兵を始末してるって。それと、俺の事情聴取の時間だよ。」
「遅かったか…、作戦は!!」
「寸分の狂いもない。このまま実行出来るよ。」
「分かった、後から向かう」
「うん。この国を変えてね、万里」
「相棒…」
「行ってくるよ。」
「分かった。」
バタンッと相棒はドアを閉め、いつも通り事情聴取に行った。
もう相棒が事情聴取されるのは、最後にしてあげたい。万里はそう強く願いユズハを起こしに行った。
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