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第一章 エルフの少女
5話 「緊急会議と精霊契約の為の宝物」
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どうやら開けてはいけない扉をバターンと両手で盛大に開けてしまった私。
シルフェリア・・・一生の不覚です。緊急会議でイリスの御両親に謝ります。
ちなみにイリスは天使の寝顔でお母様の膝でおねむさんです。
「私・・・シルフェリアはやってしまいました・・・」
「なっ・・・なにをですか?」
スッゲェ不安そうなお父様・・・マジでごめーーーん!
「イリスが極大魔法に目覚めてしまいました・・・」
「はああ?!」
そう言う反応だよね?お母様!ホンットにごめんなさい!!
「いえね?!イリスに魔法の怖さを知って貰おうとね?!
アークトルネード・ブラストをイリスに見せちゃったのね?!
そしたらね!イリスの目がギラギラと輝いちゃったの!!!
そして絶対に覚えるってぇ!!」
めっちゃテンパってますよ私は!テンパリシルフェリアです!
「あああああ・・・」頭を抱えてしまったお父様・・・
「本当に申し訳ありませんでした・・・」
深々と頭を下げる私・・・ごめんなさぁーーーーい!!
「あの、あの・・・でもイリスが極大魔法を魔法なんて覚える事なんて出来ないと思うんですけど?!」
お母様は楽観的に考えているんだけどぉ・・・
「いえ・・・このまま成長を続けたら御息女は間違いなく極大魔法に手が届いてしまいます・・・それはもう10年も有れば」
エルフの感覚的に10年は人間の1年くらいと思って下さい。
そして多分5年くらいで覚えるやがるんだよなぁ・・・この小娘は・・・
「おおおおおお???」ますます頭を抱えるお父様です・・・
「覚えるのを禁止してもコッソリと覚えてしまうと思うので、私がしっかりと教えて正しい扱いを覚えないと危険です」
「シルフェリア様!それでは?」
「はい、精霊契約を急ぎます!」文字通りの暴風娘を抑えるにはもうこれしか無い!
誰だよ?!試練とか悠長な事を言ってた奴!ごめんなさい私だよ!
「「シルフェリア様!娘をお願いします!!」」
「はい!本当にごめんなさーーーい!!」
そして次の日。
「もう精霊契約?でも試練は?終わり?」
「うぐぅ!!!」
的確なイリスのツッコミに胸を抑える私・・・ダメダメな大精霊でごめんね!
《シルフェリアはダメな大精霊ではありません!》
否定をして頂きありがとうございます、ユグドラシル様・・・
でも、その慰めって結構トドメになってるのでやめて下さいまし・・・
「契約前の試練は終わりました。ここからは契約後の試練に入ります」
「???????」
そうだよね?!変だよね?お前は何を言ってる?だよね?!
「グー??グルルルル?グルー??」
だまらっしゃい土竜達!私も分かってるわよ!!抗議しないで下さい!
「それで?!イリスは何を取りに行けば良いの?」
んん?んー?ああ!あれか!テンプレって奴ね!
契約に必要な宝物を持って来い!とか本とかに書いてあるお約束の!
精霊契約・・・んなモンはチャッチャッっとあっと言う間なんだけど・・・
うう・・・少々の夢を壊す訳には行かぬのだ!!
でもどうする??
生半可物では聡いイリスは誤魔化せぬ!どうすれば?!
うーーーーーーーーーーーーーーーーん????
んんんーーーーーーー???
ぴこーーーん☆そうだぁ!!これだぁ!!
「契約に必要なのは「ドライアドの涙」です」
「ドライアドの涙?」
「そうです!ここから西へ1500kmほどにある「ドライアドの森」そこに住む管理者のドライアドの涙は至高の宝石です。
私との契約には、その宝石が必要なのです!」
「おお!!」目がキラッキラッ☆と輝くイリスです、よっしゃあ上手く行ったぁ!!
「でも・・・1500kmなんて遠くてイリス行けない・・・」
素晴らしい!素晴らしいわイリス!
覚えた数学で的確に距離を測り、地理に照らし合わせて、それで自分に可能かどうかの判断力!
いや~この天才はマジで極大魔法をすぐに覚えちまうわ・・・
「ふふふふ、そこで最初の試練ですよイリス!」
「にゃあ?!」
「この森の何処かに「風竜」が居ます!それを見つけてテイムして下さい、
「風竜」に乗れば「ドライアドの森」までひとっ飛びです!」
「おお?!」
「グエエエエエ??!!!」
だから黙らっしゃい土竜!言いたい事は分かってますっての!
あー・・・絶対に「風竜」と「ドライアド」に怒られるなぁこりゃ・・・
「それで?!「風竜」はドコに居るの?シルフェリア?!」
めっちゃやる気満々のイリス・・・うう、騙してる様で心が痛いです。
「ここから北へ行くと「風竜」が住む丘があります。土竜達が案内してくれますよ」
「グルルルル・・・」《しょうがねぇなぁ》ですね?お願いします!
ごめんよ、イリスに付き合って上げてね土竜君!
「じゃあ!早速出発!」
土竜君の背中に乗り「風竜の丘」へ向かったイリス。
姿が見えなくなり・・・
よっしゃあ!早く先回りして「風竜」と話しをつけねば!!!怒られる前に!
《ねえシルフェリア?
わたくしの「ユグドラシルの瞳」でも良かったのに・・・》
ユグドラシル様?恐ろしい事を言わんで下さいな。
この時はこれで終わりましたが、イリスが本当に「ユグドラシルの瞳」を継承する日が来るなんて夢にも思って無かった私でした。
「ユグドラシルの瞳」は世界を見る事が出来る物・・・と思って下さい。
他にも各種お得機能が付いております。
《だからイリスに継承して欲しかったのに・・・》
シルフェリア・・・一生の不覚です。緊急会議でイリスの御両親に謝ります。
ちなみにイリスは天使の寝顔でお母様の膝でおねむさんです。
「私・・・シルフェリアはやってしまいました・・・」
「なっ・・・なにをですか?」
スッゲェ不安そうなお父様・・・マジでごめーーーん!
「イリスが極大魔法に目覚めてしまいました・・・」
「はああ?!」
そう言う反応だよね?お母様!ホンットにごめんなさい!!
「いえね?!イリスに魔法の怖さを知って貰おうとね?!
アークトルネード・ブラストをイリスに見せちゃったのね?!
そしたらね!イリスの目がギラギラと輝いちゃったの!!!
そして絶対に覚えるってぇ!!」
めっちゃテンパってますよ私は!テンパリシルフェリアです!
「あああああ・・・」頭を抱えてしまったお父様・・・
「本当に申し訳ありませんでした・・・」
深々と頭を下げる私・・・ごめんなさぁーーーーい!!
「あの、あの・・・でもイリスが極大魔法を魔法なんて覚える事なんて出来ないと思うんですけど?!」
お母様は楽観的に考えているんだけどぉ・・・
「いえ・・・このまま成長を続けたら御息女は間違いなく極大魔法に手が届いてしまいます・・・それはもう10年も有れば」
エルフの感覚的に10年は人間の1年くらいと思って下さい。
そして多分5年くらいで覚えるやがるんだよなぁ・・・この小娘は・・・
「おおおおおお???」ますます頭を抱えるお父様です・・・
「覚えるのを禁止してもコッソリと覚えてしまうと思うので、私がしっかりと教えて正しい扱いを覚えないと危険です」
「シルフェリア様!それでは?」
「はい、精霊契約を急ぎます!」文字通りの暴風娘を抑えるにはもうこれしか無い!
誰だよ?!試練とか悠長な事を言ってた奴!ごめんなさい私だよ!
「「シルフェリア様!娘をお願いします!!」」
「はい!本当にごめんなさーーーい!!」
そして次の日。
「もう精霊契約?でも試練は?終わり?」
「うぐぅ!!!」
的確なイリスのツッコミに胸を抑える私・・・ダメダメな大精霊でごめんね!
《シルフェリアはダメな大精霊ではありません!》
否定をして頂きありがとうございます、ユグドラシル様・・・
でも、その慰めって結構トドメになってるのでやめて下さいまし・・・
「契約前の試練は終わりました。ここからは契約後の試練に入ります」
「???????」
そうだよね?!変だよね?お前は何を言ってる?だよね?!
「グー??グルルルル?グルー??」
だまらっしゃい土竜達!私も分かってるわよ!!抗議しないで下さい!
「それで?!イリスは何を取りに行けば良いの?」
んん?んー?ああ!あれか!テンプレって奴ね!
契約に必要な宝物を持って来い!とか本とかに書いてあるお約束の!
精霊契約・・・んなモンはチャッチャッっとあっと言う間なんだけど・・・
うう・・・少々の夢を壊す訳には行かぬのだ!!
でもどうする??
生半可物では聡いイリスは誤魔化せぬ!どうすれば?!
うーーーーーーーーーーーーーーーーん????
んんんーーーーーーー???
ぴこーーーん☆そうだぁ!!これだぁ!!
「契約に必要なのは「ドライアドの涙」です」
「ドライアドの涙?」
「そうです!ここから西へ1500kmほどにある「ドライアドの森」そこに住む管理者のドライアドの涙は至高の宝石です。
私との契約には、その宝石が必要なのです!」
「おお!!」目がキラッキラッ☆と輝くイリスです、よっしゃあ上手く行ったぁ!!
「でも・・・1500kmなんて遠くてイリス行けない・・・」
素晴らしい!素晴らしいわイリス!
覚えた数学で的確に距離を測り、地理に照らし合わせて、それで自分に可能かどうかの判断力!
いや~この天才はマジで極大魔法をすぐに覚えちまうわ・・・
「ふふふふ、そこで最初の試練ですよイリス!」
「にゃあ?!」
「この森の何処かに「風竜」が居ます!それを見つけてテイムして下さい、
「風竜」に乗れば「ドライアドの森」までひとっ飛びです!」
「おお?!」
「グエエエエエ??!!!」
だから黙らっしゃい土竜!言いたい事は分かってますっての!
あー・・・絶対に「風竜」と「ドライアド」に怒られるなぁこりゃ・・・
「それで?!「風竜」はドコに居るの?シルフェリア?!」
めっちゃやる気満々のイリス・・・うう、騙してる様で心が痛いです。
「ここから北へ行くと「風竜」が住む丘があります。土竜達が案内してくれますよ」
「グルルルル・・・」《しょうがねぇなぁ》ですね?お願いします!
ごめんよ、イリスに付き合って上げてね土竜君!
「じゃあ!早速出発!」
土竜君の背中に乗り「風竜の丘」へ向かったイリス。
姿が見えなくなり・・・
よっしゃあ!早く先回りして「風竜」と話しをつけねば!!!怒られる前に!
《ねえシルフェリア?
わたくしの「ユグドラシルの瞳」でも良かったのに・・・》
ユグドラシル様?恐ろしい事を言わんで下さいな。
この時はこれで終わりましたが、イリスが本当に「ユグドラシルの瞳」を継承する日が来るなんて夢にも思って無かった私でした。
「ユグドラシルの瞳」は世界を見る事が出来る物・・・と思って下さい。
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《だからイリスに継承して欲しかったのに・・・》
応援ありがとうございます!
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