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第二章 シルフェリアとの別れとイリスの覚悟
28話 「祝勝会」
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「うええええ?!コレを食べるんですかぁ?!」
「そうっすよ?だって勿体無いじゃ無いですか?」
「勿体・・・ええ~?」
時間は昼前。
丸焼き海蛇に船を接舷させて使えそうな素材を回収している船員達。
超大物だったので、巨大な鱗に皮に牙・・・それはもう宝の山なのだ。
こうなると自分達が恐怖した化け物もただの素材にしか見えない。
男達は目の色を変えて高く売れそうな良質な部分を探している。
そして焼けて無い部分の肉片も切り取りせっせと船へと運ぶ船員達。
焼けた部分は火薬と油塗れでとても食えないので破棄をする。
本当の意味での弱肉強食が目の前で繰り広げられていた。
海の男達の強かさには呆れるばかりのイリス。
「おーし、ここまで。これ以上は船の積載量を超えるからダメだぞ」
「ういーす」
ギリギリまで海蛇の素材と肉を詰め込んで海蛇の死骸から離れる船。
これ以降は鳥や魚の餌になるのだ。
他種族との調和を取らなかった者の悲惨な末路がここにあった。
上手くやっていれば「守り神」として人々から崇められたであろうに・・・
知能は高いが愚か者だったと言う訳だ。
それから甲板上で祝勝会が開催された。
航海中なので豪勢とは言えないが何とか見栄えだけは良くしようと努力した料理人達の心遣いを感じられる料理が並んだ。
イリスもお風呂・・・と言っても海水風呂でワイン塗れの身体を洗い浄化魔法で塩分を飛ばしてスッキリサッパリした。
「色々とすみませんでした」
イリスに塩やらワインをぶっ掛けた船員達がフワフワ浮かぶイリスに謝罪する。
「いえ・・・私も好奇心に負けて考え無しでした、すみません」
怨霊に間違えられてたと知ったイリスは心に一定のダメージを受けたが風呂場の鏡で自分の姿を見て「きゃああああああ??!!」と絶叫した。
「怖えええ?!マジで私、超怖えええ?!」
どこからどう見てもマジ怨霊にしか見えん自分の姿に納得してしまった。
なので今はいつもと同じピンクのワンピースにピンクのリボンを付けている。
「少し化粧も覚えよう・・・」
自分の肌が色白過ぎと理解したイリスは頬紅くらい塗らんとダメだと思った。
そして何で皆んながピンクの服ばっか着せて来る理由も分かったのだった。
「イリス様もどうぞ」
「うっ・・・」
イリスの前には例のブツ・・・海蛇料理があった。
《本当にこんな物をたべるのぉ?》と思ったイリスだが・・・イリスは空気を読める子なのだ。
ええーいママよ!パックンチョオ!!したイリス。
「美味しいーーーーーー??!」
今まで食べた事も無い味が口に広がる。
鶏肉?・・・豚肉に近い味かな?とにかくサッパリ食感で美味である。
聞けば海蛇は世界各地で食べられている一般的な食材らしい。
前に乱獲し過ぎて海龍が「いい加減にしろーーーー!!」とキレたとの事。
「でもコイツはデカイ分だけ大味ですね」
「はー・・・これで大味なんですか?」
すっかり好物になった海蛇の角肉焼きをパクパク食べるイリス。
この後に「海蛇ハンター」となったイリスが世界の海蛇達を恐怖のドン底に叩き落とすのだ!
まさに食うか食われるかの戦いが始まるのだ。
海蛇をつまみにしてパッカパッカとビールを飲むイリス、ほぼ水代わりである。
エリカから「イリスがお酒を飲むと勿体無いからダメ!」
そう言われてイリスダンジョンでは禁酒宣告を受けているので今は久しぶりのお酒を楽しんでいる。
禁酒の理由?それはコイツが飲み過ぎてお客様用のお酒まで飲んでしまったからだ。
イリスダンジョンの立地的に酒の補充が大変なのにパッカパッカとイリスが飲んでしまいエリカを怒らせたのだ。
幼児の頃からかなりの量の酒を飲んでいたが体格がほぼ大人になって酒を飲む量も倍加したイリスだった。
「おお?!お姫様かなり行ける口だね?勝負するかい?」
「うふふふふ・・・勝負します?」不敵に笑うイリス。
「おおう!良いぜ!」
よせば良いのにイリスとの酒飲み対決を受けてしまった船員さん・・・
逃げろ!!ソイツはウワバミだぞ!ザルだぞ!
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
「ふう・・・ご馳走様でした」
久しぶりに思う存分にお酒を大量に飲んで大満足のイリス。
一切、酒を飲まない作者には何が良いのか全然分からんが・・・酒より牛乳の方が美味くね?
「おおおお・・・おう・・・」倒れてプルプルしている船員さん。
そしてイリスの周囲にはイリスに潰された男達が転がる・・・
「とんでもねえお姫様だな・・・」
ビール樽を2つも空にされて呆れ果てている船長さんでした。
こうして海蛇との戦いは海蛇がイリスに食われて終わったのだった・・・
そして航海は続く。
航海も半ばに近づいた頃・・・
「海蛇だーーーーーーー!!」船員の怒号が響く!
イリスが飛び出して見て見ると10mほどの海蛇が5匹、船と同航している。
仲間を食われた仕返しに来たのだ!
「くそ!戦闘準「ご飯が来たーーーーーーーーーー♪♪♪♪♪」
船長さんの言葉はイリスの歓声に掻き消される。
「今回は私がやります!砲撃だと食べれなくなっちゃう部分が多くなって勿体無いですからね!」鼻息が荒いイリス。
そして、ゴオオオンン!!魔力闘法を発動させるイリス。
「お・・・おう・・・頑張ってな・・・」
イリスのバカデカイ魔力にドン引きの船長さん。
「いくよーーー!!待っててね!私のご飯ーーー!!」
シュバババババーーーーー!!!
浮遊した状態で足から魔力を噴射させて海蛇目掛けて飛んで行ったイリス。
「・・・・・・・・・あのお姫様、空も飛べるんかい・・・」
「こんにちはーーー!!私のご飯ーーーー!!」
『ナンカ!トンデ、キターー??!!』
バコオオオオオンンン!!『グエエエエエ?!』イリスの右ストレートが炸裂する!
ドゴオオオンンン!!バッコオオン!!ドガッ!ドゴオオオンンン!
一頭の海蛇をフルボッコにするイリス!
『・・・ア・・・』そして絶命した海蛇を引っ掴んで、
「うふふふふ・・・・無くなったらまた来ます・・・美味しいですから」
ニコオォォオと笑い海蛇を船まで引き摺りだした。
それを4頭の海蛇が唖然として見送る・・・・
そして正気に戻り・・・
『ギャアアア?!ナンダ?!アイツ?!コワイ?!』
『タベラレル?!オレタチ、アイツニ、タベラレル?!』
『マタクル、ッテイッテル?!』
『ココニイタラ、クワレル?!ニゲロー!!』
一目散に海域から逃げ出した海蛇達。
「海蛇ハンター!イリス!」爆誕!!
「そうっすよ?だって勿体無いじゃ無いですか?」
「勿体・・・ええ~?」
時間は昼前。
丸焼き海蛇に船を接舷させて使えそうな素材を回収している船員達。
超大物だったので、巨大な鱗に皮に牙・・・それはもう宝の山なのだ。
こうなると自分達が恐怖した化け物もただの素材にしか見えない。
男達は目の色を変えて高く売れそうな良質な部分を探している。
そして焼けて無い部分の肉片も切り取りせっせと船へと運ぶ船員達。
焼けた部分は火薬と油塗れでとても食えないので破棄をする。
本当の意味での弱肉強食が目の前で繰り広げられていた。
海の男達の強かさには呆れるばかりのイリス。
「おーし、ここまで。これ以上は船の積載量を超えるからダメだぞ」
「ういーす」
ギリギリまで海蛇の素材と肉を詰め込んで海蛇の死骸から離れる船。
これ以降は鳥や魚の餌になるのだ。
他種族との調和を取らなかった者の悲惨な末路がここにあった。
上手くやっていれば「守り神」として人々から崇められたであろうに・・・
知能は高いが愚か者だったと言う訳だ。
それから甲板上で祝勝会が開催された。
航海中なので豪勢とは言えないが何とか見栄えだけは良くしようと努力した料理人達の心遣いを感じられる料理が並んだ。
イリスもお風呂・・・と言っても海水風呂でワイン塗れの身体を洗い浄化魔法で塩分を飛ばしてスッキリサッパリした。
「色々とすみませんでした」
イリスに塩やらワインをぶっ掛けた船員達がフワフワ浮かぶイリスに謝罪する。
「いえ・・・私も好奇心に負けて考え無しでした、すみません」
怨霊に間違えられてたと知ったイリスは心に一定のダメージを受けたが風呂場の鏡で自分の姿を見て「きゃああああああ??!!」と絶叫した。
「怖えええ?!マジで私、超怖えええ?!」
どこからどう見てもマジ怨霊にしか見えん自分の姿に納得してしまった。
なので今はいつもと同じピンクのワンピースにピンクのリボンを付けている。
「少し化粧も覚えよう・・・」
自分の肌が色白過ぎと理解したイリスは頬紅くらい塗らんとダメだと思った。
そして何で皆んながピンクの服ばっか着せて来る理由も分かったのだった。
「イリス様もどうぞ」
「うっ・・・」
イリスの前には例のブツ・・・海蛇料理があった。
《本当にこんな物をたべるのぉ?》と思ったイリスだが・・・イリスは空気を読める子なのだ。
ええーいママよ!パックンチョオ!!したイリス。
「美味しいーーーーーー??!」
今まで食べた事も無い味が口に広がる。
鶏肉?・・・豚肉に近い味かな?とにかくサッパリ食感で美味である。
聞けば海蛇は世界各地で食べられている一般的な食材らしい。
前に乱獲し過ぎて海龍が「いい加減にしろーーーー!!」とキレたとの事。
「でもコイツはデカイ分だけ大味ですね」
「はー・・・これで大味なんですか?」
すっかり好物になった海蛇の角肉焼きをパクパク食べるイリス。
この後に「海蛇ハンター」となったイリスが世界の海蛇達を恐怖のドン底に叩き落とすのだ!
まさに食うか食われるかの戦いが始まるのだ。
海蛇をつまみにしてパッカパッカとビールを飲むイリス、ほぼ水代わりである。
エリカから「イリスがお酒を飲むと勿体無いからダメ!」
そう言われてイリスダンジョンでは禁酒宣告を受けているので今は久しぶりのお酒を楽しんでいる。
禁酒の理由?それはコイツが飲み過ぎてお客様用のお酒まで飲んでしまったからだ。
イリスダンジョンの立地的に酒の補充が大変なのにパッカパッカとイリスが飲んでしまいエリカを怒らせたのだ。
幼児の頃からかなりの量の酒を飲んでいたが体格がほぼ大人になって酒を飲む量も倍加したイリスだった。
「おお?!お姫様かなり行ける口だね?勝負するかい?」
「うふふふふ・・・勝負します?」不敵に笑うイリス。
「おおう!良いぜ!」
よせば良いのにイリスとの酒飲み対決を受けてしまった船員さん・・・
逃げろ!!ソイツはウワバミだぞ!ザルだぞ!
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・
・・・・
「ふう・・・ご馳走様でした」
久しぶりに思う存分にお酒を大量に飲んで大満足のイリス。
一切、酒を飲まない作者には何が良いのか全然分からんが・・・酒より牛乳の方が美味くね?
「おおおお・・・おう・・・」倒れてプルプルしている船員さん。
そしてイリスの周囲にはイリスに潰された男達が転がる・・・
「とんでもねえお姫様だな・・・」
ビール樽を2つも空にされて呆れ果てている船長さんでした。
こうして海蛇との戦いは海蛇がイリスに食われて終わったのだった・・・
そして航海は続く。
航海も半ばに近づいた頃・・・
「海蛇だーーーーーーー!!」船員の怒号が響く!
イリスが飛び出して見て見ると10mほどの海蛇が5匹、船と同航している。
仲間を食われた仕返しに来たのだ!
「くそ!戦闘準「ご飯が来たーーーーーーーーーー♪♪♪♪♪」
船長さんの言葉はイリスの歓声に掻き消される。
「今回は私がやります!砲撃だと食べれなくなっちゃう部分が多くなって勿体無いですからね!」鼻息が荒いイリス。
そして、ゴオオオンン!!魔力闘法を発動させるイリス。
「お・・・おう・・・頑張ってな・・・」
イリスのバカデカイ魔力にドン引きの船長さん。
「いくよーーー!!待っててね!私のご飯ーーー!!」
シュバババババーーーーー!!!
浮遊した状態で足から魔力を噴射させて海蛇目掛けて飛んで行ったイリス。
「・・・・・・・・・あのお姫様、空も飛べるんかい・・・」
「こんにちはーーー!!私のご飯ーーーー!!」
『ナンカ!トンデ、キターー??!!』
バコオオオオオンンン!!『グエエエエエ?!』イリスの右ストレートが炸裂する!
ドゴオオオンンン!!バッコオオン!!ドガッ!ドゴオオオンンン!
一頭の海蛇をフルボッコにするイリス!
『・・・ア・・・』そして絶命した海蛇を引っ掴んで、
「うふふふふ・・・・無くなったらまた来ます・・・美味しいですから」
ニコオォォオと笑い海蛇を船まで引き摺りだした。
それを4頭の海蛇が唖然として見送る・・・・
そして正気に戻り・・・
『ギャアアア?!ナンダ?!アイツ?!コワイ?!』
『タベラレル?!オレタチ、アイツニ、タベラレル?!』
『マタクル、ッテイッテル?!』
『ココニイタラ、クワレル?!ニゲロー!!』
一目散に海域から逃げ出した海蛇達。
「海蛇ハンター!イリス!」爆誕!!
応援ありがとうございます!
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