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第二章 シルフェリアとの別れとイリスの覚悟
29話 「帰って来ました!ラーデンブルク!」その5
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イリスの海蛇狩の後は特別何事も無く航海は進んだ。
「唐揚げも美味しーい♪♪」目の前特盛の海蛇の唐揚げにご機嫌なイリス。
すっかりと海蛇料理にハマったイリスは完全に海蛇から天敵に認定されたのだった。
「お姫様!今日のビールはここまでです!」
「ぶー」ビールは1日、小樽の樽半分と決められてしまったイリスは不服そうだ。
ちなみに7リッターほどだ、中ジョッキ20杯って所かな?
「しかし・・・そんな細い身体のどこに入っているんです?」
「えっ?お腹だよ?」
イリスがカーディガンを捲るとめっちゃお腹がポッコリしていた?!
なん何ですかそれは?!はしたない!
「それ・・・大丈夫なんですか?」
「大丈夫じゃないよ?食べ終わったら運動しないと・・・破裂するよ?」
「うえええ??!!破裂って何ですかーーー?!」
「破裂は冗談だけど・・・太る・・・」一気にテンションが下がるイリス。
過去、散々肥満に苦しんだ時の事を思い出したのだ。
「そ・・・そうなんですね・・・頑張って下さい」
この件は追求せん方が良いと思った船長さんは正解です。
追求するとコイツと一緒にマラソンやらされますよ?
それから目一杯食事を堪能したイリスは走る!めっちゃ食い過ぎたのだ!
走ると言っても船酔いのせいで接地が出来ないので浮遊で10mほど浮いた状態で足を動かすのだ。
「でええええいいい!!!」
魔力闘法と気力闘法を併用して身体に負荷を掛けて腕を大きく振って空中で猛烈な足踏みをする。
ゴオオオオオオオオオ・・・・・・
そんなイリスの動きで周辺で突風が起こる!
それを船の帆に当てて船の速度を上げて航行の手伝いをするのだ。
「でえええええええいいいい!!」ドンドン気合いが入るイリス。
もう手足動きが残像状態だ!
ゴオオオオオオオオオ!!!グゴオオオオオ!!!!
イリスの風圧を受けてグングンと速度を上げる船、時速50kmを超える!
マジ凄えーー?!コイツバッカじゃねえの?!
「なんだこりゃーー?!マジ凄えーーーー?!」これには驚愕する船長さん。
「えっ?船長知らなったんですか?
お姫様、船酔いが治ってから毎朝コレやってたんですよ?」
「だから妙に距離を進んでいたのかーーー?!おかしいと思ったぜ?!
ここ数日の朝方は随分と風が強えなぁ?と思ってたよ!!」
イリスは溜めると破裂するは冗談だと言ったが実は冗談でも無かった・・・
魔力過多は魔力器官の破裂をする場合があるのでイリスも大真面目なのだ!
新動力!エルフ機関の誕生だ!
走る!走る!走るのだーーーー!!!
なんかこのシリーズ、バトル以上に走ってばっかいねぇ?との質問にはお答え出来ません。
とは言え、そんなイリスを見ている同族のエルフ達はドン引きしているのだが・・・
エルフ機関は1時間ほど続き終了して、汗だくイリスはフラフラとお風呂へ向かう。
ちょっと時間が早いが寝るのだ。
「とんでもねえ、お姫様だな・・・ハイエルフって皆んな、ああなのか?」
「いえ・・・イリス様が特殊過ぎです」
船長のツッコミを即座に否定するエルフの船員。
イリスが特殊と言うより師匠のクレアが9割は悪い、イリスは師匠の教えに従ってるだけなのだから。
お風呂に入りスッキリイリスはハンモックを使い寝る。
多少は船酔いするがベッドで寝るより遥かに楽だと分かったからだ。
「すうすう・・・」すぐ寝息を立てるイリス。
寝ているイリスは本当に美しい・・・眠れる森のお姫様だ。
・・・なんで起きるとああなるのか?
とても優雅な船旅とは言えない旅になったがイリス的には結構修行にもなるし、砲撃戦も見れたし、海蛇は美味い!と分かるし有意義な旅になっていた。
そして仮死状態のゴブリナ達はスッカリと皆んなから忘れられていた・・・
何しに来たの?この人達?
そして夜が明けて新しい朝が来た、希望の朝だ。
しかしイリスは船酔いしていたので浮遊する・・・「ウプっ・・・」
とりあえずは、お手洗いでピーーーーーーーーーーーーーして顔を洗う。
この時だけは洗面器に一つだけ真水が使えるのだ。
これは下級船員だろが、お姫様のイリスだろうが同じく平等なのだ。
「うーん・・・水魔法・・・勉強しないとなぁ」
まだ風と光魔法の修行中のイリスは他の属性魔法が使えない。
パッと真水を出せる様になりたいイリス、しかし魔法はそう簡単な物ではない。
イリスの今の実力だとコップ一杯の真水を作り出すのと竜巻を起こすのとは同じ魔力を消耗してしまう。
属性縛りはそれだけ強く絶対と言う事だね。
甲板に出たイリスは、「おおーーー」と歓声を上げる。
ラーデンブルク公国の沿岸都市が見えて来たからだ。
「イリス様、お着替えを」いつの間にか復活していたゴブリナ達。
「あれ?皆んないつ起きたの?」
「魔力の目覚まし時計を設定しておりましたので1時間前ほどです」
「船酔いは?大丈夫?」
「はい!イリス様を参考に致しまして、この通りに・・・」
イリスがゴブリナ達の足元を見ると少し宙に浮いていた。
「浮遊」の魔法を使ったのだ、しっかりと高さをキープが出来ているので彼女達もかなりの腕の魔導士な事が伺える。
「これからの予定なのですが。
首都のクレア・バレーにてイリスの帰還の式典が執り行われます」
「うん、分かったわ。
・・・首都の名前決まったんだね、師匠の「クレア」から取ってクレア・バレーね?
どうしよう?・・・お酒しか連想出来ない・・・」
「それを言うとクレア様が凹みますので・・・くれぐれも」
オーストラリアを代表するお酒の生産地だね、・・・
しかしなぜそれを知ってるイリス?!
「う・・・うん、分かったわ」
こうして、ゴブリナ達の手によりお姫様装備を装着するイリス。
いよいよ首都クレア・バレーの港へ入港するのだ。
「唐揚げも美味しーい♪♪」目の前特盛の海蛇の唐揚げにご機嫌なイリス。
すっかりと海蛇料理にハマったイリスは完全に海蛇から天敵に認定されたのだった。
「お姫様!今日のビールはここまでです!」
「ぶー」ビールは1日、小樽の樽半分と決められてしまったイリスは不服そうだ。
ちなみに7リッターほどだ、中ジョッキ20杯って所かな?
「しかし・・・そんな細い身体のどこに入っているんです?」
「えっ?お腹だよ?」
イリスがカーディガンを捲るとめっちゃお腹がポッコリしていた?!
なん何ですかそれは?!はしたない!
「それ・・・大丈夫なんですか?」
「大丈夫じゃないよ?食べ終わったら運動しないと・・・破裂するよ?」
「うえええ??!!破裂って何ですかーーー?!」
「破裂は冗談だけど・・・太る・・・」一気にテンションが下がるイリス。
過去、散々肥満に苦しんだ時の事を思い出したのだ。
「そ・・・そうなんですね・・・頑張って下さい」
この件は追求せん方が良いと思った船長さんは正解です。
追求するとコイツと一緒にマラソンやらされますよ?
それから目一杯食事を堪能したイリスは走る!めっちゃ食い過ぎたのだ!
走ると言っても船酔いのせいで接地が出来ないので浮遊で10mほど浮いた状態で足を動かすのだ。
「でええええいいい!!!」
魔力闘法と気力闘法を併用して身体に負荷を掛けて腕を大きく振って空中で猛烈な足踏みをする。
ゴオオオオオオオオオ・・・・・・
そんなイリスの動きで周辺で突風が起こる!
それを船の帆に当てて船の速度を上げて航行の手伝いをするのだ。
「でえええええええいいいい!!」ドンドン気合いが入るイリス。
もう手足動きが残像状態だ!
ゴオオオオオオオオオ!!!グゴオオオオオ!!!!
イリスの風圧を受けてグングンと速度を上げる船、時速50kmを超える!
マジ凄えーー?!コイツバッカじゃねえの?!
「なんだこりゃーー?!マジ凄えーーーー?!」これには驚愕する船長さん。
「えっ?船長知らなったんですか?
お姫様、船酔いが治ってから毎朝コレやってたんですよ?」
「だから妙に距離を進んでいたのかーーー?!おかしいと思ったぜ?!
ここ数日の朝方は随分と風が強えなぁ?と思ってたよ!!」
イリスは溜めると破裂するは冗談だと言ったが実は冗談でも無かった・・・
魔力過多は魔力器官の破裂をする場合があるのでイリスも大真面目なのだ!
新動力!エルフ機関の誕生だ!
走る!走る!走るのだーーーー!!!
なんかこのシリーズ、バトル以上に走ってばっかいねぇ?との質問にはお答え出来ません。
とは言え、そんなイリスを見ている同族のエルフ達はドン引きしているのだが・・・
エルフ機関は1時間ほど続き終了して、汗だくイリスはフラフラとお風呂へ向かう。
ちょっと時間が早いが寝るのだ。
「とんでもねえ、お姫様だな・・・ハイエルフって皆んな、ああなのか?」
「いえ・・・イリス様が特殊過ぎです」
船長のツッコミを即座に否定するエルフの船員。
イリスが特殊と言うより師匠のクレアが9割は悪い、イリスは師匠の教えに従ってるだけなのだから。
お風呂に入りスッキリイリスはハンモックを使い寝る。
多少は船酔いするがベッドで寝るより遥かに楽だと分かったからだ。
「すうすう・・・」すぐ寝息を立てるイリス。
寝ているイリスは本当に美しい・・・眠れる森のお姫様だ。
・・・なんで起きるとああなるのか?
とても優雅な船旅とは言えない旅になったがイリス的には結構修行にもなるし、砲撃戦も見れたし、海蛇は美味い!と分かるし有意義な旅になっていた。
そして仮死状態のゴブリナ達はスッカリと皆んなから忘れられていた・・・
何しに来たの?この人達?
そして夜が明けて新しい朝が来た、希望の朝だ。
しかしイリスは船酔いしていたので浮遊する・・・「ウプっ・・・」
とりあえずは、お手洗いでピーーーーーーーーーーーーーして顔を洗う。
この時だけは洗面器に一つだけ真水が使えるのだ。
これは下級船員だろが、お姫様のイリスだろうが同じく平等なのだ。
「うーん・・・水魔法・・・勉強しないとなぁ」
まだ風と光魔法の修行中のイリスは他の属性魔法が使えない。
パッと真水を出せる様になりたいイリス、しかし魔法はそう簡単な物ではない。
イリスの今の実力だとコップ一杯の真水を作り出すのと竜巻を起こすのとは同じ魔力を消耗してしまう。
属性縛りはそれだけ強く絶対と言う事だね。
甲板に出たイリスは、「おおーーー」と歓声を上げる。
ラーデンブルク公国の沿岸都市が見えて来たからだ。
「イリス様、お着替えを」いつの間にか復活していたゴブリナ達。
「あれ?皆んないつ起きたの?」
「魔力の目覚まし時計を設定しておりましたので1時間前ほどです」
「船酔いは?大丈夫?」
「はい!イリス様を参考に致しまして、この通りに・・・」
イリスがゴブリナ達の足元を見ると少し宙に浮いていた。
「浮遊」の魔法を使ったのだ、しっかりと高さをキープが出来ているので彼女達もかなりの腕の魔導士な事が伺える。
「これからの予定なのですが。
首都のクレア・バレーにてイリスの帰還の式典が執り行われます」
「うん、分かったわ。
・・・首都の名前決まったんだね、師匠の「クレア」から取ってクレア・バレーね?
どうしよう?・・・お酒しか連想出来ない・・・」
「それを言うとクレア様が凹みますので・・・くれぐれも」
オーストラリアを代表するお酒の生産地だね、・・・
しかしなぜそれを知ってるイリス?!
「う・・・うん、分かったわ」
こうして、ゴブリナ達の手によりお姫様装備を装着するイリス。
いよいよ首都クレア・バレーの港へ入港するのだ。
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