皇女だからって嘗めないで貰えます?

kuroneko

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皇女様は旅に出る

皇女様は情報を得る

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『これからの行動は2手に分かれましょう。』

『2手に分かれるというのは?』

『まず、スファレ達は行動が怪しいため監視が必要。
 ただ、ベリル達もまだ観察対象からは外す事が出来ない。
 なら2手に分かれて観察、
 必要なら接触して例の魔物騒動に関わっているか確認しないと
 いつまでもここに留まらなくてはいけなくなるわ。
 流石にここまで来て解決せずに村を出るのは後味が悪いから
 さっさと解決するわよ。』

『どの様に分かれますか?』

『アナは引き続きベリル達を観察、必要であれば接触して情報を。
 私と【シス】はスファレ達を尾行、
 必要であれば接触し情報を引き出してくるわ。』

『了解しました。』


私と【シス】はスファレ達がとっている宿に来ていた。
宿泊できるか確認したら、
丁度スファレ達の隣の部屋が空いている様なので、
部屋を借り、簡単な荷物を置く。

比較的造りはいいので壁から盗聴はしにくいが、
風の魔法、【イーブスドロップ】で聞いたら問題なさそうね。

スファレ達が帰ってくるまで待っていたら時間がもったいないから
冒険者ギルドで様子を確認しておきましょうか。
時間が合えば、スファレ達がいるかもしれないし。


『【シス】、私は冒険者ギルドに行って
 最新の情報を貰ってくるわ。
 【シス】はスファレ達が帰ってきたらいけないから
 宿に待機していて。』

『【アクア】さん、冒険者ギルドへは私が行きますから
 【アクア】さんが待機していてください。』


…まぁ、【シス】の性格上、
私が一人行動をするなんて承知しないと思ったけど…
待機って、暇じゃないの。

でも、【シス】の性格上、ここは曲げてくれないだろうし、
2人で冒険者ギルドに行ってスファレ達とすれ違う事があれば
面倒だし…しょうがないか。


『分かったわ。冒険者ギルドはお願いするわ。
 その間に各所と連絡と、
 修練しているからお昼ご飯を買ってきて。』

『ありがとうございます。
 それでは冒険者ギルドに行ってきますね。』


とりあえず、イルとスフェーンに連絡を取りますか。


『イル、調子はどうかしら?』

『お嬢、久しぶりじゃないですか…!!』

『久しぶりって、この間アナの件で連絡したじゃない。』

『あれは、業務連絡でしょ?会話をするのは久しぶりです。』

『…まぁいいわ、そちらは順調?』

『順調とは言えないですが、なんとか回っていますよ。』

『そうなの?何か問題があった?』

『問題というか、お嬢が儀式で不在と知った部下達が
 自由気ままに振る舞って収拾がつかないと申しますか…。』

『あー、どの子も個性豊かだからねぇ。
 それぞれをスカウトしたあたしがいなくなると
 統率が取れないかぁ…。』

『今は、お嬢が指示した業務をしている部隊は
 問題なく仕事していますが、
 一仕事終えた部隊が次の仕事に出ることを渋ってまして。』

『…確か、第二部隊と第五部隊が時期的には
 仕事が終わっているからその子たち?』

『ええ、特に第五部隊の隊長が俺に対してケンカ腰で
 対処に困ってます。』

『…ハボンは昔からイルに向けての
 ライバル心が強かったからねぇ。
 了解。ハボンには私から個別に
 イルの言う事を聞く様連絡しておくわ。』

『助かります。第二部隊長は俺の方で何とかしてみます。』

『よろしくね。イルも無理しちゃダメよ?』

『無理なんかしてませんよ。
 お嬢の世話が無くなって時間が余っていますから。』

『あら、言うようになったじゃない。
 それじゃあ、時間のあるイルは
 もちろんアナからの情報を精査して調べてくれたのよね?』

『もちろんですよ。
 お嬢にはさっさと次の都市に行ってもらわなきゃ
 いけないんですから。』

『グロリオサ家に何かあったの?』

『具体的にはまだ…ただ何かときな臭いことに
 なってそうなんですよね。』

『了解。先にアナの件を詳しく聞かせて頂戴。』
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