皇女だからって嘗めないで貰えます?

kuroneko

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皇女様は旅に出る

皇女様は調査する。

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『さて、まずは宿泊している宿の特定と行動範囲の特定ね。』


宿に戻った私たちは、部屋にアナが防音の魔法をかけてから
話し合いをしていた。


『その前に、商人ギルドで在籍確認したほうが
 効率的だと思うのですが?』

『商人ギルドは情報管理が厳しいからねぇ
 …多分無駄骨になりそう…。』

『でも、宿屋の特定も変装していたら
 厳しいのではないでしょうか?』

『そうでもないわよ。名前は確認できているんだから、
 知り合いの体で呼び出してもらえばいいのよ。』

『確かに、商人仲間という体でしたら
 問題なく接触できそうですね。』

『皇国の皇都とかの都市になると難しい場合もあるけど、
 国境付近の村なら問題ないと思うわ。』

『それじゃあ、宿屋から探す事にして、
 この村の宿屋は3つあるけどどうする?』

『今宿泊している私たちの宿には多分いなかったわよね?』

『全員の名前を確認したわけでは無いですが
 恐らくいないんじゃないでしょうか?』

『それでは、残りの2つから調べてみましょうか。』


まずは南門から一番近い宿から調べてみましょうか。
南門近くの宿は冒険者が多く利用する安めの宿。
スファレ達が宿泊している可能性が有りそうな宿ね。
ついでに、冒険者ギルドに寄って情報共有と
念の為、2組が冒険者登録していないか確認してもらいましょう。


『どうする?このまま3人で行っても問題ないけど、
 役割分担したほうが時間の節約になると思うんだけど…。』

『そうですね、宿が分かった後も調査が必要ですから
 時間は節約したほうがいいかと。』

『うん。しかもお姉様は儀式中。
 早く終わらせる方が良いと思う。』

『それじゃあ、アナは北の宿屋の調査、
【シス】は冒険者ギルドへ情報共有と所属確認をお願い。
私は南の宿屋を調査するわ。』

『了解です。』

『それじゃあ、昼にこの宿に集合で。』


………………………………………………………………

2刻後、調査を終えた私たちは宿泊している宿の食堂で
集合していた。


『さて、全員揃ったし結果を報告しながら食事をしましょうか。』

『まずはうちから報告しますねぇ。』

『アナは北の宿屋を調査していたわよね。』

『うん。近くに農家があったから
 ベリル達が泊まってるかと思ったけど泊まっていなかった。
 スファレ達も泊まってないというか
 この宿屋自体2週間前から改装していて
 泊まれない状態だったらしい。今は営業中。』

『そうなのね。ベリル達はどこで宿泊しているのかしら?』

『念の為に宿屋の主人に問い合わせが無かったか確認したら、
 問い合わせはあったみたい。
 ただ断ったから、
 もしかしたら提携先の農家に宿泊してるかもって言ってた。』

『農家には確認した?』

『さすがに調査していることがばれたら
 まずいかと思ってしていない。
 あと宿屋の主人が話し長かった。』

『…それはお疲れ様。』

『【アクア】さんの南の宿屋はどうでした?』

『私の所は、スファレ達が宿泊している様よ。
 宿帳も見せてもらえて綴りも合っていたわ。』

『そうなんですね。それじゃあ南の宿は監視対象になりますね。』

『ええ。スファレ達は毎朝8の刻ぐらいに外出して、
 夕方に戻ってくる生活をしているみたいね。』

『了解しました。
 それでは私の方で確認できたのは
 冒険者登録をしていたのはスファレ達ですね。
 ベリル達は登録されていませんでした。』

『ランクとかは開示された?』

『ええ、例の情報開示された人物と伝えましたら開示頂けました。
 2人共Cランクでいつもはプサリで活動しているようですね。』

『Cランクなら護衛をつけないのも理解できるわね。』

『この村で活動とかはしているの?』

『それが、仕入れで来たとのことでしたが、
 連日冒険者ギルドで低ランクの受注をしている上
 納品しているんですよ。』

『なんか不自然ね。農家とかの依頼を受注しているの?』

『いえ、低ランクの魔物狩りですね。』

『農家とかの契約待ち?で時間潰しでもしているのかしら?』

『どうでしょう?
 ただ、不自然な事もあるのでスファレ達は
 要観察でいいと思います。』
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