皇女だからって嘗めないで貰えます?

kuroneko

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皇女様は旅に出る

皇女様は暗殺者を演じる

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やっと話してくれた作戦内容は

…………………………………………………

魔物を村に呼び寄せて、
作物をダメにして村人を奴隷に落とし調教。
その後プサリの奴隷オークションに販売する計画を
グロリオサ家から依頼を受けた組織が実施中。

現状は、一部の作物しかダメになっていないが
村の周りや畑等に魔物が好む香りがする香料を
埋めている作業をしているから時間の問題。

増員をしてもらっても、
本格的には魔物が来ない限りやることが少ない。

…………………………………………………

以上が、スファレ(ファレン)が話した内容だった。


『現状私達が動ける状態では無いみたいね。
 ただ、私達が派遣されたのは
 達成時期を短縮する為なのだけれど、
 ボスの要望を満たす方法は考えているの?』

『…短縮時間はどれくらい短くしろという指示は
 貰っているのか?』

『前回話した通りよ。
 ボスは通話中だったから
 口頭では「すぐにプサリに行け」と
 「このメモをスファレとゆう男に渡せ」の2点しか
 指示は貰っていないわ。』

『…そうか。』

『そもそもこの作戦はどれぐらいの期間を目安に動いているの?』

『…大体3ヶ月を目安に作戦を組んでいる。』

『3ヶ月ね……それだったら2ヶ月前後で
 結果を出さないとさらなる催促が来そうね。』

『作戦指示は10日前に聞き、
 魔物香や移動準備に2日掛かり、
 5日前にこの村に着いて
 その日から魔物香を村の随所に仕込んでいる。』

『10日前に3ヶ月の作戦指示が出たのね。
 …そしたら残りは1ヶ月と2週間ね。』

『予定では、あと5日ほどで
 魔物香が効果が発揮するらしい
 明後日から魔物が興奮する専用の魔法陣を
 村を囲う様に10箇所程
 発見されないように描いていき我々は隣町に避難する。』

『…魔法陣はどれぐらいの期間で描く予定なの?』

『俺では一日2箇所が限界だから
 余裕を持って6日を想定していた。』


私はシトリン(フリア)に目線を向けながら


『シトリンは魔法陣には関わらないの?』

『わっ私は、火の才能しか無いから基本的には護衛役よ。』

『…了解。魔法陣の属性は何属性を使っているの?』


シトリン(フリア)は少し驚いたように目を見開きながら


『スファレが使える風を使っているわ。』

『風なら私も使えるから、魔法陣に使う魔力量にもよるけど
 最低でも魔法陣を描く期間は4日に短縮できそうね。』


シトリン(フリア)の表情が少し柔らかくなった。
シトリン(フリア)は魔法の才能で苦労したみたいね。

昔気質の貴族は魔法の才能で優劣をつけたがる傾向が
強いからめんどくさいわよねぇ。
分かるわぁ~。


『それは助かる。
 それでは、明後日から協力をお願いする。
 その後魔法陣が描き終わり次第避難する。』

『それでいいと思うけど、
 そちらの2人とは別のタイミングで出るわね。』

『なぜだ?』

『あなた達が来た目的はどうしているか知らないけれど、
 私達は商人と冒険者としてここに来た事にしているから
 1週間程度は滞在しないと
 ギルドマスターとかには不自然に見える可能性があるわ。』

『多少不自然でも問題ないだろ?』

『…避難して終わりじゃないでしょう?
 その後、奴隷商を連れてまた来るときに
 変に警戒されてもやりにくいでしょう?』

『…確かに、今後の事を考えたら
 警戒心を与えない方がスムーズか。』

『ええ。口封じは事前準備を完璧に終わらせても
 イレギュラーが発生した場合にするべきよ。』

『……この作戦では口封じは含まれていないぞ。』

『この作戦に私が関与していると疑われた時点で
 口封じの対象よ。』

『…分かった。事前の仕込みは完璧にしよう。』

スファレ(ファレン)は顔を強ばらせながらも
決意した様に頷いた。
シトリン(フリア)も無言で頷いていた。
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