皇女だからって嘗めないで貰えます?

kuroneko

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皇女様は毎日が忙しい。

皇女様は引き継ぐ

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『アナシス様の実力はどうでした?』


修練場から離れて、レイが聞いてきた。


『見てたら分かるでしょ。
 私の護衛をするなら役不足ね。』

『ですよねぇ。太刀筋等は良いんですけど、
 圧倒的に経験不足ですね。』

『そうね、暗殺や不意打ちを想定していない真面目な戦い方ね。』

『経験を積めば使えそうなんですけど、
 今のままでは心許ないですね。』

『レイが空いてる時間に稽古してあげたら?』

『…暗部を隠してですか?不自然でしょう。』

『確かに、暗部を隠したままでは不自然ね。』

『蒼銀騎士団に教育して貰うか、
 皇帝から暗部に指示された体で部下に教育して貰うかですかね??』

『蒼銀騎士団だと、どこまで教育しているか分からないから
 お父様から暗部にっていうのが安全かしら…。』

『そうですね。暗部から特別に…って形にしたら違和感も少ないかと。』

『それでは、その方向で教育してみて。』

『かしこまりました。』

………………………………

服を着替えて、移動し
サミュエル様と合流、引継ぎを行っていく。

『今日はよろしくお願い致します!!』

『そんなに、畏まらなくても大丈夫よ。』

『時間を取って公務を引き継いで下さるのですから
 真面目にしますよ。』

『…でしたら、なおのこと普段どうりにしてほしいわ。
 わたくしが緊張してしまうわ。』

『分かりました。早速ですが、引き継ぎをお願いします。』


1刻(一時間)後、今日の分は引継ぎが完了した。


『今日の所は、こんなところね。
 内容に不明点とかはあるかしら?』

『えっと、お姉様。
 こちらの書類の記入方法なんですけど。』

『あぁ、この書類ね。
 この書類は、このように記入して担当者にまわして。
 ここの担当者は細かいから詳細を記入する場合は、
 別紙にして添付するといいわ。』

『了解しました。ありがとうございます。』

『こちらこそ、急に引継ぎしてしまってごめんなさいね。』

『とんでもないです!!お姉様の役に立てるなら頑張ります!!』

『頑張ってくれるのは嬉しいけれど、無理はしないでね?』

『お母様にも言われましたが、
 新しくできることが増えるのは楽しいので、
 無理はしてないです!!』

『そう、ならいいのだけれど、
 少しでもしんどいと思ったら相談してね?』

『はいっ!!ありがとうございます!!』


はぁ、かわいい。
サミュエル様は素直で要領がいいので心配ないと思うのだけれど、
頑張り屋さんな所があるから、
無理しない様に注意しとかないとね。
私には寂しいけれど、多分弱音を吐くことは無いと思うから。


『…お姉様、もしよろしければなんですが、
 引継ぎ期間中は夕食をご一緒してもいいですか?』

『夕食を?』

『えっと、わざわざこちらにお越しいただいているのに
 引継ぎ後はまた移動して、夕食をとられるなら
 引継ぎ後、ゆっくり夕食を楽しんでいただいて
 自室に戻られる方が
 バタバタしなくていいかなぁと思ったのですが…無理なら…』


サミュエル様が慌てたように早口で理由を話していたと思ったら
最後の方はしりすぼみになっていく。

かぁわいい!!
上目遣いで少し自信の無さそうに誘う姿!!
ギューッと抱きしめてあげたくなりますわ!!

はっ!!ダメダメッ。顔が緩んでしまいそうでした!!
コホンッ。


『ええ、いいですよ。
 ただ、他の予定が入ってしまったら
 一緒に頂けないかもしれないけれど…。』

『大丈夫です!!お姉様の予定を優先させていただいて。』

『サミュエル様も、予定が合わなかったらおっしゃってね?』

『僕は問題ないです!!この2週間は特に用事もないので!!』

『でも、急な来客等もあるでしょうから、
 その際はそちらを優先してくださいね?』

『お姉様よりも重要なお客様なんていないので大丈夫ですよっ!!』

『フフッ、ありがとう。』


この後の夕食も穏やかに楽しく過ごした。
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