皇女だからって嘗めないで貰えます?

kuroneko

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皇女様は旅に出る

皇女様は冒険者ギルドへ向かう。

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『いいえ、この宿では商人が多いのに
 冒険者が来たから目立つなと思って。』


立地的にも、あまり冒険者向けではないから
珍しそう。
女性3人組のパーティーだから
なおさら目を引いたのかもねぇ。

恐らく装備的に、
シーフ・ソードファイター・マジシャンだと
思うのよね。


『あの人たちって、
 たぶんシーフ・ソードファイター・マジシャンだよね?』

『おそらく、そうだと思いますよ。』

『まぁ編成的にも
 バランスがとれているのでそうじゃないですか?』

『だよねぇ。女性3人のパーティーって
 大変じゃないのかなぁ??』

『…冒険者ランクが高い人たちなのでは?』

『ランク高いからこそのしがらみとかもあるでしょうから
 どちらにしても、男性パーティーよりは大変なはずよ。』

『まぁ、女性というだけで
 下種な勧誘とかが後を絶たないかと思いますが…。』


アナが、心配そうにこちらを見る…。
アナの言いたいことは分かる。

あの人たちの意思でパーティーを組んでいるのだから、
内情も知らない私が助力をするのは
彼女たちのプライドや意思をないがしろにする
可能性が有るという事と、
彼女たちのことをよく知らないまま、
私が勧誘等しないかと心配している。


『大丈夫よ、勧誘とかはしないから(笑)』

『お姉様は、優しいですから何かあったら手を貸しそうで(苦笑)』

『そうかしら?自立している人にまで
 無理に手を貸そうとはしないわよ。』

『そうですか?…それなら良いですけど。』

『食事も済んでいるので、
 俺のギルドカード作りに行きましょう。』

『そうね、このまま場所を取っていても迷惑だし。
 行きましょうか。』


宿屋の店員さんに美味しかった旨を伝え、
宿屋を出て冒険者ギルドに向かう。


『【シス】の得物はロングソードよね?
 魔法とかは習ってないの?』

『俺は魔法の特性が少ないので、
 補助にしか使ってないですね。』

『そうなの?ざっと感じる気配では魔力は多いみたいだけど??
 使える魔法を聞いて良いかしら?』

『もちろんです。少ないですけど、俺は火と闇ですね。』

『火と闇なのね。
 …結構剣術とも相性が良さそうだけど??』

『そうですか?火はフレイムボールを飛ばす位ですし、
 闇は足音を消すぐらいしか使ったことが無いですね。
 それよりも、剣術を磨いた方が楽しかったですし。』

『(苦笑)天才騎士だものね。
 …火だけでも使える魔法を増やすことで
 戦術が広がると思うわよ?』

『そうですかね?それで剣術が疎かになったら
 ダメじゃないですか?』

『確かにそうね……そうだっ!!ギルドカード作ったら、
 ギルドの訓練場でアナと模擬戦してみない?』

『アナ嬢とですか?流石に、メイドとやったら負けませんよ(笑)』

『実力を試すのではなく、アナは火魔法を使うから
 戦術を広げるきっかけにはなるかなぁと思ったのよ。』

『なるほど…。アナ嬢が良ければ模擬戦しましょうか。』

『お姉様、勝っても良いんですよね?』


アナは挑戦的な笑みを見せながら聞いてきた。


『もちろんよ。模擬戦で手を抜くなんて【シス】に失礼でしょ?』

『分かりました‼最近暴れてないので、思いっきり暴れますね♪』

『訓練場は壊さないでね?』
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