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皇女様は旅に出る
皇女様は採取する。
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『気をつけて。』
門番にギルドカードを提示して街の外に出る。
『街道には魔物除けが施されているから、
外れて森の方に行きましょう。』
『そうですね、薬草とかも森の方が生えているので、
そちらに向かいましょう。』
『早い方が良いなら、馬を貸し出しますよ。』
馬を数頭連れたおじさんが声を掛けてきた。
う~ん、特に急ぎではないし、
町の外で営業しているお店はぼったくりが多いのよね…。
『ごめんなさい。間に合っているわ。』
『そんなこと言わずに、
ほらこの馬なんて2人で乗ってもしっかり走りますよ。』
と、おじさんが自分の馬を売り込んでくる。
【シス】が前に出て、私たちをかばってくれる。
『しつこいぞ。引かないなら、そこの門番に声を掛けて
今後も営業できないように報告するが?』
『…それは勘弁してくだせぇ。…失礼しやす。』
おじさんはしぶしぶという感じで、この場を離れていく。
【シス】が振り返り、声をかけてくる。
『大丈夫でしたか?【アクア】さん、アナ嬢。』
『追い払ってくれてありがとう【シス】』
『余計な時間を取られましたし、さっさと移動しましょう。』
アナが先導し、森の方角に移動する。
『ここら辺からホーンラビットが出てきますから
【シス】、準備しておいてください。』
『分かった。ホーンラビットは確か群れる魔物だったよな?』
『ええそうですね、
はぐれ以外は基本2~3匹でまとまっています。』
『了解。茂みとかを探してみるか。』
森の手前にある平原にさしかかり、アナが注意喚起して
【シス】が索敵する。
森までは開放的なのでそうそう見過ごすことは無いが、
素早いので足音を抑えて近づかないと穴倉に逃げられてしまう。
アナはもちろんのこと、
【シス】も気配を抑えて探しているので問題ないと思うから
わたしは薬草等を探して採取しておきましょうか。
『アナ、【シス】私は薬草採取しておくから、
森に入る時は声をかけて。』
『了解です。いっぱい狩りますよぉ。』
『かし…分かった。アナ嬢は俺の分も残しておいてくれよ。』
『さぁ?早い者勝ちですよ?』
『はぁ?ってちょっと待て!!』
アナが早速【シス】を挑発して、
おそらくホーンラビットの方へ向かっていく。
【シス】は慌ててアナを追いかける。
…さぁ私も薬草を採りますか。
アナ達とは逆方向に向かい、薬草のありそうな場所へ移動する。
えっと、これはヒールポーションの材料で、
こっちは毒消しの効能がある薬草ね。
採取の場合は品種ごとに採取する方法が違うから
少し面倒なのよね…。
1刻ほどかしら?夢中で採取していたら、
時間が過ぎてしまったわ。
…あの2人はずっと狩りしているのかしら?
薬草の数もキリが良いので、先ほど分かれた場所まで戻ってみる。
『2人共、狩りは終わった??』
『お姉様!!ちょうど迎えに行こうとしてました!!』
『一区切りつきま…ついたので、
【アクア】さんを迎えに行こうと相談してい…た。』
『【シス】は人目が無いとすぐに敬語に戻るわね…。
秘書だけならいいのだけれど、
護衛も兼任なら敬語は直しましょうね?』
『すみません。俺の場合は基本上司しかいないので、
敬語が染みついてまして…。』
『…逆に敬語キャラの方がしやすいかしら?
その場合は、どの人にも敬語で話してもらうことになるけれど…。』
『…そうですね、次の町では敬語で通してみます。
今の町でしたらいきなり敬語にするのも不自然なので。』
『そうね、いきなり話し方が変わると周りも戸惑うから、
それでお願い。』
アナが袖を引っ張り声をかけてくる。
『お姉様、聞いてください!!
【シス】と狩った数を勝負していたんですが、
うちが勝ったんですよ!!』
『あら、そうなの。おめでとう!!どれくらい狩ったのかしら?』
『【シス】は5匹、うちが6匹ですね!!』
『ホーンラビットは3匹ごとの達成だから、2人で3件分達成ね。』
『2匹余るので、解体してお肉や毛皮、角を保存して
毛皮、角は買取してもらってお肉は明日食べましょう。』
『そうね。それじゃあ、森に向かいましょうか。』
森に入って、先ほどと同様にアナと【シス】が狩りをして、
私は薬草採取に励んだ。
4の刻の鐘がなる頃には街に帰る事が出来、
冒険者ギルドにて、報告と買取をお願いした。
『お疲れ様でした。
今回の報酬はホーンラビットの討伐報酬が1350ゴルド
ワイルドボアの討伐報酬が1650ゴルド、
解体代金と素材買取金額を差し引きして
5700ゴルドをお渡しいたします。』
『ありがとう。』
報酬とホーンラビットの肉を受け取り、宿屋に向かう。
『これから個人での買い物もあるでしょうから、
報酬は2人で分けていいわよ。』
『えー、みんなで受けた依頼なので等分じゃないですか?』
『でも、個人でも何かと入用になるわよ?』
『それでは、パーティー預金を作り報酬額の3割を預金に入れて、
残りを達成者が受け取る形にしたらどうでしょう?
もし協力して討伐して場合は要相談ということで。』
『そうね、パーティー預金したもので、
依頼等で消耗したポーションや食料品を購入すれば
買い出しの度にだれが出すか相談しなくていいものね。』
『そうしましょう。』
門番にギルドカードを提示して街の外に出る。
『街道には魔物除けが施されているから、
外れて森の方に行きましょう。』
『そうですね、薬草とかも森の方が生えているので、
そちらに向かいましょう。』
『早い方が良いなら、馬を貸し出しますよ。』
馬を数頭連れたおじさんが声を掛けてきた。
う~ん、特に急ぎではないし、
町の外で営業しているお店はぼったくりが多いのよね…。
『ごめんなさい。間に合っているわ。』
『そんなこと言わずに、
ほらこの馬なんて2人で乗ってもしっかり走りますよ。』
と、おじさんが自分の馬を売り込んでくる。
【シス】が前に出て、私たちをかばってくれる。
『しつこいぞ。引かないなら、そこの門番に声を掛けて
今後も営業できないように報告するが?』
『…それは勘弁してくだせぇ。…失礼しやす。』
おじさんはしぶしぶという感じで、この場を離れていく。
【シス】が振り返り、声をかけてくる。
『大丈夫でしたか?【アクア】さん、アナ嬢。』
『追い払ってくれてありがとう【シス】』
『余計な時間を取られましたし、さっさと移動しましょう。』
アナが先導し、森の方角に移動する。
『ここら辺からホーンラビットが出てきますから
【シス】、準備しておいてください。』
『分かった。ホーンラビットは確か群れる魔物だったよな?』
『ええそうですね、
はぐれ以外は基本2~3匹でまとまっています。』
『了解。茂みとかを探してみるか。』
森の手前にある平原にさしかかり、アナが注意喚起して
【シス】が索敵する。
森までは開放的なのでそうそう見過ごすことは無いが、
素早いので足音を抑えて近づかないと穴倉に逃げられてしまう。
アナはもちろんのこと、
【シス】も気配を抑えて探しているので問題ないと思うから
わたしは薬草等を探して採取しておきましょうか。
『アナ、【シス】私は薬草採取しておくから、
森に入る時は声をかけて。』
『了解です。いっぱい狩りますよぉ。』
『かし…分かった。アナ嬢は俺の分も残しておいてくれよ。』
『さぁ?早い者勝ちですよ?』
『はぁ?ってちょっと待て!!』
アナが早速【シス】を挑発して、
おそらくホーンラビットの方へ向かっていく。
【シス】は慌ててアナを追いかける。
…さぁ私も薬草を採りますか。
アナ達とは逆方向に向かい、薬草のありそうな場所へ移動する。
えっと、これはヒールポーションの材料で、
こっちは毒消しの効能がある薬草ね。
採取の場合は品種ごとに採取する方法が違うから
少し面倒なのよね…。
1刻ほどかしら?夢中で採取していたら、
時間が過ぎてしまったわ。
…あの2人はずっと狩りしているのかしら?
薬草の数もキリが良いので、先ほど分かれた場所まで戻ってみる。
『2人共、狩りは終わった??』
『お姉様!!ちょうど迎えに行こうとしてました!!』
『一区切りつきま…ついたので、
【アクア】さんを迎えに行こうと相談してい…た。』
『【シス】は人目が無いとすぐに敬語に戻るわね…。
秘書だけならいいのだけれど、
護衛も兼任なら敬語は直しましょうね?』
『すみません。俺の場合は基本上司しかいないので、
敬語が染みついてまして…。』
『…逆に敬語キャラの方がしやすいかしら?
その場合は、どの人にも敬語で話してもらうことになるけれど…。』
『…そうですね、次の町では敬語で通してみます。
今の町でしたらいきなり敬語にするのも不自然なので。』
『そうね、いきなり話し方が変わると周りも戸惑うから、
それでお願い。』
アナが袖を引っ張り声をかけてくる。
『お姉様、聞いてください!!
【シス】と狩った数を勝負していたんですが、
うちが勝ったんですよ!!』
『あら、そうなの。おめでとう!!どれくらい狩ったのかしら?』
『【シス】は5匹、うちが6匹ですね!!』
『ホーンラビットは3匹ごとの達成だから、2人で3件分達成ね。』
『2匹余るので、解体してお肉や毛皮、角を保存して
毛皮、角は買取してもらってお肉は明日食べましょう。』
『そうね。それじゃあ、森に向かいましょうか。』
森に入って、先ほどと同様にアナと【シス】が狩りをして、
私は薬草採取に励んだ。
4の刻の鐘がなる頃には街に帰る事が出来、
冒険者ギルドにて、報告と買取をお願いした。
『お疲れ様でした。
今回の報酬はホーンラビットの討伐報酬が1350ゴルド
ワイルドボアの討伐報酬が1650ゴルド、
解体代金と素材買取金額を差し引きして
5700ゴルドをお渡しいたします。』
『ありがとう。』
報酬とホーンラビットの肉を受け取り、宿屋に向かう。
『これから個人での買い物もあるでしょうから、
報酬は2人で分けていいわよ。』
『えー、みんなで受けた依頼なので等分じゃないですか?』
『でも、個人でも何かと入用になるわよ?』
『それでは、パーティー預金を作り報酬額の3割を預金に入れて、
残りを達成者が受け取る形にしたらどうでしょう?
もし協力して討伐して場合は要相談ということで。』
『そうね、パーティー預金したもので、
依頼等で消耗したポーションや食料品を購入すれば
買い出しの度にだれが出すか相談しなくていいものね。』
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