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皇女様は旅に出る
皇女様は容赦しない。
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『【シス】見張りお願いね。』
昼以降の道中も特に問題なく進み
日が沈む前に野営に使う広場に着く事が出来た。
人が多く行き来する街道沿いには
いろんな人が使える野営場がある。
普通は結界石で囲まれていて比較的安全に野営をする事が出来るんだけど…
今回はハズレかなぁ…。
一緒に野営する冒険者たちが
あんまり素行がよろしくないのよねぇ…。
だから、調理をするためにテントから離れる際に
【シス】に荷物の見張りをお願いしたんだけど…。
『アナ、このままテントで泊まって問題が起きないと思う?』
『うーん、普通なら問題ないんですけど、
あの嫌な目線で見てくる冒険者達ですよね?』
『そう。男性だけの冒険者パーティーは多いけど
ここまで、あからさまに見てくるパーティーは珍しいのよね。』
『そうですね。明らかに友好的な目線じゃなくて
獲物を狙う目ですもんね。』
『夕食の準備しているから、選ぶ選択肢としては
夕食後、体調不良ということで急いで出発すると見せかけて
次の野営場まで馬車を走らせるか、
予備の結界石を使って
テントに私たち3人以外は入れないようにするかだけど、どうする?』
『うーん、前者は逃げられると思われて追われる可能性が有るので
やるなら後者ですかね?』
『…だよねぇ。夕食後いきなり出発なんて不自然だし、
今日はテントで大人しくしてますか。』
今言っていた、冒険者がコチラに向かってきているのが
足音で分かった。
『よぉ、お姉ちゃんたち飯は旨くできそうか?』
『………。』
私たちはアイコンタクトを取り
声をかけてきた冒険者に対して無視をした。
『おいっ。俺様が声をかけてやってんだろ、返事ぐらいしろよっ!!』
『………。』
無言で調理をしていく。
『おいっ!!無視すんなよ!!』
我慢できなくなったのか、
肩をつかんで振り向かせようとしてくる。
包丁で作業しようと手にしたように見せかけて包丁を手に取る。
そのまま、抵抗せずに力の方向に引っ張られるように回転し
冒険者の目の前を包丁が通り過ぎるように腕を調整する。
『っっあっぶねぇ!!』
チッ、避けやがった。
あわよくば、目が見えないようにしてやるつもりだったのに。
『何のつもりだ!!てめえっ!!』
『…そちらが肩を掴んで振り向かせたんでしょう。
包丁で野菜を切ろうとしていたのに。』
『ふざけんな!!こっちは目を潰されそうになったんだぞ!!』
『…だから、そっちが強引に肩を掴まなければ
そんなことにはなっていないのよ。
料理中なんだから、手に包丁ぐらい持つわよ!!』
『うっせーよ!!こっちこいてめぇ。』
『…ちょっと、今料理中なんだけど?』
『…すいません、今お姉様に抜けられたら困るんですけど。』
強引に手首をつかんで連れて行こうとする冒険者に対して、
アナが冒険者の手首をつかみ、
ひねるようにして私の手首を離させた。
『いてっ!!やんのかてめぇ!!』
『喧嘩を売る方法も馬鹿の一つ覚えですか。』
冒険者がアナの胸倉をつかもうと手を伸ばしたところで、
私たちと冒険者の間に火の壁が出来た。
アナが無詠唱で火壁を作ったのだ。
ついでにと私も風魔法で、冒険者を浮かせて
仲間がいる所へ送って差し上げた。
昼以降の道中も特に問題なく進み
日が沈む前に野営に使う広場に着く事が出来た。
人が多く行き来する街道沿いには
いろんな人が使える野営場がある。
普通は結界石で囲まれていて比較的安全に野営をする事が出来るんだけど…
今回はハズレかなぁ…。
一緒に野営する冒険者たちが
あんまり素行がよろしくないのよねぇ…。
だから、調理をするためにテントから離れる際に
【シス】に荷物の見張りをお願いしたんだけど…。
『アナ、このままテントで泊まって問題が起きないと思う?』
『うーん、普通なら問題ないんですけど、
あの嫌な目線で見てくる冒険者達ですよね?』
『そう。男性だけの冒険者パーティーは多いけど
ここまで、あからさまに見てくるパーティーは珍しいのよね。』
『そうですね。明らかに友好的な目線じゃなくて
獲物を狙う目ですもんね。』
『夕食の準備しているから、選ぶ選択肢としては
夕食後、体調不良ということで急いで出発すると見せかけて
次の野営場まで馬車を走らせるか、
予備の結界石を使って
テントに私たち3人以外は入れないようにするかだけど、どうする?』
『うーん、前者は逃げられると思われて追われる可能性が有るので
やるなら後者ですかね?』
『…だよねぇ。夕食後いきなり出発なんて不自然だし、
今日はテントで大人しくしてますか。』
今言っていた、冒険者がコチラに向かってきているのが
足音で分かった。
『よぉ、お姉ちゃんたち飯は旨くできそうか?』
『………。』
私たちはアイコンタクトを取り
声をかけてきた冒険者に対して無視をした。
『おいっ。俺様が声をかけてやってんだろ、返事ぐらいしろよっ!!』
『………。』
無言で調理をしていく。
『おいっ!!無視すんなよ!!』
我慢できなくなったのか、
肩をつかんで振り向かせようとしてくる。
包丁で作業しようと手にしたように見せかけて包丁を手に取る。
そのまま、抵抗せずに力の方向に引っ張られるように回転し
冒険者の目の前を包丁が通り過ぎるように腕を調整する。
『っっあっぶねぇ!!』
チッ、避けやがった。
あわよくば、目が見えないようにしてやるつもりだったのに。
『何のつもりだ!!てめえっ!!』
『…そちらが肩を掴んで振り向かせたんでしょう。
包丁で野菜を切ろうとしていたのに。』
『ふざけんな!!こっちは目を潰されそうになったんだぞ!!』
『…だから、そっちが強引に肩を掴まなければ
そんなことにはなっていないのよ。
料理中なんだから、手に包丁ぐらい持つわよ!!』
『うっせーよ!!こっちこいてめぇ。』
『…ちょっと、今料理中なんだけど?』
『…すいません、今お姉様に抜けられたら困るんですけど。』
強引に手首をつかんで連れて行こうとする冒険者に対して、
アナが冒険者の手首をつかみ、
ひねるようにして私の手首を離させた。
『いてっ!!やんのかてめぇ!!』
『喧嘩を売る方法も馬鹿の一つ覚えですか。』
冒険者がアナの胸倉をつかもうと手を伸ばしたところで、
私たちと冒険者の間に火の壁が出来た。
アナが無詠唱で火壁を作ったのだ。
ついでにと私も風魔法で、冒険者を浮かせて
仲間がいる所へ送って差し上げた。
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