転生覚醒が遅すぎたので全力ヒキニートします!

カカオ70

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引きこもりが一番ですよ

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冒険ゲームをやり込んでしまうと、人外な存在になってしまうらしいぞ。

ということで控えようとは思ったのだが、そうはいかなかった。
まだまだ牢内をアップデートしていきたいし、そうしたらお金が要る。
1番効率よく稼げるのは、冒険のターンだ。
それに、お肉が入手できるのは、ここだけだし。
デイリークエストを消化しているだけで、勝手にレベルアップするのだから、仕方ない。
全員のステータスが3桁に突入し、HPが4桁を越したところで、開き直った。

いいんじゃない?
別に何か悪さするわけじゃないし。
その気になれば、魔王やれるような力を秘めたニートが爆誕したところで、知らなければ誰も脅威に思うこともあるまい。
問題ない問題ない!

無自覚に強化されたサリナにも、一応自覚させておこうと、諸々の説明は行った。

一般人のステータスだった時に一発で致命傷だったモンスターの攻撃は、現状はほぼ食らわず ミス!の表示。ダメージが入っても1しか減らない。
3秒くらいでMAX HPの3%が回復する模様で、HPが3000を超えた私達は、3秒で100くらい回復する。
この世界の住人が私たちを倒そうと思ったら、3秒のうちに一般人が致命傷を負う攻撃を100回以上食らわせないとHPを削ることすら出来ないのだ。
それを休みなく、2時間半繰り返すことが出来れば倒せるんだろう。ゲーム通りに考えれば。
それも私達が無抵抗であることが前提条件で、更にサリナの回復があれば、もう絶対やられない。
今すぐ露天風呂で外界と繋げて外に出ても、誰も私たちを止められないに違いない。
そのまま国外まで逃亡するのは、容易いはずだ。
サリナがここを出たいと思えば、出ることも視野に入れることが出来るよ と教えてあげたくて包み隠さず伝えた。

だが、サリナの反応はというと。

「そうですか。私はこの世界がマーガレット様にした仕打ちを忘れておりませんので、この力をもって滅ぼしてもよいのではないかと考えますが」
「へっ!?い…いやいや、やめようサリナ、そういうのよくない。
毎日ハッピーに暮らすのが一番よ。」
「…マーガレット様が、そうおっしゃるなら」

結構な魔王思考でビビった。
慌てて止める私に、渋々といった様子で世界を滅ぼさないと約束してくれる。
けっこう怖い子だな、サリナ。
せめて冒険者装備でステータスの底上げ等しないことで、力を抑えておくことにしよう。
彼女の職業を聖職者にしておいて、正解だった。
スキル内容が、比較的平和だ。

話し合いをした結果、サリナには外への憧憬は残っておらず、ここでの生活に不満はないこと。
私も引きこもってここでゲームをしながら、サリナと犬と一緒にのんびり暮らしていくのが幸せ ということで、皆んなでおとなしく引きこもって暮らそう と合意した。

それから、数ヶ月。

設備も充実してきている。
冷蔵庫も、無事にゲットした。
パカっとあけると、扉の裏に、お馴染みの調味料や香辛料が並んでいる。
いつもの、使っても減らないやつだ。
チューブに入った、ニンニク・生姜・マスタード・からし・オイスターソース・豆板醤に甜麺醤、マヨネーズにケチャップ…その他色々、めちゃめちゃ豊富だ。
飲み物の収納場所には、ジュース瓶の表示があって、そこをタップすると、作成したジュースが選択できて、取り出せる。
卵ケースもあるが、中身は空。
バターケースもあったが、こちらも空だった。

どうなってるの!?これで手に入ると思っていたのに!

ガッカリするが、他に入手ルートがあるのだと思う。
そして、本来食材が並んでいる本体の方には、アイテムボックスみたいなウインドウ。
そこに、アイテムボックスに収納してある、食材のリストが並んでいた。
サリナが私にいちいち頼まなくても、設置した冷蔵庫から、食材を自由に出し入れ出来るようになったのだ。
後は、トイレを洋式に変えた。
300,000G吹っ飛んだが、芳香剤や生理用品、汚物入れの小物を購入できるようになった。
心配していた生理問題も一気に解決だ。
温水シャワー付きトイレにして、更に500,000G。
内装がオシャレになって、便座が温かい。
トイレ内に手洗いがついて、ここまでアップデートするとおしゃれにしたくてうずうずしてしまう。
我慢出来ずに、敷物やスリッパ、ミニ観葉植物や絵画(額縁)なんかも購入してしまった。
快適なトイレにこだわるのは日本人特有の気質のようで、オシャレでいい匂いのするトイレに、サリナは若干ひいていた。
タンクレスとか、BGMとか、自動開閉とかには手を出してないし、オシャレアイテムもまだまだあるのにな…。
ともあれ、現代式の生理用品には、大喜びしていたが。
後で確認したら、こちらでは下着を多めに重ねて履くだけに近い対処だったのだ。
下着といっても、パンツみたいなものはない。
少し股の部分が縫いつけてあるだけの、綿のスカートに近いものだ。
生理中はワンピースに着替えるつもりだったらしい。
この世界が、中世ヨーロッパより上なのか下なのか、それとも関係ない発展の仕方なのかは、わからない。
けど、そんなの不快感すごいじゃん…てか、床に垂れないの?絶対ヤダ…と、我ながらトイレのアップデートを優先したのを褒めてやりたいところである。
ちまちまと運動室もアップデートしている。
お風呂では日々、日替わりの入浴剤も楽しんでいる。
色とりどりのフルーツも収穫できて、サリナがせっせと剥いてくれる。

そういうわけで、今日も私はモフルのソファに寝転がって、おやつの林檎を齧りながら平和にスマホでゲームをしていた。

「そろそろ次のお肉も、狙いに行くかあ…」

ミニゲームが苦手だから回避していたが、いい加減にウサギ以外のお肉も食べたくなってきたぞ。



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