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18 夜が明けるまで【知久】
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すべては君を手に入れるため。
その体も、心も、魂も、すべて俺のもの。
「なんてね」
バイオリンを手にして彼女―――小百里を眺める。
癖のある長く波打つ栗色の髪、白い肌、人形のように整った顔。
まるでマリア像のように彼女は美しかった。
初めて彼女が親戚の前に姿を現した時、悪口の山を言われていたけど、今ではその声は少ない。
従姉妹の毬衣さんより、優秀で美人で素直ってのが周りの意見だけど、素直ってところは同意できない。
自分の気持ちを偽って、俺から逃げようとするから。
「気に入らないな」
「知久。誰が聞いているかわからない。気を付けろよ」
隣にいた唯冬は胸の前に腕を組み、壁に寄りかかって俺と同じ男を眺めていた。
俺と唯冬が見ている男は瀬登笙司。
小百里の婚約者になって、渋木の家の集まりに呼ばれて、親戚の一員にでもなったかのように振るまい、満足そうだ。
「あの男は相当の野心家だな」
「知久もだろう?」
唯冬が俺を横目で見て、笑みを浮かべた。
俺と小百里が付き合っていると知っているくせに知らないふりをする親友(っていうと怒られる)。
「そう。俺も野心家だね」
「それなら安心だ」
俺と唯冬には婚約者がいる。
自分から望んだわけじゃない。
家が勝手に決めたことで、俺達の気持ちなんか、最初からお構いなしだ。
この場に俺の婚約者も唯冬の婚約者もいる。
俺には渋木家の親戚である高窪毬衣が、唯冬には俺の妹である結朱がいる。
婚約したことを知っているはずの女性達は俺達を見て、隙あらば婚約者から奪おうとしている。
けど、俺も唯冬も欲しいのは彼女達じゃなかった。
小百里を見ると、うまく溶け込み笑顔を見せている。
渋木家のために小百里は相応しくあろうとしている。
その姿は唯冬の母親に重なる。
「息苦しい生活だよ」
「まったくだ」
俺の言葉に唯冬も同感らしく、ため息をついた。
俺達はまだ無力な高校生。
とはいえ、最近は音楽事務所に声をかけられて、ちょっとした音楽活動を始めた。
親から自立するために。
これが俺達の野心であり野望。
その一歩目でしかない。
「早く大人になりたいな」
「そうだな」
唯冬がうなずいたその時―――
「小百里。高い学費を払ってもらって音大附属に通わせてもらっているんだから、みんなの前でピアノを披露しなさいよ!」
ヒステリックな声が響いた。
声の主は毬衣さんだった。
小百里は困ったように笑っている。
ちょうど、集まっているサンルームにはピアノが置いてあり、いつでも弾けるようになっている。
ただ弾くだけならいいが、毬衣さんのことだ。
小百里が失敗するように企んでいる可能性もある。
「俺が弾いて―――」
唯冬が小百里を助けようと、前に出たのを俺が止めた。
「それは俺の役目だよ?」
バイオリンケースからバイオリンを手にして、俺が微笑むと唯冬が壁に背中をつけた。
「それもそうだ」
彼女に向かって、足を一歩踏み出す。
人の輪に入っていくと、視線はすべて俺のもの。
小百里に向けられていた視線は俺に向けられる。
「小百里さん。俺と一曲どう?」
驚いた目で俺を見る。
わかっている。
婚約者達が集まる中で話しかけられ、動揺していることくらい。
小百里は俺と付き合っているけど、瀬登笙司という婚約者ができて距離を置こうとしている。
そんなこと―――させるか。
俺の笑みに小百里はなにか察したようだった。
わかるはずだ。
俺と小百里は同類なのだから。
「小百里と!? 私が知久さんと一緒に弾くわ! 知久さんの婚約者は私なんだから、他の女と弾くなんて嫌っ!」
「それは毬衣さんが実技試験を通ったら考えるよ」
毬衣さんは顔を赤らめ、母親の章江さんが走って来た。
「ごめんなさいね。この子ったら、まだ子供で」
俺の機嫌を損ねるとでも思ったのか、毬衣さんの手を引いて、俺から遠ざけた。
サンルームの片隅で章江さんが毬衣さんを叱っているのが見えた。
大方、試験を通らなかったからといって小百里に八つ当たりしていたのだろう。
「弾くよね? 小百里」
俺は彼女を誘う。
さあ、こちら側へどうぞと。
差し伸べた俺の手を彼女は手に取る。
「小百里さんが伴奏をなさるのね。楽しみね」
「二人の演奏はどんな演奏かしら」
小百里のことを良く思っていなかった親戚達も、毬衣さんが俺と無理やり婚約してから、ここぞとばかりに小百里の味方をしてくる。
だいたい毬衣さんは練習もろくにしていない。
俺と弾けば、ただ恥をかくだけだ。
それをわかっているからこそ、母親である章江さんは口を出せなった。
小百里は俺の手をとり、ピアノのそばへと歩く。
その指は緊張のためか冷たく、握りしめるとわずかに小百里が驚いて身を強張らせた。
挑発するように小百里を見ると、向こうも俺に挑むような目を向ける。
負けず嫌いなのは知っている。
「知久さん。曲は?」
俺を『知久さん』なんて他人行儀に呼んで、小百里は少し怒ったような口調で俺に聞く。
手を握ったのが悪かったのか、挑発したのが気に入らなかったのか。
けど、緊張は消えたみたいだ。
「死の舞踏」
「知久さんにぴったりね」
憎まれ口を叩くくらいがちょうどいい。
小百里が青白い顔で親戚の中にいた頃を思えば、今の方がずっといい。
ピアノの前に座った彼女は俺を見る。
サンサーンスの死の舞踏はハロウィンの日に死神がバイオリンを弾き、死者が夜明けまで踊るという曲だ。
変則調弦をすることでバイオリンの音が際立つ。
バイオリンを弾く死神がゆったりとした音で死者を目覚めさせると、ピアノの音はまるで死者達の足音のように始まる。
俺と小百里の演奏が始まる―――バイオリンの音から。
墓地の下から這い出た死者達。
死神のバイオリンの演奏によって踊り出す。
ピアノは死者のステップを踏む。
小百里の指が鍵盤の上で激しく踊る。
「……なんだか不安になる曲ね」
「楽しい曲のように聞こえるのに不気味だわ」
ひそひそと話す声に俺が笑うと小百里も微かに笑った。
不穏な和音が潜み、不気味さを煽る。
さらに曲は激しくなる。
狂ったように踊れ。
夜が明けるまで墓地で。
バイオリンとピアノの音が絶妙に重なり、心地いい。
小百里は気づいているだろうか。
俺達の音が似ているということに。
だから、バラバラになることはない。
違う場所にいても、同じ音色を奏でている。
俺と小百里は。
夜明けを感じた死神は最後に小さくワルツを弾き、墓地へ死者を導き、ラストを迎える。
曲が終わったのだと全員が認識するとようやく拍手が起きた。
「すごいわ。小百里さん」
「知久さんの音に負けてなかったわよ」
雨のように響く拍手に俺も小百里も微笑んだ。
曲の余韻で高揚している中、俺は小百里に言った。
「好きだよ、小百里」
拍手の中、俺の言葉が聞こえているのは小百里だけ。
これは俺から逃げようとしている小百里への宣戦布告だ。
「知久……」
困った顔で小百里は俺を見る。
できることなら、そんな顔をさせたくない。
小百里を苦しめるのは俺がまだ幼いからだ。
―――もっと力が欲しい。
君を手に入れるための力が。
その体も、心も、魂も、すべて俺のもの。
「なんてね」
バイオリンを手にして彼女―――小百里を眺める。
癖のある長く波打つ栗色の髪、白い肌、人形のように整った顔。
まるでマリア像のように彼女は美しかった。
初めて彼女が親戚の前に姿を現した時、悪口の山を言われていたけど、今ではその声は少ない。
従姉妹の毬衣さんより、優秀で美人で素直ってのが周りの意見だけど、素直ってところは同意できない。
自分の気持ちを偽って、俺から逃げようとするから。
「気に入らないな」
「知久。誰が聞いているかわからない。気を付けろよ」
隣にいた唯冬は胸の前に腕を組み、壁に寄りかかって俺と同じ男を眺めていた。
俺と唯冬が見ている男は瀬登笙司。
小百里の婚約者になって、渋木の家の集まりに呼ばれて、親戚の一員にでもなったかのように振るまい、満足そうだ。
「あの男は相当の野心家だな」
「知久もだろう?」
唯冬が俺を横目で見て、笑みを浮かべた。
俺と小百里が付き合っていると知っているくせに知らないふりをする親友(っていうと怒られる)。
「そう。俺も野心家だね」
「それなら安心だ」
俺と唯冬には婚約者がいる。
自分から望んだわけじゃない。
家が勝手に決めたことで、俺達の気持ちなんか、最初からお構いなしだ。
この場に俺の婚約者も唯冬の婚約者もいる。
俺には渋木家の親戚である高窪毬衣が、唯冬には俺の妹である結朱がいる。
婚約したことを知っているはずの女性達は俺達を見て、隙あらば婚約者から奪おうとしている。
けど、俺も唯冬も欲しいのは彼女達じゃなかった。
小百里を見ると、うまく溶け込み笑顔を見せている。
渋木家のために小百里は相応しくあろうとしている。
その姿は唯冬の母親に重なる。
「息苦しい生活だよ」
「まったくだ」
俺の言葉に唯冬も同感らしく、ため息をついた。
俺達はまだ無力な高校生。
とはいえ、最近は音楽事務所に声をかけられて、ちょっとした音楽活動を始めた。
親から自立するために。
これが俺達の野心であり野望。
その一歩目でしかない。
「早く大人になりたいな」
「そうだな」
唯冬がうなずいたその時―――
「小百里。高い学費を払ってもらって音大附属に通わせてもらっているんだから、みんなの前でピアノを披露しなさいよ!」
ヒステリックな声が響いた。
声の主は毬衣さんだった。
小百里は困ったように笑っている。
ちょうど、集まっているサンルームにはピアノが置いてあり、いつでも弾けるようになっている。
ただ弾くだけならいいが、毬衣さんのことだ。
小百里が失敗するように企んでいる可能性もある。
「俺が弾いて―――」
唯冬が小百里を助けようと、前に出たのを俺が止めた。
「それは俺の役目だよ?」
バイオリンケースからバイオリンを手にして、俺が微笑むと唯冬が壁に背中をつけた。
「それもそうだ」
彼女に向かって、足を一歩踏み出す。
人の輪に入っていくと、視線はすべて俺のもの。
小百里に向けられていた視線は俺に向けられる。
「小百里さん。俺と一曲どう?」
驚いた目で俺を見る。
わかっている。
婚約者達が集まる中で話しかけられ、動揺していることくらい。
小百里は俺と付き合っているけど、瀬登笙司という婚約者ができて距離を置こうとしている。
そんなこと―――させるか。
俺の笑みに小百里はなにか察したようだった。
わかるはずだ。
俺と小百里は同類なのだから。
「小百里と!? 私が知久さんと一緒に弾くわ! 知久さんの婚約者は私なんだから、他の女と弾くなんて嫌っ!」
「それは毬衣さんが実技試験を通ったら考えるよ」
毬衣さんは顔を赤らめ、母親の章江さんが走って来た。
「ごめんなさいね。この子ったら、まだ子供で」
俺の機嫌を損ねるとでも思ったのか、毬衣さんの手を引いて、俺から遠ざけた。
サンルームの片隅で章江さんが毬衣さんを叱っているのが見えた。
大方、試験を通らなかったからといって小百里に八つ当たりしていたのだろう。
「弾くよね? 小百里」
俺は彼女を誘う。
さあ、こちら側へどうぞと。
差し伸べた俺の手を彼女は手に取る。
「小百里さんが伴奏をなさるのね。楽しみね」
「二人の演奏はどんな演奏かしら」
小百里のことを良く思っていなかった親戚達も、毬衣さんが俺と無理やり婚約してから、ここぞとばかりに小百里の味方をしてくる。
だいたい毬衣さんは練習もろくにしていない。
俺と弾けば、ただ恥をかくだけだ。
それをわかっているからこそ、母親である章江さんは口を出せなった。
小百里は俺の手をとり、ピアノのそばへと歩く。
その指は緊張のためか冷たく、握りしめるとわずかに小百里が驚いて身を強張らせた。
挑発するように小百里を見ると、向こうも俺に挑むような目を向ける。
負けず嫌いなのは知っている。
「知久さん。曲は?」
俺を『知久さん』なんて他人行儀に呼んで、小百里は少し怒ったような口調で俺に聞く。
手を握ったのが悪かったのか、挑発したのが気に入らなかったのか。
けど、緊張は消えたみたいだ。
「死の舞踏」
「知久さんにぴったりね」
憎まれ口を叩くくらいがちょうどいい。
小百里が青白い顔で親戚の中にいた頃を思えば、今の方がずっといい。
ピアノの前に座った彼女は俺を見る。
サンサーンスの死の舞踏はハロウィンの日に死神がバイオリンを弾き、死者が夜明けまで踊るという曲だ。
変則調弦をすることでバイオリンの音が際立つ。
バイオリンを弾く死神がゆったりとした音で死者を目覚めさせると、ピアノの音はまるで死者達の足音のように始まる。
俺と小百里の演奏が始まる―――バイオリンの音から。
墓地の下から這い出た死者達。
死神のバイオリンの演奏によって踊り出す。
ピアノは死者のステップを踏む。
小百里の指が鍵盤の上で激しく踊る。
「……なんだか不安になる曲ね」
「楽しい曲のように聞こえるのに不気味だわ」
ひそひそと話す声に俺が笑うと小百里も微かに笑った。
不穏な和音が潜み、不気味さを煽る。
さらに曲は激しくなる。
狂ったように踊れ。
夜が明けるまで墓地で。
バイオリンとピアノの音が絶妙に重なり、心地いい。
小百里は気づいているだろうか。
俺達の音が似ているということに。
だから、バラバラになることはない。
違う場所にいても、同じ音色を奏でている。
俺と小百里は。
夜明けを感じた死神は最後に小さくワルツを弾き、墓地へ死者を導き、ラストを迎える。
曲が終わったのだと全員が認識するとようやく拍手が起きた。
「すごいわ。小百里さん」
「知久さんの音に負けてなかったわよ」
雨のように響く拍手に俺も小百里も微笑んだ。
曲の余韻で高揚している中、俺は小百里に言った。
「好きだよ、小百里」
拍手の中、俺の言葉が聞こえているのは小百里だけ。
これは俺から逃げようとしている小百里への宣戦布告だ。
「知久……」
困った顔で小百里は俺を見る。
できることなら、そんな顔をさせたくない。
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―――もっと力が欲しい。
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