1 / 15
1章 竹の春
1
しおりを挟む
――仕事を辞めるつもりはなかった。
「先輩、すみません」
これで何度目だろう。
私を追いこしていく後輩の言葉を聞くのは。
桜が咲く頃、料亭『吉浪』の調理場には新人が入ってくる。
この時期に入るのは、経験がある調理人ではなく、学校を卒業したばかりの新人が多い。
新人が来れば、雑用をこなしていた下っ端の私たちの中から、上のポジションへ昇進する人がいる。
けれど、私はずっと雑用だけで、上のポジジョンへ昇進できずにいた。
今年も春が来て、また私は後輩に追い抜かれた。
「ううん。いいのよ。よかったわね。昇進おめでとう」
口ではそう言っていたけれど、私の顔に笑顔はなく、心の中はたくさんの『なぜ』があった。
辞めるのはいつでもできると言い聞かせ、頑張ってきたけれど、私も二十六歳。
調理の仕事は賄いのみで、盛り付けを主とする八寸場から昇進できない。
自分のどこが悪くて、仕事を任せてもらえないのかわからなかった。
――わからないのは、私に才能がない証拠かもしれない。
落ち込んでいても、なにも考えなくても体は勝手に動く。
六年の間、同じ持ち場を担当していれば、自然とそうなる。
吉浪が自慢にしている器の数々を並べた。
陶磁器は六古窯。
千年続く陶磁器の産地を六古窯と呼ぶ。
吉浪が使う器は、六古窯から選ぶことが多い。
汁物には金蒔絵の漆器、食前酒には江戸切子の青いショットグラス――器の準備はもう手慣れたものだ。
先付けは竹の子の木の芽和えで、木の芽をすり鉢ですろうとすると、次の昇進を狙う後輩が横からサッとすり鉢を奪う。
こんなことは慣れっこで、次は竹の子を切ろうとすると――
「山路さん。ちょっと話をしてもいいかな?」
私を呼んだのは、スーツを着た男性だった。
呼ばれた理由はなんとなくわかっていた。
「はい」
「じゃあ、事務所へ来て」
人払いをしたらしく、本店の事務所には、私と彼以外の人間は誰もいなかった。
彼は吉浪の三代目の息子で、長男の吉浪永祥さんだ。吉浪本店の経営を任され、本店の采配は彼が握り、最近では若旦那と呼ばれるようになった。
「辞めるって気持ちに変わりはない?」
「すみません……」
「君の頑張りをずっと見てきたつもりだ。今度、ホテルに新しい店を出すんだが、接客係として頑張ってもらえないだろうか?」
――接客係って……私は料理人として吉浪に入ったのに。
今までもお店が忙しい時は、接客係として働くことがあった。
でも、私は料理人として雇われたのだ。
接客係として期待されるのは不本意であり、十分な説明もなく、私にはそれがひどく理不尽に感じた。
「君にとって悪い話じゃない。将来的には女将として、吉浪の店舗をひとつを任せたいと思っているんだ」
「私は料理人として働きたいんです」
「女将はやりがいのある仕事だよ。いわば、料亭の顔だ」
――話が通じない。私を料理人として扱う気はないんだわ。
永祥さん二十九歳と、まだ若いけれど、有名大学を卒業し、父親以上のやり手だと評判だ。
細い眼鏡フレームと色白な肌、切れ長の目はどことなく冷たく見え、私は少し苦手だった。
彼は料理の道を進まず、経営の道を選んで、有望な料理人をスカウトしてきた。私も永祥さんに誘われて、吉浪へ入った。
吉浪は市内でも三本の指に入る有名料亭である。
本店は城下町だった市内にあり、かつては武家屋敷や花街から、多くのお客様を招いた。
伝統はもちろんのこと有名ホテルにも支店をだし、いずれは海外にも――という経営面でも非常に優れた店である。
そんな店だからこそ、女性の私でも採用され、料理人として使ってもらえると期待した。
期待は六年の間に粉々になり、踏みつけられた。
――結局、雑用だけだった。
雑用どころか、これからは調理場にさえ置いてもらえないんじゃ、吉浪にいる意味はない。
『接客係でもいいから留まります』とは言えずに深々と頭を下げた。
「お引き受けできません。吉浪を辞めさせていただきます」
私がきっぱり辞めると言うと、永祥さんの顔が歪んだ。
それは『なぜ、断るのか』という顔だった。
将来的に支店一つ任せるという話は、一族経営をしている吉浪にとって家族同然の扱いであり、破格の扱いだったと思う。
でも、私は料理人でいたかった。
「私は祖父のような料理人を志して吉浪に来ました。料理人になりたいという夢を捨てることはできません」
「山路か……。一時はうちの店とも並ぶような店だったらしいけど、小さい店で終わったね」
永祥さんは祖父の店を馬鹿にして、くすりと笑った。
でも、私は祖父が作った料理のほうが、吉浪よりも美味しいと思っている。
永祥さんは料理じゃなくて、店の知名度を優先する人だ。
ここで働き続けていたら、いつか私は駄目になる。
――違う、もう駄目なのよ。なにも任せてもらえないくらいには……
木の芽が入ったすり鉢すら触らせてもらえないのでは、この先、この店の調理場で学べるものはない。
「山路は店こそ小さいですが、味は吉浪に負けていませんでした」
「立栞さんは昔から変わらないな。小さい頃から料理の味のわかっていたし、店の良し悪しもわかっていた」
幼い頃から、料理人だった祖父に色々な店へ連れていってもらった。
吉浪もその一つ――立派なお座敷、美しい料理、丁寧な接客。
どれも素晴らしかったけど、私は『やっぱり、おじいちゃんの作った料理が一番美味しい』と、言ってしまった気がする。
祖父は喜んでいたけど、お店にはとても失礼だったと思う。
小さかったとはいえ、申し訳なく思い、頭を下げた。
「すみません……。生意気なことを言ってしまって……」
「いや……。僕に才能があれば、父も料理人にしていたと思うよ。まあ、僕は君を料理人でなくても、見込んでいるってことをわかってくれたらいい」
料理人として見込まれたかったと思う。
永祥さんは料理人以外で、私に期待するなんて、なにを望んでいるのかわからなかった。
「気が変わったら、また連絡してほしい」
名刺を渡され、そこには手書きの連絡先まで書いてあった。
連絡することはないだろうけど、名刺を受け取り、深く頭を下げた。
「はい。今までお世話になりました」
涙をこらえ、お礼の言葉を口にし、目を合わさずに別れた。
ロッカーの荷物を片付け、吉浪の名前が刺繍された白い制服を置く。
ロッカーの戸を閉めた時、私の料理人としての未来が終わったような気がした。
厨房に最後の挨拶をするつもりで、中へ入ろうとした時、話し声が聞こえてきた――
「彼女、本気で板前になるつもりだったんですかね?」
「さあな。嫁入り前に料理の勉強ができると思って、働いていたんじゃないのか」
笑いながら、私のことを話していた。
笑っていたのは、私より先に昇進した後輩たちだった。
「そもそも調理長が女に任せるわけがない。ここは料理学校じゃなくて、吉浪だぞ」
「彼女をスカウトしたのは永祥さんだろ?」
「最初から料理人として扱う気はなかったよな」
つまり、私の才能を見込んで、スカウトしたのは経営側であって、現場を仕切る調理長ではない。
彼らは私が調理長に認められていないと、言いたいらしい。
「辞めてもらってよかったよ。厨房に女性がいるってだけで、気を遣うしな」
――ああ、そう。『女だから』。これが一番の理由だったってこと?
吉浪は永祥さんが経営側に加わってから、がらりと雰囲気が変わった。
だから、女である私にもチャンスがあると思っていたのだ。
けれど、それは私の勘違いだったようで、私が思っていた以上に、吉浪は保守的だった。
厨房には入らず、裏口から店の外へ出て表へ回る。
六年間、吉浪で働いたけれど、誰も私を見送ってくれる人はなかった。
未練がましく振り返ると、格子戸からオレンジ色の明かりがこぼれ、雨に濡れた石畳の道を照らしていた。
細い雨が私の視線を阻み、格子戸から先はなにも見えない。
頭が重く感じたかと思うと、頭痛が始まった。
それは雨のせいではなく、ずっと続いている。
最近はうまく呼吸ができず、倒れてしまったこともあり、私の心身は限界だった。
最初の頃のワクワクした気持ちは消え、今は眺めるだけで胸が苦しい。
吉浪の看板の文字がにじみ、涙がこぼれた。
「おじいちゃん。私、頑張ったのに……駄目だったよ……」
祖父を越える料理人になるのが夢だった。
傘の陰になって吉浪の文字が隠れて見えなくなる。
それと同時に私の夢も消えた気がした。
冷たい小雨が降る春の夜――私は六年働いた料亭『吉浪』を去った。
「先輩、すみません」
これで何度目だろう。
私を追いこしていく後輩の言葉を聞くのは。
桜が咲く頃、料亭『吉浪』の調理場には新人が入ってくる。
この時期に入るのは、経験がある調理人ではなく、学校を卒業したばかりの新人が多い。
新人が来れば、雑用をこなしていた下っ端の私たちの中から、上のポジションへ昇進する人がいる。
けれど、私はずっと雑用だけで、上のポジジョンへ昇進できずにいた。
今年も春が来て、また私は後輩に追い抜かれた。
「ううん。いいのよ。よかったわね。昇進おめでとう」
口ではそう言っていたけれど、私の顔に笑顔はなく、心の中はたくさんの『なぜ』があった。
辞めるのはいつでもできると言い聞かせ、頑張ってきたけれど、私も二十六歳。
調理の仕事は賄いのみで、盛り付けを主とする八寸場から昇進できない。
自分のどこが悪くて、仕事を任せてもらえないのかわからなかった。
――わからないのは、私に才能がない証拠かもしれない。
落ち込んでいても、なにも考えなくても体は勝手に動く。
六年の間、同じ持ち場を担当していれば、自然とそうなる。
吉浪が自慢にしている器の数々を並べた。
陶磁器は六古窯。
千年続く陶磁器の産地を六古窯と呼ぶ。
吉浪が使う器は、六古窯から選ぶことが多い。
汁物には金蒔絵の漆器、食前酒には江戸切子の青いショットグラス――器の準備はもう手慣れたものだ。
先付けは竹の子の木の芽和えで、木の芽をすり鉢ですろうとすると、次の昇進を狙う後輩が横からサッとすり鉢を奪う。
こんなことは慣れっこで、次は竹の子を切ろうとすると――
「山路さん。ちょっと話をしてもいいかな?」
私を呼んだのは、スーツを着た男性だった。
呼ばれた理由はなんとなくわかっていた。
「はい」
「じゃあ、事務所へ来て」
人払いをしたらしく、本店の事務所には、私と彼以外の人間は誰もいなかった。
彼は吉浪の三代目の息子で、長男の吉浪永祥さんだ。吉浪本店の経営を任され、本店の采配は彼が握り、最近では若旦那と呼ばれるようになった。
「辞めるって気持ちに変わりはない?」
「すみません……」
「君の頑張りをずっと見てきたつもりだ。今度、ホテルに新しい店を出すんだが、接客係として頑張ってもらえないだろうか?」
――接客係って……私は料理人として吉浪に入ったのに。
今までもお店が忙しい時は、接客係として働くことがあった。
でも、私は料理人として雇われたのだ。
接客係として期待されるのは不本意であり、十分な説明もなく、私にはそれがひどく理不尽に感じた。
「君にとって悪い話じゃない。将来的には女将として、吉浪の店舗をひとつを任せたいと思っているんだ」
「私は料理人として働きたいんです」
「女将はやりがいのある仕事だよ。いわば、料亭の顔だ」
――話が通じない。私を料理人として扱う気はないんだわ。
永祥さん二十九歳と、まだ若いけれど、有名大学を卒業し、父親以上のやり手だと評判だ。
細い眼鏡フレームと色白な肌、切れ長の目はどことなく冷たく見え、私は少し苦手だった。
彼は料理の道を進まず、経営の道を選んで、有望な料理人をスカウトしてきた。私も永祥さんに誘われて、吉浪へ入った。
吉浪は市内でも三本の指に入る有名料亭である。
本店は城下町だった市内にあり、かつては武家屋敷や花街から、多くのお客様を招いた。
伝統はもちろんのこと有名ホテルにも支店をだし、いずれは海外にも――という経営面でも非常に優れた店である。
そんな店だからこそ、女性の私でも採用され、料理人として使ってもらえると期待した。
期待は六年の間に粉々になり、踏みつけられた。
――結局、雑用だけだった。
雑用どころか、これからは調理場にさえ置いてもらえないんじゃ、吉浪にいる意味はない。
『接客係でもいいから留まります』とは言えずに深々と頭を下げた。
「お引き受けできません。吉浪を辞めさせていただきます」
私がきっぱり辞めると言うと、永祥さんの顔が歪んだ。
それは『なぜ、断るのか』という顔だった。
将来的に支店一つ任せるという話は、一族経営をしている吉浪にとって家族同然の扱いであり、破格の扱いだったと思う。
でも、私は料理人でいたかった。
「私は祖父のような料理人を志して吉浪に来ました。料理人になりたいという夢を捨てることはできません」
「山路か……。一時はうちの店とも並ぶような店だったらしいけど、小さい店で終わったね」
永祥さんは祖父の店を馬鹿にして、くすりと笑った。
でも、私は祖父が作った料理のほうが、吉浪よりも美味しいと思っている。
永祥さんは料理じゃなくて、店の知名度を優先する人だ。
ここで働き続けていたら、いつか私は駄目になる。
――違う、もう駄目なのよ。なにも任せてもらえないくらいには……
木の芽が入ったすり鉢すら触らせてもらえないのでは、この先、この店の調理場で学べるものはない。
「山路は店こそ小さいですが、味は吉浪に負けていませんでした」
「立栞さんは昔から変わらないな。小さい頃から料理の味のわかっていたし、店の良し悪しもわかっていた」
幼い頃から、料理人だった祖父に色々な店へ連れていってもらった。
吉浪もその一つ――立派なお座敷、美しい料理、丁寧な接客。
どれも素晴らしかったけど、私は『やっぱり、おじいちゃんの作った料理が一番美味しい』と、言ってしまった気がする。
祖父は喜んでいたけど、お店にはとても失礼だったと思う。
小さかったとはいえ、申し訳なく思い、頭を下げた。
「すみません……。生意気なことを言ってしまって……」
「いや……。僕に才能があれば、父も料理人にしていたと思うよ。まあ、僕は君を料理人でなくても、見込んでいるってことをわかってくれたらいい」
料理人として見込まれたかったと思う。
永祥さんは料理人以外で、私に期待するなんて、なにを望んでいるのかわからなかった。
「気が変わったら、また連絡してほしい」
名刺を渡され、そこには手書きの連絡先まで書いてあった。
連絡することはないだろうけど、名刺を受け取り、深く頭を下げた。
「はい。今までお世話になりました」
涙をこらえ、お礼の言葉を口にし、目を合わさずに別れた。
ロッカーの荷物を片付け、吉浪の名前が刺繍された白い制服を置く。
ロッカーの戸を閉めた時、私の料理人としての未来が終わったような気がした。
厨房に最後の挨拶をするつもりで、中へ入ろうとした時、話し声が聞こえてきた――
「彼女、本気で板前になるつもりだったんですかね?」
「さあな。嫁入り前に料理の勉強ができると思って、働いていたんじゃないのか」
笑いながら、私のことを話していた。
笑っていたのは、私より先に昇進した後輩たちだった。
「そもそも調理長が女に任せるわけがない。ここは料理学校じゃなくて、吉浪だぞ」
「彼女をスカウトしたのは永祥さんだろ?」
「最初から料理人として扱う気はなかったよな」
つまり、私の才能を見込んで、スカウトしたのは経営側であって、現場を仕切る調理長ではない。
彼らは私が調理長に認められていないと、言いたいらしい。
「辞めてもらってよかったよ。厨房に女性がいるってだけで、気を遣うしな」
――ああ、そう。『女だから』。これが一番の理由だったってこと?
吉浪は永祥さんが経営側に加わってから、がらりと雰囲気が変わった。
だから、女である私にもチャンスがあると思っていたのだ。
けれど、それは私の勘違いだったようで、私が思っていた以上に、吉浪は保守的だった。
厨房には入らず、裏口から店の外へ出て表へ回る。
六年間、吉浪で働いたけれど、誰も私を見送ってくれる人はなかった。
未練がましく振り返ると、格子戸からオレンジ色の明かりがこぼれ、雨に濡れた石畳の道を照らしていた。
細い雨が私の視線を阻み、格子戸から先はなにも見えない。
頭が重く感じたかと思うと、頭痛が始まった。
それは雨のせいではなく、ずっと続いている。
最近はうまく呼吸ができず、倒れてしまったこともあり、私の心身は限界だった。
最初の頃のワクワクした気持ちは消え、今は眺めるだけで胸が苦しい。
吉浪の看板の文字がにじみ、涙がこぼれた。
「おじいちゃん。私、頑張ったのに……駄目だったよ……」
祖父を越える料理人になるのが夢だった。
傘の陰になって吉浪の文字が隠れて見えなくなる。
それと同時に私の夢も消えた気がした。
冷たい小雨が降る春の夜――私は六年働いた料亭『吉浪』を去った。
106
あなたにおすすめの小説
義務ですもの。
あんど もあ
ファンタジー
貴族令嬢の義務として親の決めた相手に嫁いだが、夫には愛する人がいた。夫にないがしろにされても、妻として母として嫁としての義務を果たして誠実に生きたヒロインの掴んだ、ちょっと歪んだ幸せとは。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
異世界で目覚めたら、もふもふ騎士団に保護されてました ~ちびっ子だけど、獣人たちの平穏のためお世話係がんばります!!~
ありぽん
ファンタジー
神のミスで命を落とした芽依は、お詫びとして大好きな異世界へ転生させてもらえることに。だが転生の際、またしても神のミスで、森の奥地に幼女の姿で送られてしまい。転生の反動で眠っていた瞳は、気づかないうちに魔獣たちに囲まれてしまう。
しかしそんな危機的状況の中、森を巡回していた、獣人だけで構成された獣騎士団が駆け付けてくれ、芽依はどうにかこの窮地を切り抜けることができたのだった。
やがて目を覚ました芽依は、初めは混乱したものの、すぐに現状を受け入れ。またその後、同じ種族の人間側で保護する案も出たが、ある事情により、芽依はそのまま獣騎士団の宿舎で暮らすことに。
そこで芽依は、助けてくれた獣騎士たちに恩を返すため、そして日々厳しい任務に向かう獣人たちが少しでも平穏に過ごせるようにと、お世話係を買って出る。
そんな芽依に、当初は不安だった獣人たちだったが、元気で明るい瞳の存在は、次第に獣人たちの力となっていくのだった。
これはちびっ子転生者の芽依が、獣人や魔獣たちのために奮闘し、癒しとなっていく。そんな、ほっこりまったり? な物語。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
救世の結界師マールちゃん~無能だと廃棄されましたが、敵国で傭兵のおっさん達に餌付けされてるので、今さら必要と言われても戻りません~
ぽんぽこ@3/28新作発売!!
ファンタジー
「ウチの子、可愛いうえに最強すぎるんだが――!?」
魔の森の隣、辺境伯家。 そこで八歳のメイド・マールは、食事も与えられず“要らない人間”として扱われていた。
――そしてある日ついに、毒と魔獣の禁忌領域《魔の森》へ捨てられてしまう。
「ここ……どこ?」
現れた魔獣に襲われかけたその瞬間。
救いに現れたのは――敵国の”イケオジ”傭兵隊だった。
「ほら、食え」
「……いいの?」
焚き火のそばで差し出された“温かいお粥”は、マールに初めての「安心」と「ごはん」を教えてくれた。
行き場を失った幼女は、強面のおじさん傭兵たちに餌付けされ、守られ、少しずつ笑えるようになる―― そんなシナリオだったはずなのに。
旅の途中、マールは無意識に結界を張り、猛毒の果実を「安全な食べ物」に変えてしまう。
「これもおいしいよ、おじさん!食べて食べて!」
「ウチの子は天才か!?」
ただ食べたいだけ。 だけどその力は、国境も常識もくつがえす。
これは、捨てられた欠食幼女が、敵国でお腹いっぱい幸せになりながら、秘められた力で世界を巻き込んでいく物語。
※若干の百合風味を含みます。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる