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第一章
31 クラスの混乱
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体育祭の種目を決めた次の日の朝―――教室に入ると異様な空気が漂っていた。
重苦しく、朝の挨拶もなければ、クラスメイト同士のお喋りもない。
唯一、明るく振舞っているのは綾子さん達だけ。
「次はなにがあったの?」
夏休み明けから騒いだり、静かになったり、ジェットコースター並みのアップダウンなんですが……
希和にそっと尋ねると本から目を離さずに淡々とした口調で教えてくれた。
「昨日、自分達を冷たくしたクラスメイト達への仕返しに会社勤めの生徒の親を降格させたり、解雇させたらしいわよ。取引を突然中止して、会社を倒産に追い込まれている子もいるみたいよ」
「えっー!」
なんでよー!
たかだか体育祭の種目決めで!?
ううん。
そうじゃない。
体育祭はただの口実で綾子さん達は本気で私達を潰しにきているんだ。
潰そうとしているのは綾子さんの家だけじゃない。
私のことが気に入らない獅央家や豹路家も加わっている。
でなきゃ、こんなに早く動けるわけないんだから!
「馬鹿みたい。親の力でやりこめて大喜びなんて何が楽しいのかしら」
「希和は自分の手でやりこめるのが好きだよね」
まったく、ドSなんだから……
しんっと静まり返った教室に希和の声が響き、当然それを耳にした綾子さん達が近寄って来た。
「あなた達は何者なの?」
綾子さんの問いかけに希和が笑った。
「何者でもないわよ」
「あなた達の個人情報にアクセスできなかったわ」
学内の学生情報のデータベースだろうか。
それにアクセスできる権限は綾子さんにはないと思うんだけど……
綾子さんの後ろで智香さんが気まずそうに目を逸らした。
豹路家の力を使って誰かを脅して手に入れたのかもしれない。
「知る必要はないでしょ。不正な方法で情報を得るのは感心しないわね」
希和が冷たく言い放った。
クラスメイト達が綾子さん達の顔色を不安そうにうかがっているのがわかった。
「どうして綾子さん達はこんなことをするの? 私への嫌がらせはわかるけど、クラスメイトに嫌がらせしてもなにも変わらないよ」
ランクが上がるわけでもないし、夏休みをやり直せるわけでもない。
「あなた方にはわからないわ。私達は一族の期待を背負ってここにいるの!」
「どんな手段を使っても引きずり落とせって言われているのよっ!」
綾子さん達の鬼気迫る表情に流石の希和も後ずさった。
どんな手段もって―――そんなことを親が子供に言って聞かせるなんてとんでもないことだ。
けど、綾子さん達は必死だった。
「そうね、この二人を殴りなさい! 立てないくらいにね! そしたら、あなた達のご家族を助けてあげてもいいわよ!」
綾子さんの一言でクラスの空気がおかしくなったのを感じた。
「希和、逃げよう!」
希和の手を引き、教室を飛び出した。
ちょっとおおお!
なんてこと言ってくれるのよっー!
まるで、ゾンビ映画だよ!
逃げ出した私達をクラスメイトが追って来る。
「集団ヒステリーもいいところね」
「希和。校内は挟み撃ちにされる可能性が高いから外へ行こう」
窓から外に飛び出した。
希和もそれに続く。
一年の女子クラスの騒ぎに教師達が気づき、集まりだした。
「なにがあったんですか!」
「教室に入りなさい」
「落ち着きなさい!」
クラスの女子を教師達が押し止めているけれど、パニック状態でいつまで押し止められるかわからない。
希和は舌打ちし、犬笛をとりだした。
犬笛に反応したのは獣人クラスだった。
いち早く駆けつけたのは古柴君ですごいスピードで古柴君が走ってくるのが見えた。
状況をすぐに理解したのか、古柴君は犬の姿に変化し、ざっと前に立ちふさがった。
「近寄るな! 噛みつくぞ!」
古柴君は激しく吠え、低い声で唸り声をあげた。
少しでも近寄ろうとすると、吠えて噛もうとする。
誰も近寄ることも出来ず、にらみ合いを続けているとクラスメイト達が少し冷静になってきたようだった。
「何をしている」
「今は授業中でしょう」
犬の声で学園内の異変に気付いたのか、高也と羽竜さんが現れた。
二人は圧倒的な威圧感で教師すら道を開けた。
風紀委員の羽竜さんが胸の前に腕を組み、寒々しい目でクラスメイト達を見る。
「学園内の秩序を乱す理由は?」
「あ、あの、キング、ビショップ……」
智香さんが媚びた笑いを浮かべた。
「クラスメイトの皆さんは悪くないの。私がこの二人にいじめられているのを見て庇ってくださったのよ」
な、なんだとおおお!?
希和は心の底から汚いものでもみるような目で見ていた。
うん……気持ちはわかるよ……
「佳穂がお前のことを嫌いなのか」
ふっと高也が笑った。
「それじゃ、俺の敵だな」
「高也。まずは、いじめを否定してよっ!」
違うでしょ!
『俺は佳穂を信じている』
『高也……』
『優しい佳穂がそんなことをするわけがない』
『うん!』
以下、ラブシーン妄想のため自粛。
「お前はけっこうヤンチャだったからな。昔、二つ上のガキ大将を泣かせただろ」
「あれは高也の悪口を言ったからだよっ!」
お母さんと二人暮らしの高也に貧乏とか愛人の子とか言っていじめるんだもん。
仕返しに行くでしょ!
だいたい私より二個も上のくせに泣かされてんじゃないわよ。
「知っている」
高也が笑うと、周りの人達は驚いて信じられないものでも見たとでもいうようにその顔を見つめていた。
羽竜さんまで目を大きく見開き、息を止めて高也を見ている。
「ま、まあ。そういうことだから……た、高也、あの……」
高也がどさくさに紛れてキスしようとしたのを手で受け止めた。
みんなの前でイチャイチャしてるような雰囲気になって、さすがに私も恥ずかしくなって慌てた。
妄想はオッケーだけど実際にみんなの前でキスなんてできないよっー!
「今はそういうことしてる場合じゃないでしょっー!」
「そういういことってどういうことだ?」
わかっているくせに高也はしらばっくれているし、止めてくれるはずの希和はニヤニヤして見ているだけ。
一番常識がありそうな羽竜さんに目で合図した。
私の目配せに羽竜さんは気づいてくれた。
「教室戻り、事情を聞きましょう。このままだと他のクラスの授業にも支障がでますからね」
「はい…」
「佳穂さん。希和さん。ごめんなさい」
クラスメイト達はやっと冷静になったのか、異様だった空気が元に戻った。
「理由次第では処分を軽くすることも考えましょう。正直にお話いただければ、ですが」
「は、はいっ!」
「もちろんです!」
ビショップである羽竜さんが優し気に言うと、ホッとした様子でクラスメイト達は教室に戻って行った。
さすが羽竜さん。
冷静沈着にして秩序を愛する人だよ……!
ちらりと隣の高也を見た。
「俺も一緒に教室に行くか?」
「それはいい」
「は? なんでだよ?」
ぐいぐいと高也の体を押しやった。
「私だけでなんとかできるから」
私の言葉の意味を高也はわかってくれる。
一瞬だけ高也は私の顔を見てなにか言いたそうにしていたけど、その言葉をのみこんだ。
「……わかった。なにかあったら言えよ」
「うん」
綾子さん達が高也のカヴァリエになりたくて、こんな騒ぎになったんだよって私が言ってしまったら、高也はきっと獅央家に行ってしまう。
その時、獅央家は高也にどんな選択肢を突き付けるかわからない。
ここは黙っておくのがいい。
それにしても、綾子さん達―――ううん、獅王家や豹路家、一乗寺家が本気できたら、学園の混乱はこれくらいじゃすまないだろう。
この先、何が起きるのか。
希和も同じ考えらしく、難しい顔をしていた。
「こっちも何か手を打たないとだめね」
「そうだね」
「佳穂。教室に戻りましょ」
「うん」
教室に戻ろうとした私達の前を柴犬が舌を出して嬉しそうな顔で待っていた。
『ご主人様を守りました』
『褒めていただけますかね?』
そんな顔をしている。
「希和っ! 俺、役に立ったよね? 心細いなら一緒にいようかっ!?」
「うんうん、はい、ありがとうね。授業受けてきて。古柴」
希和は古柴君の存在を今、思い出したらしく、雑に頭と体をなでるとぽんぽんっと叩いて獣人側の校舎に送り出した。
「つれない……」
柴犬が下を向き、しょんぼりとして戻って行った。
なんだか胸が痛くなる光景だった―――
重苦しく、朝の挨拶もなければ、クラスメイト同士のお喋りもない。
唯一、明るく振舞っているのは綾子さん達だけ。
「次はなにがあったの?」
夏休み明けから騒いだり、静かになったり、ジェットコースター並みのアップダウンなんですが……
希和にそっと尋ねると本から目を離さずに淡々とした口調で教えてくれた。
「昨日、自分達を冷たくしたクラスメイト達への仕返しに会社勤めの生徒の親を降格させたり、解雇させたらしいわよ。取引を突然中止して、会社を倒産に追い込まれている子もいるみたいよ」
「えっー!」
なんでよー!
たかだか体育祭の種目決めで!?
ううん。
そうじゃない。
体育祭はただの口実で綾子さん達は本気で私達を潰しにきているんだ。
潰そうとしているのは綾子さんの家だけじゃない。
私のことが気に入らない獅央家や豹路家も加わっている。
でなきゃ、こんなに早く動けるわけないんだから!
「馬鹿みたい。親の力でやりこめて大喜びなんて何が楽しいのかしら」
「希和は自分の手でやりこめるのが好きだよね」
まったく、ドSなんだから……
しんっと静まり返った教室に希和の声が響き、当然それを耳にした綾子さん達が近寄って来た。
「あなた達は何者なの?」
綾子さんの問いかけに希和が笑った。
「何者でもないわよ」
「あなた達の個人情報にアクセスできなかったわ」
学内の学生情報のデータベースだろうか。
それにアクセスできる権限は綾子さんにはないと思うんだけど……
綾子さんの後ろで智香さんが気まずそうに目を逸らした。
豹路家の力を使って誰かを脅して手に入れたのかもしれない。
「知る必要はないでしょ。不正な方法で情報を得るのは感心しないわね」
希和が冷たく言い放った。
クラスメイト達が綾子さん達の顔色を不安そうにうかがっているのがわかった。
「どうして綾子さん達はこんなことをするの? 私への嫌がらせはわかるけど、クラスメイトに嫌がらせしてもなにも変わらないよ」
ランクが上がるわけでもないし、夏休みをやり直せるわけでもない。
「あなた方にはわからないわ。私達は一族の期待を背負ってここにいるの!」
「どんな手段を使っても引きずり落とせって言われているのよっ!」
綾子さん達の鬼気迫る表情に流石の希和も後ずさった。
どんな手段もって―――そんなことを親が子供に言って聞かせるなんてとんでもないことだ。
けど、綾子さん達は必死だった。
「そうね、この二人を殴りなさい! 立てないくらいにね! そしたら、あなた達のご家族を助けてあげてもいいわよ!」
綾子さんの一言でクラスの空気がおかしくなったのを感じた。
「希和、逃げよう!」
希和の手を引き、教室を飛び出した。
ちょっとおおお!
なんてこと言ってくれるのよっー!
まるで、ゾンビ映画だよ!
逃げ出した私達をクラスメイトが追って来る。
「集団ヒステリーもいいところね」
「希和。校内は挟み撃ちにされる可能性が高いから外へ行こう」
窓から外に飛び出した。
希和もそれに続く。
一年の女子クラスの騒ぎに教師達が気づき、集まりだした。
「なにがあったんですか!」
「教室に入りなさい」
「落ち着きなさい!」
クラスの女子を教師達が押し止めているけれど、パニック状態でいつまで押し止められるかわからない。
希和は舌打ちし、犬笛をとりだした。
犬笛に反応したのは獣人クラスだった。
いち早く駆けつけたのは古柴君ですごいスピードで古柴君が走ってくるのが見えた。
状況をすぐに理解したのか、古柴君は犬の姿に変化し、ざっと前に立ちふさがった。
「近寄るな! 噛みつくぞ!」
古柴君は激しく吠え、低い声で唸り声をあげた。
少しでも近寄ろうとすると、吠えて噛もうとする。
誰も近寄ることも出来ず、にらみ合いを続けているとクラスメイト達が少し冷静になってきたようだった。
「何をしている」
「今は授業中でしょう」
犬の声で学園内の異変に気付いたのか、高也と羽竜さんが現れた。
二人は圧倒的な威圧感で教師すら道を開けた。
風紀委員の羽竜さんが胸の前に腕を組み、寒々しい目でクラスメイト達を見る。
「学園内の秩序を乱す理由は?」
「あ、あの、キング、ビショップ……」
智香さんが媚びた笑いを浮かべた。
「クラスメイトの皆さんは悪くないの。私がこの二人にいじめられているのを見て庇ってくださったのよ」
な、なんだとおおお!?
希和は心の底から汚いものでもみるような目で見ていた。
うん……気持ちはわかるよ……
「佳穂がお前のことを嫌いなのか」
ふっと高也が笑った。
「それじゃ、俺の敵だな」
「高也。まずは、いじめを否定してよっ!」
違うでしょ!
『俺は佳穂を信じている』
『高也……』
『優しい佳穂がそんなことをするわけがない』
『うん!』
以下、ラブシーン妄想のため自粛。
「お前はけっこうヤンチャだったからな。昔、二つ上のガキ大将を泣かせただろ」
「あれは高也の悪口を言ったからだよっ!」
お母さんと二人暮らしの高也に貧乏とか愛人の子とか言っていじめるんだもん。
仕返しに行くでしょ!
だいたい私より二個も上のくせに泣かされてんじゃないわよ。
「知っている」
高也が笑うと、周りの人達は驚いて信じられないものでも見たとでもいうようにその顔を見つめていた。
羽竜さんまで目を大きく見開き、息を止めて高也を見ている。
「ま、まあ。そういうことだから……た、高也、あの……」
高也がどさくさに紛れてキスしようとしたのを手で受け止めた。
みんなの前でイチャイチャしてるような雰囲気になって、さすがに私も恥ずかしくなって慌てた。
妄想はオッケーだけど実際にみんなの前でキスなんてできないよっー!
「今はそういうことしてる場合じゃないでしょっー!」
「そういういことってどういうことだ?」
わかっているくせに高也はしらばっくれているし、止めてくれるはずの希和はニヤニヤして見ているだけ。
一番常識がありそうな羽竜さんに目で合図した。
私の目配せに羽竜さんは気づいてくれた。
「教室戻り、事情を聞きましょう。このままだと他のクラスの授業にも支障がでますからね」
「はい…」
「佳穂さん。希和さん。ごめんなさい」
クラスメイト達はやっと冷静になったのか、異様だった空気が元に戻った。
「理由次第では処分を軽くすることも考えましょう。正直にお話いただければ、ですが」
「は、はいっ!」
「もちろんです!」
ビショップである羽竜さんが優し気に言うと、ホッとした様子でクラスメイト達は教室に戻って行った。
さすが羽竜さん。
冷静沈着にして秩序を愛する人だよ……!
ちらりと隣の高也を見た。
「俺も一緒に教室に行くか?」
「それはいい」
「は? なんでだよ?」
ぐいぐいと高也の体を押しやった。
「私だけでなんとかできるから」
私の言葉の意味を高也はわかってくれる。
一瞬だけ高也は私の顔を見てなにか言いたそうにしていたけど、その言葉をのみこんだ。
「……わかった。なにかあったら言えよ」
「うん」
綾子さん達が高也のカヴァリエになりたくて、こんな騒ぎになったんだよって私が言ってしまったら、高也はきっと獅央家に行ってしまう。
その時、獅央家は高也にどんな選択肢を突き付けるかわからない。
ここは黙っておくのがいい。
それにしても、綾子さん達―――ううん、獅王家や豹路家、一乗寺家が本気できたら、学園の混乱はこれくらいじゃすまないだろう。
この先、何が起きるのか。
希和も同じ考えらしく、難しい顔をしていた。
「こっちも何か手を打たないとだめね」
「そうだね」
「佳穂。教室に戻りましょ」
「うん」
教室に戻ろうとした私達の前を柴犬が舌を出して嬉しそうな顔で待っていた。
『ご主人様を守りました』
『褒めていただけますかね?』
そんな顔をしている。
「希和っ! 俺、役に立ったよね? 心細いなら一緒にいようかっ!?」
「うんうん、はい、ありがとうね。授業受けてきて。古柴」
希和は古柴君の存在を今、思い出したらしく、雑に頭と体をなでるとぽんぽんっと叩いて獣人側の校舎に送り出した。
「つれない……」
柴犬が下を向き、しょんぼりとして戻って行った。
なんだか胸が痛くなる光景だった―――
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